ふでのゆくまま

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    ←年末年始→

    大みそかは風が強かった。

    早くに湯船に入るが、換気扇が動作を止めたのにごんごん鳴っていて、逆流した冷気がすーっと顔にそよぐ。外はまだよほどの風が吹いている。あるいは日中より勢いを増しているだろうか。ぼーっと湯につかりながら、外を吹く風の間合いを図っているこの感じ、いつ以来だろうと思い巡らす。中学生とかのころ以来じゃないだろうか。あの風呂には窓があって、顔だけ出してみたりもしたものだ。しばし、まったり、外の気配をうかがう。今日と明日、北国ではとても厳しい寒さとのこと。

    元旦は日の出前から出かける。ここのところ毎年そうしている。一年のテーマたるべき場所を訪れてみようなどと考えての事だ。…嘘であって、行ってみたい場所に行って何か理由を後付けしてみようというだけのこと。今年行った場所は、ここでは明らかにできないが、行ってみた価値はあった。モチベーションと絶望感が同時に襲ってくる。これが人生って感じでとても良い。一年で一番好きな時間がそこにある。今年は無計画が過ぎて、日の出前に帰宅まで済ませてしまった。電車の乗り換えが数度あったから、このぐらいでよかろうとデッパツの時間を見込んだところ、乗り換えには待ち時間なく電車が到来した。ここで足を止めないと焼け落ちてしまう。そう思える人生を送る機会はあっただろうか。

    元旦こそ休みではあるが、翌日、二日にはスーパーが営業を始めている。ATMだって止まりはしないし、この便利さに感謝するしかない。そういえばコンビニの営業でもめ事になっているニュースがあった。さながら宗主国から独立を勝ち取らんとするかのようで、面白七割ぐらいの興味で記事を眺めている。勿論、親玉のほうにも正当な申し分はあるし、世の道理ではむしろ親玉のほうが正当だろう(じゃなきゃこんなビジネスの規模に成長しない)情状だけで世の中を回していこうという考えも、また良くないことだと思っている。地獄への道は善意で固められる。このことわりもまた「道理」である。足を止めないとその先に待つものは、

    ある場所で写真を撮ろうとしたら、警備員に写真NGなんですよーって言われて、すいませーんと引き下がったが、NGなわけあるか、という場所(公道から見える、アクセスできる公共機関)だったので思い返すに、警備員が「(私の写真は)NGです」だったんじゃないのか。誰がお前を撮るか馬鹿。

    渋谷に行ったら例の再開発の規模に驚いた。あの辺は、渋谷でバイトしていた時にはたまに歩いたあたりだ。釣具屋と、テニス用品店なんかがあったと記憶している。飲食店もあったな。モアイ像のはす向かいのビルも、なんだあれ、シャレオツな塩梅になっていやがった。東急か?もう建築工事で景気の動向なんて話は古いのかもしれないけど、例えばどこに行っても工事やってないなーなんて状態になったら、そらそれでヤバいと言えそう。

    例の三億円事件の強奪現地を通りかかったが、別に面白いこともない。ただ、あの古い歩道橋はそのままのように思われた。「歩道橋がカバーで覆われているのは、府中刑務所の中を覗けない様にするためだろうか」なんて書いてあるのをネットのどこかで見かけたが、あのカバー隙間だらけで、塀の中をチラ見できる。そもそもグーグルマップで上空から見える。

    いまさらながらパナマ文書のデータを眺めた。我々素人が簡単に内容を把握できるのはアドレスのリストぐらいなもんだろうか。元の流出データはテラバイト単位と見かけた気もしたが、アドレスリストは全部解凍しても100メガバイトに及ばないようなものだった。リストからあっさりと見つかる「Yukio Hatoyama」でひと笑いしたあと、日本国内の適当な地名をキーワードに検索してみる。歩いていけるような距離の場所も載っていたりして、タックスヘイブン使うほど儲けておるやつがこんなところに住んでいるんだろうか。ペーパーカンパニー的なものだろうか。想像を絶するルーズさでうっかり住所を間違ったとでも言うのだろうか。たちが悪い。ここでフォローしてもしょうがないが、リストは2014年時点のデータであるので、今の住人が全く関係がない可能性は高い。

