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めし短観
カロリーハーフのマヨネーズを買った…と思うのだ。何故かストックから出てきた。トマトにかけて食うてみたがお口に合いませんことよヲホホ。びっくりしてしまった。くそまずい。カロリー気にするにしても、これならマヨネーズ以外を選択する。きっと間違えて買ったんだろうな。
何度目かの鍋の素たるスープお買い上げ、棚を眺めてふと、もつ鍋の素というのが目に入る。考えてみれば、モツを買ってきて料理したことは無いかもしれない。もつ煮込みとかもつ鍋に入っている「モツ」って、小腸だっけ?冷凍で1Kgぐらいの売られているのは見たことがあるが、もっと小分けで売ってるかしらん。手に入ったら試そう、ということで、素だけ買う。
次の日、モツも買う。下茹でが済んでいるあの鼠色のやつしか売ってなかった。美味しくはないだろうなと思ったら、美味しくはなかった。500gなんて単位で売っていたもので、鍋一杯に作った。小型の鍋なのでまあ肉肉しいこと。余った100gほど捨てました。鍋の素スープってやたら脂ぎっているものあって、野菜だけでも美味い。塩分もみっちりだろう、果たしてヘルシーとは。
ボロニアソーセージと書いてあるのを目にして何のことか分からなかったが、画像をみれば「ああ、これか」と。ふっといやつ。サラミの若い衆すっぴんみたいな。自分で調理したことは無いかもしれない。そこらじゅうで売ってるけどな。買ってきた。切って炒めるだけ、いつものこと。ピーマンと炒めてケチャップをでろでろ。厚切りにして噛みつくのもよさそうだ。柔らかいから5cmぐらいでもいけるな。
生姜をおろしてヤマサの白だしに入れて、焼いたナスをどんぶらこと浸して食う。特に理由はないんだが、気に入ってしまって、今年の夏から何度か堪能した。おろした生姜のハードコアな刺激におナスもうっとり。生姜をおろすときどうも繊維質がじゃまだ。おろし方間違ってるんじゃないのか?とググってみても、そういうもんらしい。
昔は「漁船がソビエトに拿捕された」なんてニュースを時折耳にした記憶があるけど、最近どうだろう。日本の漁師が鮭を捕っても、あいつらは「この鮭はソビエトの物だ」といって一向に譲らない。「ほらみろ、切ったら身が赤いだろう」というジョークを耳にした。ところが鮭は白身魚なんですって。育つ過程でアカになる。さーもんありなん。
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1203/03.html
するとカラフトマスが育つと、白身に赤い丸がくっきりとね。
ラベルなしのペットボトル飲料を箱で買った。なんだか不思議な見た目ですらある。捨てる時にははがす必要がないので楽だ。商店の店頭に並ばないなら、ラベルなんて何の意味もない…と思ったけど、もし調味料とかまで全部こうなったらちょっと使いにくいかもな。みりんと油と酢が全く同じビンに入っていたら?そう思って家にある物をしげしげと眺めてみると、ちょっとずつ形や色の違いがあるもんだ。ペットボトルではないけど、プラスチックのものも、多い。
ペットボトルってえば、昔は自販機で2Lぐらいのファンタやコーラ売っていたと言ったら若い人は驚くかな。自分が高校生ぐらいになったら、もう見かけなかったような気がする。そのへんネットに情報を求めると、やはりこういう事は個人ブログに限りますな、実際にコカ・コーラボトラーズに問い合わせたという人がちらほら。「ニーズが無くなったから自販機からもなくなった」ということらしい。なんでニーズが無くなるかというと…?コンビニが増えた?家族が少なくなった?炭酸飲料なんぞ体に悪いってんで飲まなくなった?上記全部かな。
