ふでのゆくまま
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詰みまで見据えて
「アゲアゲ」で界隈にはおなじみの将棋棋士、折田翔吾氏のチャンネルに、当人のメッセージが投下された。プロ棋士としての近況と共に、大変印象深い一文があったのでここに引用する。
https://www.youtube.com/@ageageshougi/community
情報発信リスクの高騰が止まる所を知らないこともあり最近はウォーズ動画以外の発信をしておらず、まあ負けている人が何を言っても言い訳になってしまうのですが、皆さんに無愛想すぎるのも何だなあと思い、この機に少し綴ってみました。
情報発信リスクの高騰が止まる所を知らない
折田氏は奨励会を年齢制限で退会後、編入試験を受けてプロ棋士になった一人である。昨今話題の女流棋士、西山朋佳と同じルートで挑戦を成し遂げた。退会後の期間はyoutubeで将棋の動画を公開したり、めしのレビューなんかもしていたようだ。ここでいうリスクとは、まず一つ、youtubeなんかでそういう情報を公開するにあたっての当たり前の副作用のことだと思う。例えば住居などの、公開を意図してない情報が洩れてしまうという事態。しかし、この言い回しからは心配している所が少し違うんじゃないかという印象を受けた。何をどう言ってもどこかから石が飛んでくるような。振る舞いや内容を気遣ったところでどうにもならないようなもの。
インターネットで何度も目にしたこの画像。どうせこういう事になるのだから、そこらの他人の見解に真摯に向き合っても無駄であるという教訓があるように思う。しかし、実際のところ、なんでも無視して放置しておくのが良い方法とはならないのが現代になった。…なってしまった?悪意を以てそう仕掛ける人もいるだろう。出る杭どころか埋まってるのを掘り起こして火を放つやつがいるんだ。(炎上すべきものは燃えるべきだとも思わなくはないが…)
だから黙っていました、と。こんなリスクが誰にでもあって良いのものかね🤔困ったもんだけど、現実の先を読んだらそういう手筋を採用する事になったというわけですね。言われてみれば、棋士の対局直後の、あたりさわりも無いやり取りばっかり繰り返されるインタビューだって、そういうものか。「最後まで難しい将棋で~」と言いながら、本当は初日からもう勝ちだなと確信を持っていたのかもしれない。将棋の渡辺くんはこの辺りの語りが素に近い印象で大変に好きだ。でも、現実を読んだら余計な事いわんとこってなる。そんな折田氏の近況報告の〆がこの一言だ。
アホかと思われるのでこの投稿欄ぐらいでしか言えませんが、永世名人になれると思っていることに変わりはありません。
格好良すぎるだろ😍次の永世名人…は流石に藤井聡太だけど、名人は一度の戴冠だけでも生涯の栄誉で誇っていい。少なくとも折田名人の爆誕はそう遠くない。いいや間違いなし。10年後には3冠ぐらいは固い。(※)
※個人の感想でありその効果を保証するものではありません。
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こころの声を繋ぐのが
人通りのない暗がりを歩く冬の夜、少し前にスマホに食い入りながらの先行者。
の
ほうから、声が聞こえてくる。ゲームの音でも漏れているのでしょう。広い道でもあったので、歩みを進めて抜かすと、その声の主がスマホの持ち主で戦慄する。心の声が漏れてるやないけ「うわー!」とか言ってるが、こっちがうわーだわクソ怖いい。
冬にしか着ないコートの袖口が擦れてきた。ちょっと触っただけでもなんか薄くなったとわかる。冬にしか着ないだけではなく、スーツ姿の時にしか着ない。ここ数年の在宅勤務もあって、年に20回も袖を通さないんだけど、もう長く着てるもんな。流石に寿命というやつか。ああそうだ、東日本大震災の時にもこのコートを着て歩いたっけ。