    チーズに胡椒を阿呆みたいに振りかけると良いおつまみになると読んだ。ちょうどうちにあるのは粗挽きと呼ばれるタイプ。残り少ないのを使い切るつもりで実践してみる。コンビニで売ってるような、6Pチーズに胡椒をどばばばばば。皿の上で裏表側面にまぶすと、精神病患者の描いたイラストみたいな物体になり果てた。胡椒は全部使いきるつもりだったので、6Pチーズすべてを心の病に罹患させた。食べてみると、チーズと胡椒の味がした。なんだこれ。スーパーでSBの粉になっている胡椒を買う。料理に使うならやっぱりこっちだよね。2日から営業しております。お値段三億円、寒い日には換気扇から降ってくる。

    初雪と鳩山由紀夫は似ている。

    散歩中になんてことない通りで、入り口に警官小屋のある建物。調べたらその理由は分かったが、どの程度の「格」からこういう待遇になるんだろうなと思う。あまりに急に登場したので、自分は狼狽えて奥のほうを見入りながらの通過になってしまい、これは怪しさ満点、警備担当者は自分から視線を外すことはなかった。

    ツイッターのトレンドにWW3が入っており驚いた。情報を追うと、まーーーーたアメリカと中東でドンパチの気配ということであったが…驚いたのにはほかの理由がある。楽しみしていたのに随分と残念だったゲームの名前が、そのまま「World War 3」だったのですわ。2018年の11月だったかに発表されて、いわゆるアーリーアクセスだったので少々粗末な点があることは許容の上なんだけど、…いろいろ残念なことがあってプレイする人はほとんどいなくなってしまった。自分個人のみならず、界隈ではぼちぼち期待値の高いゲームだっただけに、みんなでがっかり(´・ω・`)していた。ところが、このテのゲームは、アップデートで奇跡的な回復を見せることがある。このトレンド入りもそんなポジティブなニュースだったりしねえかなー、なんて一瞬だけ、もしかしてーーーって。そんなわけなかった。

    こまごました不用品の整理。保存個所をまとめたり移動したり。結果、部屋が少しだけ広くなった。部屋のスペースなんかに合わせてちゃんとサイズの収まる収納グッズなんかを揃えるべきなのはわかっているが、少々のスペースを取っても、別に置きたいものがあるわけでなし。でも収納スペースに如何にも非効率な隙間があったりする状況。日々の暮らしの効率化という観点も含めて、もっともっと時間取って取り組むべきで課題であった。考えてみれば確かに、おふとんとマットを畳むと下着や靴下の入っている引き出しが半分ほどふさがるの、意味がわからん。反対側に寄せれば掃き出し窓が塞がるが、開けることもほぼないしまだマシだ。では、こっちに畳むには、あれをこっちに移動してこっちのどかしてこれをずらして。休みも終わったというにこんなの楽しくなってきてどうするよ。

    この一年の電気ガス水道など領収書お持ちの方は確認してみると面白いかも。4月までは31年の領収書が、1年になったり元年になったり、2019年になったりしてないでしょうか?これはポジティブに捉えていいのかトホホな事案なのか。少なくともベストな処理ではないと強く思いたい。元号自体は面白みのある仕組みだとは思うんだけどさ、節句みたいな、公的なものじゃなくしちゃっても良いかなーってね。意地でも残すのもまた、それはそれで良いけど。

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    2019年をふりかえる

    毎年やってるいつものアレです。今年は危うくテロに巻き込まれそうになるところからスタートしました。本件はその後ニュースにもなりませんな、どうなっているのか。本年も最終日までお仕事残業という状況ではありますが、なんとかクリアできそうです。テッテレー。

