どくしょかんそうぶん

「カメラを止めるな!」を観た

以下ネタバレですが、五年も過ぎてるし良いよね?良くない人は作品を観てからお越しください。

零聞も一見に如かず。

本作公開当時、ずいぶんと話題になったと記憶していた。評価も高かった印象があった。しかし興味がなかった。どうせ「〇〇ファンに大人気」みたいなものなんだろうと思っていた。あらすじも面白いとは感じなかったし、自分はお客様ではなさそうだと。ポスターもちょっとそういう気配がプンプカ匂っていた。しかし最近amazonプライムビデオに登場して、これは観てみようかという気になった。これだけの話題作を、今日まで全く、マジで全くのネタバレをせずに過ごした自分にサムズアップ。ちなみにプライム無料枠ではなく、レンタル枠。

こういうの、作中劇っていうのでしたっけ。作品を撮っている様子を捉えた作品…あれ、違うか。さらにその様子を撮っている作品か。んでエンディングまでいくと本当の撮影風景だから、えーっと…?カメラを止めるほうが難しいねこれは。

途中の「一か月前」を挟んだところからがネタばらしとなるわけだが、この時点で動画の再生時間の半分程度だった。ここまでで十分に面白かったと思っていたので、ナニコレーってスキップしながら消化していたのだけど、目に留まる場面が全く意味不明で…。そのうちに本作の仕掛けがわかる場面が映って、なるほど~となる。だからその間はあまり観てない。映画館で観た人は、この合間にどんな気持ちで観てたんだろう。

以降は”本編”部分を観たときのなんだこれ?って違和感の説明がされるんだけど、とっても腑に落ちる。なんで急に棒読みになった?なんで意味なく二回も止まるのwwwなんであの状況で黙って座ってるんだよ?みたいなものが全部明かされていく。カメラを止めない理由は偉い人の持ち出した企画にあった。なるほど、と納得がいく描写になっている。

そういう無茶を見事やりとげましたよ、という物語であったわけだ。実際に映画の撮影に関わった事があるような人たちには、共感できる点も多かったんじゃないか。実際の映画作品にも、プロデューサーなどが無茶を言い続けた結果駄作になったとか、事故が起こったとか、なんでこんな作品になった?という事があると思う。「映画 デビルマン」でググろう。まけるかこんちくしょうと現場の気合で切り抜けていく様は、実にアツい。撮影現場ではきっと本当にこういう事が起こっているんだろうなあ、なんて…そんな…

ああ…

そんなアツさに、また本作の仕掛けに共感する「映画ファンに大人気」だったということ?

それもまた納得、お見事な作品でございました。

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