https://blog.mogari.jp/archives/1041
人通りのわんさかな駅前通りを歩く冬の夜そこまで遅くも無い時間、少し前にスマホに食い入りながらの列を為す大人また大人と大人。雨でもない深夜でもない、タクシー待ちの行列が伸びているとは思えないのだがこれは一体―――。すると、列の近くの雑居ビルからキッズが大量に吐き出されてきた。ああ塾のお迎えか。小学校低学年ぐらいの歳から、こんな時間までお勉強とは恐れ入ることで。本当に率直に言うと、そんな生活をする子供時代なんて信じられないって思う。しかしそれでもキッズはキッズだ。「っぎゃあああああああ^^」と喚きながら走り回る快活さ。心の声が爆心地。はぁ元気さが眩しいねえひれ伏せひれ伏せ:;(∩´﹏`∩);:もう少し年上のきょうだい(何故か変換できない)だとお受験だったりして、この時期は親御さんもご苦労様でござ。
当方はそんな苦労をせずに人生が終わることはほぼ確定。まけじと心の声を顔に出していきたくて顔ない😇😢
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それで、2024年は
いつものように暮れて2025年が厳かに転がり込んできたのです。ここ数年は正月に仕事が入る事もなく、平和に年を越しております、尤も、正確には2024のうちに寝てしまう。初日の出をこの目で確かめるべく暗がりの中、お外にでるのでありました。この試みはときおり目論見通りとはならない。日の出前に帰宅してしまう愚鈍さ、今年もそんな事態になり、留守番で拗ねている2025を横目に寝てしまう。
今年は都庁へ足を運んだ。非常に寒さは厳しく、滅多な事では身に着けないマフラーを首に巻いた。初詣のつもりなのだ。神仏に捧げるほどに清らかな祈りはもはや持ち合わせておらず、曰く、金が欲しい健康が欲しい不条理なラッキーが欲しい許しが欲しい煩悩も八百万抱えれば英雄なのだ。わははは。これが人の為ならば何かしら素直な心持ちで願をかけることもできるんだろうか。為政がうまくいきますように、とお祈りしてみた。
外人がなにやら賑々しく闊歩している。飲み屋の前で髪の長い女が土下座している。ホームレスの住まいが都庁への道に連なっている。まさか襲われはしないだろうとは思うが、新年早々、という気持ちが勝り、地上の道を歩く。正月では無かったと思うが、アメリカ大使館のあたりを早朝あるいたら屈強な若い警官が配備されていてびびった。一方で都庁にはポリスメンの気配もない。ああ武闘派の事ム所はやはり気合が違う。あるいは我が国のおもてなしか。
流石に歩きどおしで足腰がしんどくなってきた。服飾学校のビルがやはり目立っていていい塩梅だ。オフィスビルに仰々しく飾られる門松を横目で見るのが好きだ。竹の緑の鮮やかさに、あれは本物の竹なのかしらんと疑問が沸いてくる。老舗デパートの前で、法被姿の職人が梯子をかけて注連縄の準備をしているのを見かけた事がある。そうなると門松も本寸法のものだろう。
独自言語と思しき盛大な歌声が聞こえてきた。うわおっかねえ。こっちへ近づいてくる感じがあったので足をはやめ、駅へ。若い頃に何度も立ったホーム。同じ場所に立つも、電車の時刻と行先案内の表示がほぼ見えない。じじいであらせられる。
年に一回と決めている飲酒をする。スミノフアイスを一本。オロナミンCみたいにグビグビっと。そういや、ノンアルコールのチューハイをよく飲んだ。2024も麦茶と味なし炭酸水をガブガブと飲んだが、その次に多く飲んだのがノンアルチューハイかもしれない。特に麦茶の季節が終わってからは「よわない檸檬堂」と「のんある酒場 レモンサワー」どちらかの350mの缶を週に1本は飲んだかもしれない。箱買いしたらとめどなくいってしまいそうなのでやめた。体に良いものではないだろうし、良い判断だった。