    今年は何よりも天皇の譲位で改元という一生に一度のイベントがありました。この改元に対応する必要があった技術畑のみなさんは、もっと早くに次の元号を公開しない政府に恨み、罵ったと思われます。全く同感です。幸いにして自分は修羅場には巻き込まれませんでした。2000年問題のころ、世の中の仕組みはコンピューターの仕組みに合わせていくほうがみんな幸せなんじゃないかなと思ったものです。年越しのバイトしてたので、駅で電車がしばらく止まり、何事もないこともないことを確認してから発車したっけね。何がうるう年だよって、って思いません?いまだに夏時間とかやっている国があって、人間の世の中は難しいと思うわけです。伝統って言われればまあそうだけど、伝統を一応生かしつつ、実生活システム上は無視するぐらいできんもんか。でもオフィシャルな書類に昭和とか平成とか書いてある我が国もたいがい。

    さておき。

    オリンピックに向けた云々も相変わらずたいがいではないですか。個人的には決定した時から否定的でした。オリンピック競技への興味が薄いことと、阿呆みたいな工事とかで日常が不便になりかねないこと。もちろん、開催期間中も不便を強いられることでしょう…。準備が進むにつれてネガティブな情報ばかり流れてきます。こんなおもてなしがあってたまるかと揶揄されます。そりゃあそう。東京湾で泳がせるとか、例えば学校の先生が生徒にやらせたらどういう顛末になるだろうか…。運営の人出はボランティアで賄おうとか、いやこれは他国の事例を知らないから一概に言えないとかあるかもしれないけどさあ。ぜったいぜったい、なんかの伝手で強制的にやらされる人が出てくるんだって。夏休み中の高校生とかさあ。

    これらの愚痴が、来年末にはどう変わっているでしょう。愚痴のままだよ、きっと。しかしながら、今回のオリンピックに個人的に一つ注目したいところがあります。クソみたいな新国立競技場は勿論ですが、それに加えてパラリンピック競技です。パラリンピック開催の趣旨の本当のところは存じません。ただ、オリンピックに出る人はパラリンピックに出れず、その逆もまた、と理解しています。枠をくっきり分けた。結果、技術の投入工夫、ルール調整などが”通常版”とはだいぶ異なったのではないでしょうか、なんかエクストリームな競技になってきてないですかこれ。目が見えないから伴走を付けて走る。義足でも全力のダッシュが出来る。見世物じゃないんだよ、と苦言を呈されるかもしれませんが、はっきり言ってなんとなく見る分には”通常版”より驚きに満ちていると思います。そして、オリンピックであるからには記録に注目が集まりますが…最近はパラリンピックの記録が”通常版”を上回ることもあるんだそう。

    これは凄い。生の足より、技術を介入した義足のほうが速いとなればどうよ?ゲームならよくある話で終わってしまいますが、現実になるとなんと感慨深いことかと。だったらロケットブースターと滑車で…みたいな事にはならないようにオリンピック、パラリンピックのルールがある筈ではあるんです。かりに予選から”通常版”で出場してメダルを取ったりすれば、これは大きな節目になるんじゃないかな。資金や技術に左右されすぎ?ってそれは通常版でもいっしょだろーがよ。

    かつてローマの奴隷は観客の眼前で命がけで戦わされて、品定めをされたと耳にしたことがあります。

    ところでこのオリンピックに関連があると思うんですが、地下鉄の運転士が英語でも案内しているのを耳にした。カタカナ英語でぼそぼそと。自分も英語の正しいイントネーションとか発音とかを、サービス提供レベルまで勉強したことないですが、それでもどこか違和感を覚えるレベルでした。もともと、日本語でも何言ってるのかわからんよあんなの。毎日のように乗っているし、乗ってる区間ならその駅名ぐらいは覚えているから判断つくのであってさ。英語案内に関しては、運転士がこんな仕事までさせられては大変そうと同情もできますけど、そもそも運転中に、そこら中に掲示の出ていることをマイクに向かって喋るのがおかしいんじゃないかなあ。あ、ここ数年、扉の上に出る案内表示が大きく、情報量も増えたのは大変に良いことだと思いますね。英語放送については、オリンピック終わったらやめそうだ、と予想。

