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ChromeのCookieが10Gを余裕で超えていた…?
Coookieは何か?という話は割愛。
訪問するサイトが多ければ、また有効期限が長ければCookieデータは溜まっていく。そこに異論はないけど、こんなサイズになるもんなのだと感心した。全削除するとまたひとつ面倒な事が起こり得るのもまた事実という訳で、一旦はブラウザの設定画面から一覧を眺めてみることにした。
すると、1ドメインで1Gを使っているものがあって横転した。Cookieの仕様でそんなのいけたっけ?localStrageも含めて表示されているんだろうか。いろいろ情報を集めたりAIに聞いたりした結果、webサイトからクライアントサイドに保存されている各種データでありましょう、という結論になった。つまりCache StorageやらIndexedDBではないかと。ブラウザの設定画面ではCookieって書いてあるけど、実態はそれだけにとどまらないってことか。
自分が見た中で一番データが大きかったのは前述のとおり1Gを超えていて、全国的にテレビ放映をしているが不動産で稼いでいる企業のドメインだった。次にビジネス書籍のイメージがあるドメイン、次にスポーツ新聞のドメイン…。全部、いわゆるメディアやないかい。あの、阿呆みたいに広告で埋められたwebサイト。広告の画像や動画なんかをService Worker経由でキャッシュしているのでは、とAI先生の見解。Service WorkerについてはまたAIに聞いたりググったりして、結果としてAIの推測は腑に落ちたので細かい検証はしていない。
阿呆みたいにインターネット使っているので、そういうデータがローカルに溜まっていく事に異存はないん。10G持っていかれるのはどうなんだ。先に挙げた3つとも、年に数回もアクセスしないが、おそらくはその機能目的からして、一回アクセスすればそれなりの規模でキャッシュなりを読み込むんだろう。これがブラウザごとに、ユーザープロファイルごとにあるんだろうか。
少し前に、SSDの商品を眺めていて、レビューには4TのHDDやSSDを複数台持っているなんて人がいくらでも散見される。何をそんなに保存することがあるのかと思ったけど、文面から察するにはテレビを録画したり、家族の映像なんかがそのストレージに収められているようだ。テレビもスマホも4Kって時代だし、ファイルサイズはバカでかい…。
10Gのデータがデカイなんて考え、印象がもう時代錯誤なんだろうか。データ送受信で帯域を食いつぶすぐらいならユーザーのストレージを有効活用しよう。キャッシュってそういうものだよな。もちろん、どういう10Gかによって話は変わってくる。しかしながら、何百というドメインにアクセスした結果としての10Gは、今時驚いていられないサイズなのだ。
…多分。
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「情報セキュリティの敗北史」を読んだ。
情報セキュリティ完全に理解したわー。
というのはよく目にするジョークなので誤解なきよう。それはさておき。これは良書。冒頭から原初コンピューターの成り立ちなどの「セキュリティ」以前、なんなら「情報」以前のおかたい話題が出てきて面食らう。もっとエンタメ寄りのセキュリティ事件簿みたいなもんかと思っていた。しかし、本書はそうではなく、真面目に見識を広めようとする人々向けの書籍のようであります。つまり、わたくし向けではなさそう…ではあるのだが。
今の我々がその言葉から連想するような「情報セキュリティ」は1970年代初期の、米国政府機関の調査に端を発するということだ。コンピューターにアクセスできる人間が限られていた状態から、今後は徐々にその数が増えていくだろうという流れの中で、この人にはこの情報を見せてもOK、しかしこの人にはダメ、という判断が必要になった。今に生きる我々からすれば、「隣の部屋の人とはドアの鍵が違う」ぐらいに当り前に思えるが、何事も転がし始めてみないとその先にある危険を察知できないものなんだろう。ところが、本書の流れにそってざっくりと言えば、そのセキュリティ研究者たちの取り組みはこれといって実用的な役目を果たせないうちに、トーシロ市民たちが参加するインターネットの時代がやってきてしまった。そして本書のタイトルには「敗北史」とある。
オーマイガー
とにかく情報が多く、しっかりしており、重厚な一冊だ。なんでもかんてもまるで現場で見てきたように語られる。現地に時間旅行でもしましたか?尤も、そんな所感を抱くのは、自分もある程度は今現在愛用しているインターネットの仕組みやらの基本的な知識があるからだろう。過去のニュースとかで聞いたことあるなーって。だから、このへん事情に疎い人には、読みにくいのかもしれない。しかし、インターネットの時代であるので、わからん事は調べながら進めれば良い。そうすればなるほどなるほど、と納得できるんじゃないか。
