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腐れ肉の巌となりて
あさイチでどんぶりを割ってしまい、ふざけるな(death)すぞこのやろう!と憤り対処をしていると、寒いキッチンに長い時間居たせいだろうか風邪を引き受け給う。われが世。ほんま気温の上下いとどあさはかなりて。幸いにして翌日はお休みであったので、夜の18:00ぐらいから寝たり起きてゲームしたり寝たりを翌日昼過ぎぐらいまで延々と繰り返す。ちょっとした悪寒と延々続くくしゃみで済んだのでどっちかいうと症状はカルカッタ( কলকাতা)このような自棄くそ休息はメンタルゲージもモリっと回復するんでお布団に身投げもいとをかし。そういえば歌舞伎町の身投g
という午後。
どんぶりが割れた[自動詞]後に、ガムテでペタペタとどんぶりの破片を取ったんだが、念押しに掃除機でもかけましょう。スイッチオン。すると、とんでもない異臭がする。掃除機の排気が尋常ではない臭いを放っている。いわゆるスティックタイプであるので、ゴミ収納するところカパっと外したらさらにどえらい臭いを乾坤一擲してきたので、フィルターの埃をブラシでとって風呂場で濯いで。まさかねと思って吸い込み側、Tの字パーツを眺めまわして調べてみると、何か白っぽいような…指でさわるとねっちょりと油が付いてて腰が抜けそうになる。はわわ😢😢
これは腐った肉の臭いだ。なんだ?掃除機で肉片を吸い込むなんてあるのか。前回使った時にはこんなすぐに気づく異臭はなかった。何を吸った?本当に生肉か?うーん…ベーコン?あるいは何か生き物のなきがら。ふざけるな(♻)すぞこのやろう!と掃除機ごと捨ててしまおうとする病み上がりの勢いでもあったんだけど、冷静になってお掃除開始こけの生すまで。掃除機本体丸ごと水洗いはできないだろうから、パイプの穴にアルコールティッシュを突っ込んで上下運動。長いパイプは届かないので、ハンガーを捩じ切って長い針金にして上下運動。効率がいまいちに思えたので、手ぬぐいにキレイキレイの消毒アルコールを染み込ませ、上下運動。仕上げに消毒用アルコールスプレーをパイプ内部にシュシュ~。休憩。
ここで、試しにバッテリーと吸気/排気機構だけになった掃除機を動作させてみると、臭い。うへえええええ。この部分まで匂いが着いたらもう無理よ。吸気モーターが臭いってことでしょう?もう本当に棄てようかしらとこころが八千代に折れましテン、しかしとりあえず残りの掃除できそうな部分はやるだけやって、最後にはほどよき距離から外側にファブリーズぶっかけ。そもそも、掃除機の排気が清浄なわけもねえからある程度は諦めるんだけど、油ねっちょりを見ちゃうとなあ。ちょっと臭いを我慢だけで済むのか?衛生面で大丈夫か…?
しかしプラズマクラスターが侍りて候。
この除湿器には衣類脱臭機能がある。生乾きの衣類に使ったらだいぶ改善されたことがあったので、掃除機丸ごと浴室に吊るして脱臭してみるか。5時間ほど稼働させて、プラズマクラスターの効果はまあまあという感じですが、やはり掃除機は臭い。ネットでは重曹を吸い取らせろという情報もある。重曹は常備しているが、本当に大丈夫なんかな。でも、日常、その正体も気にせず床の上の塵を吸い取らせているのに、重曹になった途端に心配し始めるはおろかし。
掃除機から腐肉の臭いがする。これは現代孤独死のメタファー。こんなリアルライフで殴ってきやがって暗喩を名乗るとは不届き千万。トリートメントが足りない預言はfahrenheit f(P≠NP)で荼毘に付されるのが令和のおもてなし。死にが世。
「歌舞伎町で死んでも臭いがしねえらしいじゃねえか」
「町に来る前から死んでるからね」
「あそこはアルコールと香水には事欠かねえ」
「そりゃあ伊達に病院より区役所が近いわけない」
「酢豆腐は一口にかぎりやす」
「にんげんが死んだ[自動詞]」
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「不浄を拭うひと」を読んだ
「特殊清掃」という圧の強い言葉を、初めて目にしたのはいつだったか。
いわゆる孤独死になじみの深い暮らしをしている自分は、いつかお世話になるかもな~なんて縁起でもない想像をすることもある。本当にある。ググって業者を探したりもした。うーん、予約は受け付けていないようだった。自分の亡骸処理を依頼することはない…普通は。普通はね…。昨今は、そういう孤独死現場に対応する清掃業者のyoutubeチャンネルもある。見たことない人はどんな内容なんだろうか?と想像するだろう。もちろん、あなたの想像通りに、どす黒い人間型のシミを清掃したりする。さて。本作はそういう業務に従事する人の話。ゆるやかな画風のようだが、人間のシミの表現はどんな感じになるのかなあ、なんて思って読み進めたみたところ、エピソードが強すぎて結局ド迫力。ひとのよは斯くも荒ぶりけり。
内容についてはあなたの想像通り。実際に作業をしている人の個人的感想に基づく故に、細かい裏話も面白い。漫画ならではという表現もあって読みやすい。例えば、実際の作業の様子を動画化している業者の場合は、作業現場以外の情報はなかなか動画に乗せにくいと思う。出演?している作業員も現場作業を淡々とこなしている。軽口の一つもない。場所だってはっきりとは分からないように配慮してあるし、依頼主だってほとんど顔も名前もわからない。そりゃあ…そうだろうと思う。一方、漫画作品では顔にモザイクかける必要ないもんね。架空の人物で描けばそれで済む。こんなふうに表現の工夫をした結果、漫画内では語ることが許されたエピソードというのもいくつかありそうだ。本作でも実際に、絶対にお客様の前では「臭い」と言ってはいけないのについうっかり…とか、こんな見積の失敗をやらかした、とか、作業後に霊が憑いたのでお払いにいってお札を自宅に貼っt
えっ。
おう、そこにいるのはみっつぁんか。お前は…何がこわい?
日本の文化や風習で暮らしている。「御霊前」「供養」とかいう概念を丸ごと否定するつもりはない。でも、どうやっても霊だとかお化けが存在しないことは、はっきりしていること。
例えばもし、孤独死現場の作用作業内容の動画をyoutubeで配信している業者が、「現場で心霊現象が!」なんて動画を作り出したら、自分は憤りを覚える。とんでもない嘘だ。こういうことをされると、死体の形跡がどうこう部屋の汚れがどうこう、なんなら作業自体がヤラセなんでは?って思ってしまう。とても悪質だと思う。ネットで有名になりたいからって放火して回っていた人物がいた。その論法に当てはめてみると、この現場の「ご遺体」というのは、孤独死ではなくなってしまうじゃないかこれはシンプルに怖い。
漫画だったら何でも良いってことはないと思う。だけど、当人が本当に”そう”思っているなら、実話とか実体験と銘打って作品内容に反映しても、そんなに批判される謂れはないとも思う。風呂で人間のスープになった残骸を網で掬うとか、警察が回収し損ねた眼球を拾って処分するとか、そういう仕事をしている人が、霊がどうこうという話を持ち出してしまう。そんなこころがひとつ、怖い。「不浄を拭うひと」…不浄…。不浄??この言葉に込められたものはなんだろう。
ドブネズミだって美しいと謳われるのは生きていたから。孤独死テンプレなどと不貞腐れたところで、それはそれはひとのよは美しく、見苦しく、うつくしく…。冷たい雨が蓮の花びらに降り注ぐ、ある秋の一日でございました。