風呂に湯を張ってそのまま溢れさせる、スープを煮込んでいて焦げ付かせる、という事があったので、キッチンタイマーを買った。もちろんスマホにもタイマー機能がついていて、それを利用していたんだけどそこの操作もしてないからこんな事が起こる。さらなる予防策というやつで、今のところ役に立っている。2024年一番良い買い物だったかもしれない。
「ベストバイ」って誰が最初に使ったんだろう。「マストバイ」というのも見かける。上記のキッチンタイマーの他には、ユニクロのフリースが安いのに暖かくてベスト候補だ。ググったらアメリカにbest buyという家電企業があった。Best by~で賞味期限の意味になる。消費期限はexpirationなのは知っていたけど、これは有用な学びであった。ベストスタディ2024候補…2024は終わったので2025の候補とする。…なんだそれ。思い付きで言ってるだけにしてもしょーもない。学びは全部ベストであれ。数が足りねえことが問題なのよ。
2025も良い学びでやっていきましょう。できてないからこんななんです。
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セメダイン:シューズドクターNで靴底補修をしてみる
捨てる予定の靴がある。
踵のほうが擦り切れて、穴が開いており、雨の日に歩けば水がしみ込んでくる。大変にお安い靴であったけど、幅とか自分の足にたいそうフィットするし、色も気に入っているため捨てきれず。晴れの日の短距離歩きでたまーに使っていた。そういえば山手線一周徒歩はこの靴だったなあ…。とは言え次の断捨離でお別れかなという所、靴底を補修するパテみたいなもんがあるとのことでお買い上げ。試すには良い機会。
信頼度の高い、セメダイン謹製でありますぞ。
https://www.cemedine.co.jp/home/products/shoesdr/shoesdr_n.html
そもそも捨ててもいい靴と割り切っているため、作業も準備も雑なものだ。ましてや作業者は自分である。処置前の画像を撮り忘れたため、なんとも情報量に乏しい。
付属のテープで零れないような枠を張り付けて、付属のへらでパテをぬりつけていく。
24hほど放置して乾燥。雑過ぎワロタ。公式説明動画はこちらですが、一切見ていません。テープの高さを元々の踵の位置に揃えて、埋め尽くすように流し込めば平らにするの簡単だったんだな…。
自分の雑な作業で、左右で少々高さが違う状態になってしまったが、このままちょっとだけ歩いてみることにした。雨上がりのアスファルトの上を10分ほどあるいて全く問題なし。踵が擦り切れるほど履いた靴なので、少々違和感があるのは当然のところ。水たまりにも侵入してみたが、水漏れは無し。靴としての機能は全うしていると言える。
しかしこれでは長期の使用に耐えるかは分からない。そもそも靴底なのだから、同じ人が使えばまた同じ場所がすり減っていく。その場合に再度このパテで重ねて補修できるだろうか。また靴底というのは一般的にはグリップを得るために溝が刻んであるわけで、このパテで補修すればツルツルになってしまう。大丈夫なんだろうか。こういったあたりが心配なので、近所のコンビニに行くような用途の靴で使うべきで、アウトドアとか登山用の靴を素人が補修して使うのはやめたほうがよさげだ。
そもそもが、かかとがちょっと削れてきた、ぐらいの段階で使うものではないだろうか?今回のケースのように靴底が擦り切れて中敷きの底が見えてます、なんて段階で持ち出すものではない可能性もある。
なお、本商品には「空気中の水分と結合して固まるので、開封後は早く使ってね」と注意書きがあるが、靴底二つの補修では半分近く余った。あまり細かく調べずに買ったので50mlをお買い上げしたが、20mlの商品もある。足りないと困るけど、余ってもそのうち使えなくなってしまいそうだし、これは難しいな。
ということで実用性はわかりません!
