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「うんこ英単語2000」を読んだ
うんこ漢字ドリルの二番煎じかと思ったが、著者は同じようだ。なお、当エントリのタグには著者名である「古屋雄作」と「うんこ」が並んでいるが誤解のなきよう。
ありきたりで無難な用例とかよりはこういうユーモアのあるほうが学習が続きやすい、というのは直感的にもそうだろうなと思う。先にあげたうんこ漢字ドリルの例もある。しかしあれはいちおうはキッズ向けだ。こちらは大学受験の年代向けとなっており、うんこうんこ書いてあっても読者が面白いと思う事はそんなにはないだろう。どうだろう、ためしに引用してみる。
establish:~を設立する
用例:こちらは、当施設の設立者のうんこでございます。This is the unko of the person who established this facility.
大学入試 うんこ英単語2000 (P70)実際のところ、unkoの部分に英単語スペルチェックの波線がついて私は笑ってしまったが、文章自体はそんな笑うものではない。しなしながら、本書を通じて、淡々とうんこが続くのが全体として面白い、というのは全くその通りかと思う。ときおり、単品で本当に面白いと思う文章もある。また最近はgoogle翻訳でも英文読み上げをしてくれるので、皆様も上記の文章をコピペしてやってみるとよろしい。音声付きだと面白さ倍増だし、the unkoの読みがちゃんと「ジ・ウンコ」で草。いやうんこ。
一般的に勉強は面白くないもんだ。ただ、世の中にはそれを楽しんで出来る人がいる。そういう人にはなかなか敵わない。楽しんで勉強できる理由がどこかにあるんだろう。それは当人に自覚がなくても、おそらくは複雑な要素があってのことだと思う。もし、単にうんこうんこと言うだけで少しでもその領域に近づけるなら積極的にうんこしていくのも悪くないのかもしれないうんこちんちん。
しかし―――?だったら、私はもっと”良い”言葉を沢山知っている。以下にその用例を…ということではないですよねアッハイすみません。調子にのりました。
なお、一遍だけながらきっちり最後まで目を通した。本書は、part1~3まであって、part1は共通テストレベル800単語、part2は標準大学レベル700単語、part3は難関大学レベル500単語となっている。また、各ページにQRコードがあって、動画で発音を確かめることができる。ガチやんけ。ガチうんこ。なおURLがunkogakuen.comでスパム判定されても文句言えないと思うんだけどガチうんこなので仕方ない!
流石に最初のpart1ぐらい全部わかるだろうて思ったけど、いくつか誤りがあった。例えばsignificantをmagnificentと取り違えた。カタカナ語を日本語でどういう意味にするのが適切なのかにちょっと苦労した。potentialの日本語の意味はポテンシャルで良くない?流石に無理か。
part1の範囲でも知らねえぞって単語もいくつかあった。例えばemerge、perceive、stimulate、spite。マジでまったく知らない。どっかで目にしているかも知れなかったけど。最後のはin spite ofなんたらの形は見かけるが単語一個、単体の意味はわからなかった。
part2も「これなんだっけな~見た事あるけどな~」という単語の割合が増えた。ただ、その単語がずっと同じ、15年前からずっと同じ取り違えをしているとか、そんな体感もある。compromiseってなんだっけ?って人生で10回言ってる。part3に至っては1/10ぐらいは知らない単語だった。勉強してないのがうんこ可視化。こういう単語勉強本って本来は何週もするもんだろうから、一回読んだだけではちゃんと読んだとはいわないだろうし、なんなら単語の記憶掘り起こしに躍起になってうんこ例文にはほぼ目を通してない。だから、私のケースでは、うんこのお陰で学習が捗ったとは言い難い。なにより単語帳としての質を測りようもなく…。
AI先生にうんこ例文を見せたところ、文法は完璧だがこいつ何を言ってるんだというヤバイ文章であり、うんこのおもちゃやグッズの事を指しているのではないか、との事でした。そう。AI先生なら、例文や注意点とかいくらでも生成してくるんだよな。圧倒的な量に加えて、近年では質も十分だ。そこでうんこ例文も作ってもらった。
The contract shall be deemed void if either party fails to fulfill their obligations.
unko版:
The unko shall be deemed void if either party fails to fulfill their obligations.
