ふでのゆくまま
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台風の目
コンビニでsuica使ったら、残高10円になった。普段は改札を通るときにオートチャージしてんだけど、しばらく電車に乗る機会が…なかったわけでもないな…?買い物しすぎたか。ググってみると、セブンイレブンならATMでチャージできるというわけで、サクッとチャージ。おお便利。
Mリーグの次のシーズンは2023年9月18日開幕。今年は新しいチームが増えた。全部で9チーム。試合数の規定とかって変更あったっけ?チームが増えれば試合数もそのまま純増。シーズンも長くなる。屋内競技のチーム戦なので、1年中開催されていても何とでもなる。しかしその一方、人気になればなるほど、ただ対局を消化しているだけってわけにもいかない。イベントごともこなさねばなるまい。そろそろ2部リーグみたいな話もでるだろうか。個人的には、2部リーグを開催できるぐらいのチームを一気に追加することになるとと思う。1部は8チームまでです!で、2部には2チームしか存在しない、なんておかしい。もう5年もやってるんだ、今から参加するチームは無条件で2部からスタートでも、そんなに文句はでないだろ。
一般には知られる事もないだろうけど、「麻雀プロ」って肩書を持っている人だけなら、1000人ぐらいいる。企業やおかねもちのオーナーさえ集まれば、とりあえずチームと選手の頭数には事欠かない筈。麻雀愛好家も1000万人…は怪しいけど、150万人ぐらいはいると思うのでファン層も厚い…と良いんだけど、どうだろうね。仮に150万だとして、結構な割合で実際に麻雀をプレイする人たちだと思うから、テクニカルな部分にも注目があつまるんだよね。俺はBEAST Japanextのオーディションで生まれた「浅井堂岐伝説の六萬切り」は本当に伝説だ。俺しか言ってないかもしれないけど、ググったら別の六萬切りの動画がヒットするけど、俺は確かに見た!局面はもう忘れた!親に連荘させるしかない状況で、これしかない牌を選んだんじゃなかったかな。…ううむ、うろ覚えの伝説て。ネッシー以下でんがな。
ちゃんと伝説を記録に残している方がいた。
https://doradoraonline.blog.fc2.com/blog-entry-1008.html
鈴木大介という将棋棋士がいる。BEAST Japanextのドラフト指名を受けて、Mリーガーとプロ棋士の二刀流と銘打って参戦。プロ棋士としては、正直パッっとしないというか、ぼちぼちというか。A級まで昇格もしたし、タイトル挑戦も2回あるけど、惜しくも獲得まで至らず。ハチワンダイバーって漫画で師匠として登場する人。麻雀での経歴のほうが最強位のタイトル取得しているゆえに際立っている。そして今回のMリーグ参戦が、一番世間の注目を浴びた瞬間かもしれない。
氏のMリーグの公式プロフィールには「プロ歴0年」とある。これは逆に強烈だ。今はもうチームから退いたが、U-NEXT Piratesの朝倉康心(ASAPIN)も最高位戦というプロ麻雀団体に加入する際に、アマチュアでの圧倒的な実績を勘案されてB1リーグから入会している。そして入会1期目でB1リーグ優勝して、A1リーグに昇格している。同じく実績充分の渡辺太(太くないお)もプロ麻雀協会にB1リーグから参戦して、勢いそのままとばかりにMリーグにも参加。さあ鈴木大介はどうだろう。やっぱMの壁は厚いか~ぐらいの結果で終わるかもしれないし、こばごーあたりをワンパン粉砕するかもしれない。
羨ましいぐらいに、業界にいい風が吹いてるように見える。Mリーグ発足からここまでは、大手のスポンサーが付いたことにより良い方向に働いたように見える。現役の将棋
プロキシプロ棋士の参入はどういう方向に動くだろう。ちょっと捻くれた考えかもしれないけど、今更ほかの業界の著名人が入ったところでそうそう変わりませんよ、というぐらいにMリーグの基盤が固まっていてほしい。風通しが悪いという意味ではなく、根はしっかりしているというか…。玄関のドアをあけたら虫が飛んできて、顔面に張り付いた。慌てて手で払ったけど、開けてすぐだったのでめっちゃ焦った。ぶつかったとかではなく、ペタって顔にくっついた。豊かな自然とは縁遠い場所なんだが夏はしょうがないかなあ。照明の明りに釣られて集まっているのは明確だけど、共用部の照明だから消すわけにもいかない。少し前に十年以上前に買ってほぼ使ってない殺虫剤スプレーを処分したところなんだけどな、やっぱり何か持っておいたほうが良いのか?
