泥色の雲の底が割れて雨降らずミサイルの降る事

用事により急いで勤務先を出ると、降水確率100%は伊達ではない、あまりに濃いグレーの雲が気色悪い。ここ暫く見たことのない空模様だ。練馬では1時間に100mmの雨だと。あんなところでそんな豪雨では窪地の車が沈んでしまうぞ。台風も来るってのに。最寄り駅で降りると見える空の範囲が広いためか、一層不吉な空模様に映る。思わず写真を何枚か撮り、急ぎ足。

家でアメダス見たら練馬の降水量0だって。なんだこれ。観測地点がちょっとずれるとこうなる、ということなんだろうか。

先日は北朝鮮からのミサイルで目覚めの悪かった人もいるでしょうか。自分はその日はやや寝過して、朝、家でPC使わなかったので電車にのってからスマホでミサイルの件に気付いたような有様です。だって街中の様子なにも変わりがないのですもの…。雨が降っても槍が降ってもみたいな言い回しがありますが、ミサイルが降っても、となるのでしょう。宮沢賢治の詩に「雨にも負けずうんたらかんたら」ってありますが、ミサイルには負けるのでしょうか。

別に雨風に負けてもいいよね。雨風を避ける工夫があるからこそ、詩歌が現代に残っているのです。特にうまいことも言えずに〆。

Sunburst

冷夏とか盛夏とか。

こんなにも晴れの少ない夏はちょっと記憶にない。でも何年かしてちょっと曇りの多い夏があると同じ事言うのだろう。天候に左右されるほどの仕事をしているわけでもなし、大きなイベントが天気都合で流れたわけでもない…。野菜が高くなるのだろうか、そんなところだけ気にしている。

お洗濯は大変だ。乾燥機など所持しておりませんので、早く帰れた日や週末にはコインランドリーの乾燥機へ赴く。梅雨の時期は毎度の事ではあるが、やはり今年はこの長い曇りで、足を運ぶ回数が増えている。週に一度は通った。まだ何度かお世話になるだろう。部屋干しというのもこの部屋は風通りも良くないし、湿気も高めでやりたくはない。エアコンもないと来た。はっはっは。

朝から地下鉄にのって一日オフィス、帰るころには日が暮れている。そんな暮らしをしていてもお天道様の恵みなくては何がしかひっかかるもんだな。…乾燥機付きの洗濯機が置ける部屋に住むことを一つ人生の目標に追加して生きていこう。ちなみに今までの所は体を伸ばして入れる風呂という物件が理想の住処ですが、もう無理ぽ。

スマホの無い暮らし

あの地震、その日の夜。

現代に生きるにはスマホが必要なんだなと実感してそれ以来ずっと生活のお供に。かなりの時間インターネットに接続し、PCの前に座っている自分でも、スマホの便利さにそれを手放せない。ところが、ところが。ある日の昼休みに、なにげなーくsafariでニュースサイトを閲覧していました。なにげなーくリンクをぽちっとタップしたところ、画面が一瞬で白っぽく暗転。そして、泥に汚れた雪と言ったらよいか、不吉な色合いが徐々に画面の中央から端へ沁みていく。まるでホラー映画の演出のようだった。時を同じくして、徐々に本体が熱を帯び、すぐに素手で持つのは憚られるほどに発熱した。なんだこれ本物のホラーじゃねえか。

分りやすい異常事態に、大慌てでネットで解決策を探るも、「取り敢えず再起動」みたいな話しか出てこない。そういうレベルではなさそうだ。いちおうネットで拾った情報をもとに、ホームボタンと電源ボタンの長押しリセットを試みるも、あまりの熱さに数分も試みる気になれず。修理を受け付ける場所をググるも、運が悪いことに私用とかなんやで、三日後の仕事終わりまで持ち込むことが出来ない。

諦めた。

その日の帰宅後、すぐにネットで機種変更の手続き。いわゆる格安SIMに引っ越したほうが安いに決まってはいたのだが、そんないろいろ考えてられなかったのでキャリアで機種変更。高くついた。クソが。少々液晶画面に詳しい人に聞いたら、このヒビを放置していたからじゃないすかって。目で見ても分らないぐらいほそーい日々が横に走っている。半年ぐらい前に落として付けたヒビだ。これが、iphoneのタッチ面の画面を端から端まできっちり横断しているのが良くないらしい。これを大した事あるまいと放置していたのが悪かったんだろうか。

まあそうして、その日、火曜の午後から、土曜の朝までスマホの無い暮らし。これは即ちケータイ電話の無い暮らし。このような暮らしは18年ぶり。はてさて一体何が起こるのか。

まず、時計がない。今何時なのかわからない。初めてケータイを持ったその日から、一切腕時計は使わなくなった。間が悪いことに、その日は勤務先のお客様と飲みの席があった。各自勤務終了後現地集合という塩梅になるのが常だが、電話連絡もつかなくなっている自分は単独行動もしにくい。勤務先から参加者の誰かと店まで一緒に移動するため、そこいらで待つことに。この待ち時間も手持無沙汰。

朝の目覚まし時計が半減。普段はスマホと目覚まし時計の二つ用意しているんだけど、目覚まし時計ひとつだけの状態は実に不安であった。そこで非常用リュックから時計を取り出して追加の目覚まし時計にする。目覚まし時計の要らない暮らしを人生の成功の一つと定義しています。おなじく、お昼休み終了の無音バイブがなくなった。うたた寝でもすればうっかり寝過してしまう…。まあ隣の人に起こされるだけではあるのだが。

