• ふでのゆくまま

    無理りん

    晴れた休日の朝にお散歩などして平和を甘噛みしめて。路地の角を曲がって急に人並みに出くわして驚く。若者、学ランとセーラー、並んで歩く婦人。なるほど受験かあ。こういうときは平静を装って穏やかに歩むのがジモティーの心意気、しかし駅へ向かう道の先からぞろぞろと人の列が途絶える事なく。流れの途絶えるところに校門があって、しずしずと吸い込まれていった。校門で写真撮ってるのもいたけどあれは何だ??まさしく記念受験ってことか?そこまで有名な学校ではなかったぞ。

    りんりんと 朝の平和を 甘噛みて 受験お受験 こけて滑りん

    abemaの将棋と麻雀は見る機会が多いんだけど、自社CMっていうのかね、abemaの番組のCMがぼこぼこ挿しこまれる。ずーっと異世界アニメ!異世界アニメ!と言っているような気がして、強いジャンルなんだろうなと、視聴者層に受けるんだろうなと、当たり前の感想を覚えると共にぃ。流石に多すぎんかと。でもね、自分がアニメにぞっこんだった小学生の頃を思い起こすと、ジャンプ全盛期というのもあってみんな殴り合ったり殺し合ったりしてました。文字にすると異常だなww 多すぎってレベルじゃなかった。

    あれだってフィクションなんだから、異世界だよなあ。「ドラゴンボール」も地球だったし「魁!!男塾」も日本だったし、「ろくでなしブルース」は吉祥寺だったけど、現実の物語ではなかった。「こち亀」とか「スラムダンク」あたりだと舞台は現実世界といって差し支えない…フィクションではある。つまり、「異世界」って言い回しが、フィクションであるだけではなく、もっと別の、ジャンルを特定できるニュアンスがあるってことか。転生するんですってよ。ゲーム寄りの世界なのねえ。

    漫画がゲームになったのは何個も遊んだことある。子供の頃はそれなりに楽しんだと思うけど、今考えるとまあ…まあ…まあ。ろくでなしブルースのストⅡみたいなゲームすらあった(“すら”?)逆にゲームが漫画になるパターンあるかなって思ったら、めちゃくちゃメジャーなのあったわ。ドラゴンクエストの漫画。「ダイの大冒険」ってやつ。当時のゲーム世界の表現は、今のブラウザゲームより荒いドット絵で…漫画のほうが遥かに迫力があったんだよな~。つうと「ダイの大冒険」は異世界アニメか?でも主人公が転生してねえな。作中では勇者の跡継ぎ云々とかアイツの子供だったとか、如何にも少年漫画のような転生じみた成長するんだけどね。

    高校デビューとか大学デビューという言い回しがある。進学して、これまでとは幾ばくか違った人間関係が新たに結ばれることを皮切りに、自分の振る舞いを変えてみようと企てるんだそうな。こりゃ転生ですな。でも、あんなぞろぞろと受験に臨んでいる姿を野次馬として眺めてしまうと、そんな気合入れて大丈夫かと。竜の紋章出ちゃうぞ~。本当は日々の暮らしで経験値を貯めて徐々にレベラップしていくもんなんだよね。学生は年に一回、三年に一回とか万人足並み揃えた機会がやってくるけど、卒業しちゃうとそんな事はない。社会人になるとデビューなんてイタイ話。例えば張り切って課長デビューとかプロジェクトマネージャーデビューなんてしちゃって人の悪さが露見するとか、逆に良い人だったのに荒んでいくとか、そういう変化って周りには容易に受け入れてもらえない事が多そうだ。

    舞台は現実世界だけ、異世界なんてない。霊界もないから死んでも無駄。でも裏世界はあるらしいんですね。まぁ頑張れ受験生。裏口もあるらしいけど僕はしりません😊

    ところで、受験という事で今年の共通試験の問題眺めてみます。まあ殆どわからない。わかりそうなものだけ解答しても、50%は到底無理だろう。30%取れたら万歳。

    https://edu.chunichi.co.jp/pages/kyotsu2024/

    数学の最初の問題。不等式。これは解けそうだ。n<2√13<n+1 を満たす整数nを求めよ。

    2√13が大体どのぐらいか見当つけるだけで解けそうだ。√9が3で、√16が4だから、2√13は6から8の間しかない。答えは6か7しかない。2√13が7を超えるかどうかだけ分かればいい。√13が3.5より大きいか。3.5*3.5=12.25なので、√13は3.5より大きそう。じゃあ2√13は7を超える。n=7が答えとみました。