(この段落は2023/8/13朝に書いてます)ハワイで火事が発生して、80人ほどが亡くなった。最初は犠牲者30人ぐらいと流れてきて、それでも非常に驚くべき多さなんだけど、自分はその多さから勝手にビル火災と思いこんだ。詳細を知ったら、町一個なくなったと。発生時刻も夜更けで、風も強く、乾燥もしていた。海が目の前で、飛び込んで助かったという人もいたらしいが、飛び込んでそのまま行方知れずの人も相当数いる。なんなら観光客も含めて、数百人から千人が行方不明なんて言ってる海外メディアもある。また、警報のサイレンが鳴らなかったという情報もあり、それは山からの熱波で壊れてしまったことが原因らしい。生存者が撮影したと思われる動画も見たけど、ちょっと気づくの遅れたら助からなそうだった。
部屋掃除なんかもした。
盆。
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手を洗え
お買い物行く前に洗濯機回して、洗面台のバケツでタオルのハイター漬けをする。帰宅。そのままハイター漬けを処理。ここでハイター漬け液に両手どっぷり付けているので、石鹸で手洗い必要ないんじゃないか?と思うんだけど、どうでしょう…。まあハイター臭い手のままというのもなんなので、結局は石鹸でも洗っておくか、となるのでs…
そのハイター漬け液がなにやら緑色になっている。あばばばばって慌てて流水で手を手をあらtttt流して、窓開けて換気扇回して。椅子に座って十分ぐらい自分の体に異常がないか観察して、タオルのハイター漬けが緑色になる事あるのかググったけど、特にそういう事象は報告されず。緑色に見えたのが気のせいだとしても、ハイター液がぱっとみでわかるほどにこんな汚れた事は過去に無い。二年ぐらい使っている白いタオルには特に変わったことはなかった筈だ。大変に狼狽した。混ぜるな危険の禁忌を侵してしまったと思って大変に慌てた。え、いつも素手なんですか、というのがみなさまのツッコミどころだろうか。
というのが、本エントリが公開される1~2か月ほど前の話でした。まだ生きてるのでもう気にしないようにしよう。素手ハイターを続行しても良いから、両手を浸す液体のようすぐらいは、まずはまじまじと観察を旨とするべし。
どうもUSBケーブルの接触が悪いのか、スマホ充電がうまくいかない事がある。差し込んでからちょっと角度を変えようと力をいれると接続を認識する。こんな状態でスマホ本体にダメージがあっては洒落にならないので買い替えかなあと思っていた。…ということを、ふとホームセンター的なお店で買い物している時に思い出した。おおそうだった。ここで売っていたらついでに買って帰ろうと店内を探してみた。探すついでにうろうろするのも楽しいもんで、2,3個雑貨を買う。こういう勢いで買うものが当たりだった時の祝福よ。店内隅っこのほうにUSBケーブルあったけど、おねだん3500円って書いてあってひとり失笑する。これでは流石に買わない。PC関連安売りの店ではないから、相場より高い事はなんとなく納得できるけど、「他の商品も無駄に高い値段ついてねーだろうな?」と思えてしまう。だったら100均でも行ってろって話なんですけどね、流石に100均よりものは良いのは確かだものな。ああ100均最近行ってないな。
皿を一枚割ってしまう。水切りをしている棚からするりと落ちてしまった。何年か前、割れない材質の食器ばかりに揃えた。こうなると保管場所も頭上の棚にしちゃう大胆さ。そこから落としたこと自体は何度もあるけど、割れないんだから問題ない。なんでみんな割れ物の食器使うんだろうな、なんて思っていたんだけど、いわゆる瀬戸物の食器は洗った時に簡単に汚れが落ちるし、レンジもOK。多少放置した汚れも楽に落ちるのが良い。この洗うのが楽という点で思い直し、数点買い足して今に至る。で、時折、こうして不注意で割ってしまう。
