ふでのゆくまま
-
わかれの春
明日は休みだ、という夜更け。
amazonで何か本を買うかな?と物色。なんとなしに売れ筋ランキングなるものを見てみる。するとそこに、「安倍晋三回顧録」なるものがだいぶ上位にあった。驚いたことに、著者:安倍晋三である。ええ生きとったんか。説明書きなどを見ると、インタビューなどの発言をまとめたような書籍だろうと思われる。外国要人との未公開秘話収録!なんて宣伝文句まである。こういう書籍に興味がある人だったら、たぶん既に知っているようなことばかり書いてあるのだろうと想像する。自分のように興味が無い人がよんだら、面白いのだろうか。
と思いながらランキングの隣に並んでいる書籍も眺めると、アイドル写真集とかなにか雑誌の2023年春号!なんて書籍が並ぶ。Amazonで売れたものランキングだから電子書籍も含まれているのか?だったら在庫切れも起こりえないし、出たら買うと決めてた人の多いような、短期間にモリモリ売れた書籍が上位なんだろうか。カテゴリーの区分がないランキングで、雑然としている印象だ。そのまま50位ぐらいまでをながめて…漫画が無い。ファッション雑誌やレシピ本?ビジネス書が並ぶ中で、漫画はスラムダンクの20巻セットがあるだけ。このままベスト100まで見るとONE PIECEの新刊が顔を出す。これねえ。ジャンプで新連載開始の時に、最初の1話を読んだだけ。もう104巻~105巻だって。いつまで続くんだろう。次のHUNTER X HUNTERが出るときっとこのランキングにも載るんだろうな。出れば。出ればね。
新幹線に乗って3時間ほど移動。端末(スマホ)を持っていけば新幹線乗ってからでも電子書籍を買って楽しめる、と思ったらが席について一息したら、暖かな陽気で即寝落ち。始発からだったのに出発時に既に自由席が満席。平日の昼だし、まだ高校生の春休みにもなってねえと思ったけどなあ…。何時ものように早起き始発行動しておけばよかったかね。途中で何度も目覚めたものの、めんどくさくなってそのまま寝て起きて。結局、宿でダウンロード済みのを読み終えただけ。
んで親戚を見舞う。体を悪くしたのは知っていたが、会うのは数年ぶり。次に会う機会はあるだろうか…。筋骨モリモリの武力10みたいな人物だが、歳を重ねれば自然に弱っていくものだ。自分のように、若いころに鍛えてなかった人間は、どんな臨終になることでしょう。”臨終”なんて文明的な表現で収まるなら、御の字か。
一緒に働いたことのある知人の友人が、亡くなってしまったそうだ。バイトの時間にこないから部屋に様子見にいったら、亡くなっていた。徐々に徐々に確実に、次は自分だという確率があがっている。単純な時間経過の話ではないのですぞ、ううむ。ううむじゃねえだろ。念能力とかでなんとかならんか。
料理の鉄人、陳健一氏が亡くなった。また、大食い番組とかに出ていた菅原さんも無くなってしまった。フードファイトなんて言葉もあったね~~。当時の大食い番組出演者は今でもYouTubeで大食いしたりしてる。テレビで盛んにやってたの20年ぐらい前の話だと思う。それなのに今でも蕎麦4kgとかウィンナー100本とかやってるし…こういうレベルで大食いの人って年齢関係ないんか?テレビ世代でもない若い人も登場しているみたいだし、息の長いコンテンツだ。食べるもの用意したら食べながら録画するだけで形にはなるもんな。「なんとかバトル!」なんて言ってるのテレビだけだ。阿呆みたいな量を、うまいうまい言いながら消化していく様をぼんやり眺めるもをかし。
うーん…ここまでになるとちょと。
ちょっと怖くないか。
むかし…自分のバイトの昼休み10分ぐらいしかなかったときに、必死でめしを食ってたらそれを見ていた上司から「怖いよ」と言われたの思い出した。きっとガツガツハフハフいってたんだろう。自分はこのテのフードファイターの一部には、そういう粗暴な迫力の怖さとは違うタイプの感情を覚える。不快感…でもなく、凄すぎてドン引きする感情。軽々とやってるように見えるのがこわい。ウーリーステックのアルパインクライミングみたいで、狂気に一歩踏み入れた世界を感じる。
それでもこうして眺めてみるのが、シンプルな好奇心なんだろう。自分もこんな体型しているからには、腹いっぱいの幸福感というものは、わかる。人間はだいたいそうなんだろうと思うが…この人たちは…好奇心に応えるためにこんな量を平らげている。日常の食生活でここまで詰め込まないと満足できないなんてことは、ない筈だ。これはまったくの余興なんだろうか。サーカス。特殊な訓練の結果。やってみたらできた。
あるいは念能力。
死後にインタビューができる。
やめろ。
-
蟋蟀でも食ってろ
タイトルの元ネタは「こくじんvsときど」のピザでも食ってろのあれです。
なんでコオロギ食うの?イナゴのつくだ煮は食べたことあるけど、なんでコオロギ?食糧不足に備えて昆虫を食う、という発想は何度か目にした。ただ、食料不足ならコオロギのエサも無いんじゃないのと…。コオロギのエサってそこらの雑草とかで良いんだっけ。人類の食料になるほどのコオロギのエサ、どれだけの量が必要なんだろうな。生ごみとか食べてもらうのか?