(片方の当事者が義務を果たさなかった場合、うんこは無効と見なされる。)まあ、できてしまうよね。この前後にAIとのやりとりがいくつかあって、愉快なやりとりもできた。排便も臭いも知らないAIにうんこのヴァイブスを伝えることができれば、未来はもっと眩いうんこ色に輝くんだろう。
bribrilliant
7点。
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「戦争は女の顔をしていない」を読んだ
コミック版がある、という所から本作の存在を知ったものの、これは文章で読みたいかなと思って電子書籍でお買い上げ。
「戦場にいる間に背が伸びた」という一文のシンプルに強烈なメッセージ。育ち盛りだから軍服を変えなきゃ、そんな世界がある。もちろん本作で触れられた世界以外にもあるだろうということがすぐに連想できたことがまた、強烈だった。ブカブカの迷彩服に、辛うじてAKを抱えているアフリカの少年兵。
いまどき、戦争物の感想、印象は誰が読んでも同じようなもんだろう。…と思っている。戦争の体験談は何度だって読んだし、映像も見たし、なんなら直接耳にした。まあまあ同じだろうって。女性兵士の証言というのが本書の特徴ではあるんだが、実際それは「我が子を戦場に送り出した」とか「父は返ってきませんでした」とか、そんな母親の話ではなかった。10代後半で自ら兵士として志願して戦場に立ち、血と泥と血に塗れた話。当時のナチスドイツが迫ってくるのを撃退せんと奮闘した話。
本書に出てくる女性たちは、敵から祖国を守るため、進んで最前線への配置を希望したと述懐している。本書によれば、あの戦争を大祖国戦争と呼んだらしい。運ばれてくる負傷兵に備えるだけではなく、戦場から自ら担いで回収してくるようなこともやっていたと。自分よりデカイあのロシアの兵隊を、その装備まで含めて回収せねばならない。勿論、洗濯や料理に従事した人々も居たが、「重いものを運びすぎて脱腸になった」「三日三晩働き続けた」「生き延びた捕虜は裏切り者とされた」などどこまでもハードコアな話が続く。
最後まで読んだが、正直に言えば「ほんとかな?」という考えが時々頭に浮かんでしまった。これは当方が現代において積み重ねた経験のたまもの。あのソビエトロシアの話だというだけでアカい色眼鏡をかけてしまう。ただ、個々の事例に盛られた話があったとしても、嘘って事は無いのだろう。本書に曰く、人は戦争より大きい。その実体験は世界情勢などというもので希釈されるわけもなく。インタビューは1980年代~2000年にかけて行われたらしい。1989年、ベルリンの壁が無くなり、ソビエト連邦の解体は1991年の年末。世界の様子が変わり、年老いてしまって、言えなかった事を口にする決心がついた人が出てきた。
JFK。あれも真実が出てくる出てくる言われ続けて、一向に出てこない。真実というか結論というか、本当に存在するのかな。消息を絶った人物、飛行機、3301、そういったものの話も、どこかに真実を把握している人がいて、語ることができる日を待っているのかもしれない。あるいは常識的に考えてみれば、それはどこかに既に書き残されていると想像できる。かつて記憶にだけ残っていた真実がどこかで解き放たれるのを待っている。我々はどんな顔で臨めば良い?
余談。
本書を読んでいるころに、SNSのトレンドにBig Brother27というのが挙がっていて笑ってしまった。調べるとアメリカかどっかで人気のドラマのタイトルということだけど、トランプ政権下で真理省でもできたのかと思った。BigBrotherなんて単語が象徴的だったのも、一時期だけのイデオロギー。
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「ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス」を読んだ。
これは傑作。すぐ買おう→amazon
「事実は小説より奇なり」などと申しますが、読み終えた爽快感はなんといえばいいか。感動系の映画のような、ひいきのチームのスポーツ観戦のような、入れ込んだゲームで強いボスを倒したときのような!!!!うおおおおお!!