汚れも簡単に落ちてレンジもOKで当然人体に悪影響はなくて割れない食器。ググってみると、「近いかな?」と思う商品があるにはある。お値段もお手頃。でも、汚れが落ちやすいかどうかって点は、使ってみないとなんとも言えないところ…。一旦は割れ物なしの構成にした食器デッキから、汚れが落ちやすいという点で思い直して割れ物投入しているからには、そこにはこだわりたい。そんな怠惰な事ばっかり言ってないで、一人暮らしなんだから一人分の洗い物ぐらいものぐさせずに頑張れって話なんですけどね。
https://www.cainz.com/contents/household-supplies/warenikui.html
この7月は「災害級の暑さ」という予報が目に付いた。雨が降ってもお天道様が出ても災害級。しかしずっと曇りでも災害なんだろうから、難しいもんだね。
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うっかりハプニング!小さいけどイラッとくるトラブルと自転車ルールに戸惑い中
小型のサーキュレータの取っ手が外れてしまった。過去にも何度か外れて、そのたびに付けなおしていたんだけど、今回はどうもうまく戻せない。部品がばらけて無くなったりした様子もないんだけど、なんでだ…?しょうがないから抱えて運ぶんだけど、長くても3メートルぐらいしか動かさないのにすんごい不便さを感じる。頑張ってもとに戻さねば、と思っていたら外れた取っ手がどこかに行ってしまった。
自宅の机で作業中、ワイヤレスのイヤホンが耳からぽろりと床に落ちてしまった。ごそごそ探してみるも、見つからない。まあ、そのうち出てくるだろうと思ったけど、まだ出てこない。ペアリングして、爆音で音を出せば見つかるだろうと思って気楽に構えていたけど、バッテリーだって無限じゃないのだから早くやらないとな。で、実施してみたところ、手元に残った片方からは爆音で音楽が流れているのに、おちたほうからは反応がない。ペアリングできていないのかもしれない。困った。床に落ちたところを確認したわけではないけど、床以外探しようもないから頑張って探すも、見つからず。弱ったね。
取っ手は出てきたが、イヤホンは出てこない。そんなわけあるか。本気で探してはいないからだ、と意味不明の言い訳を用意しつつ、掃除機をかける度にでてこないなーって思っている。吸い込んだの気づかずに、いっしょに捨ててしまったんだろうか。
お散歩中に電動キックボードに遭遇することが多くなってきた。どうも危なそうに思えて、全く試す気にはならない。諸外国でも「こりゃ駄目だ」って禁止になった後で日本に入ってくるというのは、規制されないうちに売り切ってしまおうってことか?あんなタイヤが小さくて、なにかでつまずいて吹っ飛んだりしないんだろうか。足を縦に並べて安定するわけないと思うんだがどうなんだろう。講習会が開催されているようだが、実際の試乗はできないらしい。うーん。
https://lp.luup.sc/letter/posts/luup-koshukai-0517
そんなことを思っていたつい先日、自動車の後をついて2車線同士の交差点を右折する自転車を目撃して顎が外れる。いわゆる二段階右折をするか、降りて歩行者として横断歩道を渡るのが正解だと思う。横断歩道なら乗ったままでもまあいいのか?あれ、でも原チャリはそのまま右折で良いんだっけ?もう良くわからん。
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-bike/subcategory-technic/faq384
うーん…。
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/menu/rule.html
ううううむ…。東京以上に自転車率が高そうなアムステルダムとかは、どういうルールでやってるんだろうな。
abemaでツールドフランスをやっていたので少し見たけど、相変わらず激突しそうな観客ばかり気になって観るに堪えない。すぐやめた。何か叫びかけながら並走するやつとかいて、犬なのかこいつら?スポーツ競技であるとともに、お祭りであるという側面があるんじゃないか、とは理解できるけどもうちょっとなんとかならないかなあ。ヘルメット義務だって選手が事故死してから出来たらしいので、観客か選手がまた事故って死ぬような事あればかわるんだろうか。
