ふでのゆくまま

ラインに寄せて

こんなご時世でもこんな暮らしぶりでも、ドアの外側には示唆がころがっている。[要検証]

鍵を閉めて、空を見上げると厚手の雲が一面に広がっている。天気予報を確認すると雨は降らないと言っているが、傘を持っていくのが人生の学び。人生の敵である怠惰がいつものように勝ちまして、傘持たずしてお買い物。仕事の時は、重くても濡れにくさ重視で大きめの折りたたみ傘つかってる。こんな空模様では持たないわけがない。しかしご近所の買い物ではなかなか。ビニル傘でも良いんだけどな、そろそろ寿命が見えてきた感もありんすため、軽くてコンパクト方面の傘もあったほうがいいかな。

スーパーで買い物を終えた帰りでも、まだ薄明るい。地元民御用達のような裏道、少し前をおねえさんが歩いている。さらにその先を行く通行人を、おねえさんが左から追い抜くときに、すいぶん大きくそれた。駐車場に足を踏み入れながら大きく弧を描いた。路面に何かあったんだろうか。自分もすぐにその場所まで到達するも、特に足元には何もない。先ほどお姉さんが抜いた通行人は鈴を微かに鳴らしながら杖を左右に振って歩いていた。視覚に障害があるんだろう。嗚呼なるほ…杖が当たらないように大きく迂回したのかな?家を出てからずっと雨が降ってこないか気にしている。自分もささと抜き去って先へ進みたいが、どうも杖に触れてしまいそうだ。道幅は狭いまま続くし、しょうがないからゆっくり後ろをついていくしかないのか。杖が反対側に行った瞬間に前ダッシュしてはどうかと思うけど、そんなドタバタしたら驚かせてしまわない?「あのー、先に行きたいんですけど」なんて声をかけても良いものだろうか。別に道を塞がれているわけではなく、2分も後ろをついていけば辻に出るので適当に曲がればよかろう。煽り徒歩ダメゼッタイ。

突如ベルの音がして、我々の後ろから自転車がやってきて、抜き去っていく。杖が止まる。あ、今かあわわわ、どたどたと先へでた。少し進んで振り返ると、警戒しているのだろうか、立ち止まって杖を止めている。これは良くないことをしてしまったか…?こちらから声かけたほうがいいのかしらん、逡巡していると、すぐにゆっくり歩み始めた。どうも60~70ぐらいの女性のようだった。やはり前へ出たいんだったら、そう声をかけたほうが良かったかな?本当言うと、「スマホで通話を始めるフリをする」とか「足音を大きくする」とか思いついた。ここに人がいます、とアピールするのは悪くないだろう。自転車だったらベルを鳴らすもんだし。しかしこれといった行動を自分から起こすことができなかった。ラインがわからん…これはわたくしの人間の小ささがでるエピソードで素晴らしい。雨は降らなかった。

電動キックボードがナンバープレート(っぽいもの)つけて走ってた。あれにも亜種がいろいろあるのか?それとも全く別の種類か?狭いよ東京。坂道も多い。いろんな車両を走らせてる余裕ないよ。いっそ飛ぶほうが簡単だったりするかも?とはいえ、こういうガジェットは車以上にメンテナンスに命を預けることになりそう。素人が使える機会は永遠に来ないかも。(後日別の場所でも見たけど、乗ってた人おなじっぽい…)

みんなが空を飛んだら、どんなルールが生まれるかしらん。でも、まずは消防や警察に導入してほしい。現場に90秒とか心強いやん?どんな未来のどんな暮らしぶりでも、ドアの外には悪意のほうが多い。正義のヒーローが飛んでくるまで、きっともう少し。

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