https://toyokeizai.net/articles/-/656598
リンク先の記事のタイトルが面白くて、『「コオロギ給食」への批判が珍しく納得できる理由』になっている。珍しく!!確かに、なんで子供の給食である必要があるのか、なんでコオロギばっかりなのか、納得できる理由は自分は思いつかない。こういうわりと素朴な疑問が「珍しく」的を得ている批判と映るようでは、従前より子供相手に好き放題やっているようにも見えてしまう。ああこのへんが陰謀論者のタンパク質になるのか?自分もコオロギ食えと言われても、冒頭の通り、なんで?ってなるよね。
ところが。
イナゴの佃煮みたいなものを想像したんだけど、実際はコオロギを粉末加工したものだって。それなら既に、着色料か何かで他の虫を使っているものがあったと思う。化粧品とかでもなかった?工場飼育されたものの粉末を混ぜるぐらいならなんかこう…いけそうじゃない?
https://www.muji.com/jp/ja/feature/food/460936
商品化されてもいる。リンク先はただの広告でしかないけど。なんでタンパク質アピールしてるんだろうかと言われれば、単にタンパク質が最近耳障り良いからだと思う。低カロリー高たんぱく!みたいなやつ。肉の代わりになるようなアピールだけど、肉の代わりにしかならないとも読める。じゃあ大豆で文句ない。何回か拙ブログでもかいたけど、大豆ミート食品はここ最近おいしいよ。…すでにコオロギ入ってねえだろな。大豆にしたってなんかペーストみたいにして使ってるんだろうから、それが昆虫の粉でもまあね…?まあ…。うううん…。木の実とかではダメ?家畜の代替みたいな方向で広告してない?まーたエコとかSDGsとかの方面じゃねえだろうな。
兎に角。こうして興味を持って調べておくことで、本当にコオロギ粉を食べる時への心構えが少々違うってもんだろう。これは根拠のない想像ですが、カロ🤔ーメイトとかス😥ッカーズみたいな、非常時にはありがたい携帯食に使われていくんじゃないか。行政が準備する大量の非常食とかコオロギバーで賄うことはあり得ると思う。食えないなんて言ってられない事態になったら、清潔な虫の粉ぐらい平気じゃないと困るんだろう。極地で遭難したとき、生の魚を食べようとしなかった人から栄養が賄えずに脱落していったとの逸話もあります。わたくしもどっかで機会があったら買ってみようかなとおもいま。
でもこれ…偽物作るのも簡単じゃねえの。実際には入っていません、だったらまだマシで、煎餅でもなんでも、意味不明な粉とか入った商品食わされたらたまったもんじゃない。コオロギ100%かどうかじゃなくて、原材料の配合の割合の問題になるだろうから、段ボール混入みたいなことが起こるかもしれない。そこは心配だよね。
バッタもん。
8点。
-
つ くつ
秋の休日の昼下がり、晴。散歩しているとすれ違ったキッズが裸足で自転車こいでた。どうした。最速を目指して軽量化でもした?でも、靴を無くすなんてことはキッズは平気でやりますからね。平気で「なくした!」とのたまい、途方に暮れる母親。家族の風景。
コンビニでお茶をどれにするか迷っていたら、店内BGMで聞き覚えのある歌が流れてきた。海外のネットミーム動画とかで使われているやつ。歌手もタイトルも知らん。今年の曲とも限らん。歌詞もいまいちわからん。調べてみようと思っても、同じ曲が使われた動画にたどり着くまでは難しい。いまだわからず。
ネットで大変に役に立つテキストを見つけ、コピペでそういうメモ書きのまとまったファイルに保存。…しようとしたら、五年ぐらい前に保存済みだった。つまり、五年前に採取したときからそれは全く身についてない。われ与太郎なり。
お散歩時の歩数を計測始めたのだけど、半年ぐらいで100万歩を超えた。100万って凄い!…かな?昔から一日一万歩とか言われていると思うが、一万歩歩くとなれば、だいたい一時間半歩きどおしになる。勿論、実際に一万歩あるいた日もある。でも毎日一時間半はなかなか…。いろいろルートを考えて、このルートは30分で、このルートは1時間で家に戻る、など何パターンか用意できた。平日は殆ど夜になるので、少しでも道中の安全度が高そうなルートを作ろうとか、途中にコンビニとか駅があるほうが何かの時には諸々対応ができそう、とか。
