どくしょかんそうぶん

  • どくしょかんそうぶん

    名作映画を見たのス:「ロッキー」

    他人が名作って言うので名作なんじゃないスか?というわけで何枚かDVDを見たので、感想文を書くシリーズ。

    初代ですよ初代。えいーどりわあああん!AVGNの動画で傑作として紹介されていたので見てみた。作品自体はそりゃ知っていたけど、見るのは初めて。あらすじとか有名すぎて書くまでもねえか。もっとボクシングしてる映画だと思ったんだけど、ボクシングのシーンはテキトーな感じすら受けるwこれサッカーでも成り立つんじゃねえのって。でも、スタローンの無骨で誠実な感じ、寂れたダウンタウンの感じ、ロッキーに声をかける人の胡散臭い親切さが、ボクシングに良く似合ってる感じがする。ヤの人との絡みもボクシングじゃないとアレかなあ。そういえばパルプフィクションもボクシングだったな。

    「この映画には人々を奮い立たせるものがある」ってロルフ(=AVGNの中の人)も言っていたけど・・・派手なアクションだとかの爽快感とは確かに違う、ゆっくりと暖められた何かが、ぽわわわ~と心に灯る作品。

  • どくしょかんそうぶん

    名作映画を見たのス:「ストレイト・ストーリー」

    他人が名作って言うので名作なんじゃないスか?というわけで何枚かDVDを見たので、感想文を書くシリーズ。

    おそらく今までに挙げた中では一番マイナー?なんじゃないかしら。監督はデイビッド・リンチなのでそこそこ有名なんだけど、まあ俺は監督とか良く分からないので・・・。主人公は老いた爺さん。(役者の人は身罷ってしまいました)兄が倒れたと聞いて会いに行くことを決意する。げふんげふん言ってるトラクターで。緩やかに農地の間をガタゴト走り続けて、いろんな人に出会い、そこで、何事の事件もおこらない。ぼそぼそといろんな人と会話をする。エンディングに至るまでまったく以ってまったりしている。このゆっくりした映像の風情がたまらない。あー、この世界観、あれだよ、PatMethenyの音楽だよ・・・。

  • どくしょかんそうぶん

    名作映画を見たのス:「ショーシャンクの空に」

    他人が名作って言うので名作なんじゃないスか?というわけで何枚かDVDを見たので、感想文を書くシリーズ。

    あまりにも、あまりにも圧倒的な評価で定番の一枚。どのぐらい圧倒的なのかは、amazonのリンクからレビューの評価を見て欲しい。世の中には、ツウぶるというか、「まあ俺の言うことを聞けよ」的な接し方でお勧め物品をまくし立てる人って多いじゃないですか。俺もかww そんな人たちが、頭を下げてお勧めする一枚。俺の言うことが気に食わないなら謝る、だからこの映画だけは見てくれ・・・と。

    もう34歳になる。人生という概念についてあれこれ後ろ向きながらに思いを巡らせることも多いわけで。

    信念はあるかね?人生を歩みきる、そして、人生が閉じてしまったときにも、僅かな火種を灯し続ける覚悟はあるかね・・・・。

    【追記】肝心の感想かいてなかったw 主人公はムショに突っ込まれたクレバーな人間というタイプで描かれている。お話全部を通しては、「不屈」の精神がキーとなりそうなんだけど、泥臭さは無い感じ。最後のほう、物語のエンディングに向けて、静かに進んでいく映像がお気に入りで、アレを見ると、例えば明日、電車に乗って隣でつり革に捕まってる爺さんやらおねーちゃんやら、きっとああいう修羅場を潜り抜けてきてるんじゃないかと。自分もいつかきっとね。

  • どくしょかんそうぶん,  ふでのゆくまま

    中谷美紀のインド旅行記一巻を読み終えた。面白かった。昔から長編の小説って嫌いで、読み終わるまで人物関係とかを覚えることが出来ず、ストーリーが半ば破綻して、読んでる途中に「??」となることが多い。特に名前が覚えられないことが多いかな。その点、紀行文、エッセイは楽で良い。大抵登場人物は少ない。名前が挙がるほどの登場人物はまず書き手である主人公と会話したり、何らかの直接的な関わりがあるので、どんな理由で登場しているかがわかるし、それが誰だか忘れても読み進める上で大抵困らない。

    アンソニー・ボーデインの「キッチン・コンフィデンシャル」を買った。これは面白そうだ。彼自身が非常に魅力的な人物であるし、その容姿も知っているので、場面の想像がしやすい。読んでいて楽しいだろう。先にあげた中谷美紀もどんな感じの人か知っているので読みやすかったのかも知れない。牛のウンコ踏んだなんてところで思わずにやにやしてしまった。中谷美紀がウンコ踏んだ!げえっ!ぶわははは!


  • どくしょかんそうぶん

    久々に読書:twitter社会論

    文字が!文字が縦にならんでいる!

    という新鮮な驚きを表現しようと思ったけど、たまに読む漫画は縦書きでありました。しかし、読書を全然していないというのは本当。ブログやらなにやらをもりもり読んだり書いたりしてはいるから、文章自体から距離を置くことはない。でも、一年か二年ぐらいは自分でこういう本を買って読むなんてしてないんじゃないのかなー?本ってこんな軽くて小さいものだったのねうふふ。

    twitterとは、このブログの→のほうでなにやら動いてるあれ。どうのこうのと解説めいた話は検索すればいくらでも出てくるけど、インターネットを余り使わない人は、始めるまでは全く意味がわかりますまい。この本は、そのtwitterというwebサービスを真面目に淡々と陳述していく・・・。自分も二年ぐらいは使っているはずなので、本書で引用されているtwitter絡みの出来事とかも、「あー、あったねえ」なんて感じで思い出す。ボンベイのテロのとき、中国の地震の時、秋葉原の殺傷事件の時・・・は自分は外出中だったけど。直接twitterとは関係ないけど、googleが壊れた件も個人的には印象深い。自分が気付いてtwitterに書いたら、他にも気付いている人は大勢いて、てんやわんや。そのてんやわんやも、シリアスなものじゃなくて、「何かヘマこいたのだろう」という楽観的な空気まで感じられたものだった。この本では全く触れられていないけど、個人的にはgoogleの件が一番印象深いかもしれない。

    この、「同じ時代を過ごしましたね」的感覚を、現世の時間よりは幾分か早送りした速度の時間軸(=TL:タイムライン)で共有できる感覚が、twitterの面白いところ。mixiではこんな感覚なかったな。何かしら知人である理由が必要だったろ、あそこは。で、自分も著者の津田大介氏も当然twitterユーザーであって、となるとこの本を読んでいる感想は、和やかな感じの酒席で、慎みを持ちつつ、思い出話に花を咲かせ、かつ、真面目にその事象に意見を付与している・・・みたいな。おお、そういう席は好きだ。著者との間には、リアルライフでは全くつながりはないけど、共有するものがありましたよ、と。

    という書き方すると、結局mixiみたいにお友達ツールって印象になってしまうのかな。本の内容自体はもちろんtwitterやってない人にも伝わるように丁寧に書いてある。実社会での利用事例や、それに関する考察など、実に隙がない。けど、ユーザーとして参加した時の雰囲気は、実際にある程度使わないとわからない。まあそりゃそうだ。やってみる?

    ———

    で。この本、初めてamazonで買った本ということになる。僻地に住んでるわけでもあるまいし、書店でも結構置いてあったけど、まあ、新しい社会論の本を、新しい方法で買うのも良かろうと・・・。いや、いいきっかけになりました。