「ラッカは静かに虐殺されている」を観た

英語原題は「City of Ghosts」となっており、この邦題は本ドキュメンタリーの主軸たる市民ジャーナリストたち、「RBSS」(=Raqqa is Being Slaughtered Silently)から取られている。大変に重い内容であり、閲覧には少々の覚悟が要る。

2020年1月現在、ISIS関連の詳細はあまり知らない。いろんな”介入”で、指導者格の人物の抹殺に成功したり、と、どうもISISと名乗るテロ組織の戦力は、だいぶ削がれつつあるようだ…と。勿論、これにて安心とはいかない歴史と土地の事情だ。(あれ、その土地の事情を歴史って言うんかな…)また同じような争いごとが起こるのだろうという懸念はいっこうになくならない。ラッカという街もそのような土地にある。名前も一時は頻繁に耳にしていた気もするが、もうずいぶんと耳にしない。そこに本作だ。

インターネットとスマートフォン技術の発展で、戦場カメラマンとかジャーナリストと呼ばれる人が現地から情報を送ってくることはきっと容易になった。しかし情報を送るということは、何もそういう肩書の人のものだけではい。RBSSもしかり、そしてまたISISもしかり。ペンと剣の例えじゃないが…破壊と暴力に加えてメディアまでも使って襲い掛かってくる。情報でお互いを殺そうとしている。銃を向けるのも、スマホのカメラ向けるのもそう大差ない…?

だとすれば、そのカメラを通して作られたこの物語を見ている我々は、何をしようとしているのか…?

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