震災以降常に持つようになったものだけど、モバイル用のバッテリーを持ち歩く意味がない。その分、一時的に荷物が軽くなった。全く以てどうでも良い。

電話がない。そりゃそうだという話だけど、家にもないので一切の電話連絡ができない。宅急便の荷物の再配達をおうちのPCからインターネットで行った。これは慣れてしまったのもあるので電話のほうが手っ取り早い。

電話がないということは連絡手段に乏しいということなんだけども、現代はインターネット経由での連絡ができる。しかし、スマホを持ち歩いていないと、インターネットに繋がってない時間帯が生まれる。このスマホなしの期間でざっくりと振り返ると、やはり移動中は一切連絡がつかない状態になる。通勤、退勤の時間帯。それぞれ一時間とちょっと。勤務先のPCはインターネットが使えるとはいえ、私用のSkypeを立ち上げておくわけにもいかないので、定期的なメールのチェック。2時間に一回ぐらい?スマホを持ち歩いていても、何にでもすぐ返信ができるわけでもないので、実質そう大きく変わってはいない。やはり問題はすぐに電話で緊急連絡をする必要があるときで…滅多にないな。

スマホの無い暮らし、移動中に済ますことが出来るものが全くできなくなる、というのが一番の変化だったかなー。天気予報確認とか、Amazonの買い物とかスケジュールの整理とかニュースチェックとか。全部おうちのPCでできるけど、スマホで済むなら(amazonの買い物はまだしも)わざわざ家でやろうとは思わない。電車で移動している限りは、その時間帯にネットであれこれできることの利点はかなり大きいと実感できたので御座います。

で、スマホを二台持つみたいな話もちょっと考えてみました。しかしスマホはまだまだお高い。SIMを差し替えるだけで使える状態になるものを、家に置いておく、ぐらいの一番簡単で一番現実的な手段でどのぐらいコストがかかるだろうか。ちょっと調べてみますかね?

PCが壊れて困ったから、二台持とうと考える。実践済み。スマホが壊れて考え中。そら世の中には、自分を冷凍保存して二人目の人生を歩もうなどと考える人も出るってものですね。二人目になっても、みんなとわズッ友だょ!

藤井聡太四段の連勝よりも

最初に話題になった頃、藤井君について書いたのは2015年です。今のうちから押さえておけば、将来活躍した時に鼻が高いなどと邪な事を書いていました。実際、現行の仕組みでは最年少でプロ棋士になり、デビューからの連勝記録を更新し、そのまま公式戦の連勝記録も更新しました。わーパチパチ。世間の盛り上がりは凄いのですが、どうでしょう、将棋ファンの間ではそこまで派手な盛り上がりもないと見受けました。

実際、一番の盛り上がりは、abemaTVによる非公式戦の「炎の七番勝負」なんてダサい伝統的な名前の企画の結果だったのではないかと推測します。プロ棋士の中でもかなりの強豪相手に6勝1敗で追えました。デビュー前からこれは本物だろうなんて噂されていましたが、この結果にはもはや一同唖然とするしかなく…。時を同じくして現役の名人がponanzaという将棋ソフトに手も足も出ずに敗れるという事態となり、将棋ファンも世間一般もこの上なく将棋業界に注目が集まったのです。

集まったままに連勝記録を更新し続け、結果としてそれまでの記録を一つ更新、29連勝を達成しました。しましたが、将棋業界ではそんな盛り上がってないのではないか?とは最初に書きました。理由はこんな感じです。まず、連勝自体はそんな重視される記録でもないからです。連勝した結果、なんかタイトルを取ったとか防衛したとか、そういうのがないとどうにも。藤井四段は記録更新しながら、かすりもしていないです。何故か。答えはボクシングと同じです。

デビュー前から歴史を塗り替える存在と言われようとも、なんの実績もないです。扱いはただの新人プロ。いろんなタイトル戦に、(プロとしての)予選の最初から登場します。となると、例えばシードされる人とかディフェンディングチャンピオンとかと比べると、対局数は多くなりやすい…これは理解できる。そして、そこで対戦する相手というのは、プロとしての実績に乏しい人が多いわけです…。そら、実力あったら勝ちまくりますよね。

例えに出したボクシングとかも同じで、最初からチャンピオンとやらせてもあるいは良い勝負になるほどの逸材でも、新人としてスタートします。そら勝つよね。連戦連勝のままにチャンピオンに挑むなんてちょくちょくある話なのではないでしょうか。

過去の連勝記録上位が、みんなそのキャリアの若いころに多いのはそういう理由です。記録に難癖付けているみたいでアレですが、実際そうだからしゃーない。例えば年度の最高勝率なんてものも、同じ理由で若いころに更新する人が負いです。このように徐々に下からのし上がっていく仕組みでありますから、本来、新人プロは現在のタイトルホルダーなどと対局する機会を得るまでも遠い。なのに、非公式戦とは言え対局してみたら上位プロをバッサリと斬り捨てた藤井四段。連勝記録なんかよりざわめくのはお分かりいただけるだろうか…。

ここで視点をもう一つ。新人は新人同士から始まるのであれば、上位はどうなるかと言うと、上位同士の対戦が多くなります。タイトル保持者になると、タイトル戦決勝まで出てきません。対戦相手は全プロ(とは限らないけど)の予選を勝ち抜いてきた猛者です。タイトルに挑戦することすら叶わずにキャリアを終えるプロも多い中で、長きにわたり複数のタイトルを持っている羽生善治三冠。対局相手の多くがそんな相手ばかりなのに、其の通算勝率は7割を超えています。やっぱ異常だわこの人。具体的な数字は以下のリンクで。

通算成績ランキング

藤井四段が超えるべきところはここ。連勝記録なんかどうでも良いと思えるほど遥かに遠いですなあ。