本記事のタイトルはAIちゃんに考えてもらった。五秒もかからない。イヤホンも見つけてくれねえかなあ。
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芸人枠
近代麻雀を読んでいたら、S氏のコラムで以下のような事が書かれていた。
ところで、あの顔三味線をひいていた芸人は五期売って毎度ビリあたりにいても、戦力外通告を受けずに五年間チームのために負け続けている。
近代麻雀2023年6月号 我れ悪党なり vol509冒頭の「ところで」以前には、Mリーグがユル過ぎないかという意見が前置きされている。この芸人とは明らかにH氏だ。成績はその通り、ひどいものになってしまっている。「そもそもプロでもないのに何で参加してんの?」っていう人もいるだろうけど、昔から麻雀の腕は確かだ。競技麻雀に触れている機会も多い。なんだっけ、片山まさゆき氏のあれとか。…ほんとなんだっけな…。
だから、例えばテレビタレント関係者から誰か引っ張ってこい!という話になったら、H氏はまあまあ真っ当な人選なんじゃないかと思う。畑正憲氏(ムツゴロウ)では既にいろいろ尾ひれがついた話が多すぎるし、風間杜夫氏とか児嶋一哉氏(アンジャッシュの無事なほう)も競技麻雀が出来る人だと思うが、だからってMリーグに本腰を入れれるだろうか…。1プレイヤーとして全うしてくれるか疑問。
それでも、H氏が麻雀プロ長年の憧れであった、「本当のプロ」として戦える舞台にプロを差し置いてまで出るほどかと言われると…現時点の結果では何の擁護もできない。「顔三味線」と言われてしまっているのも、Mリーグ見てる人なら察せられる何かあるでしょう。四人で向かい合って競っているのだから、仏頂面で淡々とテンポも変わらないのが強い。…強いというか、情報を相手に与えないというスタイルにはアドバンテージがある。
麻雀をある程度遊ぶ人なら誰だって、そう思う。淡々として進めるのがとてもプロっぽいんだよね。これは長考するだろうな、みたいなところでスッと最適解の打牌したら恰好いい。逆に役満あがってガッツポして喜んでたら嫌だろ。競技規約を順守するとか、対戦相手へのリスペクトもさることながら、仏像プレイはプロの技量の一つだと思う。だからこそ、Mリーグみたいにいちいち顔を抜かれるカメラ付きで中継していると、国士頭ハネされたら放銃した人のほうを睨むとか(怒りが出ますよ)、人としてちょっとこらえ切れないものが垣間見えることがある。これが面白いんだわ。
麻雀業界では、一般的には悪意を以て嘘のリアクションで人を欺こうとすることを三味線って言って、モラル的な禁忌の一つだと思う。これは仲間内でもダメだし、フリー雀荘でも出禁案件だぞ😡H氏が悪意を以てやっていることは無いだろう。でもプロの間では、あまりにもたびたび、顔や所作に顕れること自体が良くないと思う。…正論の筈だけど、話の流れで槍玉にあげようとしているように取れてしまう。「五年間チームのために負け続けている」ってどストレートな物言いが加わって、なおさら槍玉に見えてしまう。なんならトータルでぶっちぎりに好成績の麻雀星人だって、どちらかと言えばリアクションは大きいほうだ。
何度見ても面白いな。これは良いのかと聞かれれば、「自分の手牌とかを欺こうとしているわけではないからセーフ」で自分は全然納得できる。なんにせよ、リアクションは全部ペナルティってのも無理があるんだから、H氏ぐらいのは別に良いんじゃないかって思う。誰だって何かしら癖はあるもんだし。
「芸人」だとお笑いの人をイメージしてしまうけど「芸能人」だから「芸人」呼ばわりは間違ってないと思う。H氏加入の経緯は知らないけど、しょーじき、ある種の保険という考えもあったと思うんだよね。なんか一般的な知名度あるやつも入れとくか?って。そういう判断がされるのは、新興イベントでよくある話だと思う。良くある話というその裏返しとして、どうやっても芸人枠の参加者として見られてしまう。
