• ふでのゆくまま

    とく語られて

    子供向けのなぞなぞいってみよう。「みんな学校や会社が終わったら、すぐにおうちに帰る区はどーこだ?」

    北区(帰宅)というわけだ。地方在住の人にはわかりにくいなぞなぞだが、東京生まれ東京育ちみたいなキッズならこれわかるんだろうか。帰宅って言葉がわからないかな?んで、何か似たの作れないかな、オタクと大田区…とかぼんやーり頭の中で考えるも、そもそも23区全部思い出せそうにない。なぞなぞそっちのけで、23区全部思い出せるかトライ。頭んなかで地図を思い浮かべながら一個一個つぶしていくんだが、真面目に15分ほど悩んでギブアップ。

    答え合わせをすると、思い出せなかったのは以下の通り。板橋区、豊島区、文京区、台東区、墨田区。これを地図と照らし合わせると、連なって北西から東南へ並んでしまった。あゝ川の流れのように。東京に住んで20年以上、確かにこのあたりは縁が薄い。薄いのだが、それを言ったら台東区も大田区も1度ぐらいしか足を運んでない筈だ。何かこいつらを思いつかなかった理由が特にあるだろうか?この思い出なしエリアに具体的に何があるのか、グーグルマップ先生で眺めてみる。

    板橋区

    降りた記憶のある駅は一つもない。名前を聞いたことがあるのは、団地で有名な、高島平。芸人の親が経営する居酒屋があるというときわ台。考えてみれば、区内を走る東武東上線自体に乗ったことがないかもしれない。朝霞という名前に聞いたことがあるような…ないような…。一度ぐらいは乗ったのかね。

    豊島区

    要するに池袋。駒込や巣鴨といったエリアも含まれるのだが、仕事も含めても豊島区には2,3回しか訪れたことないんじゃないか。山手線沿線歩いたときは通った筈だけどさあ。

    文京区

    同上。お散歩で通ったことがあるかも?ぐらいの感じ。お茶の水や神保町はなじみがあるが、住所は千代田区のようだ。千駄木とか根津が含まれるけど、古くからの下町というイメージもない。麻布あたりの、富裕層の街というイメージもない。

    台東区

    アメ横とか上野近辺には学生の頃から何度か足を運んでいるが、それでもトータル10回ぐらいじゃないかな。自分は浅草いったことあるだろうか。あるような、ないような…。

    墨田区

    スカイツリーのたもとに行ったことがある。それ以外に足を運んだことはないと思う。


    以上、思ひで検証。実際に縁も所縁もないことが判明した。逆に、墨田区に住んでいる人は練馬区とか杉並区とか思い出せなかったりするだろうか。都道府県とか世界の国は学校で習うけど、東京都区部なんて習わない。暮らしの中で出会わない知識のまま大人になりそう。

    さて、折角なので都区部各地のデータ的なものをwikipediaで眺めていると、千代田区に6万人住んでいるとか港区に25万人住んでいるというデータがあって驚いた。千代田区のサイトで詳細が確認できる。これは面白いな。

    https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kuse/toke/cho-setai/cho-setair306.html

    「有楽町二丁目」には住人が1名だけいることになっている。グーグルマップで確認すると有楽町駅前の一帯という狭いエリアだ。その面積の半分ぐらいは有楽町駅の構内じゃないかな…。これはもう間違いなく、ビルのオーナーが最上階に住んでいるパターンだろう。あるいは、店舗兼住居という可能性もなくはない。現地を探したら個人名の表札なんかが見つかるのだろうか?興味がわいてきた。「丸の内二丁目」も人口1名だが、こちらはほぼ巨大ビルしかない。財閥系企業の本社ビルなど並び、東京駅目の前だ。こんなところで「立ち退きはんたーい!!」つって一軒家がぽつんと残ったりもしてないだろう。登記上の便宜とかでだれかが住居にしているとか、だろうか?不思議すぎるな。「皇居外苑」が住人ゼロなのは、わかるけど、「神田花岡町」「神田相生町」もゼロだった。要するにこれは秋葉原駅と駅前の狭い一角だった。納得。

    皇居は「千代田」という住所、すなわち「東京都千代田区千代田」となるようだが、人口126人。これは皇族の方々だろう。ただ、世帯数126で人口126っていくら何でも不思議だ。調べたら、この数字は皇居内にある皇宮警察学校の生徒らしい。寮みたいなものかな。全員一人部屋なら世帯数と人口が同じというつじつまがあう。

    で、皇族は住民登録の対象になってないんですって。ほえ~。

    人口が多めなのは、一番町の一丁目~四丁目。皇居の西に位置して、麹町駅と半蔵門駅、さらに市ヶ谷駅、靖国神社でだいたい四角く囲んだエリア。各住所1000~2000人ぐらい。

