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めし短観2025年8月
みなさまは「揚げ玉」を買ったことあるだろうか?自分は今回初めて買ったかもしれない。そして、美味い。いわゆるただの天かすじゃなくて、味付けしてある。蕎麦にファサーして頂いたんだけど、ほかにもなんぼでも使えそう。
https://www.shimadaya.co.jp/products/category/chilled/soup/062116/
で、他のてんかすもいろいろ試してみた。もうコンビニでもスーパーでも行く先々で見つけたら買った。結果としてどれも大差なかった。同じとは言わんけど、結局同じだった。コンソメ味ポテチみたいなもんか?
伊右衛門の柚子茶。柚子の味が勝ち過ぎてお茶の感じがほぼ無かった。なんなら柚子もマイルドすぎて、なんかこう、パンチが効いてないというか。これなら並みの緑茶でええかな。
https://products.suntory.co.jp/d/4901777433434
宮崎戸村のドレッシング。ライフに売ってた。甘みが強い感じで、自分のお口には合いませんでした。何味と感想を綴ったら良いのかもわかりゃせん。商品リンクなし。
濃厚のびーーーるチーズまん。肉まんの肉がチーズになった。冷凍食品。解凍もうまくできて、決して不味くはねえけどさ。トーストやピザのような、クランチー?クリスピー?な歯ごたえがないと、とろけるチーズはイマイチなんだなあと思いましたねー。商品リンクなし。
銀座ハヤシの冷凍もの。レトルトでは一番美味いカレーは銀座ハヤシだ。十年経っても全く揺るがなく、一番と言われればこれだ。カレーじゃないとか言い出すやつは黙りなさい。その銀座ハヤシ様が冷凍版でドリアになった。これがイマイチ。米が炊飯器で炊いたものより美味しくないのは当然だとして、そこを誤魔化す事も含めてドリアなのかもしれないという点も含めて、なお、いまいち。おそらくはチーズが余計なのかなと思いました。
https://www.meiji.co.jp/products/chilled_frozen/4902705095724.html
中村屋のその名も「THE濃厚 リッチマイルドカリー」濃厚って言われてもなあ、加水比率変えたのか?自分もスープみたいなカレーよりはねっとりしているほうが好きではあるけど。実際に頂くと、確かに濃厚に偽りなし。うまい。生クリームやらバターやらとぶち込んでいるようだ。逆に「濃厚」以外に語りようがない商品と言えるのかも。スパイスの気配はあまりなく、たまたま上記にあるハヤシに近いのかも。同じコンセプトでスパイシーカレーもあるので、見かけたら買ってみようかしらん。
https://www.nakamuraya.co.jp/products/curry01/021/001674.html
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ただ雑記
矢寺圭太の「出るか分からない温泉を掘りつづけてるうちに、30代になりました。」が40代になってその1年分の日記が出てた。温泉出ると良いですね。
9巻 出るか分からない温泉を掘りつづけてるうちに、30代になりました。 | 矢寺圭太 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon
非常食備蓄整頓。2025年内のものは胃袋へ。半年に一回程度なら、こんなずぼらな自分でも更新つづけられる。何より効果は抜群だ。命が助かる可能性があし、なんなら救う事も。もちろん、一回も使わずに済むにこしたことはない。
過去最高気温を更新した、ダムの貯水率が0%になった、その翌週に洪水が来た。what?陽光も降雨も恵みをもたらすところ、過分なものは大災害。それでも地球の視点では通常営業なだけで、人間の期待値におさまらんとこうなる。
