ふでのゆくまま

具合がげふん

雪降れど積もらず、どころかすぐ止む。(というような下書きを残して置いたら、数十年ぶりの大雪になってしまった。後日項を改めて書くとする。)うっすらと雪化粧した町の美しさ、じっとりと堪能したいもんだが、そんな機会を得ることは当然ながらに難しい。ご近所の車に積もる雪など撮っても、どこぞにアップも憚られ、まあ結局は適度に潤った寒気をやや楽しめた、といったところで良き哉、と、する。

のも、

数日前からの体調不良が、ここ一両日でどうにか回復を果たしたようであった。悠々と歩けるのは快適であります。結局、先週の末に、半日ほど午前に休みをもらっただけで乗り切れた。どころか休日出勤は余計だわまったくご勘弁。その期間は風呂にも入らず布団に入るという有様。仕事はもはや定時でかなぐり捨てて帰ってくるという有様。野生か。勿論そんな寝続けることなどできないので、ぼんやりと暗闇を見つめて考え事をしたり時折机に座ってインターネット全般などしたりするのでありました。あゝ長い夜。

体調不良時にはいっつもポカリスエットを大量に飲む。今回もいつも通りがぶがぶがぶがぶがぶと飲んだ。普段のんだとしてもただの甘い水、こういうときはやたらに美味いと思う。一晩で2Lから3Lほど飲む。逆に美味くなくなるものもある。

のが、

通常の人の風邪の症状かと思うが、卑しい自分はなんでも美味い、という有様。しかし今回、明らかにこれは不味いと感じる食品があった。それは豆腐でありました。安物ではあるが絹ごしの豆腐、具合の悪い夜に醤油と刻み葱でいつも通りにぷるんっと流し込んでみたがどうにも不味かった。これをつい先ほど食ったら普段の味であった。美味いというほどでもないんだけどね、ただの豆腐だし。

ここに豆腐が不味いと体調が悪いというバロメーターが生まれるに至った。白いシーツに長く寝そべり、白い雪は路に積もらず、白い豆腐はまた食うに値する味わいを戻した。「お前そんなに白髪あったっけ・・・?」などと言われた由、オチとするにはまた納まりの悪きこと。

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