    さて、港区は大使館関係者と富裕層という、住民構成が想像しやすい。広尾に麻布にシロガネーゼ。それにしたって25万人も本当にいる?こちらも区のサイトに詳細がある。左側メニューから、細かい住所の状況もたどることができる。本当に25万人いるわけだ。グーグルマップで見ると、港区はイメージより広いなあ。

    https://www.city.minato.tokyo.jp/toukeichousa/kuse/toke/jinko/kako/kako.html

    比較的少ない「麻布台一丁目」をグーグルマップでみてみると、外務省がどん、とあり、宗教団体の施設。あとはオフィスビルという感じ。世帯数120に対し、人口190と、きっちり統計通りの核家族という感じ。あるいは単身者が多いのか。ストリートビューでみると2020年の年明け時点で大規模な再開発しているようだ。一方で多かった「芝浦四丁目」をみてみると、冗談みたいな大規模タワマンがどどどどん!!!これは納得。

    港区だと、ホテル暮らしをしているような人がいるんじゃないかなと思った。要件を満たせばホテルって住居として登録できなくもないらしい。不都合のほうが多いと思うけど、なんかそういうエクストリームな暮らしをする人、いるんだろう。

    それでは板橋区は、という話にならない。縁も所縁も、興味もないんだから、そりゃあ思い出しません。

  • ふでのゆくまま

    剰余

    ほんのわずかだけ必要なものが、セットでしか売ってないということがあります。自分の場合は、はがきや封筒、ご祝儀袋に香典袋…。勿体ないので余ったのは取っておきます。次に必要になった時に慌てて買いに行くぐらいなら、そりゃあ取っておきますが…数年前の年賀はがきが10枚もあったり、いろんなサイズの茶封筒が数十枚あったりして。流石に処分しました。

    はがきは郵便局で交換できるとうろ覚えしていたのですが、調べてみると手数料分を差し引かれて、切手と交換らしい。切手だって、年に一回も使わないな…。それに年賀はがきは、交換できる期間が限定されているらしい。官製はがきは2,3枚しかないというわけで、全部処分。

    書き損じはがき・切手の交換 – 日本郵便

    これらと保管場所が近かったので、ついでに、なんとなく取っておいたマニュアルの類も処分する。処分済みの家電のマニュアルとか出てきやがる。棚とかの組み立て/分解のマニュアルは紙で持っていたほうが便利なので保管するとしても、電化製品の神マニュアルはいらないよな。インターネットもスマホ使えないけど家電を自力でなんとかする必要がある!そんな場面があるだろうか?暴走したら電源引っこ抜くし、動かないのは一旦は諦める。そんなもんだよな。

    んで…紙対応だけに留まらず、ここ数日整頓やっておりまして。すると、棚に空きが出来たりカラーボックスもスカスカになったり、模様替えでもして部屋を広く使えるチャンスではある。ただ、いろいろ配置の組み合わせから考え直す必要があるし、どうみても50cm四方ぐらいしか広がる可能性もない。正直、サイズをぴったりしたもの選びすぎたなと…余地がないのよね。

    その、余地を少し作ったと思えば良い。

    スカスカの棚に何か置くことができると仰せだ。なんだろ?鉢植えサボテンか?そのような、インテリアのようなものをお買い上げしたことはないかも知れない。じゃあ何か思い出の品でも、というところだけど、それこそ乏しいわ。かつて、トロフィーとか思い出の写真とか賞状とかをガラスケースに並べてるお宅にお邪魔したことがある。お子様のものなんかも含まれていたことだろう。自分が真似してみようとしても、何もないなあ。そういう人は、当人にだけ意味があるオブジェクトを奉じる。その人格は思い入れで奮い起こされるが、実用性で殴ると死ぬ。

    余地に思い入れがあるということにして、脱いだ上着でも置きましょ。

    小寒。

  • どくしょかんそうぶん

    「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を観た

    Amazonプライムで「進撃の巨人」の最終シリーズまだ来ないの?ってうろうろ探してたら発見。このアニメを見るのは初めてだったが面白かった。ワクのチン休暇の一日で全部見てしまった。タチコマの現実感のあるデザインが良いなあと。日本ではもう人間の姿をしたロボットの噂をトンと聞かないので、なおのこと。

    本作中、このタチコマのセリフに「世の中は人間の体に都合が良いように作られている」といった意味のセリフがあった(うろ覚え) これって、人間型のロボットを開発する根本的なモチベだと思うんだけど、現実は人間を助けてくれる機能に特化した機構が役立ってくれている。人間型にしても、腕が二本しかないとか転ぶとか、デメリットのほうが目立つと思う…っておれ何度も書いてるな…恨みでもあるのか。人間「型」じゃないと出来ないんだよな~ってことがあるとしても、それなら人間を連れてくれば済む。この単純さを超える便利さと安さがないと、世の中で人型ロボットが汎用的になることは無さそ。食器洗浄機で洗えないものを洗ってくれるとか、ルンバがお掃除してくれないところを掃除するとかね。洗う必要がない、とか掃除する必要がない、という方向に世の中が進まんかな。

    ま、兎に角面白かったです。ゴルゴやシティハンターを未来に寄せた、みたいな感じで。例えが昭和生まれ~。

  • どくしょかんそうぶん

    「幻の湖」を観た

    ネタバレ。

    「デビルマン」は評判通りの酷さだった。「シベリア超特急」は評判と裏腹に良かった。本作を観ずに死ねるか、ということで、コスモを高めながらAmazonで有料レンタル視聴。

