ふでのゆくまま
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藤井聡太三段がプロ入り現実味帯びてきた
唐突に将棋の話です。いつも唐突だけどな。
以前にちょっとだけ紹介した(読み返すとなんとも雑な紹介になっている…)、藤井聡太三段が、なんと参加一期目から三段リーグの首位に立っている。これは凄い。
将棋のプロになるには、将棋連盟が主宰する「奨励会」に入会して、そこで会員同士の段位・級位別リーグ戦を行い、四段まで到達すればそこからがいわゆるプロ棋士になる。リーグ戦は半年に一期開催されている。上位二人が四段になるので、都合、年間4人がプロ棋士としてデビューする。プロ一歩手前の三段リーグはまさに修羅場なんだろう。年齢制限までに四段になれないと追い出されるわけで。一応、奨励会から追い出されても、あるいは所属歴がなくても、アマとしてプロと遜色ない成績を残せれば編入試験が受けれるという制度がある。あるにはあるけどもね、個人的にはじゃあ奨励会ってなんだろうなと。
で。
今期は女性が二人そろって参加したりもして、話題に事欠かない感じだったけど、藤井三段がこのまま四段になるとまた盛り上がるだろう。四段になったとして、どれだけ通用するかね?羽生善治の時は例の銀打ちのトーナメントが名人経験者をぼこぼこ破っていったので盛り上がったけど、藤井三段にもそんな機会が訪れるだろうか。
何にせよ、どう見積もってもまだ数カ月は先の話。
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直下型を少し体感したのか
2016年6月30日夜。
風呂に入っていた。
普段より少し早い時間だったと思う。湯船の中で突然に何か衝撃を感じた。「ずんっ」と一度だけ。これはもしや車でもアパートに突っ込んだのではないかと思ったけども、こんな静かな筈もない。確かめないわけにもいかないので、風呂から出て濡れ鼠のままで適当に服を着て、外の様子を伺うと、特に何事もない。部屋の様子を見ても、何もない。
テポドンが着弾したとかではないかとニュースを漁ると、どうも地震らしい。震源はごく近いので、所謂直下型地震というやつなんだろうな。震度で表現すると1か2らしいけども、確かにこの揺れにはなんだかこう、力強さがあった。こんなので震度6とか7とかが来たら無事で済むはずないよなー。
下記のページで過去の地震情報を検索できるんだけど、震度7で過去の期間全部を検索すると…。震源地の丸の”並び”が、ね……。まあそういう所の上だからこそ島になっているんだろうけどもさ。
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雨の夜更けには蓋を〆て
18歳から選挙権が与えられるというニュースは聞き及んでいたけども、いつからだっけ?とチャットしていたら次の参院選からだという。2歳引き下げの流れが選挙権だけにとどまるとは思えず、いろいろぼんやりと思案しながらその日はだらだらと帰宅する。郵便受けに参院選の入場整理券が届いており、もう始まってるのねなんて。何しても疎い。そういえばあの選挙のたびにそこいらのフェンスに候補者の顔写真並ぶやつ、帰り道沿いにも出ていのだわ。特に覚えた顔もなく。
整理券片手にそのまま郵便受けをガサゴソすると、保存期間が明日という郵便が届いている。なぜ土日に郵便受けを見なかったのかあゝ毎度ながらの体たらく。いまどきね、郵便で不意に大事なものが届くなどないので、配達物の心当たりがないと郵便受けのチェックしないもんだ。ここ最近でその心当たりが全て届いたので気にしていなかった。送り主で何が送られたかは想像できた。翌日の勤務中に引き取り方法など郵便局に電話して確認し、いったん帰宅してから郵便局へ引き取りに行くことにした。3日までなら延長できますけどぉ、と電話口で言われたが、調べたところ窓口受け取りはなんと24時間可能だという。それならば明日以降の2日で避けられない残業が出ないことよりも、本日受け取りに行ったほうが確実だし、ブログのネタになる。良い。郵便局は駅から距離がある。バスには不案内でどうせ駅まで歩いてから乗るし、なんて考えたら保管場所の郵便局まで歩いたって大差ない。
梅雨の嫌な所を煮詰めたような夜空。夜はまだ肌寒いだろうと寝巻にしているパーカーを羽織っていった。結果正解だったが、往復で40分以上も歩くとそれなりに汗ばむ。気の進まない用事と空模様、幾分か早足だったに相違ない。それで40分とはまた、贅沢にタクシーでも使えば良かったかおい。まあ運動不足も深刻なので良い機会を得たものだとした。確かに窓口は24時間空いているようだ。実に、実にありがたく素晴らしいが、ふと見ると窓口の時間短縮のお知らせが張り出されており、残念。自分が受取処理をしたり、外で冷たい茶などのんで一休みしている間にも数人が訪れていた。そりゃあ東京ではこういうものの需要はいくらでもあるだろう。現在時刻、その短縮後には閉じられている筈の時間だ。短縮後の時間帯は、見れば、7:00から21:00となっている。窓口業務としては十分に長時間確保されているとは思うけど、朝の出勤前に寄るには、窓口が混んでいたら間に合わなそうな時間だ。だいたい、荷物を受け取るのだから、受け取ったら一旦家にもどるだろう。ここからでは都心部に9:00の出勤だったら、ご近所でないと間に合わない。なれば9:00から22:00なんてほうがまだありがたいが。
つきあたま、市民税の支払い書は郵便受けの中で雨にしんなりしていた。ふやけたもので夜更けコンビニにて払う、諭吉の顔もふにゃふにゃ、水無月の〆。18歳も税金払えふにゃ。
