どくしょかんそうぶん

「エクソシスト・シャーク」を観た。

全国380万柱のクソ映画ファンのみなさん明けましておめでとうございます。

本作はとあるコメディアンの動画企画で触れられていたもので、本当にAmazonプライムビデオにあったので観てみることにしました。この動画を全部視聴すると本作のネタバレになりますし、また本エントリはこの動画のネタバレではありますが、そんなん気にするほどの作品ではない筈だと思います。

んで感想。

なんというか、ちゃんと映像作品を作ろうという気骨を感じます。専門知識はないのでどの辺に気骨が、って言われても困るんですけど、他の酷い作品と比較してしまうからでしょうか。デビルマンとか?すると本作はデビルシャークという名前でかつて公開されていたという情報も得ました。こいつは世紀末だ。デッビーーールシャーーーーク!!!

要するに、悪魔がサメに取り憑いたという話だと理解しましたが、それで繋がりがあるのかねえのか意味不明な映像がどころどころ差し込まれたりして、制作の都合でその場しのぎでなんとかしたのではないか?みたいな印象も…。「準備してた●●がダメになったから、ゲロ吐かせよう」みたいな指示が出たとか想像してしまう。

遊園地からの悪魔との対決シーンは流石にへんな笑いが出てしまう。十字架が小さすぎるってなんだよ。首絞めたらすげえ簡単に手首の拘束とれたしwwwこんな感じでクソ映画の評判通りではありました。全般的には面白く笑える場面も少ないです。でも裏事情を想像で楽しむ余地があるといいますか。

なお、エンディング関連のようわからんアレコレは、人々の中にもああいうものを渇望するようなイカレポンチがいたり、無邪気に称えることがあるという恐怖感を言いたかったんじゃないかと思います。ただ、その手前の盗撮の部分はガチで全く分からない。お色気サービスカットのつもりか?

映画の制作予算を誇らしげに広告するようなことあるよね。制作費NN億円!みたいな。はたして出来上がった作品がその制作費に見合っているのかどうかは、分からない。ビルごと吹き飛ばしました、とかに金がかかるというのは誰にでもわかる事だけど、冷静に考えたらそれがどうしたって言う事もできる。だから、たまにやっすい映画が大成功を収めると喝采を浴びる。湯水のように金を使う事が出来たが安く済ませたなんてこと対してではなく、限られた時間設備スタッフでなし得た魔法に感嘆の声をあげる。本作には魔法はなかった。じゃあ予算を付けてはどうだろうかと考えてみても、どっかおかしなことになりそうだ。予算でどこを改善したらいいのか、分からなそうじゃないか?例えば「本当にサメに食われたように見せよう!」であっても、「エクソシストのパロディ色を強めよう」でも、コレジャナイって感じが強い。

そういえば自分は、かの「ジョーズ」を見た事あるんだろうか。バックトゥザフューチャーの時も思ったけど、名シーンだとかパロディとかのつぎはぎばかりを幾つも観て、本編も大体みたような気分になっていると思う。…ほら、考えてもあらすじが出てこない。本作の記憶を消すためにジョーズを観ましょう。

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