どくしょかんそうぶん
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“まあだだよ”を観た
なんだこれ。
以下ネタバレです。
黒澤明の映画と言えば…。羅生門は見たことがある筈だ。モノクロ映画なんてだけで物珍しく、まあまあ面白かったんじゃないすかーなんてね。こちらの作品は…うーん。どうなんだ。まあ面白くはなかった。先生との交流を描く、ということなんだけど、あんまり交流って感じには思えなかったんだよね。世話焼いた、みたいな。何をそんなに尊敬する先生なのかね、ということは一切映画で出てこないので、何をやっても唐突というか。あれが先生じゃなくて社長でも同じなんでは。なぜこの人たちはこの先生を慕っているのかわからんのだもの。もしかして介護がテーマなんじゃあるまいな。
というツッコミが出るほどに、関わり方自体にはブレがない。
歌を歌いだすというのはとても奇異な行動だ。時代が違うという事で納得するしかないかそこは。でもやはりそこが薄気味悪いんだ。やーホント披露宴も忘年会ももっと静かにできないものかといつも思う。最近ではどうせ”社交的”なイベント扱いなので知らない人もいるから、黙っているなんて気まずくて耐えられない、そりゃそおだ、だから黙ってても気まずくない関わりの人って貴重よ。
…時代が違うんだよ、時代が。先生。
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“Back to the future”を観た
あまりに名作過ぎて、所々が何かに引用されているのを目にするうちに大体内容を知っている、という作品。ちゃんと見るのは初めてだけど、とあるシーンに見覚えがあったので子供の頃テレビで見たのかもしれない。さて…。
いちおう以下ネタバレ…なんだけど伏せる意味あんのかね。
やはりいろいろ断片的な情報が多すぎた。なんかこれ知ってる、みたいなシーンや台詞ばかりで、正直初めてなのに新鮮な感じがなく、ちょっと飽きてしまった。プルトニウム盗んでシリア人がてきとーな車にのってコメディよろしく奪い返しにくる、とか今なら使えない描写なんだろうか、なんて。ワゴンのルーフから適当に身を乗り出してライフル撃ってくるってw
この映画に限ったことではないけども、知名度の高いものは、その作品にまつわるものが他の映画やゲームに出てきたりする。こういうのはwikipedia見ると詳しく書いてあんなーやっぱ。lone pineって町の名前はゲームで見た事あるし、
最後も感動のお別れをしたと思ったらすぐに未来から戻ってくる、なんてオチまで知ってるんだもの改めて見るまでもなかったんじゃないかこれ。そんなわけで特段面白いとも…つまらないとも…。主演をチャーリー・シーンだと思い込んでいたら違ったのが確認できたというところが収穫か…。
ところでこの作品、1955年と1985年をタイムスリップする物語で、作中にもその30年の変化が現れている。なんでも、この期間中にロゴの変わった企業と契約して旧ロゴを出したりしているらしい。凝ってる。30年もあればそらいろいろ変わるが、事実、この期間にアメリカでは黒人に選挙権が与えられるようになってる。…そんなリアリティを出してくる必要は何処にもない作品だし、アイデアがあったとしてもやっぱやめておこうなんて話になっているかもしれない。ネタにしても際どいぜ、なんてな。賢明な判断だろう。
しかしあるいはもっとリアルな話で、—-1985年の映画公開時には、黒人なんて映画であえて登場させるものでもない、なんてみんなが思っていたのかもしれないんだ。実際ハリウッドとはそういうところだろう。#OscarsSoWhiteってハッシュタグも話題になったようだ。
1985年からさらに30年とちょっとが過ぎた。未来はどう変わっていますか、ドク?我々にはもう、次の30年が見えないんだよ…。
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“fargo”を観た
車の中でだんまりのシーンのパロディをNostalgiaCriticの動画で見たことがある。コーエン兄弟というのは有名だ。程度の前知識で。以下ネタバレです。
ネタバレ…というほどの中身はないですが。
映画のオープニングで、事実を基にした映画で云々と告げられるんだけど、これ妊婦の警官というのも事実?凄いガッツだ。作中じゃ単身いろんなところに出向いて最後には犯人に銃まで撃ってる。…見終わってからwikiにあたると、史実という冒頭の字幕も嘘であり、ついでに婦警役の人は監督の夫人であった。そんなところが一番驚くべきところっつうのもどうなのか。damm it.
