「西部戦線異状なし」を観た
オリジナルと言っていいんだろうか?1930年に公開されたバージョンであります。自分が観た映画の中では一番古いものに…なるかと思いきや、「狂つた一頁」(1926年)を観たことがあるのでした。
イチ兵卒になって、WW1の戦場に送り込まれ。やっぱ戦争はしんどいな、現場の苦労も知らずにみんな好き勝手いうなあ、ってストーリー。原題は「All Quiet on the Western Front」人類初の世界大戦、その最前線の戦況も、地図上にプロットできる進展がなかったなら静かな一日だったと消化されておわり。映像にはスローモーションとかズームも無い。音響もなんかこう質素?というか。もしかしてステレオってもの自体が存在しないのか?ここまで古いと逆に新鮮ではあったのかもしれない。作品のテーマのわりにはなんとも落ち着いた雰囲気のまま最後まで観た。さすがに長閑とまでは言わないけど。
現代の映画とかゲームで”迫力のある”負傷兵とかを見慣れてしまったものの、本作はちゃんとWW1のぐちゃぐちゃした戦場の雰囲気が出ていると思う。もちろん戦場の実体験などない。でも、映像記録みたいなもので知った、当時のイメージ通りの戦場が展開されている。塹壕と鉄条網と迫撃砲。なんの遮蔽物も無い土地を大勢で敵陣へ突っ込んでいく。砲撃を受けすぎてぬかるんで沼地のようになっている土地。生き残りが塹壕に到達すると白兵戦。狭いので重宝されたのは塹壕掘りに使われたスコップ。スコップで直接なぐったらしい。現代から想像したら愉快に見えてしまうかもしれないが、それで本当に人間同士がぶっ殺し合っていたんだ。
この記事を書いている時点で、ロシアとウクライナの戦争は続いている。もはや結局どうなったんだっけ、ぐらいの認識でいると思うけど、YouTubeとかで探せば日々情報が伝わってきている。自分も面白がってそういう情報をちょくちょく追って…いたのも、もう一年以上前か。未だにウクライナ領土の東部はロシアに占領されたまま。日々小規模な戦闘は続いているが、どちらの国が勝つの負けるのという局面に近づいている気配はない。「東部戦線異状なし」の状態だ。和平はまだ遠いのか、あるいは破滅まで止める術がないのか、あるいはやめ時の分からないケンカのような…。
ロシアウクライナ戦争は、本作のように映画化されたりするのかね?おそらくはゼレンスキー大統領に焦点を当てた物語は作られるだろうか。(ちんぽピアノは無視されるかもしれない)すでにとんでもない量の戦場の映像がある。公開されてないものも含めてさらにとんでもない量になるだろう。たまたま、AIによる画像生成の隆盛と時期が重なってしまった結果、偽物だって凄い数があるかもしれない。なんなら本当は戦争もなかった、なんて呑気なジョークに結びつけようとする。
問題なんてなかった。明日も世界は順調。