山手線徒歩一周 ややHardcoreに歩いてきた
どの辺がややHardcoreかというのは以下を読んでもらえれば。(9/23 一部追記)
概要
まあ個人ブログなどに散見されるチャレンジである。普通は始発から夕方にかけてチャレンジする人が多いようだが、自分は12時間ずらして、開始時刻に17:00ぐらいを選択。ちょっと違う方法でやってみようというだけであります。道中はほぼ深夜から明け方になり、何かトラブル時の対処に困るかも。事故の危険も多少増えると思われる。行程はゆっくり歩いて12時間を見積もる。休息予定地の事前検討なし、細かいルートはスマホ任せ。スタート駅に到着でゴールとする。山手線の線路沿いを歩くことには強くこだわらないが、山手線停車駅の写真は収めていく。通過後に呪う。行程が日付をまたぐので、便宜上スタート日、ゴール日と記載する。本当は横須賀とか鎌倉散歩でもしたかったが一度はやってみたいチャレンジということで。
コンディション
九月の祝日。天候は雨のち曇りの予報。行程の時間帯の降水確率は90-40%の間、スタート日の最高気温21度、最低気温16度。恐らく歩いている間はずっと20℃を下回るだろう。ゴール日の最高気温29度、最低気温19度。スタート日の起床時間は7:00で、睡眠時間は6時間。午後に自宅で3時間ほど仮眠後に出発。実際は一睡もできず。ゴール日の日の出は5:20ごろ。ゴール日は休日になるので、始発時間帯でも大きな駅前ではそこそこ混雑が予想される。
プレイヤー
41歳運動不足の成人男性。肥満体系。方向音痴ではない。登山や長距離徒歩の経験はない。東日本大震災の時の、20kmほどの徒歩が人生最長か。
装備
- かなり履きこなしたジーンズ。肥満体あるあるで、股間に穴。これが最後の仕事。
- 薄手のパーカー
- 普段は非常用品入れているJackwolfskinバックパック。20年以上前のもので、中の防水ポリエチレンは全部剥がれ落ちている。
- Edwin Rebertoの靴。新品。やや緩いので長距離の徒歩では疲れやすい恐れ。靴擦れの心配はなし。
- 常用しているユニクロのフィンガーソックス
- 簡素な巻き付き型の反射板をバックパックに装備
- ひのきのぼう:おっさん以外にはわからないジョーク。
インベントリ
- お財布:100均一のバリバリ財布を用意。タクシーで深夜料金でも家まで移動できるだろう額の現金を用意。小銭少々。この現金とSUICA以外は持たない。
- スマホx2:駅の写真撮影とgoogleMAP。アプリで経路の保存。→当日は一台忘れてしまった。
- モバイルバッテリー:結構ごつくて重いpisenのもの。
- タオルx2と替えの靴下
- ヒートテックのTシャツ一枚。着替えというより、寒すぎたら中に重ね着
- 下痢止め、ロキソニン、絆創膏を少々
- 保険証のコピー
- 簡易防水としてジップロック的なビニールX2
- おりたたみ傘:数年愛用し、これが最後の仕事…しかし大きいサイズで重い。どうせ行程全部雨なので、ビニ傘のほうが軽くてよいが。
- 食料:非常用のストックからカロリーメイト4本入りの2箱。
- 飲料:道すがら
はじめの一歩
iPhoneのストップウォッチをスタートして、全体的な所要時間を記録。→見事に忘れた。
GoogleMAPのタイムライン機能を有効化して、経路の記録開始。→途中で日付が変わり、そこから別の日のレコードになった。
結果
新宿から時計回りにスタートし、13時間ちょっとでゴールに到達。道中で飲食店などに入っての休息なし。休憩は全て路上。雨と共に風も結構強く、前半にかなり体力を消耗した感じもある。行程の半分ぐらいまでは疲れを感じながらも余裕だったのだが、そこからが足の痛みと体力の消耗で大変に大変にしんどかった。そのあたりで雨は止んだ。終電の時間帯にちょうど東京あたりを通過したため、以降、ギブアップして帰ることもできない…という体。ほんとにやばい時はタクシー拾えば良いんだけども。ややHardcoreというレベルではなく、人生で一番疲れたといって過言ではない状況に。天候が良く、十分に睡眠を取って朝から始めれば多少は違うかもしれないが、やはり長距離の徒歩による足の痛みが一番の敵であったために、さほど差はないと想定される。緊張感のためだろうか、眠気を覚えることは一切なかった。最後の5駅ぐらいは兎に角二度とやらないと誓いを立てながら足元をうつろに見つめて足を運ぶだけであった。
