ううう,  ふでのゆくまま

蝉時雨

祖父の思い出をついったーなどでぽそぽそ呟いていたら本気で泣けてきた。語るべきことは全てそっちで語った気がするんですけど、と。一夜明けて、この部屋にも蝉の声が響いている。最近、アスファルトに蝉が乾いて転がっているのを良く見かける。毎年のはずだ。同じ季節、同じ道。だけどどういうわけか、今年は特に目に付く。蝉が大発生でもしているのかと探ってみたがそんなことは無い。ならば目に付く原因は自分にあるんじゃあなかろうか。只管に俯いて歩いている?それとも、目に留まっても全く気にならない地味な色の蝉の死骸なんかが、今年にはそんなに目に留まる理由でもあったかしら。見上げれば注ぐほどの蝉の声がするが、姿は全く見えないのでありまして。

朝から汗を拭き拭き仕事に行くとなれば蝉の声など鬱陶しいの一言なんだけど、麦茶でも飲みながらブログ書いてるとなれば、暫し手を休めて目を閉じて聞き入るのも良いもの。静かな静かな昼下がり。静かに、静かに、物思いにふける夏なり。

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