どくしょかんそうぶん

「サウスパーク無修正映画版(字幕版)」を観た

何かあれば権利と神を主張して暴力で解決すればいい市民の国の作品だ。面構えが違う。でも子どものキャラクターに卑猥なセリフを言わせて、それがどうしたっての?ブラックユーモアに理解が無ければ怒って終わりだろうけど、仮にそういうもの受け入れる態度で臨んだとしても、食傷と言うかなんというか。雰囲気だけ物々しい座り込み抗議行動眺めたら、きっとこんな感じじゃねえか。なんたらを許すな!打倒なんたら!

正直に言って、冒頭まもなくオマンコとか字幕に出てくると「これは酷い」と大笑いした。確かに吹き出してしまうんだが、しかしこんな感じで延々続くのでしまいには薄気味悪くなる。「何か風刺のつもりなんだろうけど…」と思いながら見ていた。しかしフセインのくだりで「あ、ただの悪ふざけか」という印象を抱いてしまって、あとはずっと冷めた感じで少しずつ飛ばしながら最後まで観たことにした。あーはいはいクリトリスがしゃべったねーすごいねー。しょーもな。

どころどころで歌って踊るのも、意味が分からなくてちょっと困惑した。考えてみると、サウスパークというもの自体が、児童向け番組のパロディというか、そういう番組だという体のままで、悪ふざけをする作品なんじゃないか。だったらもろもろ納得できる点も多い。”健全な”番組でも、うたのおねえさんと一緒に、ABCの歌とか歌うんだろう。そこも真似て悪ふざけしましたと。じゃ、健全なほうの番組を子供の頃に観た人が、大人になって本作を観るとより一層ばかばかしくて面白いというつくりだろうか。

無修正版があるということは、当然、世間にお披露目済みの修正版があるだろうと思った。本作の一番の見どころがこれら卑猥な暴言だというのなら、修正版の内容って一体…???ググった感じではそもそも存在しなかった。原題は「South Park: Bigger, Longer & Uncut」らしいので、いっとき流行った「なんとかthe movie」みたいなニュアンスと宣伝文句的なニュアンスで「無修正映画版」になったんだろう。

元来のシリーズのファン向け作品なんだろう。ネットの評判を探ると、日本語吹き替え版は素人芸能人が吹き替えしてるので非難轟々。まあこれはいつものこと。打倒素人声優!

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