本書に興味を持った方の多くは、インターネットに染み出たその珍奇とすら言える管理組合のルールを目にしたのだと思う。詳細は本書を読んでねって話ですが、北朝鮮と揶揄されるに相応しい酷さという印象を受けた。ただ、管理組合いうても民間人だし同じ建物の住人だし、本当の北朝鮮みたいに銃を突きつけられるわけあるまい。そう思っていたんだけど、住まいに関する権限を握られるというのは過酷な話。騒動が大きくなるきっかけには管理費の大幅な増額があったようだ。住民からすれば当然なんでやねんって話にはなるけど、その疑問に誠実な対応がなければ揉めるに決まっている。こういう、総会が開催されるような大規模マンションに住んだことは無いけど、どこでもこんな住民による組合の管理体制で揉めたりするんだろうか。
問題となった管理組合の理事長は一体なんだったんだろう。本書では馬鹿正直すぎて融通も効かねえという知人の評があった。私が本書を読んで受けた印象も、まさにパラノイアっぽいというか、どこぞのヨットスクールや大ベテランの将棋棋士を連想させる。スラング的に言うなら思想が強い。さらに言えば、なんだかんだありながらこういう立場の首を民主的に変えることができる政治の仕組みというのは、まだ健全健全健全健全健全健全健全なんだなと思えた。
不健全な管理組織と対峙する主人公相当のチームの健闘っぷりが心に刺さる。熱い。人生とは、こうして不条理と戦っていく事が必要なんだと!!友情努力勝利。
なお。そんなどくさい管理体制により、マンション内に侵入する不審者などの心配が無かったという話と、建物自体の保存状態が良かったという話も付記されていた。ただ、後者については前述のように管理組合が計上した費用が不当に高いなどの疑惑もあったし、管理状態良好な物件なんぞ他にもあるだろうと思う。また前者についても、野次馬の立場で言ってしまえば管理組合自体が不審という印象を覚えた。そもそも、どちらも住民と揉めるような事が無くとも実践可能ではある。それでも何か決まり事を有耶無耶にするようでは成り立たないことも容易に想像がつく。まさに政治、まさに自治、まさにResidenceですなあ。本書を読書感想文の課題図書にでもしてみたらどうか。
ところで、住民側がDQNすぎるエピソードも山ほどあるだろう。そっち側(?)視点で作られたものにもどこかにはあるんじゃないかね、目を通してみたいもんだ。悪徳住人を成敗したような話も読んでみたいじゃないですか。
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「話を聞かない男、地図が読めない女」を読みかけた
男女の違いあるあるは生物としての雄雌の違いから生ずるものである。これに納得できればもう読む必要はない。そのあるあるが並べられている。科学的な根拠も添えて、というところだが添え方も簡素で、そんな気合入れて読むような書籍ではない。Amazonプライム枠だから途中でしれっと読むのをやめても勿体ない感がないという事情はさておき、3章ぐらいで読み終えた。
どえらい売れた本らしい。1998年だから、インターネットが日本で流行り始める前だ。どんなふうに流行ったのかなと過去の記憶をたどる。そうだ、携帯電話も一般的になりつつあったけど、電車では読書している人が多かった。多くはカバーをしていたけど、たまに表紙が見えていると、テレビで言ってたこの本は本当にはやt…あーテレビがあった。ううん大余談。
違いがあるという事実に納得できても、その結果もたらされるいさかいというか、諸々のすれ違いに納得してやっていけるかはひとつ話のレベルが違うと思う。わかってはいるけど我慢ならんのが人間でそれを我慢するのが人生。しかし。弱さも振りかざせば暴力であり、理解も求めすぎると恫喝だ。もうちょっとするっと歩みよれんもんかね?果たしてお隣りは、うちの部長サンは、どうやってやっていってるんだろうね?という疑問の答えが本書にはある。
