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「レクイエム・フォー・ドリーム」を見た
例によってネタバレです。
少し前に後味が悪い映画ということで、ミストを鑑賞して、なかなかに面白かった。今回もそのテの映画という評判によりこのレクイエム・フォー・ドリーム(Requiem for a Dream)を見てみるかと。
ドラッグに関わり人生から滑り落ちていく人たちの悲劇、という大筋なんだけど、その味わいの悪さは評判通りで、なんでこれは映画として出来上がったんだろうかと。劇場でこれを見た人はどんな家路につくんだ。まま他にもいっぱいそういう映画はありそうだけど…。
この作品を通じてドラッグの危険性を訴える…という雰囲気でもない感じなんだ。淡々とドラッグなんかにはまるとこうなりますよ、という映像表現に凝った再現ドキュメンタリみたいな雰囲気をと言えばいいのかな。映画の登場人物に対して、悲劇の主人公として憐みの視点があったような気もしない。まあお前らそらそうなるだろうよ、といった感じか。
たまたま買ったのはデラックス版なのでメイキングとか解説のコメンタリーも見た。これで凝った映像の仕掛けなども監督の口から語られると、なんともお得感。良いカモだな俺も。そのコメンタリーでこの作品のテーマはドラッグ禍という一言ではないことが告げられる。人生においてこの映画の登場人物のようになってしまうことは確かにある。あり得る。ドラッグが関係なくとも十分に。何かしら必死に繋ぎ止めようとしているのに綻びは大きくなる一方で、どこからも理解は得られず背に腹は代えられない思い切った決断は、あっさりとカモ扱いであしらわれる。
書いてて自分のリアルライフの事象が思い当たってイライラしてきたわfuck!!!!!クスリはやってません!!!!!!!
作中の銘々がお薬を止めようと心に思うシーンは「映画にスピード感がなくなる」という理由で本編からカットされている。自分が先に書いた、憐みの視点がない、という感想もこれかな。本当はやめたいんだけど苦悩している、という場面が具体的にはない。しかし思い返して見れば、作中ではもっともっと具体的に誘惑と戦う人の物語が並行して進んでいて…。
コメンタリーもたっぷりついていて、流石にそのためにもう一回90分かけて見直そうとは思わないけど、裏話というか「意図したところ」みたいなものを作った当人たちから聞くと一つ一つの場面が味わい深くなるものなんだよな。…おれはネギ付きのカモか。結局コメンタリーも殆ど見たのでもう出汁と薬味もついてそう。このお母さんエクソシストのお母さんなのか!なんという驚きもこういうコンテンツの楽しみだな。次に見ようと思っている映画の「この森で、天使はバスを降りた」にも出演している。おお素晴らしい。鴨葱出汁薬味甘味次回御予約ぐらいまでいってるな。
コメンタリーが随分長々としっかり話すのでこれが手品の種明かしと一緒で、ずいぶんと感心することしきりだった。映画に完全に取り込まれていたということが晒される。何かが何かの比喩だとか暗示だとか、取ってつけて適当な事言ってハクつけてんじゃねえよ、なんて無礼なツッパリをかますこともできるけど、なるほどそれは納得だと受け止めてみれば良くこんなことを仕込んだものだという工夫がちりばめられている。音響、照明にもふんだんに。
