ふでのゆくまま

double

昔の歌人は詠みました。「月に鏡を取りに行ったのですが、月の風にあてられて病んでしまいました。貴方に遭いにはゆけませぬ」なんたら。実際はダブルブッキングの言い訳だったりしたようだけど・・・「月の鏡」というのを想うに足る、乾いた、凍った風が吹き付けております。不自然なほどに白く明るい月夜でこの冬一番クラスの寒さも爽やかにすら思える、のは、十分が限界でした。中間地点のコンビニで暖を取り、そこで冷え冷えのスパークリングウォーターを買う節操のなさにあきれる。ままよ!蓋を開けて歩きつつ飲む。爽快なり。水泡月夜ダブルブッキング、凍てて尚をかし。

小一時間ほど商店街をうろうろして買い物したりしたが、妙に足が疲れた。普段は通勤に革靴、ビジネスシューズとか言われるやっすい合皮の靴で、デスクワークしかもサンダルに履き替えたりしているのでまあ靴に足が馴染んでないというか。靴はいて店内を蠢く仕事を数年やっていたときは流石に商店街歩いたぐらいで足に疲れなんて覚えなかったもんだけどなあ、これは単に年のせいにして良いのかしらあ・・・。あるいは普段の革靴に馴染みすぎて、今日みたいなモックシューズの履き方を足が忘れたんじゃないのか。ああ、日本に来て裸足ライフに感激する西欧人の話を思い出した。あいつら草履とかで暮らし始めるからなwよほど楽なのだろう。

配達を玄関口で受け取っていると別の配達も来た。品物を確認して受け取り票にサイン。わしゃ問屋か。手間の省けるダブルブッキング。

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