    正解。ただ、もっと数学的な解き方するんだろう。多分二乗とかするんじゃねえか。最近の数学はデータ解析みたいな問題が出るってyoutuberの動画とかで知った。中央値とか標準偏差とか言葉として知っているけど、正しく理解しているかと言われるとね🤔地学というジャンルも、天気図から原初生命の頃の地球とか天体とかバリエーション豊かだねえ。

    毎年こんなこと言って、特に学びなおさないままで過ぎていく。新たなものを学んでいるならまだしもね。お受験しないとダメだなあ。

    TANITAの手のひらサイズの温度・湿度計買ったら、室温21℃とか言われて投げ捨てようかと思った。この分だと湿度も怪しい。冷蔵庫に入れてみると13℃ぐらいまですぐに下がった。元の部屋に戻すと徐々に温度が上がっていき、21℃前後に戻った。…これでは故障はしていないと思われる。本当に室温21℃の可能性あるだろうか。屋外の気温は天気予報によると11℃だ。暖房はついてないし、PCが強烈に排熱するようなこともしていない。試しにフリースを脱いだらやっぱ肌寒い。例えば天気予報を見て「明日の気温は20℃か~外出るのに冬物の上着が要るな~」ってなることはない。しかしながら、体感とはいえ11℃ほど寒くないのも確信が持てる。

    考えてみれば、特定の室温に合わせたいという要求も、そもそもなかったのであります。寒ければ着る。それだけですやん。湿度は気にしたいところだけど、乾き過ぎたらタオルを吊るすだけの話。では意味がない…ということはなくて。自分の置かれた環境・状態を明確化することでそれに合わせたルール、行動指針を決めることができるということ。いやそれも決めてないやんけ。

    粗雑で不調法な自分の暮らしでも、レベルアップの機会を伺うべく。俺のような胡乱な意識低い系が、道理に倣ったsharpな意識のほうへとたなびいていく、その、嚆矢。このTANITAの温度計に求めたと思いねえ。体重計ならもう持ってんだわ。

    ダイエットデビューだけが温かく見守られることを悪用して何度目かのデビュー。10代の頃はサクッと成功したんだけどね。まずは√7921めざしまして。

  • ふでのゆくまま

    湯水に替えて

    スマホ便利だ。時計がついている。目覚まし時計にタイマー、ストップウォッチまでついているのが実に便利で、助かる。…いや、ストップウォッチはさすがに出番がない。

    ある夜のことで御座います。

    風呂に湯を張らんとお湯を出しました。カランからドバドバとバスタブに。ふいに、タイマーをセットしようと思い立つ。普段はこんなことをしません。うっかりしても、水とガスが無駄になるものの燃えたの壊れたのという話にはならんので気を抜いています。じっさいうっかりしたことは何度か御座います。とんでもないことをしてしまった!と愕然とした素振りを見せ、しかし居直っていやっほうとお湯を溢れさせて湯につかりまザザザザ。

    このカランというのは、何を意味しているんだろうか。故郷の家もたしかにこうだった。カランと書いてあった。よそのお宅の風呂を使う機会はないが、以前に一度、旅先で世話になったお宅でもそうだ、カランだ。ある古い動画でも使われていた、というブログを見つけ、いよいよ気になってネットで調べる。自分の読みでは、仏教関連の古い言葉を漢字ではなくカタカナ表記したようなものではないかと思った。

    すると、オランダ語「kraan」を語源とするようだ。鶴の意味。鶴の首みたいに見えるということのようでなるほどなっとく。んじゃ英語圏ではクレーンというのだろうか?こちらも調べると、「faucet」という。しかしこれはアメリカで主に使われる表現であり、イギリスでは「tap」という。前者は聞き覚えが無く、後者は他にも意味がある単語で、その由来を想像だにしない。画像検索してみると、両社とも確かに「カラン」の画像が出てくる。でもどっちかというと、tapの検索結果のが小ぶりの「カラン」が多いという印象だ。語源が異なるのだろうか。英語の語源を調べるとなると、一苦労…と思うだろう。何でもない、検索結果をスクロールするだけだ。多分ラテン語の「喉」を意味する言葉かフランス語あたりが語源じゃねえの、的な事が書いてあった。

