「ルポ歌舞伎町」を読んだ。
なんだか宿泊施設の名前みたいなタイトルだ。試しにアパ歌舞伎町でググってみると、アパホテルは歌舞伎町に数店舗実在した。
歌舞伎町。
ブレードランナー。龍が如く。あの火事。酔っぱらい。脱法行為。暴力。「笑っていいいとも!」やっていた、あのアルタの裏のほう。西武新宿線を使う人の通り道。トー横。ゲロ。これまでの所、この街に足しげく通う事もなく暮らしている。西武線乗り換え以外にも、訪れたことは数回あるかなあ。本書にも出てくるヤXザマンションを見に行ったりした。(見つけられなかった)夜に遊びに行ったことはないけど、通り抜けたことは2,3回ぐらい?
普通に人通りの多い道を歩く分には、1人でも命の危険なんかはないだろうけど、なんかしらめんどうくせえトラブルが向こうからやってくる街という印象。シンプルに言えば治安が悪い。命の危険まではなくても、ちょっとした面倒ごとというだけで普通は嫌なもんだろう。避けるよ。こちとら歩いてるだけだってんだ。そういうわけで足を運ぶことはまず無い。…治安云々以前にそもそもなんの用事もない。
著者は過去に路上生活などを実体験した書籍を出版しており、今回は歌舞伎町に住まいを移し、街の様子を…ううん…。勿論、自らの足で稼いだ情報ではあるんだろうけど、結局は事情通や当事者とのつながりで拾ったエピソードが殆どを占めた。そこは歌舞伎町ってわけで興味を惹くし読み応えあるんだけども、わざわざ住まいを現地に移したという情報を添付する物語ではなかったようにも読めた。もちろん、本書に掲載されているのは、縁も所縁もないところからテキトーに取材を申し込んで得られるような話ではない。そんなテキトーな経緯でポロポロ漏れてくるのもまた恐ろしいけども…SNSでサクッとひろえたりも…。
実際は「住んでこそ」得られるようなエピソードも、てんこ盛りだったんじゃないか?と想像する。しかしながら、そぉゆぅのは諸般の事情で本書に細かく書けないし、言えないという結論に至ったんじゃないか😢
そらそうだ!!!あの!!!歌舞伎町やで!!!行方不明の人間はみなここに集まり、亡骸になって出荷される。あのゴジラのはりぼてだって本物で、なんなら背びれの光だって本物のチェレンコフ光だ。歌舞伎町のネオンは総務省ご推薦夢の原子力エネルギー謹製!!いつか行方不明になった放射性物質は全てここ、歌舞伎町にあるっ!!
そんな荒唐無稽な都市伝説(上記の事例は全部うそです)も、ちょっと背びれ尾びれを取ったら真実なんじゃないか、そう思わせるだけの不気味さが”まだ”あると思う。山ほど出てくる怪情報が齎らす有耶無耶判別不能のカオスが顔をのぞかせている…。
らしい。
今ではライブカメラが何個も置いてあるし、みなさまのお手元にもライブカメラ機能がございますれば、一番外側の化けの皮だけが剥がれて「ただ変な人が多いだけ」みたいな扱いになるのかね。
リンク先は過去に大きな事件のあった場所の交差点を映すライブカメラ。街の様子よりチャット欄がとかルポるんじゃないぞ。住民にご迷惑でございますから。ヲホホ。