ふでのゆくまま
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コミケ
行ってはいないのだけれど、今年はちょっと興味の向きが違う。まず、ついったーのTL上で、実際に参加しているひとの発言がだいぶ目立ったこと。出店する(出展?)人たちもちょこちょこ居たようで、夜になると「今日は来てくれた人ありがとー」みたいな書き込みも、ちらほら。ま、自分は完全に野次馬視点になってしまうのだけれど、直接関わっている人たちの発言が読めるというのは妙に親近感が沸くというか。ニュースで今年も何十万人とか現地の映像とかコスプレ写真が流れてくるよりも、説得力あるよね。む。
破滅。コミケって、漫画とアニメのお祭りかなって感じだったんだけど、創作モノの小説とか、雑誌スタイルの出版物もアリなのかーと。破滅論は好評で第二弾も出版も予定されているみたい。買えばよかったかな。
と興味をそそられるんだけど、だけどさ、現地及びそこまでの行程があんまりにも過酷な気がして、全く足を運ぶ気にはならない。これは始発で先着何名を求める人たちだからかもしれないけど、行列二キロ以上とか聞くとなー。昼過ぎからまったり出来たりするのかな・・・。・・・いや、今後も野次馬で良いです・・・。
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蝉時雨
祖父の思い出をついったーなどでぽそぽそ呟いていたら本気で泣けてきた。語るべきことは全てそっちで語った気がするんですけど、と。一夜明けて、この部屋にも蝉の声が響いている。最近、アスファルトに蝉が乾いて転がっているのを良く見かける。毎年のはずだ。同じ季節、同じ道。だけどどういうわけか、今年は特に目に付く。蝉が大発生でもしているのかと探ってみたがそんなことは無い。ならば目に付く原因は自分にあるんじゃあなかろうか。只管に俯いて歩いている?それとも、目に留まっても全く気にならない地味な色の蝉の死骸なんかが、今年にはそんなに目に留まる理由でもあったかしら。見上げれば注ぐほどの蝉の声がするが、姿は全く見えないのでありまして。
朝から汗を拭き拭き仕事に行くとなれば蝉の声など鬱陶しいの一言なんだけど、麦茶でも飲みながらブログ書いてるとなれば、暫し手を休めて目を閉じて聞き入るのも良いもの。静かな静かな昼下がり。静かに、静かに、物思いにふける夏なり。
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いたばし花火大会へと
いたばし花火大会へ行って参りました。げほげほ・・・・。
田舎育ちで御座います。田舎ながらに一丁前に花火大会などありました。記憶では誰か打ち上げの資格を持っている鉄工所のオヤジかなんかがいて、そのオヤジゆえに開催できたなんて話の筋だったかと。地元商店が協賛だったりしたと思います。「この花火○○んちじゃね?」「だなー」みたいな会話を同級生としながら、まったりとゆるゆると、田んぼのあぜ道あたりでまばらに腰掛けて、見上げたもんで、御座います。嗚呼あの暗さがなつかしや。花火の匂い、青々とした稲の匂い。微熱。
20年が過ぎました。東京にも空は御座いました。星が全く見えないのが、花火の為に薙ぎ払ったようで大変におどろおどろおどろしいのでありますが、当日朝からの曇天のせいでもありましょうし、嗚呼この黒さにもなれました。浴衣から漂う安い香水の匂い、ビニールシートの下のアスファルトの匂い。恍熱。・・・いや、涼しくて良かったけどね、当日。
えーと。社員イベントではあったのですが、諸般諸々あって、4つぐらいのグループになって集合することに。自分は一人でしょんぼりと。混雑を避けるために相当早くに現地入りして、路上でパソコンなど広げておりました。ホームレスな風情の方にじろじろ見られたりしましたが、花火客が増えてくると、彼らも何処かへ行ったようでございます。穴場的公園などとついったで書きましたが、改札でて目の前の交番の裏手です。穴場でもなんでもない。にしても退屈ですなあ。ちょっとつまみでも買っておきますが、いやいや、退屈だ。
時間が迫ってきましたが、とてもじゃないが時間通りに集合は無理そうだということで、電話も繋がりにくくなってきましたし、現地入りしている自分がうろうろしながら一人見つけては合流、二人見つけては合流などしておりますと、同僚がもそもそと荷物を弄り始めます。あー、でたでた、DSが。ドラクエ9のすれ違い通信って奴ですか。これだけ人が居れば・・・とも目論みは見事に成功したようで、終了後の解散の時には30人近く増えたとかなんとか。
