どくしょかんそうぶん

  • どくしょかんそうぶん

    「ゆかいないきもの図鑑」と「図解 なんかへんな生きもの」を読んだ

    Amazonプライム無料枠で、kindleアプリで拝読。

    動物のユニークな蘊蓄が満載で、とてもお得感のあるイラスト書籍。 所々に挟まれるジョーク小ネタも面白い。 大人が読んでも驚くべきエピソードも多く、話のタネにもってこい…ただ、一般的には初めて聞く動物の名前も多いと思われ、肝心の動物の名前が思い出せないなんてことになると思う。…ま、そんな実用性の心配は兎も角、ぼさーっと風呂やトイレで読んだり、おやすみ前にオフトゥンの中で読むのによい。へー!すげー!っていう…なんでも驚いていた子供のころを思い出す。。。

    ところが、実際に小学生ぐらいの子供にはそこまでウケないと思う。確かにかわいい動物のイラスト集ではあるものの、これは添えられたエピソードがメインディッシュ。そのエピソードをいじるジョークと文体が、いかにもおとな向けなんだよね。漫画やmemeから拾ってきたと思しきネタとか多めなの。でも、逆にこういう本を楽しめる子供は賢い子というのが自分の考え方です。どうでしょうか。

    どうでしょうじゃねえよ。

    ウワーッ

  • どくしょかんそうぶん

    「little forest 夏 秋」を観た

    若い女性が農作業をするお話。ときおり思い出小話を挟みながら、地方の山ん中のくらし。説明がしにくいが、造りとしては料理漫画に近い?バックグラウンド的な情報は作中でされるので、置いてけぼりな感じはない。ドキュメンタリーでもないので、ただ作業を追うだけでもなく。

    日本の田舎って、こういう景色。日本国の国土の比率でいうと、(もちろん領海を除いて)山と林がいっぱいあるけど、人が住んでいる田舎となると、山というよりは木の生えた小高い丘。その谷間谷間に農地があり、集落がある。道はそれなりに整備されていて、ずっとずっと山のほうに行くと、あるタイミングですうっと人家はなくなり、上り続ければ道の左右はいつしか崖や森になる。場所によっては冬には通れない。

    イカス商店だ。つげ義春の世界。「ジュスはわずか80円であります。」映画のレビューについてはこれ以上特に語るような事も無い。ちょっとストリートビューの世界でうろうろしていきなせ。

  • どくしょかんそうぶん

    「市民ケーン」を観た

    成金が女でコケました、というお話。あらまざっくり。このぐらい古い映画(1941年公開)だと何度も見かけて飽き飽きするようなパターンの展開だとか、そういうレビュー好きな人たちの言う”クリシェ”のようなもの…そもそもの起源であったりする可能性まであり得る。「あーよく見かけるあれですか」というような素直で生意気な印象をレビューとして書き記してよいものか躊躇する。「いやいや世界初ですから」なんて突っ込まれてしまったりしてね、ほらわたくし小市民だから~。ぬほほ。

    などと。何か多作との類似点探しに終始するほど退屈だったわけではないもんでぇ。世に曰く、こちらは映画史上屈指の名作という声もあるとのことらしい。勿論というべきだろうか、2019年に初めて観た自分はそういう印象は受けなかった。具体的にこれは凄い!みたいなものがなかった。この作品の公開当時はずいぶんと業界内から批評されたようで、そういう点から逆にたどってみると…傑作という評価に値することもまた、真実味がある。でも自分にはこんな古い映画での撮影技法の話を並べられてもピンとこないし、演技がどうこうもこれといって。豚に真珠。誰が豚だよ。

    原題も「Citizen Kane」であるからには、市民のケーンさんであってる。「市民」というところが本作の鍵であるのかもしれないが、これまた2019年の日本に生きる自分には、あまり馴染まない意味合いが込められているかもしれない。作中では、親がたまたま財産を得て、自身は新聞社を経営して大当たり、大統領の親族と婚姻する。この筋書きにあたり、主人公は市民だと言って、特に違和感は覚えない。ケーン氏と同じように成功を収めたとされる実在の人物をモデルにしているとの事だが、そこに何か込められた意図はあるだろうか。

    これが「軍属民ケーン」だったら、ほかに活躍の場があったようだ。「原住民ケーン」だったらどうか。まだアメリカになっていないアラスカとハワイでも題材になるだろうか。「江沢民ケーン」だとエスエフかと思ったら1941年だと江沢民は15歳だから何かあるかもしれない。つーかお前存命だったのかよ。「方幹民ケーン」だとさすがにwikipediaあたりから民で終わる人名を拾ってきたとバレますよ申し訳ありませんでした。

    とあるメリケンのボスの、「人民の(以下略)」という有名な演説がある。この演説を教科書が紹介するには、peopleを「人民」と訳していた。citizen=市民とはなんなのか。真面目に考察とかするわけもないですが、我々が持つ漠然としたイメージ、それがこの作品そのものである可能性もある。

    なお、アメリカ映画なのに銃で人が死なないのはとても奇怪なことであり、叙述トリックの起源となった可能性があります。2019年より東京都民がお伝えする感想は以上ですへんしゅーちょー。

  • どくしょかんそうぶん

    “MILE MILE & a HALF”を観た

    ハイキングで大自然映え~。

    という様子を撮影した、ロードムービーっていうんでしょうか。実に平和で穏やかな作品。どこぞの元軍人みたいに、食料探して芋虫を食う(Good protein!)とか災害に巻き込まれるとかないです。これで自然保護とか人間の罪とか言い出した暁には、やかましいわと罵って石でも投げつけたろというものですが、そういう余計な要素なし。実に視聴が快適であります。

    ただ行程映像を垂れ流すんじゃなく、後日談としてのインタビューも豊富で、旅日記を読み返している感覚。登場人物が楽しんでいるなあって様子がビシビシ伝わってくる。アウトドアなんぞ行かないのにGOproが欲しくなる!

    良いです。実に実に、良いです。梅雨の通勤電車にキレそうになったらこれで浄化しましょう。

  • どくしょかんそうぶん

    「犬神家の一族」を観た

    もちのろんでネタバレ。

    この作品を知らない人でもみんな知っている、スケキヨという名前と、顔面のビジュアル、湖から足の生えた場面。あー、これかって。物語は真犯人を探すといういかにもなサスペンス。なかなかに複雑な話で面白い。とは言え、ビックリするような展開にはならんのだけどね。一番の見せ場は若き日の石坂浩二。あの和装がずいぶんと似合う。いい仕事してますね~。

    作中でも金田一が明かしたように、偶然が重なっている点がこの事件の不可解なところに繋がっている。しかし、ただ全部偶然でした、では面白くもなんともない。どころか、ストーリーとしてそれはアリなのか?と誹られることすらあろう。それを必然である事情に染めるべく練られた筋書き。…という筈なのだが、いまいち驚きはなかった。仮面の中身が入れ替わっている、なんて単純なトリックだものね。ざっくりといえば、詰まらなくはなかった。そこそこでした。という印象。

    なんか適当な感想文だ。HAHAHA何をいまさら。