Mリーグは今のところ成功しているように思えるし、先日のBEASTジャパネクストのオーディションの内容と盛り上がりを見ても感じされるように、そういう考えはもう要らなくなったんじゃない?Mリーグはもっと圧倒的な壁であってほしい。俺でも入り込めるんじゃないか、なんて勘違いをしたほうが恥をかく世界であってもいい。スラング的なニュアンスを含めての”聖域”では、ちょっとアレな世界で嫌だけど、この壁を超えれば何かが許されて何かが許されなくて…少林寺みたいな世界か。もうちょっと現実的に近いもので言えば、将棋棋士の世界かしら?なんて考えていたら、将棋棋士と元テレビタレントが参入することになって、本稿は所詮は野次馬枠の意見、裸単騎の一人聴牌にて流局です。
麻雀プロの肩書以外は認めない!なんて考えは今時そぐわない気もするし、自分もそう考えないほうが良いと思うけど、それでも何か色眼鏡で見てしまっているんだろうな。自分だってMリーグ参加者でも、始まるまで名前知らない麻雀プロの方が何人も居た。ほんとツウ気取りの野次馬枠でしかない。
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終い
かつては世間によく知られたTという人物が、何事か世に訴えたらしい。新幹線に乗ろうとしたところ、自分がTであるというだけで職務質問された。ですって。
シンプル自業自得というやつだと思うけど、まさか収監しろとも言えないし、常に監視しとけってわけにもいかない。残りの人生はずっとこのような事案に対処し続けることになる。それは、世の中が目指すある程度のフェアってことだと思うんですが、どうだろう?T氏は、まさか「身に覚えがない」とは言わないだろう。
客先で雑談。実家に帰ったら親戚が墓じまいしていた、という話を伺う。訪問する人もいなくなったり、高い金を要求する寺なんかもあって、今後も増えるのは当然の流れだとは思う。なんなら人口だって減るのに。しかし、自分が参加した限りでは、火葬場で焼いた骨は墓にいれてた。墓が無かったらあの壺ってどうすんの?家に並べとくのか。うちもどうするべきなのか。
上岡龍太郎氏が亡くなった。氏の引退前、子供のころにテレビで見かけた上岡氏は、うんちくをいうオッサンという感じの印象だった。この歳になって当時の発言などを目にすると、なんというか敵わないなあと思う。昨今のYouTubeで活動しているような方々を観ても、面白い、というのはやっぱり頭が良い人たちだ。頭の回転が速いという…のかなあ?五年前に散歩中に思いついたようなささやかなアイデアのストックが無尽層にあって、そのアクセスが早く、引き出す道筋のバリエーションが豊か。
もし、「アドリブが効く」とか「空気が読める」なんて表現すると、性格の類型みたいな印象があるかもしれない。それは違うんじゃないかと思う。だからって、スキルや鍛錬と言われても、違和感が残る。
雨音が聞こえる。窓を開けて空を眺めて、周囲の様子を伺う。雲の厚さ、路面は濡れているか、人は傘をさしているか、お隣りが洗濯物を干しているか。きょろきょろして、いくつかの情報が視界にはいる。焦点があったオブジェクトだけではなく、実際には他の者が認識できている…事を追認できたりする。首を振る、ぐらいの本能的ともいえる動作を、脳内の記憶?のようなものに対して行う。光学的な作用、写真を撮るように、ただその方面を向くことで、その範囲のすべてをいちどきに捉えて思想を組み上げる。ただし組み上げる作業工程の自覚はなく、完成品が意識に浮かぶ。スマホの画像フォルダを眺めるようなことか?
正常な視覚を持って生まれた人間が、景色を認識することをスキルとは言わんだろう。
一方そのころ体の在する浮世では、これをこの場で口にして良いものか、やめとこか、とか、さっき自分の言ったことと繋がるか、そろそろ帰りたい、とか、駅の警官の対応に文句言おうか、とか遅延が発生する。これを間違えないのは鍛錬だ。