世間一般にインターネットが広まる、少し前。大学生とかコンピューターが趣味の大人には広まった頃。1999年ぐらいか。この頃には既に今でも問題になっていようなセキュリティの問題があり、対策がされてきたんだなあって感慨深くもある。いやいや、お前そんな専門家でもないし現場に詳しくも無いだろうってツッコミはその通りだが、本書がそうさせる。現場にいた人物が回想をしているかのように良く書かれている。
そして現在も現場にいる人にとっては「あるある」となりそうな事例も書かれている。2001年あたりに問題が提起されて、今現在も解決していないような事例もある。テクノロジーの道理だけで対処を試みても、セキュリティの問題はもうどうにもならないんじゃないか、そういうレベルにまでコンピューターとインターネットは広まったのだ。ユーザー側の企業の事情、セキュリティ側の企業の事情、諸々、諸々、もろろろろ。
敗北「史」と銘打っているのは伊達ではない。本書は歴史書だ。web2.0の頃、インターネット関連では随分と極端な事を言う人がいるなあ、なんて印象だったんだけど、本書に目を通した後では、あれは既に専門家の間では議論されてきた事だったのか、と腑に落ちた。「(とあるメジャーなアプリケーションの脆弱性への対応としては)windowsを使うな、で良いだろ」みたいな物言いも、実際にそんな施策をした実例が過去の歴史にあったわけだ。
つうわけで、読む人を選ぶものの、専門家ではない一般人でも読むことはできる。現代のセキュリティ問題への答えとなるべき情報には乏しいかもしれないが、たどってきた道筋を把握するだけでも迷子の可能性はちょっとは減るもんだ、の心意気でトライしてはどうでしょか。
以下余談。
訳者の小林啓倫氏のブログは昔よく読んでいた。だから名前に見覚えがあった。当初、小林氏が著者だと思って読み進めていて、このディテールはちょっと異常だと思って感嘆した。50年あるいはそれ以上前のエピソードを拾ってくる取材力って凄いなあと。実際は日本語版の訳者であったわけだが、Amazonの商品ページにははっきりと訳者と書いてなかったので勘違いした。
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詰みまで見据えて
「アゲアゲ」で界隈にはおなじみの将棋棋士、折田翔吾氏のチャンネルに、当人のメッセージが投下された。プロ棋士としての近況と共に、大変印象深い一文があったのでここに引用する。
https://www.youtube.com/@ageageshougi/community
情報発信リスクの高騰が止まる所を知らないこともあり最近はウォーズ動画以外の発信をしておらず、まあ負けている人が何を言っても言い訳になってしまうのですが、皆さんに無愛想すぎるのも何だなあと思い、この機に少し綴ってみました。
情報発信リスクの高騰が止まる所を知らない
折田氏は奨励会を年齢制限で退会後、編入試験を受けてプロ棋士になった一人である。昨今話題の女流棋士、西山朋佳と同じルートで挑戦を成し遂げた。退会後の期間はyoutubeで将棋の動画を公開したり、めしのレビューなんかもしていたようだ。ここでいうリスクとは、まず一つ、youtubeなんかでそういう情報を公開するにあたっての当たり前の副作用のことだと思う。例えば住居などの、公開を意図してない情報が洩れてしまうという事態。しかし、この言い回しからは心配している所が少し違うんじゃないかという印象を受けた。何をどう言ってもどこかから石が飛んでくるような。振る舞いや内容を気遣ったところでどうにもならないようなもの。
インターネットで何度も目にしたこの画像。どうせこういう事になるのだから、そこらの他人の見解に真摯に向き合っても無駄であるという教訓があるように思う。しかし、実際のところ、なんでも無視して放置しておくのが良い方法とはならないのが現代になった。…なってしまった?悪意を以てそう仕掛ける人もいるだろう。出る杭どころか埋まってるのを掘り起こして火を放つやつがいるんだ。(炎上すべきものは燃えるべきだとも思わなくはないが…)

だから黙っていました、と。こんなリスクが誰にでもあって良いのものかね🤔困ったもんだけど、現実の先を読んだらそういう手筋を採用する事になったというわけですね。言われてみれば、棋士の対局直後の、あたりさわりも無いやり取りばっかり繰り返されるインタビューだって、そういうものか。「最後まで難しい将棋で~」と言いながら、本当は初日からもう勝ちだなと確信を持っていたのかもしれない。将棋の渡辺くんはこの辺りの語りが素に近い印象で大変に好きだ。でも、現実を読んだら余計な事いわんとこってなる。そんな折田氏の近況報告の〆がこの一言だ。
