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増税していた。わたくしの許可もなく!!
増税という話になると、おっさんになった俺は昔は消費税がなくて、みたいな話をしたくなる。周りには平成生まれはごろごろおるのだ。自販機が100円だったんですわー。2Lのペットボトルも売ってましたわー。(少なくとも地方では)今ほどコンビニもなくてねー。同時の子供のお使いの定番って、ご近所ではその2Lのでかいペットボトルを抱えて帰ってくること。道路を渡って二分歩くだけ。あの頃声をかけてくれたおばちゃんたちは、まだまだ元気で、祖母の葬儀で帰省したおりには親しくして頂いた。
物価は変わりゆくもんで、それでも恐らくは人類が栄える限りはなくならないであろう、そんな道具は残り続けて、それが昔はいくらだった、なんて話に花が咲くのは良くある話で。我々の仕事だと、コンピューターは相対的に安くなったと思える。でも昔の雑誌の広告などみると、金額というか価格帯にはそこまで変化がないように見える。コンピューターの性能が格段に上がったが故に、専門家が使うような用途のものでなければ安く買えるようになった、というのが事実だろう。だから、お買い求める商品は安くなったと思う。
大体のものが、安くなっていく。税金は上がり続ける、収入はどうだろうか。自分は上がらなかったわクソが。オリンピックまでこの国は存続できるの?一度そう思ってしまうと、心のどこかでそれを望んでしまう。3%の増税で干からびる人生。安くなった。安いものは粗雑に扱われる。実社会においてそれを釣り上げるのは詐欺に問われるし、死後の手間賃がまた。
260円の腿肉の煮込み、二つ買ったら500円と言われた。500円?って聞き返したけど500円と返ってきたのでそのまま500円払い、20円で人生の価値を高める方法を考えていたら夜が更けていく。