あの空耳「農協牛乳」は本当に”Don’t Stop dancing”なのか
始めに書いておきますが、結論出ません。
著名な番組に「空耳アワー」という企画があって、これは「英語の歌が日本語でヘンテコな文章に聞こえる」という遊びです。歌唱であるからして、その節回しやリズムのクセが多分に日本語に聞こえる助けとなっているわけで、これを文章で説明してもまったくわからない。一応こういうものだよ、という意味で著名なものを書いておきますとーーー。
Metarica “Enter Sandman”より: ‘Til the sandman he comes→千代田生命に行こう
SHAGGY “Soon Be Done” より:Put your hands together. Somebody say yeah→東急ハンズ次は、傍に西友
カタカナ英語で「ヒーカムズ」では絶対に「行こう」にならないですが、ネイティブが歌うとそう聞こえてしまう。こういう笑い。んで。特に有名なものに、princeの曲の空耳があります。その空耳内容が以下です。
prince “Batdance” より:Don’t Stop dancing→農協牛乳
これは流石に無理じゃないのか。確かに農協牛乳と聞こえて大笑いした記憶があります。令わ4年となってはこの疑問に解決策があるのでは、とインターネットに飛び出してみました。故人となってしまったprinceですが、オフィシャルチャンネルがありました。実際に聞いてみましょう。
聞こえると言えば聞こえる。洋楽の場合、日本に入ってくる時点で、歌詞の情報は割と適当だとドリアン助川が言っていた。この部分は実は”Don’t Stop dancing”と言ってないのではないか。その可能性を探って、今度は歌詞を探しました。ググって出てきた結果というだけではありますが、リンク先を参照しながら頭から音源を聞くと、確かにこの部分の歌詞は”Don’t Stop dancing”になってる。
https://www.google.com/search?q=prince+batdance+lyrics
ここで前後の歌詞を見ていくと、”I’m not gonna kill you”というモノローグがある。農協牛乳に近いのはこっちのような気がしてくる。カタカナで書くなら「のっごなきゅーりゅー」みたいな。そう思って何度か聞くと、今度は”Don’t Stop dancing”にしか聞こえなくなった。5:54秒のあたりでははっきりと口元が映るんだけど、芝居がかってるし当方素人だし、判断できない。しかし6:20秒ぐらいからの連呼では”dancing”と聞こえる。何回かわめき叫んでいるうちの、そのどれか一回が農協牛乳に近かった。あるいはその一回は、収録時に間違って”I’m not gonna kill you”と叫んだとか?これは邪推が過ぎるか。
“Don’t stop 牛乳”と叫んでる説はないかな。ないですね。以上です。