    娼婦が琵琶湖湖畔で走りこんでいるというだけで意味が分からなくて素晴らしい。同僚に外国人がいるのも面白い、唐突にオフィス業務しているのも意味が分からない(これは後ほど判明するけど)舞台設定の面白さというか不可解さに注目してしまうけど、実はそんな無茶苦茶に話が進むわけでもない。どう言えば良いのか…あらすじはとても一般的になるとでもいうか…。舞台と職業を変えても成立するんだもんなこれ。

    一言で言うと、全体的には期待外れ。「笑ってやろう」と期待した人には肩透かし。ところどころ変なセリフとか出るけど、意味不明とまで言えるようなものは殆どない。こういうのは古い映画のアレだ。当時のセンス?そういう風に納得してしまったので、そんな衝撃を受けるようなことも無く、ぼんやりと観ていたのです。ここで、物語が進み噂の場面がやってきました。復讐の相手をようやく突き止め、なぜか走って追いかけるという場面で…あれ?振り切られた…?ここで再生時間を見て驚愕する。全体の半分ぐらいなのだ。えっ、どうすんの。

    するとそのうちに時代劇パートが始まってポカーン。もう一度追いかけっこ始まってさらにポカーン。必死に逃げることもなく、二人で黙って冷静にきれいなフォームで呑気な琵琶湖畔マラソンをしている。アフレコの変な呼吸音と喘ぎ声…ああこれは噂に違わぬ珍作だ。さあ復讐の包丁が横腹に突き刺さるその時!

    ロケット発射!( ゚д゚)

    “こういう”評判の作品を観て楽しむという人は、昨今多いと思いますが、そういう観点でもそこまで楽しめるものではありませんでした。皆様にはお勧めは致しません。個人的には、時代劇パートの(相対的な)クオリティの高さでさらに脳みそが混乱し、SAN値が下がります。制作プロセスどうなってんの?鑑賞後、情報を漁って発見した「主演の女優さんは演技指導で4500km走りこんだ」という怪談みたいなエピソードに慄きました。

    以上。なんだけど。

    作中の舞台である「雄琴」といういのは実際に存在する土地であります。現在は駅の名前を「おごと温泉駅」と変えています。作中でも「トルコ風呂」なんて堂々と言われていて、主人公もそういう場所で働いているのですが、当時の規制の関係で性風俗が盛んな街になったらしい。街中の風景でも、看板にでかでかと「トルコ〇〇」なんて店名が。その他、作中の地名なども勿論いくつか実在するので、ストリートビューで簡単に旅をしてみた。

    亡骸が発見された場所は作中で「和爾川の先の三角州」と言っている。これも実在するが、現在はちょっと狭くなっているんだろうか?

    https://goo.gl/maps/49MdF9Qn6tRuFxJm7

    沖島(おきしま)は作中で「おきのしま」と言われている (51:30ぐらい) が、確かに実在する。琵琶湖の東岸は知らないと言っている主人公は、東、あるいは南側から見たときに沖島に人家があることに驚いている。これも実際に沖島の地理的な情報と合致する。

    横笛マンとの出会いで見下ろす島はなんだろう。作中にランニングコース図があったのを思い出し(5:20)、そのあたりを探すと、どうやらつづら尾崎展望台から、ストリートビューでは入れない狭い山道を南へ進んだところにありそうだ。GoogleMap上では、ドローン空撮と思われる画像もアップされており、その画像で映画と同じ形の島を見つけることができる。竹生島(ちくぶじま)のようだ。見返したら、作中でも同僚の外人さんとタクシーでドライブしているシーンで島の名前を聞かれて「ちくぶじま」と教えている。(22:40ぐらい)

    最後のジョギングシーン。映像で衣川町という交差点を右折するのが見える。衣川という交差点なら現存するが、これだろうか?「天神側の砂州へ追い詰めてやる」とセリフがあるが、その川も実在する。ヨレヨレと二人で走りつつ、最後は階段を上ってすぐに琵琶湖大橋に到着する。これが流石に西岸側だろうということで、階段の特定は容易だった。ここまで、ジョギングコースのルートがなんとなくわかるが、流石に特定は難しい。それでも、途中の神社はストリートビューで確認できた(2:33:30)

    撮影が1980年前後の筈なので、現時点の細かい景観なんかは比べようもないけど、映画マニアの方はジョギングコースの再現にでも挑戦すると宜しいのではないでしょうか。

  • ふでのゆくまま

    お金をください

    原曲:翼をください 原曲作詞:山上路夫

    今 私の 願い事が 叶うならば お金がほしい

    この 口座が バグるほどに 末尾にゼロ 足してください

    この 大空に 財布を広げ 飛んで行きたいよ 

    貧しさの無い 豊かな空へ お金はためかせ 

    行きたい  

    今 富とか 名誉ならば それが望み 求めてやまぬ

    子供の時 夢見たこと 今も同じ お金がほしい

    この Amazonに クレカを掲げ 沈み溺れたい  

    貧しさの無い 森の深きに クレカ煌めかせ 

    行きたい