そして靴!リンク先のAmazonで売ってたこの靴よ。幅広で、足の甲の高さもあるほうと思われる自分の足でノシノシあるいて100万歩。全然平気でまだまだいけそう。裸足のキッズもこれ履けや。https://amzn.to/3XKw4bU
正月ひるさがり、老婦人三人が連れ立って歩いている。
「あー開いてるわね」「あらやだ、ここラーメン屋さんじゃありませんか。あなた来た事あるっていったのになによもう」「やあよこんなお店」
ここは確か、10年ぐらいガッツリ系のラーメン屋だと思う。どんな勘違いがあったのだろうか。蕎麦やさんとか?まさかね。はてさてご婦人はそのあとどうしたやら。
掃除機で梱包を解いたときのゴミを吸っていたら、フィルタ交換エラーが出て止まってしまう。そんなに汚れている感じはないものの、エラー表示に従ってフィルタを掃除。再開するも、すぐに同じエラーになる。何度かやっているうちに、フィルタ以前に吸い込むところで詰まってるのかと考えた。まさにその通り、分解して吸い込むパイプを覗いても向こうが見えない。何か突っ込んで押せば良いのだが、そう、そんな長くて細いものがないのでありました。水を流せば解決すると思うが、乾くまで時間もかかりそうだし。まさか振ったぐらいじゃ取れないよなって降ったら簡単に出てきてお風呂にまき散らすもマジをこなり。
-
トルコ・シリア地震
発生が現地時間午前4時ごろだという。でっかいビルが崩落する映像とかが流れてきて、犠牲者増えるだろうと思っていたら3万人に近い。今後も増えそう。時間差で二回来たというのも影響あるだろうか。救出に当たっていた人々が巻き込まれたケースもあるんじゃないかと思う。
救助の到着が遅れているということだが、あれだけ建物が崩れ落ちるようでは物資を大量に送るような交通もままならんのではないか。遅れているというよりも、人も物も足りてないんだろうか…。あの辺は日本の田舎みたいな山がちの地形という印象がある。それで、どちらかというと乾いていて、樹木は少なめ、岩肌むき出しの感じ。車の通行を阻むぐらいの岩ならなんぼでも転がってきそう。
真冬というのも追い打ちなんだろうか。東日本大震災でも、津波は辛うじて免れたものの、屋根や車の上など屋外での一夜を越せなかった犠牲者がいたと聞く。あの日は雪だった。
トルコって地震ちょくちょく起こる地域という印象なんだが、それでもビルや建物崩壊しちゃうのに驚いた。…が、思い起こせば阪神淡路大震災でも高速道路が崩壊したりしておりましたね。そこから法規制が強まったり人々の関心も高まったりという事があったんだろう。せめてトルコの今後に同じ悲劇が起こらないようになればと思う。さあ東京は耐えれるでしょうかー。
現地からのニュースでは、治安の悪化という情報もある。略奪などが始まっているとのことだけども、こういうのはなにかこう、尾ひれがついたデマであったほしいと思う。座って死ねとも言えないし、生きるためにも奪い尽くせとも言えない。
一方シリアって…難民キャンプとか戦場カメラマンのイメージ。中東でひとくくりにされたイメージ。具体的に知っていることが少ない。ISISの戦争でラッカやアレッポという都市の名前を何度か耳にした。国内情勢が落ち着いてないような場所で、災害の備え出来ているんだろうか。
「誰も助けに来ません」を想定した備えが必要なんだろうか。そりゃ今の住んでる部屋が無傷なら一週間ぐらいは死なずに済む準備しているけども、酷く負傷したとか外出中に罹災とかじゃあ厳しい。最後は運だとあきらめるにしても、その前に、体が健康でタフならば話がだいぶ変わるということで…アッハイ善処します…。
-
JUMP
子どものころに平成を迎えたという世代の思い出話。