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半年前の酒
前回の更新書きかけじゃねえか。続きをどうしようかとも覚えてないのでこのままで。
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賞味期限を半年過ぎた料理酒が、さも当然のようにナンプラーや穀物酢に混じって鎮座の事。
酢も二週間過ぎてるわ。みりんも一カ月ほど。なんだよこれ。逆算するに、おそらく前年の秋から冬にかけてあまり自炊をしていなかったという事になる。まさしく心当たりがあり。適当に大根と油揚げや糸こんにゃくなんか入れた煮物を良く作るんだけど、どうしたことかあまり作っていなかった。代わりに何を作っていたのか。これが…どうも、お総菜ばかり食っていた気がする。良くないね。
料理酒は捨てるしかないので捨てた。これから夏になり、さらに煮物なんぞ作らないので、酢以外は買いなおす事もしていない。一人暮らしの自炊は、夜に翌朝のものを作ることも多い。勿論時間短縮のため。同じメニューが晩と翌朝で続く形になるが、気にしないわそんなもの。これからの季節は当然の事ながら、翌朝分は冷蔵庫に入れないといけない。ほかほかの煮物を粗熱が取れるまで待って、冷蔵庫に、翌朝にはレンジであっためてまたほかほかに、って無駄が多い。炒め物なんかだと多少あつあつでも冷蔵庫に放り込んでしまえ、ということで、自炊では炒め物率が上がる…気がする。あとパックから出してそのまま食える豆腐なんかは便利だ。ベーコンなんかも良い。包丁で切らずとも良いのでまな板や包丁を洗う必要がない。相変わらずコメは炊いていない。
バリエーション豊かな保存食があればなあと。特に野菜系の。例えばお漬物を自作ってそら調べればいくらでもやり方はあるだろうけども、さてさて。美味しくできるまでどのぐらいの経験がいるかしら。嫁入り修行かよ。いずれにしても素人が保存食に挑戦するにはもう季節がよろしくないか。ほっけの煮物を作るぐらいには洒落と実利の追い方を心得ているつもりだけども、季節には勝てないの~。
昨今は冷凍食品の類も大変に美味であるので実はここ一年ぐらい利用率が上がっている。なんだよあのそのままフライパンに放り込んで加熱して待つだけの餃子。びっくりするほど美味かったわ。
「自分で作ったものを冷凍すれば良いんじゃないの?」
はたして正論でおま。ところがね、これは露骨に味が落ちますね。また、ニチレイとかそういうところの製造工場みたいに衛生面が徹底管理されているわけでもなく、単に冷凍庫に放り込むものがさて一か月後に安心して食えるクオリティかは怪しい。冷蔵庫も機能的な品物じゃないし。20年近く稼働してるよこの冷蔵庫。
何だかんだ言って、結局は3日も保存できれば問題ないのですが、要するにまあ、保存食という名目で、作ったことないものに手を出してみたいというわけです。普段、面倒くさがりなんでレシピが五行以上あったらやらない。良い機会か。
口に入る大きさに切って、衛生上問題ないレベルまで加熱調理し、味付けする。
料理なんてこれでいいのよ。
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199-200
コンビニに於いてある漫画をたまに買う。あの分厚いの。聞いたこともない作者の知らない作品など読んでみるのも面白い。酒なんぞ飲みながら。で、当然のこと、売れ筋の新刊なども並んでいて、自分もコンビニで売ってそうなものはここで買う。Amazonで買ってコンビニ受け取りは手間なだけだと気付いた。そらそうだろ阿呆。闇金ウシジマ君と刃牙道が最近のチェック対象だ。
するとこち亀の199巻を見かける。いよいよ200巻か。
こち亀はうちの両親でも知っている漫画だけども、自分が小学生のころとは作風にだいぶ違いがあるようだ。交番に訪ねてきた人を追い返して「東京はお前のような百姓が来るところじゃねえ」「新潟で米でも食ってろ」などという姿はもう見れない。惜しいと言えば良いのか何といえば良いのか…。
どこか落語っぽい。舞台が東京下町だからだろうか、作風によるものだろうか。お決まりの役回りの登場人物。欲にかられて下手をうつ、人情に篤い、腕っぷしは強い。立川談志は落語を「人間の業の肯定」だとしたらしい。規範や公徳心だけではわたっていけない世の中の、人の世であるが故に、揺れ動いていく。あいつ今何時で?なんつってお足をごまかしやがった→俺もやってみようみたいな、しょうもない人々。こち亀もそういう世界をどこかに匂わせる。下町の交番の警官という設定も、規範と人情の境目にあるようで実に良い。ま、またいつか読める日が来るだろうか。
書いてて思い出した。こち亀の登場人物そのままで舞台を江戸にしたものを読んだ事がある。絵柄が作者の其のままだったと記憶している。ジャンプに連載されたものだろうか、単行本の企画モノだろうか。実に違和感のない作品だったと思う。
落語のなんかの噺、そのままこち亀で漫画化できるんじゃないか。時そばだったら、屋台を引くのは日暮あたりか。お釣りをかすめようとするのは両津だろう。根問いだったらやはり大原部長に、両津が問いかけるんだろう。うーん、ダメだ、大原部長がやかましい!ってキセルを投げつける姿が想像できる。小銭やるから帰れ!とも言わないだろう。時折挟まれる、交番内での会話形式で表現される時事ネタは、まさに枕の部分か。
酢豆腐はどうだ。きざな若旦那。はてはて。脇役に居るかな。うーん。上流階級っぽいの。中川はイメージ合わないなあ。このイメージが合わない、という感想もきっと199巻までの歩みあればこそ、200巻が発売の折には