• どくしょかんそうぶん

    「日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy」を読んだ

    SNSで寄せられた質問に彼が答えるというかたちの書籍なので、シンプルで率直な彼の回答が並ぶ。しかしステレオタイプな日本人(日本の社会)の印象をwhyで殴りつけているとも言える。

    何度も我々がアリみたいだとのたまうジェイソン君に、ステレオタイプでお返ししてやればいい。成功体験でおっ立てて気持ち良くなってるトリガーハッピーのメガロマニア。銃を突きつけながら語るアメリカの自由は美味いか?幸福に満ちた祖国に乾杯。

    Answer me Jason. Why American people?


    皮肉とか風刺で噛みつくのってアメリカっぽくない?そう思ってこんな設えなんでジェイソン君怒らんでね。

    本書は実際のところ読みやすくて、至極まともな事を言っているので、アリと言われてマジ切れしないモデレートなJapanese Peopleにはお勧め。モチベーションというおなじみのカタカナ語に真面目に向き合うことが、とても大事な事なんだとわかる。一人でスマホを複数台持つような時代でも、付箋にメモ書いて貼っておくのが有効なのは、見てわかる、数えることができる、剥がしてなくなる…。小さなことをコツコツと、そのまま。実践できるレベルから始める。いつかは竜王を倒す勇者が、最初はこん棒でゆるキャラを殴りつけるようなもんだね。

  • えさのじかんだ

    めし短観2022年8月

    湖池屋のえびせん的なもの、「KOIKEYA The 海老」を食う。うす味で、不思議な風味だ。上品な味と表現されるのはこんな味かしらん。薄い。じゃあプ〇ン〇ルズみたいなのが下品な味か?あれはあれでありだ。そういや最近は、エビの頭を素揚げにしたものが飲み屋で出てくると聞いたけど本当ですかね。

    https://koikeya.co.jp/news/detail/1348.html

    油使ってないというシーチキンを発見したので買ってみる。「オイル不使用シーチキンマイルド」とある。そもそもシーチキンって、マグロの油漬け低温調理だ。諸般の事情でカツオの肉だけど…。油を使わなかったら…茹でるのか??どうなることか。蓋を開けると、切り株みたいな丸がぽつんと。表面には何か積もっているようで、悪い予感しかない。カツオフレークみたいなものを想像したが、心配したとおり油の代わりに水で煮ました、というものに見える。スプーンですくってひとくt

    これは不味い

    味付けしてないんだろうけど、これは弩級糞不味。

    低カロリー、低塩分は非常に結構だが、これは駄目だ。例によってペット用って書いてないか確認した。良い子は買っちゃだめだー。加熱調理すればいいのかもしれないが、調理するなら最初からカツオ買うわ!カツオはまずくて安い刺身たまに売ってるし。

    https://www.hagoromofoods.co.jp/products/detail/?id=777

    うまい棒を食う。うまかった。お菓子はなんでも昔より小さいという認識があるけど、これも昔より小さくなってないかな?調べたらその通りだった。仮にこれが二倍大きいからって頻繁に買うことはないけども、なんかしょんぼりするよね😞ただ、子供の頃と比べたらお財布の中身は十倍どころではないぞ。そのうちわんさか買ってやる。

  • どくしょかんそうぶん

    「ライトハウス」を観た

    これはテンション高くて良いサイコホラー。あらすじなどは適当にググってくれ。

    白黒の古い時代の映画にしては音声もクリアで、画面も美しい。登場する人物も少ないので、主要キャストの面ばかり見ることになるんだけど良い面構えしてて、最後まで見入ってしまう。中でも一番迫真の演技を見せてくれたのは、

    カモメ

    どうやって撮影したのこれ?っていうシーンもあったんだけど…調べたら本作は2018年撮影だった。じゃあ…本物じゃないかもな?全編をとおして眉をひそめながら観るような作品ではあるものの、大人のみなさんには良いエンタメとなる佳作で御座いました。