段ボール捨てる紐を使い切った。足かけ何年だろう。流石にこいつは備蓄などしていないのでありますね。それでも無くなる前には次を買っておかんかいというわけです。だいたいはちゃんとチェックして買い物行ったときに忘れるをn回繰り返しております。そこで買い物リストを真面目に作っておくことにした。そら過去に実践歴のある取り組みだけど、Amazon使うようになってからはまるでやってない。月に何回かのAmazonの時に、家の中見渡してアレとコレとって追加してる。だとしても「その時に見渡して」ではなくリストにしとけってこと。
たまーに虫が侵入してくる。おそらくは自分が玄関から入るときに、一緒に入ってくると思われる。他に侵入経路があったらもっと大変な事になっている筈だから、きっとそうだと思いたい。深夜、小さいテントウムシが脱衣所の壁の上のほうに張り付いていた。手が届かないし、さっさと風呂に入って寝たいし、何もせずに見逃した。その翌日、冷蔵庫の上にちょこんと鎮座していた。隠れようとすればいくらでも隠れていられるものを、電気ケトルの脇に。挨拶か。ぷっちんと潰して燃えるゴミ…なんだけど、何となく、何となくつまんで外に放り投げた。慈悲と言うのもおかしいだろう。だって次はすぐにぷっちんなのだ。ただ昨夜は手の届かないところで目に付いたから、見逃した。翌日手の届くところで見つけたものの、自分が昨夜見逃したから、今回も見逃してみた。
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「うんこ英単語2000」を読んだ
うんこ漢字ドリルの二番煎じかと思ったが、著者は同じようだ。なお、当エントリのタグには著者名である「古屋雄作」と「うんこ」が並んでいるが誤解のなきよう。
ありきたりで無難な用例とかよりはこういうユーモアのあるほうが学習が続きやすい、というのは直感的にもそうだろうなと思う。先にあげたうんこ漢字ドリルの例もある。しかしあれはいちおうはキッズ向けだ。こちらは大学受験の年代向けとなっており、うんこうんこ書いてあっても読者が面白いと思う事はそんなにはないだろう。どうだろう、ためしに引用してみる。
establish:~を設立する
用例:こちらは、当施設の設立者のうんこでございます。This is the unko of the person who established this facility.
大学入試 うんこ英単語2000 (P70)実際のところ、unkoの部分に英単語スペルチェックの波線がついて私は笑ってしまったが、文章自体はそんな笑うものではない。しなしながら、本書を通じて、淡々とうんこが続くのが全体として面白い、というのは全くその通りかと思う。ときおり、単品で本当に面白いと思う文章もある。また最近はgoogle翻訳でも英文読み上げをしてくれるので、皆様も上記の文章をコピペしてやってみるとよろしい。音声付きだと面白さ倍増だし、the unkoの読みがちゃんと「ジ・ウンコ」で草。いやうんこ。
一般的に勉強は面白くないもんだ。ただ、世の中にはそれを楽しんで出来る人がいる。そういう人にはなかなか敵わない。楽しんで勉強できる理由がどこかにあるんだろう。それは当人に自覚がなくても、おそらくは複雑な要素があってのことだと思う。もし、単にうんこうんこと言うだけで少しでもその領域に近づけるなら積極的にうんこしていくのも悪くないのかもしれないうんこちんちん。
しかし―――?だったら、私はもっと”良い”言葉を沢山知っている。以下にその用例を…ということではないですよねアッハイすみません。調子にのりました。
なお、一遍だけながらきっちり最後まで目を通した。本書は、part1~3まであって、part1は共通テストレベル800単語、part2は標準大学レベル700単語、part3は難関大学レベル500単語となっている。また、各ページにQRコードがあって、動画で発音を確かめることができる。ガチやんけ。ガチうんこ。なおURLがunkogakuen.comでスパム判定されても文句言えないと思うんだけどガチうんこなので仕方ない!