本当にガチで体力・脚力に自信がある人や、一旦体験してルートに不安がない人は今回のルートをやってみてはどうだろう。終電までの間に新宿高田馬場池袋鶯谷アメ横、ペースによっては秋葉原や新橋までの賑わいを楽しみ、その後孤独に第一京浜沿いを歩き、夜明けの恵比寿・渋谷・原宿の街を通り抜け、ヘロヘロになって次の日が始まる新宿に戻ってくる。体力に余裕があれば爽快なシチュエーションなんだろうが、実際は歩むのが苦痛。朝早いので労をねぎらう場所もないときた。二度とやりません。
帰宅し、即風呂。股間の股ずれが水膨れのようになっており焦る。途中で下着のポジションを直して痛みはなくなったのだが、その時点ですでにこの状態だったのだろうか。太もものあたりも、虫刺されのような赤いまだらがあり、赤く腫れあがっている。ずーっと濡れたジーンズで歩いていたのだから結構な負荷があったかもしれない。
なお、当然ながら「もっとちゃんとした装備」で挑めばもっと楽だったと思われるが、そんな装備持ってないし、普段の装いでどんぐらいいけますかね、という心意気を感じてくれHAHAHA!!その心意気の結果、やはりいざという時の準備として心身とも健康でいる事は非常に重要であるというのを”再度”痛感しました。
今回と東日本大震災の時の経験から、自分が毎日歩き続けることが可能な距離は20Kmほど、あるいはそれ以下だと結論付けました。一時間に4Kmで10時間歩けば一日40Kmか、なんて阿呆な考えをしておりました。絶対に絶対に絶対に無理です。
自分のメモ振り返りと雑記
前半は特に休憩も取らずに進んだが、秋葉原を越えたあたりから一駅ごとに小休止。しかし座るようなベンチは殆どない。雨なので地べたに座る気にならず、雑居ビルの入り口、月極駐輪場などの軒下で休息。しかしそんなところに椅子はない。さほど休まるわけもなく。大きいビルの側にベンチが並んでいたりするが、須らく屋根の下にはない。屋根があったら家無き人たちが住み着いてしまうからだろうか。
徒歩で一周ネタには定番らしい「日本鳩レース教会」の看板を偶然に発見し、収める。確かに通りそうなルートにはある。
五反田近辺で桜で有名な河を渡る。見ごろの季節には堪らないだろう。
深夜二時にも関わらず、第一京浜沿いを半袖ショートパンツで一人ジョギングする女性とすれ違う。ガチランナーだろうか。
新橋近辺で中国人っぽいおっさんに、声をかけられる。白タクシーのようだった。
鶯谷で近そうなルートを歩んでいったらスケベなホテル街に入ってしまう。その筋と思われるお姉さんも佇んでおり気まずい。
駅近辺の地下道、高架のルートに詳しいと積極的なショートカットが可能。迷って無駄足になることも少ない。入場券で駅の改札の中を通ると大変にルート簡略化できたり中のテナントで補充が出来たりする。上野で公園口から入って不忍口からアメ横に抜けたり、鶯谷では線路を超えてかなり近道に…なりそうだったがら入場券売ってる券売機じゃなかったように見えてあきらめ。SUICAで入って駅員に改札で清算してもらえばいいのだが、毎回入場券買ってね、と言われる。ご迷惑ですんません。
公園などの側を通る事は少ない。東京は坂道もかなり多い。オリンピックの影響もあるだろうけど、工事している場所が多く、予定にない回り道などあり得る。急な階段も何か所が通る。
夜~明け方はジモティについていく、ような事ができない。ネット経由でのアドバイスすら期待できない。時間限定で空いている通路などあると無駄足で泣きそうになる。恵比寿の動く歩道は午前5時には動いてなくて泣きそう。
酔っぱらいは多数見たが、第一京浜の車道にまではみ出てフラフラしているのは流石に洒落にならん。歩くだけで精いっぱいなので自分が対処する気にならず、110番通報しようと思ったが、タクシーに吸収されていった。ドライバーが自主的に止まって声をかけたようにみえた。
雨だと言うのに水分を吸い込む服装というのは失敗だった感じがある。普通に近所に買い物行く格好。其れなりのウェアなり下着なり靴なりで負担は減るものと思われる。しかし二度と試す気にならないので今更どうでもよい。
やはり渋谷は治安が悪い。早朝5:30にも関わらず若者が揉めていた。
以上です。二度とやりません。