自販機で飲料以外がもっと売られても良いと思っていたんだよね、むかしは。ここ数年になって、無人のコンビニとか話題になったけど、じゃあそこらに置いてある自販機でも良いじゃねえかって。でも、自販機はどうやっても補充の手間がかかる。販売がオートメーションされようと、商品が多彩なら一か所にまとめるのは自然。お勤め先の自販機に補充している姿なんて見たことあると思いますが、一個一個手作業でスロットに落とし込んで、売り上げ回収して、空き缶なんかも回収して。ボタンぽちっと押したら買えるという機能のために、準備にメンテにどえらい手間がかかる。そこいらの道端に置いてあるものにまでそんな作業をするというのは、現実的ではないんだろね。現実的な線が、カップ麺とかの軽くて消費期限も長い商品とか?アイスクリームの自販機も見かけなくなった気がするな~。ゲーセンとかにはまだあるかな?ゲーセンも数年行ってないな。
だったら醤油とか塩とか砂糖とかなら、なんてググったら、出汁の自販機があるって。なるほど、ルートを巡って補充の手間が少なければ、補充だけで売れるという販売側のメリットが際立つ。生産工場の傍とかに置いてあればいいわけだ。なるほどなるほど。野菜や果物の販売所方式。
果物ねえ。美味い果物がいつでも手に入ればなあ…なんて十五年ぐらい思っている。考えてみれば、今年果物を買ってないのでは?学生の頃とか、新宿に行くと「百果園」の果物齧ったもんだ。昨今の事情もあって、上野や新橋も閉店しちゃうみたい。上野はアメ横の中にあった。山手線のガードの近く。このロケーションに風情があって、異国情緒すら覚えたものだった。トウキヲではおいしい果物は高級品なのね、みかんぐらいは年内に買いたいが、どうだか。
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「東京都北区赤羽」を読んだ
著者の育ち、住んでいる赤羽界隈の観察日記といったところ。変な人、変な物事に首を突っ込み面白おかしく作品に仕立て上げている。どこの町でもこういう「変な」方面に着目すればそれなりに変なエピソードは生まれるもんだ。もっと言えば、場末の酒場関連の話なんてどこでもそんなもんだろ。とはいえ、著者が長年縁のある街で足で拾ったローカルなトピックが多く、良くこんなことまで首を突っ込んで調べたもんだなと思う。著者が麻布に生まれ育っても同じような作品ができたかと言われれば疑問である。例えば店に入ったら店主が寝ていました、の時点で踵を返して二度とこない。これは普通のことで、自分でもそうする。ここでマンガのネタという大義名分を掲げて、好き放題ご近所を弄り倒した著者の胆力に驚く。
刊行が2009年ぐらいから始まるので、作中のエピソードはだいぶ古い。SNSもネットに詳しい人ぐらいしかやってないし、YouTubeですら知られてはいない。しかしブログは流行っていた。そんな時代もあってか、作品中にエピソードの本人登場が多々ある。街の人の胆力もすごいな。自分の価値観では「あたまおかしい」の一言で片づけてしまいがちだけど、これも一つの豊かさと思えば、微笑ましい。ドン引きエピソードも童話みたいなユーモアに仕立て上げる著者の胆力にドン引き。
ドン引きばかりして消失点に滑落したかの如くだが、本作に収められているエピソードは実に面白い。マンガというフォーマットの魔法でじょじょにキャラクターに慣れてくると「あ、これは要するにこち亀の世界か」などと万事を合点して読み進めることができる。落ち込んだ時なんかに読んだらとてもセラピーになると思われます。ひとしきり楽しんだのちにも、実際にはとても載せれない情報もつかんでいるのでは、と訝しんでしまう。御夫人の口からうっかり漏れているかもしれないなんて思うと邪な楽しみggggrrr
地域と縁遠い生活をしているので、人が人とかかわる人生ってとっても人生だと思ってうらめしくすらある。世の中珍妙な人がいるもんだなと本作を楽しんだけども、動物園の檻に入っているのはむしろ自分のほうなんだ。
なお、本作は連載誌の廃刊により終了となっているが、続編の「ウヒョッ!東京都北区赤羽」という作品がある。時系列はウヒョッのほうが後になっている。流石に内容は似たり寄ったりなのでどちらか一方のシリーズで、なんなから一巻でもおなか一杯になると思う。