「ビール買わないとなー」「もうあのコンビニしかないんじゃないの」「いや、通り道に露天がある」「高くない?」「そこまででもないよ。ここで買うと重いじゃん、まだ距離あるし」「なるほでぃうす」(註:言ってません)そういうわけで、露天で買いました。一万円ほど自分が払いましたが、誰が清算してくれるんですかね。領収書などありませんが。花火のような美しい良心に期待したいところです。
ちょっとトラブルなどありまして、席に落ち着いたのがだいぶ時間過ぎてから。事前に集まれなかったのでしょうがないんですけど流石に時間勿体無かった。風下だったので大尺球を見上げるように楽しめるのは良いのですが、この席からは見えもしないナイアガラのなんたらの煙がもくもくと流れてきて、いやいや、これ事故じゃないの?ってぐらいに流れてきて、その煙に巻かれたまま最後の締めの花火。げほげほ。微妙ながっかり感を残しつつ、会場の警備にはよかえれと追い出されるまで、まったりとしておりました。
毎年毎年、参加者の数が増えていってる。一人とか二人とかってレベルだけど、そのぶん会社は成長できている。来年もこうありたいものです。ビール代払えクソどもが。
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なつやすみ
子供たちの姿が無い。蝉の声や夕立や何よりもクソ暑いわボケ、それらとともに、子供たちが夏休みに入って姿を見せなくなることでもまた夏を感じますね。電車の中にも殆ど姿が見えなくなって。もっと露骨に電車が空いても良いのになー、あまり変わった気がしません。都会っ子の夏休みはどんななんですかねえ・・・。
ささやかではありますが、私にも夏休み、正確には夏季休暇が御座いまして。毎年ながら週末+3日という全く以って中途半端な期間。特に大きなイベントを仕込むようなことはあまりありませんが、それなりに満喫したいところ。でも今年は硬くいこうか。どうせサービスする家族も嫁もおらん。そう思って、仕事にプライベートに溜め込んでいるごたごたごたごたをこなすことにしました。
どう見ても夏休みじゃ終わりません。酷いですがまあやりがいもあると思われます。はい。普段からこんぐらいやれということで。
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夏日、
相変わらずキシキシと整備不良の音を響かせながら大手M証券のシャッターが開く、のを横目に、信号を渡り、日本橋。何度通っても凄い眺めだと思う。盛夏となり、朝もはよから陽射しが厳しい。応じて、影は色濃く、歩みを止めて其処彼処でだれぞが踏み入るのを待つ。夜のにこごり。圧するほどの首都高の影、よりもさらに一つ黒い影、禅僧の姿をして橋の中ほどに立てり・・・・。・・・。耳欹てながら過ぎ去ると、公明党の批判をしていたようだった。この男は前にもぶつぶつと力の無い呟きを漏らしており、間抜けですらある。地蔵が物言わぬことを誇るがよ。
都議会の選挙だったようだ。投票はしていない。インターネットではハッピー党はもとより、鳩ぽっぽ党もヘンなことばかり言ってるなあ、って印象。選挙が終わり、問題のはとぽっぽに凱歌があがったというのに、なんか争点も特にわからないまま。国会が閉会になる理由もわからない。いくつかの法案は有耶無耶になってしまったようだ。だいさく党はせんきょがじょうず。定額給付金は殆どだいさくの手元に戻ってるような気がするので選挙資金はたんまりあったか、って、一声かければ演説にはロハのサクラが大量にあるまるようですよ、わたしは吉祥寺でその光景を目の当たりにしてから恐怖しか感じませんよあの人たち。
誰が出勤前に足止めて駅前で演説聞くか、この痴呆。そんなわけねえだろ。常識的に考えろ。人が多いところのほうが効率が良いとか、邪魔なだけですよ。うるさいです。複数で同時に喋らないでください。貴方が人と話そうとしたら、絶対に静かなところを選ぶはずなんです。人ごみ溢れる駅前なんて選ぶはずないのです。箱並べてチラシでも詰めとけばいいのですよ。
ただ、やはり、政治家の方々はやはり選挙期間中はインターネット上での更新なども規約に抵触するようで。破ろうと思えば簡単に破れるし、誰がどう見ても破るメリットには溢れているのに、やろうとはしません。マスコミは批判論調の記事にするでしょうが、インターネットは受け入れます。インターネットを味方につけましょう。いや、表現の自由を主張しろとかコンテンツ規制を取っ払えとかそういう意味じゃないんで、あの、ちょっと、おいおい。
涼風が葉を鳴らす竹林にて世を語った賢人たちがいたとのことで御座います。しかしながら現代はそのようなものがないので、炎熱と排気ガスを浴びながら、橋の半ばで一人呟かねばならないのであります。彼が話しかけてくれば鬱陶しいと思いますし、彼が選挙に出ても応援すらしません。しかしそれでも、あの喧騒に苛立ちと腐敗臭を足して二で倍にした候補者たちと比べると、その暗澹たる呟きに、底の冷える涼を感じる由、梅雨明け。