アホかと思われるのでこの投稿欄ぐらいでしか言えませんが、永世名人になれると思っていることに変わりはありません。
格好良すぎるだろ😍次の永世名人…は流石に藤井聡太だけど、名人は一度の戴冠だけでも生涯の栄誉で誇っていい。少なくとも折田名人の爆誕はそう遠くない。いいや間違いなし。10年後には3冠ぐらいは固い。(※)
※個人の感想でありその効果を保証するものではありません。
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!n memory of
とある人物の訃報を目にした。面識はない。
SNSとかいうものが世に出始めて、世の中にはいろんな人がいますねという当たり前の事がいっそう身近になったころ。その人物はITエンジニアの仲間たちとともにおり、その仲間たちとよく遊んだりしていたようだ。自ら住所を公開するなど理解しがたい行動も取っていた。大変にカロリーの高い文章力を持っていて、呆気に取られて読んだ。当時大人気だった企業に採用され、そこで働いていたようなのだが、東日本大震災の時に悪ふざけが過ぎて炎上、その後どうなったかは知れない。しかしこうして訃報が流れてくるほどには真っ当に社会の一員をしていたのだろうか。
子供の頃、志村けん死亡説というのがあった。もちろん全くの出鱈目だった。氏の訃報についても信憑性に疑問も無くはないが、生存していると主張する人も見かけない。今なら当人、身内が生存を報告することで虚偽の主張を覆すのは容易い、と言いたいけど…AI技術のお陰様でまた怪しい事になっているのかもなあ。
当時の記録はインターネット仕様によりいくつか読むことが可能だ。
https://megalodon.jp/ref/2008-1120-1147-32/itkz.blogspot.com/2008/11/blog-post_7944.html
どうよ、この…。口を開く勇気が出てこないだろう。
世の中にはいろんな人がいますね。その全てに居るに至るまでの流れがありました。
冬。
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2023年のインターネット
今年も大した事は書きません。思い出程度のメモ書き。
今年もインターネットでもろもろありました。一年を通してホットだったトピックはAI関連が占めると思います。留まるところを知らないね本当に。一方で今年はインターネッツにそんなに大きなニュースなかったんじゃない?全銀システム障害とクレジットカードの決済ができないって大きな事故はあったけど、粛々と対応が進んで解決。今のところはM銀行みたいなネタにはなっていない。openAIのCEOであるサム・アルトマンが解任されるという騒動も報じられたものの、特にサービスに影響が出たという事もなかった。
以下、例年通り、私が個人的に興味を持った話題など並べて終わりです。今年はメモも適当なので時系列すらめちゃくちゃだ。酷い。
Twitter
昨年の買収以降もろもろあったけど、APIが有償になったという。これによりよくわからんbotなどが淘汰…されたかな?普段からあんまり目にしないのでわからない。野良アプリがちょくちょく無くなったりして、そっちのほうに影響が大きかったような印象。上限額が不透明になるので、自腹を切ってまで運営するつもりは無いと。ほとんどのwebサービスは、例えばgoogleだって課金版サービスあるんだし、有償化自体は当然の流れだと思う。
米国防総省のメール3TBが設定ミスで誰でも閲覧できる状態に
審判退場
明らかにボール球をストライクにして、その後無期限の停職処分になったらしい。
元動画
https://www.youtube.com/watch?v=XzlybAML_3Q
ソース
https://www.dailymail.co.uk/sport/othersports/article-11848843/College-umpire-suspended-called-strike-Mississippi-Valley-State-New-Orleans-game.htmlゼレンスキー
京大の卒業式、ゼレンスキーのコスプレ登場。似ているかと言われれば似ているぐらいのものだけど、世相的にちょっとにぎわった。関係者にも補足された模様。
「渋谷猫張り子」無断改変事件
展示物を勝手に改変したという事案が明るみになった騒動。どうしたら良いかわからないから撤去するとかなら、まだ話がわかるのです。ただ外面を無断で改変して、その場にそのまま置いておくって理由がさっぱり意味不明だ。怨恨か?