両方全巻買ったわ。
力こそパワー、人生とは人生。続いてゆくのでございます。
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2021年をふりかえる
世間のトピックは二年連続であいつに決定済み。11月半ば~12月の時点で、日本ではかなり感染者数が減少している。一方欧州では数万人とかいうレベルで感染者数が伸びていまして。人から人へ感染するので、感染を広げないような世の中でありつづける必要があるんですな。素人なので危険性の比較はできませんが、人類はかつて天然痘を根絶し、高らかに凱歌をあげました。しかしその戦いの期間は200年を超えます。ペストはいまだに感染者が報告されております。COVID‑19はどうなるでしょう。ニューノーマルなんて言うぐらいだから、人類の文明ある限りこのままなんでしょうか。衛生面の常識。例えば手を洗う、生の豚肉を食わないなど、過去の研究と閃きの成果と言われております。今では誰もそれを疑う人はおりません。すると今後は、「生身の人間と会話するなんてとんでもない!」ということになるかもしれません。それもまたヨシ。おにうの変種も出てきていることですもんね。ワクチン二発。
スポーツは殆ど興味なし子。でも、大谷翔平の活躍はすごかったようだ。abemaで流れているハイライトとか、ちょくちょく見てました。あとは現地在住の日本人などが、YouTubeにスタジアムの動画をアップしたりもしていましたね。満票でMVP受賞。文句のつけようがない活躍だった。
ロイヤルファミリーの結婚が妙に揉めた。揉めてるなあ、ぐらいしか把握してないけど。官報に皇室から除籍になるというのが官報にはっきり載っているのが面白かった。ダイアナみたいな悲劇が起きないといいけど。
Google Pixel6のCMがあって、山の上でドレス着て、加工で姿消すやつ。ヤバいものが映ったときに対処が簡単ですよ、ということ。当然、撮った当人がヤバい人の特に、ヤバい使い方もあるわけで。考えてみればCMのシチュエーションも十分に頭ヤバいんじゃねえのこれ。
https://jp.rbth.com/history/80946-stalin-jidai-ni-shashin-kara-kieta-hitoboto
読書しなかったなー。記録を読み返すと、三島由紀夫の「潮騒」を読んでいた。あれ今年だったか。ドストエフスキーに挑戦とか言ってなかったか俺?読書で挑戦とか言っていいのは10代までだよな~~。
みずほ銀行の障害はついにホームランみたいに「第七号」なんて言われる始末。笑ってしまうが、大人はみんな明日は我が身と気を引き締める、フリをした。テクニカルな部分だけが原因なのだったら、ここが悪い!と特定できる。改善もできるだろう。さぁどうなることやら。
映画は、「FUCK」と「ビルマの竪琴」が宜しゅうございました。「幻の湖」も観ることができた。戦メリも観たけど、想像以上に観た本数が少ない。これは去年もそうだったかもしれないけど、「通勤」の頻度が極端に減って、電車移動中に観る時間も減ったからだと思う。
めし。近傍で売ってるけど食べたことないもの、にいくつか挑戦した。ホタルイカは外れ。ウニも数年ぶりに口にして、やっぱダメだ。鍋で米とか炊いてみた、かなり普通に炊けたが炊飯器にはかなわない。アサリは砂抜きめんどくせのでしばらくは買わないだろう。とある週に冷凍食品をやたらいっぱい食べたが、ほぼほぼ全部美味かった。素晴らしくて困る。控えませんと。それ以降冷凍食品は餃子だけ。道一杯にぶちまけられたサンマねえ。
大きめの地震があった。今年は震源が東京近くの地震が何度か起きている。いよいよでしょうか。今年も、非常袋の中身チェックしたら期限切れの食品が出てくるという失態。
大きな買い物もなく。目新しいものを買ったという事も…シリコンスチーマーは買って1,2回使っただけ。使い道はあると思うが、使うことがなさそう。MIZUNOの靴は足にもフィットしお散歩に大変良い。色違いもう一足買おうかしら?