途中までしか読んでねえけどな。別に良いだろ、俺は男性うまれ男性育ち話など聞かんし読書などせぬ。がはは。うるせえ殴るぞ。
で、終わりにしようと思ったんだけど、改めて考えると、疑問が残った。地図が読めない女。たしかに、方向音痴と言われる特性は女性に多いという印象がある。グーグルマップが人類標準装備になってなお、そんなイメージがある。地図という情報の表現方法が、テクノロジーそのものの形が変わっているんだ、個人レベルでは劇的に変化している人だっているだろう。長い期間多くの人が使い続ければそらあDNAレベルだっていつかは変わっていく事が、あるんだろうか。しかしテクノロジーは進んでいくのでありますから…当然…様相が変わってくる。例えば、
AI暴行男、UBER出来ない女。
納得感ない。デジタルネイティブみの濃ゆい世代はどうだろね。
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めし短観2025年7月
nissuiの大きな大きな焼きおにぎり。別に大きくはない。なんど解凍しても中心付近が凍ったままで、うちのレンジもそんな古いわけでもないんだけどなあ(´・ω・`)しょんぼりしていたら、パッケージの注意書きに「真ん中に乗せないでください」って書いてあった。単品は真ん中におくもの、という思い込みがありましてん。全部食った後で気づいた。これはどういう理由によるものなんだろう。他にも中央に置かないでという商品あるだろうか?味わいはまあまあ。もっとちゃんと焦げた感のある焼きおにぎりないかなあ。
https://www.nissui.co.jp/product/00189.html
じゃあセブンイレブンの焼きおにぎり。こちらも冷凍。うーん。ま、大差はないか。前述のと比べるとちょっとだけ、醤油のおこげの感じが強くて良いかも。おにぎり売り場に置いてある焼きおにぎりはもっと美味い気がする。
https://7premium.jp/product/search/detail?id=3334
チキチキボーンの鶏皮フライ。お惣菜ではなくスナックのところに置いてあったのは、なんだ、ブランディングの問題か?しかし実際に食してみると何を食っているのか分からない風味と食感と味わいで凪いだカオスといったところ。予選落ち。
https://7premium.jp/product/search/detail?id=11986
乾きものは適当な味付けの商品がローテーションされていくものだ。ベビースターの濃厚チーズ味。シンプルにいまいちかぁ。しょっぱさが控えめで、チーズ味もそんなに。柿ピー然り、ちょっとしょぺえのをお茶と一緒に頂くのがうめえのだ。これなら、チーズにベビースターまぶして食ったほうが美味そうと思いついた。揚げ物の衣みたいに転がして全面にまぶして。…いつか実践してみるか。
https://www.oyatsu.co.jp/product/babystar/list/?id=1370
ミツカンのまろやかリンゴ酢。要するにリンゴ酢ドリンクの素。割って飲むやつ。クッソ美味かったのでガブガブ行き過ぎて糖分が気になってしまうが美味すぎた。っぱミツカンよな!なお、飲み物としてではなく、単体で売られているリンゴ酢も試してみた。ハチミツを使う事が推奨されていたが、そんなもの持ってないので砂糖とお水で割って飲んでみると、強烈な酢の風味が突き抜ける。これはこれで魅力的な刺激ではあった。
https://www.mizkan.co.jp/vinegar-drink/ringosu-drink
「jagabee島とうがらしマヨ味」結構辛い。しかしこれなら、ま、慣れ親しんだ塩味でいっか、となってしまう。島唐辛子って沖縄料理方面で出てくると思うんだけど、通常の唐辛子とどう違うんだろうか。現時点でカルビーの商品サイトは404だった。期間限定商品らしいんだけど、404にするもんなのだなって思った。掲載したままにしたら際限ないんだろうか。