なんかこの映画とは直接関係ない感想が多くなった。この作品にはよくありがちな何か頑張っていれば報われるみたいな場面がない。見て後味の悪い映画、という評判に偽りはない。凝った部分もあって、良くできてるんじゃないかと思う。ただ、感想に困る。映画の感想というのは面白いか、つまらないかの二択で十分と思ってる。こういう感想文書くのは脳トレみたいなものなんだけど(にしては真摯に書いてないというご意見はなしで黙れこら)面白かったです!では何かこう物足りないと自覚がある。しかし言葉に存在してないのでしゃあないじゃないか。何か言葉を作っていいのか。だったらこの映画の感想はo͍̫̥͖͉̬͍̠̐͌͞ḵ̶͍̼̽̂̎̐ͫͮe̸͍̭͈͔̣̦̮̎̾̆ͫͨ̅̀ ̢͇͖̟̟͔̱̫͙ͭ͑ͧt̯͔͌̏͜h̵̛̖̩̫̳̠̭̃͑̐̊ͣ̂̚͟e̴͚̭̥̜̙̠͈͉͉͊ͥͧ͑ͦ́ ̵̘̜̥̗̽̋ͥ̀hͪͤ͗̆̔ͫ̋͏̵͏̪̮̩̮̖i̧̛̜̾́͒̚v̈́̈́̿̀̄͏̥͕͍̯͍̙͍̰̕ȩ̡̭̬̲̤͕̃͗̕ͅ-́ͫ́͏̞͚̠m̲̖̈́̄̅̒͟i̳̻̠͔ͯ̌ͦ́̀͟ņ͙̬̯̹̱̤̰̹̈́̇ͬ̊́̏̌d̨̖̟̥̱̤͇̦͔̳̾̐̇̌ͦ͟ ̫̗̰͕̫̤͓̥̓ͭ̓̔ͥͦ̃̄͛r̸͖͆̇ͅę̴̗̲͓̳̭ͮͪ́p̪͈̺̮͉̘̰̗̑̿̅̽ͩr̥̻̠̀ͫ̇̐̓̽̿͌͝e̶̻̯̲͖̼̦̅̒͊̈́ͅş̡͚̼̲͉͋ͤ̄e̢̛̮̘ͣ̈́̊͗̾̇͊n͉̦͙̯͎̳̿͋̀̀ͮͅt̵̴̴͈̳̮̩̥͕̻̻̓̑̌̾iͣ̿̒ͥͮ̆̌̉͏͇̝͜ͅn̫̘̤̞̫̯̰͛̀͆̓̃̑g͖̝̠ͪ̎̿͑͊ͭ͡ ͕̲̯͉̩͖̦̗ͨ̏̇̕c̒̓́͊̉̾͏͖̞̹̳̞͞h̢͎̥͍̲ͤͭ̃̈́ͩ͞a̤̺̹ͬ̆̃̊̈́͂ͤŏͤ̓̑ͭ҉̸̻̯̜́s̵̮̞̙̰ͤ͒͋͂̽̚ͅ.̃̋̂̔̒̃̕͏͔̟͔͖̤ͅ
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アレの話で〆。
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大四喜
年に一枚ぐらいは新作の音楽CD…というのはもう古い話なのか。データでも良いけど、兎に角音楽という文化の新作を賞味するというのを半ば義務のようにしていたのだけど、今年は何もない。年が暮れるまでもなさそうなので、何となしに選んだのがこの一枚。
宮村優子「大四喜」
「だいすーしー」と読む。麻雀用語ですなあ。生涯麻雀を嗜んでいるような愛好家でも上がったことある人は稀の筈。声優として著名な方らしいが、存じません。戸川純とか平沢進とかの名前が見えて、このアルバムの存在は知っていたので…このタイミングでお買い上げ。
こういう言い方はなんだけど、特に嫌うでもなく惚れるでもない感じで感想に困る。宮村優子という人物が元気そうなのは伝わった。ただ、「秘密結社~金曜日の黒ミサ」という曲だけ耳に覚えがあったのはなんでだ。これは戸川純が歌ってた「ラジャ・マハラジャー」がみんなのうたで放送されたから覚えがあった、と同じパターンか。
まあそんなところです。…やはり今年中に新作を何か買う方向でいこうか…。
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エアコンのいない夏
今年の夏はエアコンが故障し、扇風機で乗り切った。乗り切った、といってよいですよね、流石に夏も終わりでしょうよ。これより気温は下がる一方であることは自明…。あゝ乗り切った。
エアコンがないこと、扇風機があることで何が変わったのか。暑かった。いやそれはそうなんだけども、折角なんでなにか書くかあ。
日々の暮らしは、朝に仕事に出かけて夜に帰ってくる。今までのエアコンの使い方を考えてみると、帰宅後に緩やかに冷やし、風呂上りに短時間ガツンと冷やし、あとはまた緩やかな冷やし方にして、あとは基本的にはスイッチを切ってから寝る、という具合。設定温度は24から25ぐらいと思われる。風呂上りとか22度ぐらいとか?もう忘れてしまったが、兎に角強く冷風が出ればよろしい。