俳優のみなさんの演技はもとより、なんかこう…表情が良い。面構えというのかな?うまく言えないけど。実際、婦警役の女優さんはこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞する。企みごとが失敗していく後に引けなくなって派手にめちゃくちゃになっていく…。よくあるパターンではあるけど、多方面取り繕うとして失敗して弱み握られてあばばばば、というパターン、リアルライフでも遭遇することあるので見る度に身に沁みます…。
ただ、この感想文書くにあたって史実ではない、と知ってしまって、正直興ざめ。だって春になったらあそこに埋めたの出てくるんじゃないの。実際はどうなったんだろう?なんて終わった後に興味津々だったのに。「ヤナギタ」さんはなんだったかわからない。
ストーリーが犯罪がらみであることもあって、唐突に出血系のグロい場面があったりする以外は、総じて落ち着いて見ていられる作品。「冬」の雰囲気もShiningなんかと比べても落ち着いていて良い。おこたでミカンを剥きながらどうぞ。
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「π」を見た
「π」という映画を見ました。もちろん当然以下ネタバレです。
おっとモノクロだ。数学の研究に没頭する、世間からは変わり者と見られていそうな青年。話のオチはどういうことなのかあまり理解できなかったが、没頭するがあまり、またその才覚の確かなる故に事件に巻き込まれていくというのが大筋のストーリー。
実際の数学者も、精神を病んだり謎の死を遂げたなんてのもおりますし、総じて何かを極限まで突き詰めて思考するというのは普通はおよそ不健康と言える暮らし。避けるが吉、とは言え限界を超えたところを目指す役目を負う人というのはいつの世もいるもので…。
世界の全ての人間が、毎日毎日これを解決できなければ俺はオシマイだなんて必死に足掻いてる世界なんていやだろう。IT業界じゃあるまいし(白目)ある人がその人生で持つべき責務、抱えるべき重みというのは確実に存在する。誰にも平等に訪れるわけではないし、それがたまたま解決するようなことも人生にはあるだろう。あるいは諦めることが許されるようなことが訪れることもあるかもしれない。しかし最後まで石に噛り付いて、終いには人生を浪費してそこで結果を得ることが出来ることもある。その結果とやらを揃え設えして眺めまわし、最後には称賛の渦となったところで、当人には既にあまり意味がない。献身的とゆーよかまさに献身。果たして報われたと言えるもんだろうか。
鏡に映った自分を一人真顔で見つめ続ける、止められるはずのものを止めない頑固さがある人の人生を豊かなものにし、またある人の人生を一瞬で壊滅させる。何時か周囲はすべて鏡になり、明かりも入らない筈の部屋に狼狽え弱りはてた自分の姿ばかりが映る。もうまっぴらだ、外に出よう、さあ全力で鏡を殴る勇気はあるかね。なんなら道具を使っても良い、そうだねドリルとか…。
この映画の描写ほどには過激だったり奇異な事柄についてではなくとも、何かに没頭するあまり感情をおかしくした人って見た事あるでしょう。没頭ならまだ良い、氷の張った池に放り込まれるようなこともある。人生のことがらは割り切れない。πだけに。ほあああ美しいオチキター。何処が美しいかぼけ。
原題のリアルライフだったら、こういう才能に目を付けてgoogleあたりが接触してくるってあり得る話なんだろうか。もしあり得るんだったら、どこにも発表してないものを嗅ぎ付けてくるような胡散臭さがgoogleとその社是にあるよね、って。ある時から変えたロゴにもね。はっはっは。こちらは割り切ってのお付き合いが良さそうです。ほあああ美しいオチキター。
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「レクイエム・フォー・ドリーム」を見た
例によってネタバレです。
少し前に後味が悪い映画ということで、ミストを鑑賞して、なかなかに面白かった。今回もそのテの映画という評判によりこのレクイエム・フォー・ドリーム(Requiem for a Dream)を見てみるかと。
ドラッグに関わり人生から滑り落ちていく人たちの悲劇、という大筋なんだけど、その味わいの悪さは評判通りで、なんでこれは映画として出来上がったんだろうかと。劇場でこれを見た人はどんな家路につくんだ。まま他にもいっぱいそういう映画はありそうだけど…。
この作品を通じてドラッグの危険性を訴える…という雰囲気でもない感じなんだ。淡々とドラッグなんかにはまるとこうなりますよ、という映像表現に凝った再現ドキュメンタリみたいな雰囲気をと言えばいいのかな。映画の登場人物に対して、悲劇の主人公として憐みの視点があったような気もしない。まあお前らそらそうなるだろうよ、といった感じか。
たまたま買ったのはデラックス版なのでメイキングとか解説のコメンタリーも見た。これで凝った映像の仕掛けなども監督の口から語られると、なんともお得感。良いカモだな俺も。そのコメンタリーでこの作品のテーマはドラッグ禍という一言ではないことが告げられる。人生においてこの映画の登場人物のようになってしまうことは確かにある。あり得る。ドラッグが関係なくとも十分に。何かしら必死に繋ぎ止めようとしているのに綻びは大きくなる一方で、どこからも理解は得られず背に腹は代えられない思い切った決断は、あっさりとカモ扱いであしらわれる。
書いてて自分のリアルライフの事象が思い当たってイライラしてきたわfuck!!!!!クスリはやってません!!!!!!!