達成した目標もなく、躍進できたこともなく、検挙もされず、困った人を助けず。
ダメな一年でしたと、言わざるを得ない感じでした。何年間同じことをいうのか…。
来年も生きましょう。良いお年を。
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2021年のインターネット
まいど。今年は如何でしたでしょうか。今年も大風呂敷放り投げスタイルで書いていきましょう。どうしてもYoutubeのコンテンツが多くなりがちです。
COVID‑19
昨年の引き続き、今年もCOVID‑19の話題が多かった。感染者数の増減がスポーツの結果でも見ているような気分になってくる。だいぶ少なくなってきた2021年12月初旬時点では、人類勝利キターーみたいな。そんな風に浮かれていたら新種株だの韓国やヨーロッパでは爆増中だの、まだまだ戦いは続く。本件に関して言えば、ワクチン接種予約サイトの造りの酷さが話題になった。当時は自分で見に行くことはなかったので、今になってググってみたけどよくわからなかった。自治体レベルで予約サイトがあるので、自治体サイトに合わせた造りになっているためか、見た目バラバラ。自治体のサイトから予約サイトへ飛ぶパターンが多いと思うが、そのドメインも都内自治体を2,3か所見る限りではよくわからん民間サイトでバラバラで、サブドメインを削ってアクセスしたら証明書の期限が切れていたり、XMLが生で応答されたり、無茶苦茶だ。自分が使った時はそれどころじゃないから、よその自治体なんか(´・ω・`)知らんがなってことだったけど。某銀行の例を見るまでもなく、こういうのを急に「統一したい!」とかいう動きが、却って致命的なミスにつながることも否定できないのは確かだが。
みずほ
そう、某銀行。COVID‑19と同じく今後の行く末が気になる案件。みずほ銀行がどうこうというよりも、金融庁がどうするのかのほうに興味が出てきました。省庁の権限で監督するっても、具体的にどうすんの?技術者を放り込んでなおそう!ってなおせるぐらいなら、みずほ単体で直せると考えるのが自然で…じゃあ、どこかで政治的な強制力を伴った施工が必要という段階なんじゃないのか?ほんとうに無くなるんじゃないの。事象の報告書は多分(流石に全部読んでない)しっかりしており、現場は大変でしょうがなんとか立て直せると思うんだけどな。
https://www.mizuho-fg.co.jp/release/20210615release_jp.html
長征5号落下
文字通り、中国のロケットが墜落した。現在地をトラッキングして配信していたチャンネルをぼんやり見ていた。そのコメント欄の言語の豊かさが一番の見ものでした。結局はモルディブ沖に落ちたということらしいが、真実は果たして。
竹中
竹中平蔵YouTubeチャンネル開設も、低評価の数が多すぎて評価を非表示にするという事案が発生した。確かにYouTubeの機能で評価を非表示には出来ます。改めて確認したら、現在は普通に表示されていました。
Fuck
フィリピンの外相が中国に対してget the fuck outとツイート。現在ツイート自体は閲覧できず。この態度には賞賛が寄せられたとのことで、自分も賞賛送りたい。
Mリーグ
2020年度優勝チームのEX風林火山が、新たに加入する1名をオーディションすると。予選からポイント上位の勝ち上がりが決勝を、という馴染みのあるシステムなんだけど、このポイントにSNSのフォロワー数を加算するという。人気がどうこう、というエクスキューズも数字で示せ、というわけだ。しかしなんかこう、個人的に納得感は薄いというか。結果として選出された松ヶ瀬選手は見た目もキャラも麻雀の実力も文句なしで、安堵。んで何だこのURLは
https://yasagure.designers.jp/kazan_2021
titan
仮想通貨のtitanというものが、価値ゼロになった。騰落率-100%とか、価格が1日で42億分の1になるとかすごい数字を見せつける。国家よりは簡単に破綻するし、維持コストも非常に高い。本当にこれが世の中を変える資産だと思っている人は、まだいるだろうか。今のところは完全にただの投機アイテムだと思うんだけどな。
私はあなたがアナルにとても興奮しています。
https://www.gizmodo.jp/2021/06/cmon-microsoft.html
訃報
Dick Hoyt氏が亡くなった。享年80歳。息子を車いすに乗せてトライアスロンやマラソンに参加していた人物だ。こういうストーリーには涙腺がゆるゆるなタイプなのでとても悲しい。
歴史的プレー
メジャーリーグで歴史に残る珍プレー。野球の細かいルール知らない人でも、一塁に行く途中で戻っていくのはおかしいと気づくと思う。一塁を踏めば良いのになぜかバッターを追いかけたファーストの歴史的珍プレー。勿論、なぜか本塁に戻り始めたランナーもそれ単体で歴史的珍プレーなのだが、冷静さを欠いたファーストが悪いみたいな結論になってる様子。
