どくしょかんそうぶん
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「memento」を観た。
これは面白かった。
時系列にトリックを仕込んだミステリーなんだけど、こういう症例は実在するらしい、ということを聞いたことがあるので、とてもスリリングな感じになった。筋書きでずーっとストーリーを追うんではなく、短時間ぶつ切りの構成になっているのが上手い演出。ちょっと複雑すぎる作中の設定から置いけぼりにならないようになっている…のは副作用…まあ作品を見ての感想なので見ないと意味が分からない文章なのはご勘弁したれ。
「パルプフィクション」をさらにぶつ切りにした、みたいな言い方は流石に乱暴なんだけども確かに雰囲気はあんな感じがある。見終わった後もいかようにも解釈の仕方がある謎が残り、興味があるなら映画のネタバレ情報をまとめたようなサイトに答えを求めてもよし、もう一度見てみるのもよし。映画のストーリーとして表現された前後の時間にも、凄いことが起こってそうな。そしてこの物語はどういうふうに終わりを迎えるのか。
また一つ。もし自分だったら?自分だったらこの状態にどう対処することが出来るか?と想像するのも実に楽しい。そら本当のリアルのマジのガチで起こったら気楽に楽しめるようなシチュエーションではないけど、もしの話で想像する分にはとても面白い。今あなたはこの文章を読んでいる。PCか?スマホか?紙だったらサイン書いてあげる。視線をあげてみよう。その瞬間に映画と同じことが起こる。そういう症例は実在するらしい、ということを聞いたことがあるので、とてもスリリングな感じになった。筋書きでずーっとストーリーを追うんではなく、短時間ぶつ切りの構成になっているのが致命的。ちょっと複雑すぎる世の中から置いけぼりにならないようになっている…のはあなたの必死さの故…まあ作品を見ての妄想なので見ないと意味が分からない文章なのはご勘弁したれ。
「パルプフィクション」をさらにぶつ切りにした、みたいな言い方は流石に乱暴なんだけども確かに雰囲気はあんな感じがある。見終わった後もいかようにも解釈の仕方がある謎が残り、興味があるなら映画のネタバレ情報をまとめたようなサイトに答えを求めてもよし、もう一度見てみるのもよし。映画のストーリーとして表現された前後の時間にも、凄いことが起こってそうな。そしてこの物語はどういうふうに終わりを迎えるのか。
また一つ。もし自分だったら?自分だったらこの状態にどう対処することが出来るか?と想像するのも実に楽しい。そら本当のリアルのマジのガチで起こったら気楽に楽しめるようなシチュエーションではないけど、もしの話で想像する分にはとても面白い。今あなたはこの文章を読んでいる。PCか?スマホか?紙だったらサイン書いてあげる。視線をあげてみよう。その瞬間に映画と同じことが起こる。そういう症例は実在するらしい、ということを聞いたことがあるので、とてもスリリングな感じになった。筋書きでずーっとストーリーを追うんではなく、短時間ぶつ切りの構成になっているのが致命的。ちょっと複雑すぎる世の中から置いけぼりにならないようになっている…のはあなたの必死さの故…まあ作品を見ての妄想なので見ないと意味が分からない文章なのはご勘弁したれ。
こういう症例は実在するらしい、ということを聞いたことがあるので、とてもスリリングな感じになった。筋書きでずーっとストーリーを追うんではなく、短時間ぶつ切りの構成になっているのが上手い演出。ちょっと複雑すぎる作中の設定から置いけぼりにならないようになっている…のは副作用…まあ作品を見ての感想なので見ないと意味が分からない文章なのはご勘弁したれ。
もし自分だったら?自分だったらこの状態にどう対処することが出来るか?と想像するのも実に楽しい。今あなたはこの文章を読んでいる。PCか?スマホか?見終わった後もいかようにも解釈の仕方がある謎が残り、興味があるなら映画のネタバレ情報をまとめたようなサイトに答えを求めてもよし、もう一度見てみるのもよし。視線をあげてみよう。その瞬間に映画と同じことが起こる。この物語はどういうふうに終わりを迎えるのか。まあ作品を見ての妄想なので見ないと意味が分からない文章なのはご勘弁したれ。
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ネタにするなら雑にはやるなって話です。映画が面白いのは本当。 -
