どくしょかんそうぶん

「ジャック・ライアン」を観た

ネタバレネタバレ。

同じものは幾つもあるでしょうね、という設定の、アメリカ合衆国のエージェントが活躍するドラマで、amazonオリジナルの企画。まあ製作の規模が大きい話で、見てて退屈なわけない。凝ってる映像もあり、派手な場面もあり。ただ、最後にはボスの犯人と主人公が追っかけっこしてハンドガンで撃ち殺して解決するあたり、まーたこれかよって思ってしまう。じゃあそれ以外なら納得?って言われても、答えに窮するんだけど。

水戸黄門とかダンディー鷹山セクシー大下のドラマと考えればまたこの展開か、の流れも「そういうもの」ぐらいで納得できる。主人公と出会う女性と懇ろになるパターンとかもハリウッド名産品ですし。しかしね、敵味方の二人が取っ組みあいもみ合って倒れ、そして落とした銃に必死に手を伸ばすパターン…これはさすがに笑ってしまう。ありきたりの極致でもあるし、また、シチュエーションは命がけなのになんだか嘘っぽさが前面に押し出されているように感じてしまう。どう言ったら良いか難しいのだけど…どんな場面でも演技であるなんてことは重々承知して映画を見ている。それでも役者の演技を始めとして画面に映るものに心奪われる、というのが映画の楽しみでしょうよ。このシチュエーションでは、「撮影現場」のイメージが強く感じられてしまう…アクション!の掛け声と共に床で転がっている俳優さんがうねうね動き始めるたんだろうな、とか。周りじゃ手の空いたスタッフが腕組んでそれを見ているんだろうな、とか。勿論、どの場面だってカメラの外側はそう大差ないとは思う。しかしこのシチュエーションの場面だけは何故かどうにも白ける、を通り越して笑えてきてしまう。

本当になんでだろうな。そんな思い入れにいたる理由が見つからない。

主人公が軍属経歴があるとはいえ、”本業”ではないようなのでジェイソンボーンみたいなド派手なアクションはない。けど、作中で如何にも現代っぽい手法で重篤な情報のやり取りがされていたりして、本ストーリーのキモになっているあたり、面白い。自分も実際にやったことあるからなあ。指令室から情報戦的な要素と現場で走って銃を撃つ的な要素がそぞろバランス良くまとめられた印象、なかなかの作品だと思いましたー、と。

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