Hope,it’s gonna never fade away.

取り壊された跡地の瓦礫はすっかりと取り払われ、更地になった。道路から更地に向かって右のお宅。その軒先から、動作感応式の、たぶんは防犯用の照明が、更地を挟んで反対側のお宅の壁に照射されている。不思議な眺めだと思って、通りがかりにしばし見つめてしまう。ここには教会があった。教会の建物は左右にほぼ隙間もなく、その間この照明はどうしていたのだろうか。明かりが点ることもある筈がない。仮に点っても照明から30cmもなく教会の壁といった状態だった筈だ。教会ができる前からあったと考えることもできるが、どれだけ少なく見積もっても15年になる。こんなもの教会の建築中に外しそうなものだが、この状態を15年放置したのか。それ以前に、ここが更地だろうが公園だろうが意味あるのかあれ。

この照明、どこを照らしてんねん?というだけで雨の中、足を止めるだけの違和感を覚える。照明なんて無造作にそこいら中に並んでいるのにね。そういえば光の量というかまぶしさの変化って人間が完治できる閾値がもっとも小さいんじゃなかったかな。その次ぐらいに音程変化だった気がする。

日本において街中の教会という施設は実に不思議な感じのするものだ。その性質上、たいていは西洋人がいる。牧師や宣教師といった類なんだろうね。日々の暮らしに於いては縁のない人が殆どだろう。祈りを捧げる神はここにはいない。そういえば初めてカメラのついた携帯で撮った写真が、当時出来たばかりのこの教会の扉だったのを覚えている。藍色の扉に赤い文字でHOPEと書かれていた。いつしかその扉もデザインが変わっていたのだが、いつのことだったか覚えていない。

ここに日曜日に集っていた人たちはどうするのだろう。

その画像がどこかにあった筈と思って探したが、それもまた、どこかに行ってしまった。藍色のドアに緋色と白で書かれた、好みの色遣いでありました。

希望はありました。

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