流石に最初のpart1ぐらい全部わかるだろうて思ったけど、いくつか誤りがあった。例えばsignificantをmagnificentと取り違えた。カタカナ語を日本語でどういう意味にするのが適切なのかにちょっと苦労した。potentialの日本語の意味はポテンシャルで良くない?流石に無理か。
part1の範囲でも知らねえぞって単語もいくつかあった。例えばemerge、perceive、stimulate、spite。マジでまったく知らない。どっかで目にしているかも知れなかったけど。最後のはin spite ofなんたらの形は見かけるが単語一個、単体の意味はわからなかった。
part2も「これなんだっけな~見た事あるけどな~」という単語の割合が増えた。ただ、その単語がずっと同じ、15年前からずっと同じ取り違えをしているとか、そんな体感もある。compromiseってなんだっけ?って人生で10回言ってる。part3に至っては1/10ぐらいは知らない単語だった。勉強してないのがうんこ可視化。こういう単語勉強本って本来は何週もするもんだろうから、一回読んだだけではちゃんと読んだとはいわないだろうし、なんなら単語の記憶掘り起こしに躍起になってうんこ例文にはほぼ目を通してない。だから、私のケースでは、うんこのお陰で学習が捗ったとは言い難い。なにより単語帳としての質を測りようもなく…。
AI先生にうんこ例文を見せたところ、文法は完璧だがこいつ何を言ってるんだというヤバイ文章であり、うんこのおもちゃやグッズの事を指しているのではないか、との事でした。そう。AI先生なら、例文や注意点とかいくらでも生成してくるんだよな。圧倒的な量に加えて、近年では質も十分だ。そこでうんこ例文も作ってもらった。
The contract shall be deemed void if either party fails to fulfill their obligations.
unko版:
The unko shall be deemed void if either party fails to fulfill their obligations.
(片方の当事者が義務を果たさなかった場合、うんこは無効と見なされる。)まあ、できてしまうよね。この前後にAIとのやりとりがいくつかあって、愉快なやりとりもできた。排便も臭いも知らないAIにうんこのヴァイブスを伝えることができれば、未来はもっと眩いうんこ色に輝くんだろう。
bribrilliant
7点。
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「戦争は女の顔をしていない」を読んだ
コミック版がある、という所から本作の存在を知ったものの、これは文章で読みたいかなと思って電子書籍でお買い上げ。
「戦場にいる間に背が伸びた」という一文のシンプルに強烈なメッセージ。育ち盛りだから軍服を変えなきゃ、そんな世界がある。もちろん本作で触れられた世界以外にもあるだろうということがすぐに連想できたことがまた、強烈だった。ブカブカの迷彩服に、辛うじてAKを抱えているアフリカの少年兵。
いまどき、戦争物の感想、印象は誰が読んでも同じようなもんだろう。…と思っている。戦争の体験談は何度だって読んだし、映像も見たし、なんなら直接耳にした。まあまあ同じだろうって。女性兵士の証言というのが本書の特徴ではあるんだが、実際それは「我が子を戦場に送り出した」とか「父は返ってきませんでした」とか、そんな母親の話ではなかった。10代後半で自ら兵士として志願して戦場に立ち、血と泥と血に塗れた話。当時のナチスドイツが迫ってくるのを撃退せんと奮闘した話。
本書に出てくる女性たちは、敵から祖国を守るため、進んで最前線への配置を希望したと述懐している。本書によれば、あの戦争を大祖国戦争と呼んだらしい。運ばれてくる負傷兵に備えるだけではなく、戦場から自ら担いで回収してくるようなこともやっていたと。自分よりデカイあのロシアの兵隊を、その装備まで含めて回収せねばならない。勿論、洗濯や料理に従事した人々も居たが、「重いものを運びすぎて脱腸になった」「三日三晩働き続けた」「生き延びた捕虜は裏切り者とされた」などどこまでもハードコアな話が続く。
最後まで読んだが、正直に言えば「ほんとかな?」という考えが時々頭に浮かんでしまった。これは当方が現代において積み重ねた経験のたまもの。あのソビエトロシアの話だというだけでアカい色眼鏡をかけてしまう。ただ、個々の事例に盛られた話があったとしても、嘘って事は無いのだろう。本書に曰く、人は戦争より大きい。その実体験は世界情勢などというもので希釈されるわけもなく。インタビューは1980年代~2000年にかけて行われたらしい。1989年、ベルリンの壁が無くなり、ソビエト連邦の解体は1991年の年末。世界の様子が変わり、年老いてしまって、言えなかった事を口にする決心がついた人が出てきた。
JFK。あれも真実が出てくる出てくる言われ続けて、一向に出てこない。真実というか結論というか、本当に存在するのかな。消息を絶った人物、飛行機、3301、そういったものの話も、どこかに真実を把握している人がいて、語ることができる日を待っているのかもしれない。あるいは常識的に考えてみれば、それはどこかに既に書き残されていると想像できる。かつて記憶にだけ残っていた真実がどこかで解き放たれるのを待っている。我々はどんな顔で臨めば良い?
