どくしょかんそうぶん
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名作映画を見たのス:「スタンド・バイ・ミー」
他人が名作って言うので名作なんじゃないスか?というわけで何枚かDVDを見たので、感想文を書くシリーズ。
「人生最高の映画」として推す人の多い作品。アメリカの片田舎、少年たちの小さな冒険の物語というわけでござい。誰でも知ってるテーマ曲といい、あまりにも有名で。でも、自分はこんな映画も見たことなかった。しょぼいのう・・・と、勝手にしんみりする。
で。感想はというと、そこまでは面白くなかったかな。人生最高のとまで言うほどには。このブログを書くにあたって、ひととおり頭の中で反芻したんだけど、最後どうなったか思い出せない。もしかして最後まで見てないんじゃないか?と思うほどにすっこーんと忘れている。
メッセージ性というか、テーマというか、そういうものを憚る事なく前面に押し出した映画ばかり自分は見てきたんじゃないかと思った。確かにマイケル・ムーアとか好きだ。でもそんなのじゃなくて、普段の生活から零れ落ちるちょっとした感激なんかを、ハリウッドで二時間の映画にしても良いじゃないか!・・・でも・・・でも・・・そういうのはyoutubeやニコニコ動画やuetreamでみんなUPしてたりするよね。わざわざ映画を見るまでもない、お届けできる日常があるわけだよ。
ああだからか。映画にはテーマがあり、それが集約するオチがある、みたいな前提で見ているからこの映画は俺には詰まらなかったんじゃないかな。「そう」じゃない映像にはネットで散々触れていて、映画から発せられると途端に不感症を発症している?うふふ、俺たちには動画があるっ!この映画で、そんな思いを強くするに至った俺はやはり阿呆なんだろうか。
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名作映画を見たのス:「ロッキー」
他人が名作って言うので名作なんじゃないスか?というわけで何枚かDVDを見たので、感想文を書くシリーズ。
初代ですよ初代。えいーどりわあああん!AVGNの動画で傑作として紹介されていたので見てみた。作品自体はそりゃ知っていたけど、見るのは初めて。あらすじとか有名すぎて書くまでもねえか。もっとボクシングしてる映画だと思ったんだけど、ボクシングのシーンはテキトーな感じすら受けるwこれサッカーでも成り立つんじゃねえのって。でも、スタローンの無骨で誠実な感じ、寂れたダウンタウンの感じ、ロッキーに声をかける人の胡散臭い親切さが、ボクシングに良く似合ってる感じがする。ヤの人との絡みもボクシングじゃないとアレかなあ。そういえばパルプフィクションもボクシングだったな。
「この映画には人々を奮い立たせるものがある」ってロルフ(=AVGNの中の人)も言っていたけど・・・派手なアクションだとかの爽快感とは確かに違う、ゆっくりと暖められた何かが、ぽわわわ~と心に灯る作品。
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名作映画を見たのス:「ストレイト・ストーリー」
他人が名作って言うので名作なんじゃないスか?というわけで何枚かDVDを見たので、感想文を書くシリーズ。
おそらく今までに挙げた中では一番マイナー?なんじゃないかしら。監督はデイビッド・リンチなのでそこそこ有名なんだけど、まあ俺は監督とか良く分からないので・・・。主人公は老いた爺さん。(役者の人は身罷ってしまいました)兄が倒れたと聞いて会いに行くことを決意する。げふんげふん言ってるトラクターで。緩やかに農地の間をガタゴト走り続けて、いろんな人に出会い、そこで、何事の事件もおこらない。ぼそぼそといろんな人と会話をする。エンディングに至るまでまったく以ってまったりしている。このゆっくりした映像の風情がたまらない。あー、この世界観、あれだよ、PatMethenyの音楽だよ・・・。
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名作映画を見たのス:「ショーシャンクの空に」
他人が名作って言うので名作なんじゃないスか?というわけで何枚かDVDを見たので、感想文を書くシリーズ。
あまりにも、あまりにも圧倒的な評価で定番の一枚。どのぐらい圧倒的なのかは、amazonのリンクからレビューの評価を見て欲しい。世の中には、ツウぶるというか、「まあ俺の言うことを聞けよ」的な接し方でお勧め物品をまくし立てる人って多いじゃないですか。俺もかww そんな人たちが、頭を下げてお勧めする一枚。俺の言うことが気に食わないなら謝る、だからこの映画だけは見てくれ・・・と。
もう34歳になる。人生という概念についてあれこれ後ろ向きながらに思いを巡らせることも多いわけで。
信念はあるかね?人生を歩みきる、そして、人生が閉じてしまったときにも、僅かな火種を灯し続ける覚悟はあるかね・・・・。
【追記】肝心の感想かいてなかったw 主人公はムショに突っ込まれたクレバーな人間というタイプで描かれている。お話全部を通しては、「不屈」の精神がキーとなりそうなんだけど、泥臭さは無い感じ。最後のほう、物語のエンディングに向けて、静かに進んでいく映像がお気に入りで、アレを見ると、例えば明日、電車に乗って隣でつり革に捕まってる爺さんやらおねーちゃんやら、きっとああいう修羅場を潜り抜けてきてるんじゃないかと。自分もいつかきっとね。
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中谷美紀のインド旅行記一巻を読み終えた。面白かった。昔から長編の小説って嫌いで、読み終わるまで人物関係とかを覚えることが出来ず、ストーリーが半ば破綻して、読んでる途中に「??」となることが多い。特に名前が覚えられないことが多いかな。その点、紀行文、エッセイは楽で良い。大抵登場人物は少ない。名前が挙がるほどの登場人物はまず書き手である主人公と会話したり、何らかの直接的な関わりがあるので、どんな理由で登場しているかがわかるし、それが誰だか忘れても読み進める上で大抵困らない。
アンソニー・ボーデインの「キッチン・コンフィデンシャル」を買った。これは面白そうだ。彼自身が非常に魅力的な人物であるし、その容姿も知っているので、場面の想像がしやすい。読んでいて楽しいだろう。先にあげた中谷美紀もどんな感じの人か知っているので読みやすかったのかも知れない。牛のウンコ踏んだなんてところで思わずにやにやしてしまった。中谷美紀がウンコ踏んだ!げえっ!ぶわははは!