どくしょかんそうぶん
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「気狂いピエロ」を観た
なんか最近読書感想文ばかり続いてますね…。
これ、公式な情報としてどこをあたればよいのか不詳だが、どの情報を参照しても「きちがいぴえろ」という読みになっている。変換するなら「きぐるい」とタイプすることになる。この作品に関しては「気違い」という書き方は誤りなんだろう。これもまた時代である…のかな。まあそんなことは兎も角。
「気狂いピエロ」は1965年の作品。1966年、ハッピ着たビートルズが飛行機から降りてきた映像だって白黒だというのに、この作品は鮮やかなカラーが印象に残る。監督のゴダールというのはなんか名前を耳にしたことありますね。作品自体の感想はこう…なんだろうな。そんなに面白いとは思わなかったけど…なにかこう、退屈はしなかったというか。まあ言葉に困るよね。難解だったわけでもない印象なんだがな。
この映画を見た後、なんとなく筋立て似てるんじゃないか、並べて見たらこっちは〇〇だから面白いなんて筆が進むんじゃないかと思って「俺たちに明日はない」も見てみた。そしたらピエロのほうは何で旅してるんだっけ?みたいなことになった。そのうちもっと他の映画と混ざりそうだ。今度の休日に同時再生してみようか。パルプフィクションに挿入しても違和感ないんじゃねえの。何で時計を持ってこなかったんだ!とかあのへんに。
こう…世界観の設定みたいなもんが強くないというか…。時代は感じるが舞台は感じないんだよな。突飛な発想や世界観を画面で再現する技法に乏しい時代だったから、…?うーん。インターステラーなんか引き合いに出してもしょうがねえか。
言葉を探すのに飽きたからこの辺で感想文は終わりにしますかー。下書きのまま三か月も放置してればこうなりますよねーーーー。
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「インターステラー」を観た
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能町みね子 「オカマだけどOLやってます。完全版」
能町さんを最初に知ったのは、多分タモリの隣に並んでいるのを見た時だった。流浪の番組だったかもしれない。
ちょっと人気が出るサブカル畑の人はわりとあの番組出てくる印象なので、「どなたかご存知あげませんが人気なんですかねえ」なんて。彼女が変換済みの人物だと知ったのは数年後、つまり最近であります。それまでに何度も動画を目にする機会があったのに、そんな点には全く気付かなかった。特に気付く要素ないよな、普通にテレビに出演してたってよ。そもそも知ったきっかけというのは、オネエタレントと報道され、それに反駁したというニュースだった。確かに、その意味のオネエではないわな…。
そもそも能町さん、むかしはブログを書いててそこから
分泌文筆業界に入った人、とのことで、そのブログ本を買った次第。この本を読むと、なんというか、真剣に困っていた様子が感じ取れない。なんと軽々とポジティブな。なんならこの人また男性に戻ろうとするんじゃないか、なんて思えるほど。医学的な診断だって、アルトベンリ~で受けたように読めた。もちろん意図してそういうふうに書いてあるものだろうけども、故に楽しく拝読。
性というのは少なくとも哺乳類として生まれるからにはどちらか決まって生を受ける。それは生物個体の役割として不可分な役割に直結している。繋がりである群れにおいて、人類に於いてはもっと巨大な社会としては誰か一人が変える事なんてそこまで大きな騒ぎにならん、というのは分るんだけど。つまるところ人との関りは個人と個人だ。性別を変えるなんてインパクトが、神の摂理に反する云々、斯く斯く然々。しかし考えてみれば、見た目で変化がなければこちらとしてはあまり問題にならないケースが多いんじゃないのか。身の回りの友人知人を思い浮かべながら考える。このブログを書いてる人が法律上は女性だって知ってもみんな困らないでしょ?