    冷蔵庫を買い替えた。洗濯機はもう少し頑張ってもらうが、前回は年末の真冬に壊れて大変な目にあったのだった。その時も忙しくすぐには買いに行けず、風呂で手洗い足洗いしてみたらどんな感じかな?なんてのんきに構えたら結局半月以上も洗濯機がなかった。コインランドリー活用したのなんの。今回も年があけたら対応しよう。なんなら新年セールなんて、ずーーーーーっと縁のないものに参加も目論んでみたりしてさ。

    ちんげを切りました。開腹手術とかじゃなく、ハサミで雑に。そういう人の話を聞いたので、試してみました。どうも、「短髪のほうがメンテしやすい」という単純な発想のようです。メンテ…?とはいえ、短髪のほうが楽には納得がいくものですから、真似てみました。でも…ものすごく短くする勇気はなかったので、”短髪”のメリットを感じるほどでもない…半端な長さに。冷静に考えて、仮に野球部ボウズ的な仕上がりを実践したとしても、メリットってなんだよ、と思いました。衛生的ではあるかもしんないけど。メンテ…。

    今年はストレス解消が食欲に結びついて非常に良くないという自覚がある。実に歪な形で出ていて、暴食とはこのこと。普段は質素に食している。平日昼飯もタッパーに詰めたおかずがメイン。面倒とか忘れたとかで、コンビニの弁当、外食になることもあるが、それは週に一度ぐらいか。でも、予定のない休日には朝から揚げ物揚げ物米二合デザートみたいなの食ってげふーとか言ってる。死んじゃうわ。そこでyoutubeにある外人さんの筋トレ動画みたいなもんを実践してみるも、長続きはせず~。それでも1週間続けたときは、腿とか上腕の筋肉痛が妙にうれしかったりしてな。

    酒はほぼ飲まなくなった、仕事先の忘年会でも乾杯からお茶だった。「ほぼ」というのは、確かに家で数回のんだから。ズブロッカ買ったなあ。ああ思い出した、高い酒ってどんな味がするんだろうって思って物色したっけ。「クルボアジェ XO」だとか「マッカラン」だとかふむふむとネットで眺めてみたりした。オークションで話題になる新車買えるようなものではなく、2万円~もあればかえるかなーという酒もあるようだ。でもウイスキー美味しいと思ったことないしなー、で買うには至らず。思えば、ボトルを買おうとするから二の足を踏むのであって、ちゃんとしたオーセンティックっていうのかな、正統派、スタンダードなバーとか行けば、適量のそういう酒を飲めるんじゃないのかな、と思いつく。でもそっちのほうが二の足を踏む。

    ワカメの天ぷらって食ったことありますか。スーパーのお惣菜で置いてあったので食ってみたのですが、かき揚げスタイルであるからには油の量も半端ではなく…。味わいは思ったより良かった。考えてみれば、うどんに揚げ玉とワカメ乗せたものとそう変わりはないもんな。天ぷらのほうが強烈な磯の香りを感じて、一度体験する価値はありました。

    印象的なインタビュー。

    ――ご両親はなんと仰っていましたか?

    2人がそこまでいうなら、と事業計画にかなりアドバイスをしてくれて。結果的に、両親個人から2億円を借りて、銀座に1号店をオープンすることが決まりました。

    ――眞琴さんの場合は大学を辞めてまで起業の道を選んでいますよね。さらに、固定費の大きい店舗型事業をやること、背負う金額の大きさ、不安要素はたくさんあったかと思いますがどうでしたか?