Amazonプライムで、「魁!!男塾」の第一巻が無料になっていたので読んでみた。何度か読んだことがあるものの、やはり「その後の作風と比べてだいぶ趣が異なるなあ」という印象になる。「学園ギャグ路線」とでも言えばいいんだろうか。無茶苦茶な学校で無茶苦茶な事をしている、という、どちらかというと滑稽話が多い。周辺住民や警官なども登場したり、生徒が街へ繰り出した場面もあったりして、社会の一員としての学校であるという体裁を保っている。
その後、話の細かいところは覚えていないのだが、学園内部での決闘だとか学園を代表して
奇人演芸会武闘イベントに出場するという話が延々繰り返されて終結する…と記憶している。バトルばっかりしていた。当時週刊少年ジャンプに連載していた他の作品も、同じようにバトルばっかりになったと記憶してる。覚えている当時読んでいた作品を並べてみるか。ほれ同世代もがんがれ。
「ドラゴンボール」はそういう方向性でおなじみ。バトルの方向性は、本作の人気が嚆矢だったんじゃねえのか?「ジャングルの王者ターちゃん」までいつしか殴る蹴るの場面ばっかりだったように思う。「燃えるお兄さん」もかめはめ波みないなの放ってなかった?「幽遊白書」もどういう流れで妖怪だか魔物だかとしばきあう話になったんだっけ…??「るろうに剣心」は剣客の時代劇というテイだから斬り合いぐらいするのが自然か。「スラムダンク」もスポーツなんだから強敵と勝負するのは普通のことだな。「聖闘士星矢」も闘士っていうぐらいだもんね…これジャンプだっけ?ジャンプ以外に読んでなかったから、読んだ記憶があるということは、連載していたはずだけど。「シティハンター」は裏社会ものだから命を削るやりとりも納得か。銃を撃ってるし。「こち亀」はどうだったかな。少なくとも両津と大原のバトル漫画ではなかった。あとは…なんか野球の漫画があった気がする。あれ?「BASTARD!!」もジャンプじゃなかったっけ?少年にはエッチな場面がまあなんだ…その。
思い出せるのはこんなもんかな。で、正解探しに当時の連載作リストをネットで調べたら、なんと「北斗の拳」が漏れている。ひでぶ。「ついでにとんちんかん」も大好きだったのに思い出せなかった。「ハイスクール奇面組」もジャンプだっけ…?ジャンプしか買ってなかったのは確かだが、当時は友達の家に行くと兄弟が読んでいる漫画とかがあって、読ませてもらったりもしてたもんだし。床屋の待ち席にも山ほど漫画置いてあった。とにかく。
そう自分は、週刊少年ジャンプとファミコンで子供時代をすごした。世の多くの人と同じく。お父さんお母さんありがとう。
で。週刊少年ジャンプには「友情努力勝利」というキャッチコピーがあったと記憶してる。バトルが人気でたからこんなことを言い出したのか、当初からこういう方向性だったのがいくつかのヒット作で実を結んだのか。この疑問の答えもネットに求めると、驚いた。まず、このコピーは公式に謳われたものではなかった。しかしその方向性は1960年代から見受けられるというのだ。単なる集英社の(あるいは週刊少年ジャンプを担当していた部分の)社風?習慣?ということだろうか。何となくでこんな端的な単語三つにならんと思うので、社内に貼ってあったりしたんじゃないかと想像する。
キッズの自分がそんなキャッチコピーを当時から意識していたとは…思えない。でも、おっさんの自分が週刊少年ジャンプを思い出すにあたり、セットで出てくるフレーズということは、当時読んだ作品の印象に、違和感なくマッチするものなんだろう。例えば…「死ねいっ」「ぐはっ!」とかやりあってたのが、同じチームになって仲間となり、新たな敵と戦うとか。仲間を思う気持ちで強大な力に目覚めるとか。
このパターンが、物語の王道パターンと感じる。これは…週刊少年ジャンプで育ったから?それとも、世の中の道理というか人間の歴史を経た感情として世界共通の当然の何かだとか?美しい人生のテンプレ。俺の友情、俺の努力、俺の勝利!!脳筋か。
大人になったからには悪ふざけだ、逆の方向性をキャッチコピーにしよう。例えば「冷淡怠慢逃亡」はどんな感じになるだろう。関わらない耐え忍ばない戦わないの3ない運動。美しい人生のテンプレ。逃げるが勝ちならJUMPで勝ち確だって?いやあさすがに嘘だ。愛をとりもろせ。あべし。