余談。
本書を読んでいるころに、SNSのトレンドにBig Brother27というのが挙がっていて笑ってしまった。調べるとアメリカかどっかで人気のドラマのタイトルということだけど、トランプ政権下で真理省でもできたのかと思った。BigBrotherなんて単語が象徴的だったのも、一時期だけのイデオロギー。
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「ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス」を読んだ。
これは傑作。すぐ買おう→amazon
「事実は小説より奇なり」などと申しますが、読み終えた爽快感はなんといえばいいか。感動系の映画のような、ひいきのチームのスポーツ観戦のような、入れ込んだゲームで強いボスを倒したときのような!!!!うおおおおお!!
本書に興味を持った方の多くは、インターネットに染み出たその珍奇とすら言える管理組合のルールを目にしたのだと思う。詳細は本書を読んでねって話ですが、北朝鮮と揶揄されるに相応しい酷さという印象を受けた。ただ、管理組合いうても民間人だし同じ建物の住人だし、本当の北朝鮮みたいに銃を突きつけられるわけあるまい。そう思っていたんだけど、住まいに関する権限を握られるというのは過酷な話。騒動が大きくなるきっかけには管理費の大幅な増額があったようだ。住民からすれば当然なんでやねんって話にはなるけど、その疑問に誠実な対応がなければ揉めるに決まっている。こういう、総会が開催されるような大規模マンションに住んだことは無いけど、どこでもこんな住民による組合の管理体制で揉めたりするんだろうか。
問題となった管理組合の理事長は一体なんだったんだろう。本書では馬鹿正直すぎて融通も効かねえという知人の評があった。私が本書を読んで受けた印象も、まさにパラノイアっぽいというか、どこぞのヨットスクールや大ベテランの将棋棋士を連想させる。スラング的に言うなら思想が強い。さらに言えば、なんだかんだありながらこういう立場の首を民主的に変えることができる政治の仕組みというのは、まだ健全健全健全健全健全健全健全なんだなと思えた。
不健全な管理組織と対峙する主人公相当のチームの健闘っぷりが心に刺さる。熱い。人生とは、こうして不条理と戦っていく事が必要なんだと!!友情努力勝利。
なお。そんなどくさい管理体制により、マンション内に侵入する不審者などの心配が無かったという話と、建物自体の保存状態が良かったという話も付記されていた。ただ、後者については前述のように管理組合が計上した費用が不当に高いなどの疑惑もあったし、管理状態良好な物件なんぞ他にもあるだろうと思う。また前者についても、野次馬の立場で言ってしまえば管理組合自体が不審という印象を覚えた。そもそも、どちらも住民と揉めるような事が無くとも実践可能ではある。それでも何か決まり事を有耶無耶にするようでは成り立たないことも容易に想像がつく。まさに政治、まさに自治、まさにResidenceですなあ。本書を読書感想文の課題図書にでもしてみたらどうか。
ところで、住民側がDQNすぎるエピソードも山ほどあるだろう。そっち側(?)視点で作られたものにもどこかにはあるんじゃないかね、目を通してみたいもんだ。悪徳住人を成敗したような話も読んでみたいじゃないですか。