元々PCの稼働率が高いので、それなりの熱を発している自分の住まい、エアコンがないことによる室温の上昇は実に著しいものがあった筈なのだけど、具体的なデータはない。日当たりも良くはない自分の住まいは正直夏に向いてはいるのだ。夜の涼しい風もなくはない。けども、窓を開け放しで就寝するわけにもいかない。扇風機を付けたままというのもどうだろう。体に当てたまま寝るのは健康に良くないだろう。一時間ぐらいで止まるタイマーで寝るという夜が続いたのでが、止まった後は下手すれば30℃ほどの夜を過ごしたのかしら。そら汗もかく。暑さで眠れないとか、目が覚めるという経験もなかったのだけど、今までにない汗だくの朝を迎えることが毎晩。結果、寝具の更新もすることになるんだけど。それはまたいつか。
このままエアコンのない冬を迎えることになるのだろうか。この部屋、前述のとおりに夏の暑さはそこそこ耐性あるのだが、冬はとても寒い。こちらのほうが健康状態には悪影響が大きそうだ。さてどうしたものかしら。
ところで、扇風機は冬に用なしであればしまわなくてはならない、という当たり前のことを考えてなかった。あの形状のものを入れるスペースが押入れにない。部屋の隅に置いたまま、来年の夏を待つのだろうか。つーか来年もエアコンなし??うーん…。
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黒蜜の心太
人生初めての体験というのは、いくつになっても新鮮なもの。とは言え、なんでもかんでもそう新鮮かというと、それは違う…。例えば「XXXXはQQQQQらしいぞ」みたいな情報は無尽蔵に流通しており、そこに個の経験を付け足すことで未経験の何がしかをシミュレーションできる。月面を歩くとどんな感じ?想像した感じ、きっと大体あってる。
心太に黒蜜をかける。初の試みが訪れた。黒蜜とは何かというと、黒砂糖で作った蜜である。黒砂糖の飴を口にしたことがある。あの感じなんだろう。心太はもちろんおなじみだ。そう、想像できる。想像できてしまう。美味しくなさそう、という所まで――。
果たして、好んで口にすることは今後なさそうであったのでもう書くことねえわ。スイーツの類全般的に好きだけど、これはどうも。心太のあの口に入れた感じを心太でしか知らないので味が違う事をシナプスが受け入れていない!!
酢醤油版の心太のカスタマイズは、一般的には青のりと芥子かな。白ごまあたり追加で実にリッチな感じになる。黒蜜を頂かない分は、木枯らしに震える前に何か新種のカスタマイズでも発見できればと思います。月の涙などはいかがでしょうか、ほほほのほ。
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フィンガーファイブ
なぜユニクロは無地で黒のフィンガーソックスを売らなくなったのか。少なくともオンラインストアでは。
ここ10年近く、少なくともスーツ姿の時にはそれしか履いてなかったのに、グレーしかなくなり困っている。例えばどうしても冠婚葬祭的なものには黒無地靴下になるじゃないですか。だったら普段から全部それで良いじゃないですか。というわけでストックしてあった10足ぐらいの予備も、もう穴なりほつれなり、履けるものが無くなってきた。まあユニクロで買えるように成る前には別の所で買っていた筈なので、またそこらで買えば良いわけですけども。ユニクロよりは丈夫であることを期待したい。ワークマンみたいな店でガテン系向けの商品で探したら多少丈夫なものが売ってたりするのかしら。
敢えて言うならば「フィンガーソックスではない靴下を履くつもりはない」と言い切れるほどにお気に入りなので、どこかで買いためないとなあ。まあ黒無地なんてどこでも売ってんだろ。お気楽なもんだほほほのほ。