    それが、不思議と不安は全くなかったんですよ。両親からずっと「何事もやりたいなんて言ってる暇があるなら、やった方がいい」と言われて育ったので。

    https://type.jp/st/feature/5343

    二億円出せる親がいればそりゃ不安にならんだろうよ。あ、そういうことじゃないですかすみません。

    今年も何か躍進できたような一年となりませんでした。「やっぱダメでした」というような一年を過ごしてしまいました。皆様、来年もよろしくお願いいたします。良いお年を。

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    300000000>58000000000

    例の三億円強奪事件は、ちょいちょい真犯人は誰々なんて話が流れてきたりする印象がある。もう50年前の話なのに未だにアップデートされているような印象が残るが、実際はそんなことはない筈。ジャーナリストの方々が何か突き止めかけたかのような口ぶりで語るのを見たこともあるけども、訝しい。結局、犯人不明、刑事も民事も時効とあっては各位は憚ることなく推測ができるんだろうなか。ようし俺もやってやる。以下読む価値はないのは何時もの通り。自分は勿論、具体的な検証をしている筈もない。こいつは表現の自由の悪意ある転用ってやつで本来はマスコミの仕事だHAHAHA。令和元年庶民の風刺。

    さっそく事件のwikipediaを読んだが知らないことが多かった。読んだ結果、よくもこれだけいろいろと判明してなお、逃れたなあという印象が残った。いうて、あらましぐらいは知っているからこその、アップデートされているような印象が残るという寸法ではあるなあ。

    「多量の現金を積んだ車を、警官を装って停車させ、そのまま運転席を乗っ取って現場から立ち去った」というのが具体的な事件の内容と思うんだけど、突発的に思いついて犯行に及んだわけねえだろって考えて、犯人はもちろん輸送の日付を知っている必要がある。そして具体的に輸送する車を特定できる情報があった。走行ルートも多分知っている。目撃情報を読んでみると、事前に犯行に使った白バイ(の偽物)が現場付近で駐車しているのが目撃されていたらしい。待ち伏せしているわけだけど、当日は実際に銀行から輸送車が出ていくところを確認していたらしいということも書いてあった。

    その、事前計画のうちで最良のポイントで奪ったとみてよいだろうか。何か勝算のある場所。理由はなんだったんだろう。刑務所の塀に沿った道路。信号も少なく、視線も塀のほうからは少ないと考えたか。実際、盗みの最中にたまたま通りかかった車があったという情報はなさそうだ。ここは計画が上手くいったんだろう。例えば土地勘があれば、いわゆるネズミ捕りがよく行われている場所なら、白バイを停めて警官が佇んでいても不自然ではない…のかな?

    目的の現金の総量を把握していただろうか?単独犯で、乗り換える車も事前に窃盗して準備済み。積み替え作業が発生するのは当たり前に想定内…だよね?現金を運ぶ車種を知っていれば、載せ替える車種も大体同じサイズの車で足りるとわかる。シミュレーションまではしてないか…積みきれなかったら置いて逃げたか。「ダイナマイトだ!!逃げろ」って言って、車ごと乗っとるんだから、その時点ではどんな状態で積まれているかは関係ない。そんな状態だろうと、車の中にあることには間違いないのだ。後に、団地の駐車場で逃走に使った車が放置されているのが発見された。後部座席には強奪されたときに現金を入れていたジュラルミンケースが残されていた。そこにケースが残っていたんだから、その車内で現金を何かに移し替えたと思う。

    もし、落ち着いて移し替え作業が出来る場所があれば、仮にそれがアジトだとして、盗んだケースごとアジトに持っていて、そこで移し替えて、ケースはそこに隠すなり処分なりするはず。アジトで空にしたケースをわざわざ車に積みなおすかな…?車のなかで積み替えて、車の中に置いたままにして、カバーをかけたほうが足が付きにくいと判断したと思う。あるいはアジトになんか戻る余裕がなかった。迅速に計画の次の段階へ進まねばならなかったのだろう。なんにせよ、車中で積み替えるなら人目に付く場所ではできるものではない。現地の土地勘というか道路事情には詳しそう…。結果として団地の駐車場に放置された車は、なんと数か月見つからなかったのだから、これも計画通りであるなら、ドンピシャにうまくいっている。

    あれ?ジュラルミンケースには鍵とか掛かってないの…?まあ…当時はそういうものなのかもしれない。

    この、数か月見つからなかった車以降は完全に足取りが途絶えた、ということになっていると思うんだけども、自分が上に書いた通りなら大量の現金を持って移動したはず。一人で?徒歩で?さらに別の車で?徒歩で長距離移動できる現金の量じゃないと思うし…では案外そこいらに隠れ家あったり…なんならさらにほかの誰かに強奪されたりしてなw

    んで?