https://yukari-art.jp/jp/news-jp/36859/
なお本件はすったもんだの後で玉虫色の合意となり、作者自身により復元されたようです。場所を変え2024年の正月からお披露目とのこと。
https://yukari-art.jp/jp/news-jp/38503/
tree well
アクシデントで雪に埋まった人を助ける動画。tree wellという言葉についても知ることが出来た。
トリアージ現場の貴重な記録
ビッグモーター関連で一番面白い
今年はさらば青春の光の動画たくさんみた。
YouTubeの動画のネタにするため、飛行機を乗り捨てたパイロットに最大懲役20年の刑
ネポティズム
あまりにも遅いランナーが競技に参加。その実態は?ネポティズムなんて言葉初めて聞いた。
https://news.goo.ne.jp/article/huffingtonpost/world/huffingtonpost-64cc43bbe4b099151f370e9c.html
ジャニーズ性暴行問題
なんども批判されていたけども、BBCのドキュメンタリーで過去最大に炎上。
American Idiot
道行くアメリカンに簡単な質問していく。最近あまり活発ではなくなってしまった。
https://www.youtube.com/@JustinAwad
地震なのか?
5/3夜22:00ごろに、神戸で揺れを感じたというツイートが散見される一方で、地震速報には載っていないと話題に。地震の前兆などと吹聴する者までいて、情報戦の様相。震度計の無い狭い範囲で揺れた場合、当然地震速報には反映されないということだが、真実不明。後ほど震度1と訂正されたという情報もあるが…。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202305/0016313474.shtml
BIGBROTHER2023
顔を映して体温測定する装置を中古で買ったら、顔写真のデータがそのまま入っていたという今年一やばいかもしれない事案。
スマートロックがサ終したらどうなるのっと
鍵として機能しない事はないみたいだけど、わざわざスマートロックにしている意味は無くなりそう。
グーグルマップでウクライナの画像が更新される
実際にみていただければわかりますが、廃墟になってしまった町並みが生々しい。
頭が良いということ
愛知県警が提出したドラレコを分析し、不自然なバイナリデータに気づいた裁判官。
https://srad.jp/story/23/07/05/1351245
生放送中のスマホが盗まれる
盗まれたあとも配信がしばらく続く状況に。
令和の怪談
無人の葬儀場で腐敗した遺体が発見される。
https://twitter.com/livedoornews/status/1719609456118645079https://news.livedoor.com/article/detail/25274813
まんKとちんK
チームメイトにまNことちNこを教えた疑惑が持たれる長谷川唯
telnet
会社の電子公告をtelnetにした企業が話題になる。話題作り以外の意味はなさそう。
歌舞伎町の空から
歌舞伎町でビルの高層階から飛び降り自殺。落ちた場所がライブカメラの画面ど真ん中に映る場所だったため、多くの人が目撃した。ライブカメラの映像は一定時間までなら巻き戻せるので、話題になって以降”生放送”を再生させる人が多数。自分もやってみました。人より先にゴミみたいなものが降ってきて、それ以降頭上を気にする人々の様子が見て取れた。
リアル大リーグボール
ペンデュラムに音をつけてみた
トリアージの現場から
今年一のYoutubeコメント
「神楽、能楽、狂言を解説なしでは理解できないように、小梅太夫の芸はすでに教養を伴う伝統芸能の枠組みに入っている。」
今年一番のmeme
いろんな曲で使いまわされました。
以上です。来年皆様に良い事ありますように、良いお年を。