ふでのゆくまま
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太陽がないなら焔を灯せば良いじゃない
コンビニが閉店した跡地、同じコンビニが再オープンする。残念ながらコインランドリーは閉店の運びだと思われ、仕方なく近所にないかと検索してみると、これが案外あるものだ。しかし梅雨があけたので来年まで出番はなさそう。本当に必要になるのは年に一回ぐらいなんだよな。しかし、はたして来年もここいらに住んでいるだろうか。ま、住んでるんだろう…。
その。開店準備中のコンビニ、ちらりと見たら床にずらりと福袋が並べてあった。どこでも見るアレ。赤い袋に達筆白字で福袋って。うなぎ屋の「う」の暖簾みたいなフォントで。ふうん、今時のコンビニはそんなことするのか。でも何がはいってんだ??
十年ぶりぐらいに揚げ物をする。180度にした油に、乾燥したままの春雨を一本ほうりこむと、ぐにゃぐにゃりと真っ白になって折り曲がった。塩コショウをつけて頂くと大変に美味い。うまい、つうか香ばしさ以外たいした味気はないのだが。一本ずつ放り込んで揚げるのがコツのようだ。サラダに入れるとポリポリと香ばしく、食後の食ったった感もあって大変に良いものを作った。こいつをつまみについ酒に手を(あっ) せっかく油を温めたついでに何かするか、とも思ったがこのまま外に出るわけにもいかず、冷蔵庫にトリのもも肉があったので素揚げにした。口に入るサイズにして火を通す、料理のイロハ。異論を述べる奴は乾燥春雨でも齧ってろ。この味付けもしていない素揚げの肉が…実にうめえ…。はああああああああん、自宅揚げ物など覚えたら半年で肥満で死ぬ。その観点では僕はすでに既に死にかけだな。はっはっは。わっはっは。
笑ってばかりも居られないので一年程自宅で米を炊いていないけど、うなぎの誘惑に勝てなかった。去年食い損ねたんだ。しかしうなぎ屋など見たこともないなとご近所検索すると、すばらしい、持ち帰りをやってるうなぎ屋があった。いろいろとおでかけしする。駅の向こう、梅雨空のしたで萌える緑の道をくぐると、静かな住宅街の曲がり角にひょい、と、そのうなぎ屋があった、ので、お持ち帰りで二人前。5000円!一食で五千円!!!!!!!!!!!!こーきゅーフレンチなどに春雨いっぽんほどの興味もない自分が、自分の餌に5000円払った!!!!!そこには鰻のみならず、しばらく封印していたハフハフ炊きたてご飯の誘惑もあったに相違ない。鰻ぶら下げて一キロの米を買う。店内に焼きたてうなぎの臭いの充満まんまんまんまんまん。帰宅して炊飯器のスイッチを入れるまで実に1分もたっていない。荒々しく米を研いで(あとで見たら無洗米だった)水加減など目分量で早炊き35分。この後の食事の様子は18歳未満には見せられないために自粛するが、食い終わって即横になり昼寝したあたり、もはや現世のホモサピエンスの行いとは認めがたい怠惰さ。歩いて買いにいったあたり霊長類の業だろう。何を言っているんだ。
食い物トピックの文章量の多さがなんともまあ卑しいではないか、わっはっは。
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最近のお買い物:モヒート、ウシジマ、ハチワン、ジョンソンビル
モヒート!!yeah!!!
ここ一、二年ほど酒の席ではなるべくいろいろ試してみることにしておりますが、やはり日本酒・焼酎の類よりはリキュールの類が好きだ。最近のお気に入りはモヒートつうやつ。ラム酒+ミント+各種のパターンがあるみたいだけど、最近は流行りのようでコンビニにもおいてある。今年のGW明けぐらいから毎週末に700mlの瓶で買ってきて、氷入れたグラスに注いでチビチビやる。リキュールの類は糖分が高いだろうから、あんま無茶に呑まないでおくのが肝心かしら。
闇金ウシジマ君の28巻とハチワンダイバーの29巻が届いたので読んだ。面白かった。まあ漫画の感想なんてんんんなもんで。
ジョンソンビルのウィンナー美味い。
固い床と地面の差。壁一枚の差。あゝ人生とは。思うことは多すぎて、記すことは捻り出せない。買ったものはすぐ分かる。レシートとか領収証だけ載せていくブログというのを考えてみたが、面倒くさいのでやめた。個人情報満載だしな。面倒くさいときには面倒くさそうに、良いブログを書いてるなあ俺。コンセプトも守れている気がする。ああすばらしい。
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街の様子など
たまには街の様子など。
東京にお住まいの方には見慣れた景色だが、どこに行ってもコンビニエンスストアがある。どこも24時間店を開けている。加えて、牛丼屋、ファミリーレストランなどがどこにでもある。こちらも24時間店をあけている。無限に明かりが湧いてくる。夜更けから朝方にかけて、さすがに車の通りも滅多にないという時間帯に、コンビニに商品を搬入するトラックが、回りも確認せずに遠慮のない勢いで荷物を下ろし、ぱったーーんと威勢良く台車を鳴らす。その残響が好きだ。夜更かしのご褒美だと思う。人々の営みの気配はいつもいつも美しい。