    盗んだ現金はどうするつもりだったんだろう。こういうもの、どこに置くんだ?これだけ計画的(と見なされている)のだから、置き場所考えてなかったHAHAHAということも無いと思うのだがどうだろう。最近逮捕された、数億円ぬすんだ警備員は、コインロッカーに入れていた。重さは36キロほどになるそうで、肌身離さずという扱いができる量ではないもんな。50年経っていれば、犯人が死んでいる確率のほうが高いぐらいだと思うのだが、どうなっているやら。

    ところで、ダイナマイトに見せかけようとした発煙筒を磁石で現金輸送車にくっつけようとした、という筋書きに疑問がある。逃走する必要があるのに、煙もくもく出ている状態で一般道を堂々と走る計画ってこと?いくらなんでも無理がない?車両にくっつかずに落ちて、あるいはくっつけるの諦めて、その場に発煙筒が残ったということらしいけども、本当にそんな理由なのか。強奪されてのちに発見された輸送車を調べれば、そりゃあ跡が残っていただろう。それで発煙筒を付けようとしたが落ちたと結論付けたんだろうか。ここは何か綻びがあったと思えなくもないけど、どうだろ。

    興味もマシマシになり、せっかくなのでwikipedia以外にも情報を求める。例えば以下のサイトでは多々写真があり、wikipediaの情報をひっくり返すようなものもあって、びっくりする。先ほどの発煙筒の話でも、「発煙筒にまかれていたのが銅であったために車にくっつかず落ちた」って読んだけど、画像をみると「これしか巻いてないのに?」って思う。例えばこれが鉄ならくっつくという検証でもされたのだろうか。

    発見された車とジュラルミンケースのサイズ感が違っていた。これを後部座席に山積みでは、対向車とすれ違っただけでも、まして事件報道後であれば見逃される筈もない違和感だ。実際は簡単に見えないように積むことが可能だったとしても、発見されたときにはあんな露骨に外から見えるように積んである?うーん…。

    https://www.jiji.com/jc/d4?p=soe924&d=d4_oldnews

    また以下のサイトでは。

    https://tamaranzaka.net/sanokuen3/

    当時の航空写真が載っているサイト。今と違ってだいぶ田舎っぽい。

    自分のようなただの野次馬でも、改めて情報ソースにあたるといくつかの情報には新鮮な驚きがあった。特に写真関連。ほとんど見たことがなかった。また、ネット上のいろんなブログがこの事件のあらましや経路なんかを書いていた。そういう一つ一つの言い回しに揺らぎがあり、とらえ方によって意味合いの異なるようなものがあった。今となっては面白いなどと言えるもんだけどさ。


    という一方で、空前絶後、580億円相当の被害を出したとされるcoincheckのNEM流出事件は密やかなものだった。大きく報道もされたと思うけど、ながながと報じられることもなかったと思う。原因も対策もテクニカルな説明に終始するしかなくて、新聞なんかでは取り扱いにならないんだろうか。管理がお粗末でした、なんて適当な結論にしたりして。ユーザーには補償がされたらしい。投機的な商品であったことから、補償額についてひと悶着あったかもしれないけど、coincheck社により補償されたようだ。三億円事件でも本来その盗まれた現金を受け取る筈だった東芝の社員には、無事支給されたらしい。保険がかけられていたと。