しっかり固まるのは確かなので、靴以外のDIY用途があるような気もする。しかし工作できるほど十分な容量とも思えず。半分ぐらい残っているので、何かしら使い道を考えてみたいが、本記事の投稿までには思いつきませんでした。
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隣の客はよく虫食う客だ
タイトルに意味はないんですけども、コオロギ原料の食料ベンチャーが倒産してしまった。ずいぶん騒動になったと記憶している。「グラリス」という徳島の企業だけど、ニュースを調べてみたら他にも倒産している同じような企業はあるらしい。
このような技術は、必要な時になって慌てても既に手遅れだって事がありえると思う。先をみて開発に着手してみるのは如何にも、本来の意味でもベンチャー企業っぽいやり方だと感じる。とはいえ民間企業であるからして、経営が回らないと活動を続けることは難しいです、と。
自分はイナゴの佃煮ぐらいなら口にした経験は何度かあるが、よろこんで昆虫を頂こうとは思わない。これを食わなきゃ死ぬとなったら、そら食うだろう…か?本当に?食べれる?命の危機においても理性が本能を抑えてしまうような事はあり得ると思う。極地で遭難した時に生魚を食えなかった人は助からなかったとか、高所から脱出するのにスカートをはいている女性は躊躇ってしまった、とか。だから、生でポキポキと頂くような迫力のシチュエーションではあるまいし、粉末が混ざっているぐらいなら…どうだろう…。
こんな大手で販売していて、いつでも買って食えるぜ、って状態でも未だに試してない。心の中では「なんかワーワー言うとりますけど、その時になったら食べますからね」と言い訳している。煎餅だぞ?でもなんか危なっかしくない?ご家庭レベルの衛生面で客観的に考えたら、そこらのスーパーの刺身のほうが危ないのかもしれないなんて思うけど、これはもう生産者を信頼できるかどうかなんじゃないか。本当に安心安全のコオロギか?って。御社の信頼ゲージの積み重ねを観てみたいと。ちょっとずつ世間の評価や好意的な事例が集まっていくかどうか、そのあとで判断んしたいと。そんな日和って様子見ているうちに経営破綻してしまった。こちら側に判断を急ぐ緊急性も一切ねえもんな。
いったんコオロギめしの事は忘れよう。
世の中には日本よりはもっと深刻に食糧難の地域がある筈。そういう場所でコオロギめしの配給が受け入れられるだろうか。どうなるかな。正直な話、そういうシビアな問題を解決しようとしてコオロギめしが出来たという印象は無い。冒頭に書いた通り、遠い将来のなんとなくの食糧難に備えたという立ち位置なんじゃないかと思っている。今ここで歩みだすことが先行ビジネスで大儲けしつつ人類の救済に繋がると―――ま、企業の発信している情報一個も読まずにこれ以上書いてもアレなので調べてみまs
たくさんあるやん
世の中にファッション的なニーズが希薄なのにこぞって取り組むのは、人類の未来をアットテキな会議名分としたうえで、商品の性能が良くて成功が見込めるってことなんだろ。サイトにもそこらの記事にも良い事しか書いてない。栄養分は良い、土地や水が今現在の家畜より少なくて済む、なんたらかんたら。
じゃあなんで今現在、主要な食べ物になってないんだ?食糧危機なんて何度もあったし、今現在だってあるし、なんで昆虫で解決しないんだ。その辺の理由が何かこう。結局は大きな資本が必要で、必要としているところに届かないんじゃねえの、って訝しんでしまう。…が、なんにせよ一撃で根底から問題が解決することはなし、少しづつでも改善が進んでいくのだと思います。思ったより企業の数は多く、想像以上に取り組んでいる人々も多そう。
「今まで本当にありがとうございました。おかげで我々の暮らしも安定しました。もうそろそろ昆虫をやめて、小麦を植えたりヤギや鶏を家畜できるようになります。私たちに人間らしい暮らしの扉を開いてくださった皆さんの事は代々忘れません。あなた方の勤労に感謝の意を表して。さようなら。」