作中の銘々がお薬を止めようと心に思うシーンは「映画にスピード感がなくなる」という理由で本編からカットされている。自分が先に書いた、憐みの視点がない、という感想もこれかな。本当はやめたいんだけど苦悩している、という場面が具体的にはない。しかし思い返して見れば、作中ではもっともっと具体的に誘惑と戦う人の物語が並行して進んでいて…。
コメンタリーもたっぷりついていて、流石にそのためにもう一回90分かけて見直そうとは思わないけど、裏話というか「意図したところ」みたいなものを作った当人たちから聞くと一つ一つの場面が味わい深くなるものなんだよな。…おれはネギ付きのカモか。結局コメンタリーも殆ど見たのでもう出汁と薬味もついてそう。このお母さんエクソシストのお母さんなのか!なんという驚きもこういうコンテンツの楽しみだな。次に見ようと思っている映画の「この森で、天使はバスを降りた」にも出演している。おお素晴らしい。鴨葱出汁薬味甘味次回御予約ぐらいまでいってるな。
コメンタリーが随分長々としっかり話すのでこれが手品の種明かしと一緒で、ずいぶんと感心することしきりだった。映画に完全に取り込まれていたということが晒される。何かが何かの比喩だとか暗示だとか、取ってつけて適当な事言ってハクつけてんじゃねえよ、なんて無礼なツッパリをかますこともできるけど、なるほどそれは納得だと受け止めてみれば良くこんなことを仕込んだものだという工夫がちりばめられている。音響、照明にもふんだんに。
なんかこの映画とは直接関係ない感想が多くなった。この作品にはよくありがちな何か頑張っていれば報われるみたいな場面がない。見て後味の悪い映画、という評判に偽りはない。凝った部分もあって、良くできてるんじゃないかと思う。ただ、感想に困る。映画の感想というのは面白いか、つまらないかの二択で十分と思ってる。こういう感想文書くのは脳トレみたいなものなんだけど(にしては真摯に書いてないというご意見はなしで黙れこら)面白かったです!では何かこう物足りないと自覚がある。しかし言葉に存在してないのでしゃあないじゃないか。何か言葉を作っていいのか。だったらこの映画の感想はo͍̫̥͖͉̬͍̠̐͌͞ḵ̶͍̼̽̂̎̐ͫͮe̸͍̭͈͔̣̦̮̎̾̆ͫͨ̅̀ ̢͇͖̟̟͔̱̫͙ͭ͑ͧt̯͔͌̏͜h̵̛̖̩̫̳̠̭̃͑̐̊ͣ̂̚͟e̴͚̭̥̜̙̠͈͉͉͊ͥͧ͑ͦ́ ̵̘̜̥̗̽̋ͥ̀hͪͤ͗̆̔ͫ̋͏̵͏̪̮̩̮̖i̧̛̜̾́͒̚v̈́̈́̿̀̄͏̥͕͍̯͍̙͍̰̕ȩ̡̭̬̲̤͕̃͗̕ͅ-́ͫ́͏̞͚̠m̲̖̈́̄̅̒͟i̳̻̠͔ͯ̌ͦ́̀͟ņ͙̬̯̹̱̤̰̹̈́̇ͬ̊́̏̌d̨̖̟̥̱̤͇̦͔̳̾̐̇̌ͦ͟ ̫̗̰͕̫̤͓̥̓ͭ̓̔ͥͦ̃̄͛r̸͖͆̇ͅę̴̗̲͓̳̭ͮͪ́p̪͈̺̮͉̘̰̗̑̿̅̽ͩr̥̻̠̀ͫ̇̐̓̽̿͌͝e̶̻̯̲͖̼̦̅̒͊̈́ͅş̡͚̼̲͉͋ͤ̄e̢̛̮̘ͣ̈́̊͗̾̇͊n͉̦͙̯͎̳̿͋̀̀ͮͅt̵̴̴͈̳̮̩̥͕̻̻̓̑̌̾iͣ̿̒ͥͮ̆̌̉͏͇̝͜ͅn̫̘̤̞̫̯̰͛̀͆̓̃̑g͖̝̠ͪ̎̿͑͊ͭ͡ ͕̲̯͉̩͖̦̗ͨ̏̇̕c̒̓́͊̉̾͏͖̞̹̳̞͞h̢͎̥͍̲ͤͭ̃̈́ͩ͞a̤̺̹ͬ̆̃̊̈́͂ͤŏͤ̓̑ͭ҉̸̻̯̜́s̵̮̞̙̰ͤ͒͋͂̽̚ͅ.̃̋̂̔̒̃̕͏͔̟͔͖̤ͅ
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̣̖̹̘̳̯̩̏̊̅̍̾W̪̘̜͍̪͔̾ͭ̾̂î̙̞̜̟̯ͣͅt̮̼͈̆̈̓͗̍̄͗͞h͓̰̥̻̲͇ͧ̑̊͑̚o̧̟̦̪͉̙ͥͬ̈ͣͮu͇̙̱̠͋͒̏̍͝ͅț͆ͫ͊ͯ͝ ͙̟ͣ̾̀̚ō̵̧̝̯͌̌ͦ̅͢r͈̗͎̗̜̬͊d̗̟͇̫̳̲͙́̅͘͜e̗̥̒͜r͚͇̪̺̿͗̍̀̕͢ͅ.̻̬͖̩̻̭̜̬͍̂ͧ͗͑́͜͢
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アレの話で〆。