プロフェッショナルは人外である
将棋界は藤井聡太4冠の活躍は今年も華々しかった。ここで、宮田敦史という棋士の神業。プロ棋士にとって、9手詰めの問題というのはそれ単体では容易だと思われるが、これは戦慄してしまう。宮田先生はプロ棋士として世間の知名度は高くはないが、詰将棋選手権で6度の優勝を誇り、詰将棋と言えばこの人ありと言われる棋士だ。なお、そんな宮田先生に迫る5度の優勝(5連覇)を達成し、小学生での優勝も成し遂げた棋士というのが、言うまでもなく…。
現金輸送車襲撃
2021年一番の動画はこれ。動画の最後に助けを求めるどころが銃を持って反撃に出ているように見える。何者なんだこのドライバー。動画が投稿されているアカウントからして、軍の経験がある人なのかもしれません。一方、助手席のほうは終始おどおどしているように見えるのが映像として面白い。
その他YouTubeごろごろ
オリンピック水泳の著名選手が、ネイビーシールズの入隊テストに挑戦。
66年伸ばした爪をきった
巣箱の中にカメラを入れて、子育ての様子。雛の数減っているあたりがリアルで面白い。
来年も素敵なインターネットがありますように。良いお年を。
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「ハミングバード・プロジェクト」を観た
ネタバレ。以前から是非見たいと思っていた。
実話を基にしたという作品。ドキュメンタリーっぽいのかと思ったら、普通のストーリー映画だった。実話を基にした、という事らしいのだが、その辺の情報がはっきりしない。FBIに逮捕されるとか、如何にも映画くっせえ足し算がされてそうで、実話…?ねえ…??訝しい。そこいらの印象もあり、全体として内容は期待したものではなかった。ちぇ。
映画の内容は特に書くことなし。主人公は頑張っているのに悪役とトラブルが邪魔するんだ!かんばってください>_< みたいな。
実話を基にしているという看板にすこし訝しさがあっても、事実に基づいているとは思う。ここが興味を惹かれたわけで。msec単位のパフォーマンスの追求は、大きなテクノロジー業界ではそんなに珍しいと思わない。1msec早いだけだが、それが積み重なった時の差が凄いことになる。単純に、1000回繰り返せば1秒の差になる。1秒ぐらい?って思うのであれば、これが100万回で考えてみるとどうだろう。
インターネットの仕組みについて学ぶと、単純に「コンピューターにケーブルが繋がっている」ということが基幹であると気付く。昨今は無線で繋がっているものも多くて便利になったが、これを逆に有線に戻してもインターネット全体としては問題なく成り立つ。ただ、ユーザーの利便性までもは成り立たない。少し前まで、電話というのは、端末まで歩いて行って使うもので、受話器だって1mぐらいのケーブルで繋がっているものでした。それでも、世界中と通話ができた。それと同じ。
コンピュータ同士が繋がっていると言っても、googleとあなたのPCは直接つながっていない。LANケーブルがハブに繋がって、ルーターに繋がって、壁の穴に入っていって、電線に繋がって、NTTとかの設備に繋がって、設備同士をつなぐ巨大設備に繋がって、さらにもっとでかい設備に、アメリカに繋がる海底ケーブルに…どんどん集約されていく。たどっていけばその先では分散されていき、どこかにgoogleがあることは確かだ。一方、ほとんど同じ仕組みで、あなたのPCとプリンターが50cmの距離で繋がっていたりもする。
作中では、このネットワークの応答速度を縮めようということに挑戦していた。設備を直線で結ぶことで、物理的なケーブルの距離を短くする。ケーブルを伝わっているのは電気信号なので、短距離化=短時間化となる。msec単位の話なので、人間はgoogleと隣のプリンターの距離の違いを感じることはあまりない(これはこれですごい話だが) ところが、通信を受け付けるシステムの話になると、こんなクレイジーな手法でmsec単位の挑戦にも、合理性が宿るわけだ。…うーん、これってインターネットに加えて株式取引市場も知らないと、物語の世界にすんなり入っていけなくない?
むかしむかし、アナログモデムとテレホーダイでインターネットしていた時代。「企業向けには高速な専用線なんてサービスがあるらしいな~俺の家から専用線引いたらすごいのかな~」なんて思っていた。本作はもっとエクストリームな案件だけど、本当に専用線を引いちゃうあたりすごい話だなあと。同じ事をした企業は他にもあったと思うんだけどなどうだろ。
やっぱり、工事現場ドキュメントみたいなもんが観たかったかな。ダムとか橋とかでそういうビデオあるよね。