    仮想通貨に保険はかけられないだろうから、自社資産なんだろうな。逆にこの不祥事で利益が出るポジションをもっていたのでは、なんて噂も流れるというもんである。…一方intelの脆弱性が騒ぎになったときに、あ、この話は良いですか。インテルインサイダー。

    coincheckのNEM流出事件では、その仮想通貨自体の機能を利用して、モザイクを付けるという処理が為されたことが話題になった。このNEM通貨は窃盗されたものです、と電子データ的な署名を付けることで、追跡の手助けとなるものと期待された。仮想通貨はその仕組み上、取引の履歴と所有者が追えるらしい。ところが額面が額面であることからだろうか、さほどその機能が有効に働かなかったんだろうか、盗まれた通貨は売りさばかれたという顛末がネットには転がっている。おそらくこれも、未解決のままになる事件だろうなあ…。

    3億と580億のあいだに何もなかったわけはなくて、数億規模の横領とか何度も発生している。あえておっさん臭いこと言えば、電子データのこわさってやつだ。コンビニで0と00キーを間違ったんだろう、お買い上げ額数十万だったか数百万だったかのレシートを受け取って吹いた事があった。あん間違えちゃったとおばs、おねえさんは言い訳していた。くそう、処分しないで取っておけば良かったのか。やくみつるあたりに売れそう。

    いろいろ読んでて思ったんすけど、現金の物量というのが、セキュリティ上プラスに働いていないだろうか。なんて思ってもみたけど、運用、管理のコストが増すものなあ。それに、管理も被害も数億規模で計算するからそんなことが言えるのであって、十万円鷲掴みで持っていかれても被害は被害であって「まあ十万ならいいか」とはならない。

    そういえば偽札のニュースをずいぶんと長いこと耳にしていない。そのテの犯罪が割に合わなくなってやる人がいなくなったか、あるいはまったくバレずに流通しているか。セキュリティの専門家だろうかマニアだろうと、自分の現金の真贋なんぞ気にしないし、ATMからぺろぺろ出てくる紙幣の真贋とか言われてもなあ。基本的にはすぐに手放しちゃうものだもんね。偽札であることを知ったうえで使えば犯罪の筈ですが、知る由もないから気にもしないよね。

    数億円盗まれても、”被害”がでないパターンが組めるとか、基本的には真贋など気にせず使っておる、とか。そかしながら高度な技術でそれを防いでいる…。流通することが前提というか、そのために存在するといっても大きく間違ってはない筈の貨幣のセキュリティってなかなか愉快なバランスの上で成り立ってんではないだろうかと思いました。まる。宝くじ買いに行こうっと。三億円落ちてるかもしれないし。

    Amazonでセールやってるけど、珍しく買うものもない。氷雨降りやまぬ休日でございました。

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    雑記

    「蒸気で目の疲れをいやす」的な商品を試してみる。酷使と呼ばうほどに使っているという自覚もあることでし。商品を探すと、〇〇の香りなどというものが多い。そういう香りがとても苦手なので無香料を手に入れるのにやや難儀した。無香料の商品名には「for MEN」ってついていたけど、男女差があるんだろうか。うかつここういうこと書くと、そのスジのおばさま方がうるさいですよ。

    目くじら立てると疲れがとれなそうなので、さっそく試す。梱包を開けてアイマスクのように被せるだけ。少し時間がたつと、熱を帯びてくる…帯びて…それだけ。蒸気のようなものは特に何も感じない。パッケージには「発熱体:鉄粉含有」とあって、ただのホッカイロだわこれ。もっとこう、アチアチの蒸しタオルみたいなものを想像しておりました。ダメですねという一品でしたが、無くなるまでは使ってみるか。ふと肩に乗せてみたらこれはこれでポカポカと心地よい。ずいぶん昔だけど、お笑い芸人か誰かが、疲れるとドライヤーの温風を当てるみたいなことを言っていたのを思い出した。

    みかんお買い上げ。小ぶりだがちょうどよい甘酸っぱさ。

    amazonプライムミュージックで、mogwaiのアルバムがだいぶ増えていた。洋物ミュージシャンの場合、カタカナで検索してみると違った検索結果が出るようで、今後も試してみたい。lukhashとかこねえかなあ。