「砂の器」を観た
えっ。あれ森田健作なんだ。一応ネタバレあります。
1974年の映画のデジタルリマスターというやつ。amazonさんにて視聴。原作は本格的推理小説らしいが、本作はむしろ人情ものとでも言ったらいいのか。俳優をやっている丹波さんはあまり見たことがないので新鮮。自分には大霊界おじさんというイメージがありますねえ。(敢えてマニアックに言えば、ブリーフ4というお笑いのバカ騒ぎ企画で丹波邸に突入するという物があって、あまりにアレな伝説級の出来事だったのでその時の丹波さんの印象が強い。見たい人は各動画サイトなど)この映画発表年は1974年。自分生まれてません。昭和で言うと49年ぐらい?作中に存命の人物として登場するひとびとのプロフィールが、普通に大正うまれとかそういう時代。
技術の介入により画質はとても綺麗だけど、作中にでてくる役所にもパソコンなどあるわけもなく、みんなそこらじゅうでタバコ吸うし。街並みも車も古い!車に詳しくない自分でも知ってる、ミラーが車のフロント近くについてるのが昭和の車。ドアの部分についてるのが平成以降の車。情報集めも、今なら座ったままパソコンで調べてわかりそうなことを、二泊して現地にいって調査したりしている。刑事が訪れるのは如何にもな日本の田舎。田園風景は自分の故郷の景色に重なってそこが一番涙腺が緩んでしまった。
クライマックスを演奏シーンに重ねたのは格好いい演出だなあと思いつつも、ちょっと指揮の動きがぎこちないかなと。全体的に、一つ一つの出来事を、つぶさに描画を重ねていった作品で、作中の刑事たちの行動もしらみつぶしに探し求めて…まあその、隙がない。推理というかミステリーというか、原作がこういう物なんだろうと思うけど(読んでません)、それをとても丁寧に作り込んでいるんだろうなあという印象を受ける。そら二時間も超えますね。
全体的に、自分のギリギリ体感している昭和の感じが色濃い。先に挙げた車もそうだけど、首振り扇風機だとか、どこでもタバコを吸う人々だとか、みんな白いシャツをきて汗ばんでいる夏の日…。物語が進むにつれ、ねっとりと、人生の重みがねっとりと…。何か奇怪なことが起こったわけでもない、一件の殺人事件から明らかになる一人とそれに関連する人々の人生の重み。これは堪能いたしました。
「砂の器」ってどういう意味なんだろう。映画の中では、まさに「砂」で「器」らしきものをこさえる場面が出てくる。1分ほどしかない。水を注いでいかようにも作り上げることができるが、乾けば脆く崩れて風に吹かれてしまう。人生とはそんなものですよ、的な。
名作で御座いました。
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「Gravity」を見た。
宇宙に関する研究って、どのぐらいの進捗なんだろうか。「宇宙空間」というほうが自分の意図する進捗にニュアンスが近いかしら、どのぐらい遠くに何があるのか、構造は。光の速さで数億年という単位の構造があるらしい。そこに到達する日がいつの日か来るんでしょうか…。そしてまた、そのような距離に於いても果たして、我々の知る物理やら何やらの範疇なのでしょうか。観測範囲が広がるにつれて、新しい発見をしたり、仮説が実証されたりしてきたわけですよ。地球は丸いだの地球は青かっただの。はたして我々が次に辿り着く場所とは…宇宙の果て?あるいは火星に人類が到達したり?木星に着くころには我々もピテカントロプスになる。
「インターステラー」という作品でもそういう「宇宙ヤバイ」系の世界を垣間見たけれども、あれは何というかSFでもありました。本作品は、近年の地球近傍の宇宙空間での話。一時期流行りましたね、気象災害系映画が。竜巻隕石火山なんたらって。本作は宇宙での事故からの生還劇。あっ。ネタバレしちゃった!生還しかしねえんだものこのテの映画。実際、映画の内容もこれといって語るような所はないです。美味そうに見えたもの食ったら美味かった。そんな感じ。特に難癖をつける点も御座いません。
書くとすればこれが初めてスマホで見た映画であるというところぐらいでしょうか。
amazonプライムの機能で、スマホにダウンロードができたので、通勤、退勤、乗り換え待ち、お布団のなかで鑑賞しました。トータル90分の映画なので、程よく一日の就寝までに見終わりました。ダウンロードが事前に出来るので、映画のデータ分の通信でギガが減る心配ないですね。多分、どこまで再生したか、みたいなデータを保存するためにちょっと通信しているようですが。ギガが減るって最初に言ったのだれだろ。