近所のコンビニが店を閉めた。コンビニが閉店する、というとき、大抵はいきなりもぬけの殻になる。客が居ないとか店員が暇そうにしているとか怖い人が押しかけてきたとかそういうこともなく、ふっと蝋燭の炎が消えるように閉店する。なんか工事してるなー、何て言う間もない。火でも放ったのだろうかとすら思う。いつなんどきも煌々と灯っていた明かりが消え、夜になるとまさにそこに「ぽっかり」と暗い穴が開いたようでぞっとする。明かりを消した屋内は夜道より暗い。その暗がり、こうしておおやけに放置されている眺めに底知れぬ不安を覚える。しかしまた、手に灯りがあれば、中を覗き込んでみたいような魅力もあり。足を踏み入れる、というのもコンビニ跡地ぐらいならいいけどな、都会だと「やっぱ人間が一番怖い」というような目に遭う事だって少なくない。ひゃっひゃっひゃ
そういえば銀座の大きなデパートが6/末に改装のため閉店するとの広告が電車の中吊りに出ていた。歴史ある大きな店のようだけど、あそこの明かりが消えたとて近所のコンビニ跡地みたいには不気味にはならんのだろうなと思う。でっかいもんな。あのぐらいでかいとピカピカしているほうが恐ろしいんじゃないかと思う。真っ暗にしても、どうにも艶がない。正気が憚られるような艶が。
そして元コンビニの壁がぶち抜かれ、隣のコインランドリーまで工事が始まってしまった。こいつぁまいった。この時期は乾燥機のお世話になることがおおい。夜更けまでやってて大変に助かるのに。営業再開しないなら、他にないか探さねばなるまい。わりとお客さんいたので再開してくれると信じたいが。ああ面倒くさいはなし。
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最近のおかいもの
最近の書籍のお買い物など。
漫画を二冊ほど予約。ハチワンダイバーの29巻とヤミ金ウシジマ君の28巻。お買い物と言ってもまあまだ一ヶ月ほど先の販売。
古武術の理論を日常生活に活用しようというコンセプトの本。まさにその通りの内容。簡単に書かれているのでサクサク実践できる。著者の甲野善紀という人はちょいちょいメディアに出ている人ですね。
動画も大変面白い。
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社に交わりてアカくなる
何か買ったとか、何か食ったとか、どっか行った、とか、そんなの他人が見て興味持つものかね?なんてふうに昔は思っていたんだけど、実際、他人のそういうブログとかSNSとか物量が増えてくると、触れる頻度もまたうなぎ上りに増えて、その状況に置かれてみると、なんともたいそうおもしろい。「袖擦り合うも他生の縁」とは良く言ったものではあるが、このシチュエーションに於いては無関係もまた一つの関係のカタチという感じがある。どこの誰とも知らないどなたか様の晩飯が失敗しただとか、不正に憤慨しているだとか、そういったものが水たまりに注ぐ雨水のごとくとめどなく、とめどなく。これを、まあそういう言い回しにもできるね、ではなくて、実感できるようになったという点、またいつもの「インターネット素晴らしい」の話です。知らない人だから面白いと感じることがある。知らない人だから腹抱えて笑うこともできる・・・。
んで、まあ、その冷たい水たまりの水面をぼんやりと眺めているとやがて何か香り立つ感情が、ある。この時、俺が飲む茶は旨いし、効いている音楽は耳に馴染むし、財布の中身は潤沢に、ならないのは資本主義の致命的な欠陥だコラどうなってんだ。ブラフマンに宇宙の理を見せつけられたゴータマ少年も、風吹かぬ宇宙に何かを感じたに相違ない。香りが何かを想起させたに違いない。つまりインターネットで悟りは開ける、やった!!
まあコピペで写経を許すような気軽さがこの宇宙にはあってほしいし、また一方手書きの真摯さが微塵も汚されない気風もあってほしい。56億7千万回のコピペが物量により認められるのでもなく、一枚の真言が希少故に美しいのでもなく。人々の生き様や理念が、相反してなお凛としてほしい。その結果無秩序が面白いとかいうつもりではない。そこに成功事例がないこその現世だとも思う。AKIRAに出てきたミヤコ様が言ってたような、宇宙の流れ…いつの間にかなくなった水たまりに、またいつか雨が注ぐ。そのサイクルにカエルが気づく瞬間があったなら。空から見ているから気づいた、ということではなくて、なんかこう、うーん。ゲコゲコ。
悟ったカエルのかいた冷や汗が、ちょっとだけいい匂いがする。雨の匂いを忘れてしまえば、それに気づくと仰せの方々。
このエントリの下書きの最初は「鰻くいてえ」だったんだけどな。んでタイトルが「電気うなぎの夢を見るか」しかしうなぎを食いたいという思いに一点の曇りもない。ある梅雨前の一日でございました。