えさのじかんだ,  ふでのゆくまま

めし短観

人生で初めて、ホタルイカを食った。ボイルされたのがパックにみっちりと詰め込まれて売られていた。勿論、今までだって何度となく目にしている筈なのだ。何故だか急に、「食べたことないな~っ」と思い当たり、お買い上げ。酢味噌タレがついていたので、こいつでいただく。残念ながらお気に召しませんでした。イカスミもイカの塩辛も好きじゃないから、イカのいわゆるワタの風味が苦手なのかもしれない。

おなじく初めて、ピクルスを食った。消費期限が近付いた卵をいっきに消費するべく、タルタルソースを自作したのですが、レシピを見るとそこにはピクルスとある。瓶詰のピクルスを買ってきて、試しに箸でつまんで一口かじると、すぐに「食べたことある」と気づく。マクドナルドのハンバーガーに入っているやつの味だ。あれがピクルスか…。これはお気に召した。気が向いたらまたいただこう。マックのハンバーガー最後に食ったのいつだか、というか今後食べる機会はあるだろか。

人生で初めて、麩を買った。…多分初めてだと思う。ハンバーグのつなぎにしてみる。レシピによると、ジップロックに詰めて殴打粉砕して粉にして使う。こんなことするんだったら食パンを買ってきてほぐしても同じだったんじゃないのか。味わいは特にどうという感想もない。普通のハンバーグ。この麩に、トーストみたいに溶けるチーズ載せて焼くのも良い、という情報を見つけた。面倒なので、レンチンで溶けたチーズを買ってきたままの麩に乗せて齧ってみた。麩がボソボソしすぎていまいち。残りをどうしようか…。

ペペロンチーノを作るかー、と、興に乗ってニンニク三倍ぐらい増量してみた。雑に作るのでニンニクが少し焦げてしまう。それでも味はとても良かった…といえるんだろうか、よくわからない。にんにく自体が強力だから、分量三倍したとて味わいにそんな変化があったか訝しい。こんなことをするならば全部使い切れば良かったのだが、二かけら残った。すりおろしてにんにく醤油とし、カツオのお刺身を頂く。

中トロのネギトロ丼と、まぐろの中トロのサクを同じ店で同時に買った。サクのほうが倍の値段する。さあ食べ比べをしましょう、ということなのだが、味わいに大差なかった。正直どっちも美味しくはなかったというか…。ここ最近、中トロとかブリなんかの油の癖の強い刺身があまりおいしく感じない。アジとか真鯛が美味しい。これも歳のせいなんだろうなと思う。いうてそこいらのスーパーのお惣菜レベルの話ではあるんですが。

ブリ大根を凝った作り方すると、先にブリを”湯引き”して氷水で冷やしたりするらしい。生臭いのを消すためなんだそうな。やってみよ。しかし面倒なので、少し傾けたまな板を流しにおいて、ぶりを載せ、電気ケトルで沸かしたお湯をダバダバとかけた。日本酒も多めに入れてみたりして、でも最終的な完成品に、今までとそんな違いがあるとは思えなかった。「生臭いのを消す」とは書いてあったが「ブリ-生臭い」を処した結果の評価基準を持たん。二度とやらないと思います~。

セブンイレブンの容器が優良誤認の域にあるのではないか、という騒動。日本の企業でも平気でこういうことやるんだなーって思うと、もうダメだ未来は暗いなあなんて。なんにせよ、そのうちやめるだろうから、今のうち現物をみたいなーと思っていたんだけど、コンビニに行く機会もだいぶ減った。という…ある日、とある街を移動中にセブンイレブン新規オープンの幟が立っているのに気づく。おっ。幟に引かれるように少し進むと、奥まったところにセブンイレブンがあった。具体的に何を探せばいんだっけと店の横、路上でスマホ検索していると、この店舗の立地が特殊な事に気づく。車を横付けするスペースがない。そもそも車道に面してない。商品どうするのだろう?などと思っていると、搬入業者と思しき人物が、台車を押して通り過ぎていく。尾行することわずかに二分、大通りに止めてあった軽トラに到着。

考えてみれば、例えば長い商店街の中ほどにもコンビニ店舗はある。コンビニのみならず、駅ビルの中の店舗とか、みんなこうして、どこかに車を止めて台車で運んでいるに決まってるじゃないか。尾行した先は駅の改札のすぐ近くだったので、そのまま帰宅。つまらんことをしたものだ。

賞味期限が近付いたパスタを茹でて食べた(前出のニンニク三倍ぺペロン)のですが、麺は芯が残らないプリプリの茹で具合が良い。アルデンテなんて調理時間を短縮する単なる言い訳なのではないかと思う。ここのところ、納豆味のパスタソースがお店に置いてない。アレが一番美味いと思う。パスタって、要するに適当に味と香りをつけて食うようなものだから、各家庭の独自謎レシピがあることだろう。わたくしの場合は、ふりかけをかける。サクサクした歯ごたえが残り、手軽で美味しい。お茶漬けのもとという情報もネットで見かけたことがある。次はザーサイを使ってみようと思う。これはもう、茹で上がったパスタに瓶の蓋開けてドバーで良いような気がするな。

クルトンを人生初お買い上げ。人参と玉ねぎのコンソメスープに投げ入れていただく。ビジュアルが池の鯉に餌を与えているみたいでおかし。でも、すぐにふやけてしまった。香ばしさを楽しむならサラダが良かったな。

オニオンフライの瓶詰を人生初ゲット。こちら少々ふやけても野菜スープと相性がよろしい。クルトンもそうだけど、こういうのをそのまま小皿に開けて箸でつまんで食うのもいい。ザーサイもそうだ。

太白ごま油を人生初お買い上げ。なんでも、少々グレードの高いごま油ということだが、う、うーん。そこまで違うものだろうか。まるで何の香りもしない。昨今の時節柄、自分があいつに感染してしまったかと焦る。ググると、そういう商品ということらしい。深く考えずに、普通の油の代わりに使うとする。

とても切れ味の良い包丁の話題を見かけるたびに、迷いが生じる。自分は粗忽ものなので、切れすぎる包丁は正直危ないと思っている。非常に真面目に手にするべきではないと思っている。扱いやすいキッチンでもないし、メンテもできない。ところが世の中には防刃手袋なんてものも、ある。ううむ…いやまさか…うーん。じゃあどんな包丁を選ぶんだよ、ってことになる。過去の人生で所有した包丁は何本だろう。おそらく10本はあると思うが、同じものをリピートした記憶はない。なんとなく値段と評判で選んできたけど、どうすればいいんだろうか。手持ちの包丁もそろそろ刃こぼれが目に付いたりして、露骨に切れ味が鈍い。鶏もも肉の皮が、まな板に押し付けてギシギシしないと切れないんだもの。さあどうしよ。医療用メスというブログ映えする選択肢を思いついたが、本当にスコッと体を欠損するらしいのでさすがにやめよう。絶対だよ。良い子は真似しないでね。

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