    風呂の壁にマグネットで張り付ける簡易な棚。タンブラーを入れたり雑誌や漫画を立てかけたり、風呂ライフのお供になかなか重宝していたのだが、先日、場所をちょっと調整しようとどけてみると、錆びと思しき茶色い汚れがぽつんと。マグネット面に小さな穴のようなものを認めたfuuuuuuck。じっくり見ても判別難しい程度には汚れは落ちた。今後の対策としてマグネットと壁の間にジップロックの袋を挟む。丈夫だし、サイズもほど良い。

    ちょっと部屋の散らかりが酷くなってきた。大掃除の類は寒さの厳しくなる前にやっておくというのが自分なりの処方だったつもりなんだが、今年はどうにも…忙しさなら言い訳にもなろうか、でもなんか、実に怠惰なのだ。手を付け始めるとそれなりにはちゃっちゃとやってきた、しかし今年はどうしたことか。何かあったか。元号か。令和のせいにするとは我ながらふてえ野郎だ。

    高校生のころだと思うけども「お前らは昭和生まれで、んで平成も長くはないから、将来は明治生まれの人みたいな扱いになるぞ。げげーっ。長生きですね!って」予想に反して(不敬)平成の世は長かった。考えてみると、令和20年ともなれば平成元年生まれでも50歳超える。「昭和の頃もテレビってあったでしょ?」「あった」「電話は?」「あったけど紐で地球とつながってた」「紙に字を書いたことある?」「お金も紙に書いてたんだぞ」「石器時代かよwwww」

    未来は何色でしょう。千代に八千代に。

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    肩磨き粉

    片方の肩が痛む。首のほうまで痛みがあり、動かしても痛みがそんなに増すわけでもない。グリングリンと両手、首を動かしてみると、実のところ痛みは首筋にあるようだ。寝違えた。電車の中でぐっすり眠りこけてしまったので、その時かもしれない。塗る湿布的なお薬を首筋から肩、肩甲骨のあたりへ展開しようとして、届かない。ギリ届かなくもないけど、無理して痛みが悪化しないかという不安があった。何かないかとうろうろすると、風呂場に歯ブラシを発見する。掃除にでも使うかとその辺に転がしておいたものだが、これが役に立った。もうちょっとだけ長ければ完璧だけど、そんなに柄の長い歯ブラシなんぞない。塗り終わって、湿布薬のチューブと歯ブラシを一緒にお薬箱に放り込むとその違和感よ。歯磨き粉も見た目が全く同じチューブに入っているので、このビジュアルに違和感はないはずなのだが、お薬箱で並んでいると実に奇怪に見える。もっと違和感のある場所に並べてみようかと思ったが、意外なことにお薬箱以上の場所がなかった。きっと、間違って入れたのだな、とか、冗談なのだろう、と簡単に推測出来てしまうからだろう。つまり歯ブラシでなくともよい。靴の中に歯ブラシを入れようとも、目薬を入れようとも同じこと。ところが薬箱に歯ブラシを入れたら無意味だとは思わない。何かに使うのだろうと思う。

    夏の暑さが捌けて雨に悩んでいる間に冬がやってくる。カーテンを買わねばならんのだけど、少し迷っている。カーテンレールは二重にあるけど、一枚でよくねーかって思う。しかしまた、ケチる意味はない気もする。寒かったらその時は増やせば良いやと思う。窓の冷たさが日々増してくる。衣替えをせねば。冬物のスウェットとかをいったん洗って干したいが、何せこう休日に雨ばかりだ。

    除湿乾燥機くんは実によく働いてくれているが、数が多かったりすると、生乾き臭がついてしまうことがある。そこで「衣類消臭」と書かれた機能を使ってみることにする。くっさいシャツ一枚だけぶら下げて、二時間ほど消臭の風を当てて放っておくと、臭いが消えた。ただ風を当ててるだけでどういうことだ、このテクノロジーに素直に感嘆する。

    冷蔵庫の中を掃除する。毎回必ず散らばったこまかい玉ねぎの皮を処理することになんだけども、世の皆さんもそうなんだろうか。掃除機の頭ぶっこんで吸ったほうが良い気がしてくる。

    まあ、そんなとこ。今年はもう台風きませんように。