嘘です。おっさんです。いまんところ無神経にこのような冗談を語れるほどに縁のない世界だ。いままで、自己紹介で「男性です」と性別を言ったことも、言われたこともない。いつかそう確認しないといけないような世の中になるだろうか。
能町さんは男性としてデートやお布団inなんてことまで体験している。こういう人が転換の決心するのにはこういう体験あるんだろなあ。その時の様子というのが…えーと、買って読みましょう。読もう能町みね子。
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“Mystic River”を観た
鬱映画というほどでも。
以下ネタバレ。
クリント・イーストウッドって渋い俳優ってイメージだったんだけど、映画監督としての有名なんじゃないのか。本作もどこかで心がどんよりと暗くなる映画だと評判だったので見てみることにした。結果としてハッピーエンドには程遠いものだったけど、そんな沈んだ気分になるものではなかった。そこいくと「ミスト」は本当に…。
事件の解決に至る流れは見事だったと思う。最終盤まで何が真実だかわからないままに、こっちもある、そっちもある、と思わせる。あるきっかけからの一気に線がつながる感覚は、こういう事件解決ものの醍醐味なんですかね。ネタバレ通知済みだから書きますが、結局殺したのは「誤射」だったっていうのはちょっと拍子抜け。
バーの裏で死体が上がったというのが実際にデイブが殺した、少児性愛の前科持ちということなら、トランクに詰め込まれたのはその彼か。車が家に無かったというのは…その処理。帰宅が午前3時だったのもその晩か…。
デイブは脅されて犯行の自白を強要されるが、強要に屈した上に結局殺される。後に真犯人が判明し、ジミーが罪のないデイブを殺たことを悔いても、ジミーの妻はそれを良しとし、「愛する者のためなら何をしても許されるの」「あなたはこの街の王様」とむしろ一層絆を深めている。デイブを売った形になってしまったデイブの妻との対比が面白い。そもそもデイブが疑惑を向けられるようになった、謎の怪我の理由は人助けだ。結果として、子供の頃と同じく、デイブだけがひどい目にあった…。いや、ジミーも実際娘を殺された被害者なんだが。
ここ数回、まとめて映画のレビュー(以下の雑文)書いてるけど、映画中の具体的な内容に関する記載が多いときは、映画を見たことで受けた印象が乏しいパターンである気がする。その、まずまず楽しめたんだけど、なんかこう。心象を記すに難しいのは言葉そのものの作りの問題か自分の心の問題か。まあ1000文字程度のテキストデータで表現し得ないからこそ映画があります、そういうことですよね。高い目線から失礼いたしまんたー。
この映画自体はまずまずよー。
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“No Country for OLD MEN”を観た
あんた顔力あり過ぎだろ。↓ジャケットの画像見たらコメディなのかとすら思ったぞ。
以下ネタバレ。
「サイコパス観察日記」か。いつまでこの手の映画作られるづけるんだかもう食傷気味でしかない。いや、このブログにたまに書くもの以外は映画は一切見てない自分でもそうなんだ、映画愛好家の人たちはどうしてんだ。楽しんでるのか。見なきゃいいだけかそりゃそーだ。本作は楽しめた。
なんかたまたま大金拾ったらやばい金で、組織に追われる話。これだけで100本ぐらい映画になってそうなスジじゃないの。今作では拾ったほうもトーシロではなく、追いつ追われつのスリルが楽しめる。
なんで「かつてはベトナムに行った」という趣旨の本人の発言で所々都合の良い交流が生まれるのか、これはアメリカでは実に日常的で、そういうもんなのかと思って見ていた。ところが、この作品のタイトルの解釈とやらで何となく納得がいった。国のない”OLD MEN”というのは、もちろんただの老人を指すものでもなくて、古き良きアメリカを知るものというニュアンスなんだそうな。のみならず、例えば少し前の世代に苦労をした人、というのも含まれないだろうか。それこそベトナムに行ってた人たちとか。あーまたこのスジねー。
その、金を追いかけるほうは、物語後半に進むにすれ、特に納得のいく説明もなくどこにでも登場して簡単に人を殺めていく。だからどうやって場所を知ったんだよ、何で移動しているんだよ、という観点はもう途中からすっ飛ばしているように思える。サイコパスだからですよー…って?お土産みたいに部屋の隅に、そこらの影にいて、ショットガンと圧縮空気?でぽんぽん殺していく。ショットガンというのもなんだか象徴なのか。消音機つけてるというのも。ショットガン持ってうろうろするような西部劇サイコでも、消音機を付ける程度の近代合理的な思考があればこの国には生き残れるとか、そういう?
マッチョがデカいバイクに乗って片手でショットガンぶっぱなすような映画もあったね。ま、あれも人じゃないよな。
州知事サイボーグだ。しかも未来からおいでだ。うーん。なんかイマイチで御座いましたね。