ぶつ切りの鑑賞ってあまり本寸法ではないというか、敢えてそうしなくても良い鑑賞の方法です。ところがまあ、現代はいろいろ御座いますからね、映画一本落ち着いて見るよりは、他の事に時間を使ったりもするわけで、ちょっとキリの良さそうな場面まで移動中に鑑賞する方法もありなんでしょう。結論から言うと、あまり問題はなかったです。問題は走行音などのノイズが入りまくりということです。iPhone買った時のイヤホンそのまま使ってるからかもしれない。まあ、そこに納得いかないなら家で見れば良いだけの話しですよ。
もう一つ言うならば。電車移動中ということは、隣にはほぼ見知らぬ人がいるわけで、あまりリアクション取れないという事だろうか。どんな場面でも仏頂面で見ないと何か恥ずかしい。自分は人間が腐っているくせに感涙ものには涙で応えるような所があって、そういうのは見れないなーって。あと突然エッチな場面が始まるとやっぱ常識的に考えて気まずい。サイタマノラッパーも唐突にそんな場面が出てきてちょっとおろおろしました。休日の午前5:00ですが始発から乗ってきたので椅子が埋まるぐらいには乗客います。隣は朝帰りっぽいアジア人の方でした。いや~~~見られたくないわな~~~。
寒さも和らいだので、今度は公園とかで見てみようか。昔の俳句みたいにね、お城の草にねころんで、ぐらいに気ままに過ごしたいもんだ。40歳だけどな。ケッ。宇宙では歳を取らないぐらいのボーナスないんすかーーーー。
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「Kick ass」を観た。
一部で評判が高いんだけど、まあそうでもないつうかボチボチつうか。知ってる噺だなー的な。あるいはフルハウス見てるみたいな感じとか、ペプシのCMを2時間の尺で見た、とか。
なんか味気なかった。スーパーヒーローが銃を規制する映画ができたら起こしてー。
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「サイタマノラッパー」を観た
そんな東京と離れてねえだろ。
実に評判の良い作品だとは前々から伺っていた。評判通り、素直な青春作品と言ったらよいだろうか。ワンシーンワンカットという撮影手法も話題になったみたいだけど、見終わってから言われてみれば、カメラの位置というか、視点というかが変化のない映画だなあという印象だった。印象深いということは滅多には使われないということなんだろう。撮影手法なんて詳しいわけではないのでこれはこの辺として…。
作中は田舎町という設定で、人物も東京に行ってXXXみたいな会話が出てくる。しかし舞台はタイトル通り埼玉。東京の隣やんけ。深谷は東京から移動するならば、本庄のすこし手前だ。本庄で朝九時からの仕事を当日の朝自宅出発で間に合ったんだから、東京からそこまで離れてないんだよね。それでもやはり「生活圏が東京」とは状況が全然違うんだろうなあと思う。電車で二時間ぐらいなんだけどね。
何かをやりたいけど何もできない、みたいな若者のもやもやした葛藤がビシビシ伝わってくる。みんなそういう時期を経て大人になるもんだ。俺はこうなりたい、というだけで何をやっても上手くいかなかったり、何をするのかもおぼろげで全然つかめない…。このシチュエーションが、例えば渋谷と深谷では違うというのがリアリティなんだろうか。
「やっぱ地方じゃなんでもダメなんだねえ」みたいな結論だとなんか寂しい。でもああいうカルチャーだとなおの事東京じゃないとって事にはなるのもわかる。電車で二時間の距離が、決定的な足掛かりの差になるんだろう。
それでも映画のポスターにある「アメリカまで8000マイル」ってのがさらに厳しい現実だなあと。むしろ距離測ったら僅かに深谷のほうが近そうだ。でもそこじゃなくて、カルチャーへの近さが、東京と深谷では圧倒的に東京のほうが近いんだろう。その、どこか理不尽さもサイタマノラッパーからは感じられませんか?東京を経由しないとアメリカに届かないかのような…。はてさて東京は近道なのか、深谷からのメッセージを跳ね返す邪悪な壁なのか。
ところで作中に出てきたブロッコリーは本当に深谷の名産品なのね。へえ。