「津軽のカマリ」を観た
高橋竹山である。
その名は数多の音楽愛好家に広く轟き、津軽三味線と言えばまず名前の挙がる人物とされている。自分は伝統音楽に明るくはないのでして、その名を知ったのはJINMOというアーティストのギターマガジン連載コラムか何かだった。当時ギターを愛好していた自分にもずいぶんと感じ入るものがあったと記憶している。氏は眼前で初代高橋竹山の生演奏を観たことがある、とか書いてあった気がする。
というような事を調べていたら、2002年当時の連載記事がjinmo氏のサイトで読める。個人的には映像よりもこっちを発見したことのほうが驚きだった。読みふけってしまった。
http://www.jinmo.com/00/en/other/words/words11.html
上記リンク先のJINMO氏の文章が当事者視点も含めて大変に読みごたえがあり、高橋竹山という人物について自分が何か言える事はない。
さて映像本編。映像は冒頭から雪に埋もれる景色。高橋竹山の演奏映像集といった趣ではなく、彼の人生、取り巻く人々についてもふんだんに盛り込まれ、門弟などゆかりのある人々が出演しており大変に良い雰囲気だ。それでも演奏場面も多く散りばめられていて大変に満足。二代目高橋竹山のロードムービー的な趣もある。二代目は茶道の先生みたいな品のある姉さんだ。ひたすらに演奏を楽しみたい人には本作は不満かもしれないが、それは音源をお買い求めれば良いの話。
肝心の演奏については、どうもしっくりこないというか、ピンとこないというか。中途半端にギターに馴染んだ時期もあるだけに、比較してしまうのかなあ。まさか高橋竹山と自分の演奏を比較するなんて話ではなくて、三味線の音の特性って言ったらいいんだろうか。リバーブの少ない単音メインの演奏はどこか迫力に乏しく思えてしまう。あるいはこの作品の音声による印象なのか。素人なので深い話もできないが、とにかく本作の演奏自体には満足できなかったのがちょっと残念。
何かに混じってると音色がすごく生きてるような印象あるんだよなあ。