    喉ってなんだよ?水が入っていくほうじゃねえ?大陸の人のセンスはわからん。しかし考えてみれば。これは単なる想像に過ぎないが、四大文明ぐらいの古い時代の風呂みたいなもん…動物の口からお湯が出ているようなイメージがある。王様の風呂。なんかライオン的な生き物の、牙の間からドバドバと。このドバドバが、ドバイの語源。いやいや、日本語でも「蛇口」じゃねえか。こっちこそセンスがわからんと言われそうだが…。

    スマホ便利だって言ったろ?なんとインターネットが付いているから、こうしてお湯を待っている間に調べ間もが、って溢れとるやないかい!すみません嘘です。実際は溢れる前に気付きましたが、そこに自分が入る事を勘案すれば相当無駄に溢れさすことは必定なのでありました。

    で。この時点でオチてもいるんですが、この夜はまだ続きが御座いまして。

    この夜は、珍しくまだ夜の早い時間に風呂に入ろうとしたので、この余る湯で湯船入っている間に洗濯をして、干して寝ようという算段となりました。そこで、洗濯物集めてほうりこみ、電源を入れてまして、清廉な湯をバケツで洗濯機に汲みます。4~5杯ほど。ぽちっと運転開始。普段は注水から始まりますが、もうお湯が入ってるのですぐに回転始まります。これで、ただ無駄に流すことはなくなったと、よかったよかった。今度は自分がきれいになる番でして、体洗って頭洗って湯船でマターリkindleで読みたい本でもないかと探しております。洗濯機から水が抜ける音がする。ガッゴンジョワジョワ…洗濯が終わり、すすぎのターンが始まったところで、

    洗剤入れてねえわ。

    気付いたからには時間がもったいないので、風呂から出て、洗剤投入してやりなおし。ただ40度のお湯でゆすいで捨てただけ。風呂からそのまま溢れる水が、薄汚れただけ。がっかり。そりゃあね、慣れない手順でやったもんだからと言い訳もたつけど、いくらなんでも間抜け過ぎない?タイマー設定したわけでもないのに、洗剤入れ忘れたなんて過去にあったか?笑い話にはなるだろうけど、ただただ愕然としてしまった。そりゃあ、もっと酷い失敗をしたことある。もめ事に繋がるような事も、怒りを買ってしまったこともあるけど、なんだろうこの失敗の特別な脱力感。脳みそぐるぐる自転させて、一番近い感情を述べるなら「仕事じゃなくてよかった」という社会人みなさまが覚えたことのある感情になると思う。

    何が悪かったというのかと言えば、自分が悪かったとしか言えない。いや、スマホか?インターネットか?カランか?洗濯機か?人類か?


    問:上記の事例をうけて、その改善策となりうる提案が幾つかなされた。もっとも適切なものを下記の選択肢から選べ。

    1. 浴槽の容量は建築時に決定されているのであるから、一定量でカランからのお湯の放出が自動的に止まるfaucetを導入するべきだ。

    2. 洗剤を入れずに洗濯を行うことは一般的にありえないので、洗剤が入っていないことを検知すれば警告し、動作を一時停止する機能を持つ洗濯機を導入するべきだ。

    3. 近年では家電製品をスマートフォン端末などから制御できることは一般的になった。ソフトウェアの仕様に無い動作はしないため、家事完了までのプロセスの途中が漏れる可能性がない。すぐに全面的に導入するべきだ。

    4. 人間がミスをすることは避けようがないので、著者は家事代行サービスを積極的に利用し、どうでもいい語源を調べるとかいうクソ作業に没頭するべきだ。

    5. 脱衣所の目に付く場所にチェックリストを用意し、スマートフォンにタイマーをセットしたか、洗剤を入れたか、などの項目を確認できるようにするべきだ。


    2,3年前までは年明けから受験産業の広告が山ほど目にしたもんだけど、今年は全然だった気がする。上記の問題って真面目に考えたら正解って出るのかね?自分が受験生の事は、現代文なんて適当だろ、って解いてたな~。

    5を解答したら退場。湯張りの問題がなければ洗剤を入れ忘れる可能性は低いのだから、1と2を比較したらお湯のほうを解決するべき。いや導入するべきって、賃貸住まいだわ。お湯の問題が発生したのはスマホを見ていたからなので、3で解決を図るのも良いが、自分が家事をしなければいいので4か。しかしいずれも現実的ではない予算が要るので、選択肢に解答ないわ。は~自分が悪いのヨー。