  • どくしょかんそうぶん

    「失敗の科学」を読んだ

    Amazonプライム枠。普段から勉強に勤しんでいる人には何をいまさら、という内容かもしれないねえ。自分のような不勉強な人間でも絶対に知っている事実として「人間は絶対に失敗する」ということがありんす。誰でも人生で叩き込まれる教えの一つだろう。いつしか自分のしでかしたことに青ざめて恐怖し、実感することになる。本書を読んでいる間にも、どこかに失敗があったかもしれない事件が起こっている。帰宅したら冷凍庫が開いていた、KDDIの大規模障害、安倍晋三氏の銃殺事件まで起こってしまった。

    結構ボリュームのある書籍だが、事実をもとにした内容であることもあり、わりと丁寧に何度も書いてある内容もあったりして、そんなに苦にはならなかった。兎に角わかりやすい内容だった。あまり「わかりやすかった」ばかり言ってると胡散臭いですが…。

    本書は現場猫みたいな事案を紹介するような内容ではなく、もうちょっと複雑な事情に触れている。実際の現場ではちゃんとマニュアルがあったり、失敗回避のための行動がとられていたのに、なぜこうなってしまったのか?一体何が起こったというのか?淡々と解明されているものの、事実に基づいているからリアルでじつに肝が冷える。

    この「失敗」という状況から多くの学びがある、というのは殆どの人が経験したことがあると思う。想定してない事が起こって、想定してない結果がでるんだから、そりゃあそうなんだ。だからってわざと失敗して良いというわけではなく、みんな成功を目指してる。そのためにあれこれお金をかけたり勉強したりリスクをとったりしているんだ。だから、失敗を認めないという状態が発生しうる。失敗したことにならないので、同じ轍を永遠に…ということになる。この辺の事例もわかりやすく書いてある。事実を認めずにすり替えてしまう。誤りを認めないことでキリスト教的価値観に縛られて、西洋科学が発展しなかったという主張までされている。カルト教団や刑事裁判など、「いかにも」な事例が登場するのでほんとわかりやすい。予言が外れた、だの、犯人をでっち上げた、だの。個人的にはプロ野球の某投手が気になってしまう。

    だから、エラーや失敗の報告をされたとしたら、まずは「よく報告してくれた!」と褒めるぐらいじゃないといけない。これは何かネットのコピペで読んだ気もする。ただ、ずっと褒めているばかりでは火事を眺めているようなもので意味がない。それでも少なくとも失敗があったという報告に制裁ばかり与えては、誰もそんな報告しなくなる。これも実体験あるよね、大体の人。現場猫はこうして生まれるんですなあ。

    「Kitchen nightmare」を観ていた。そもそも酷い店を選別している企画なので偏りはあるだろうけども、多くの責任者は平気でうそをつき、問題ないと言い張り、責任は俺にはないと言ってのける。店にはそれを問題とみなしている従業員やシェフがいて、客の評判は良くない。顧客のクレームを報告されてもシェフは無視する。テレビの企画って面を含めても、アメリカ人っぽい「自分を肯定して押し切ったほうが勝ち」みたいな…世相?が引き起こしてるんじゃないかと思うけどな。

    帰宅したところ、冷凍庫のドアが開いてて、水浸し。試しに冷凍食品の袋を開けてみると、すでに不審な匂いがしていたので全部捨てた。ちゃんと閉まっているのを確認しよう!なんてあたりまえだ。確認を実践していないから開いていたわけで、どうやって実践するのか。長時間開けっ放しだったら自動でしまる冷蔵庫を買うのか。何か機構をDIYするのか。開いているあいだは音が鳴るとか。ポポーポポポポ♪そもそも冷凍庫のドアは正常に機能しているのか?冷蔵庫でチェックリスト作る練習できる。

    どうするも何も「気を付ける」とか「心がける」なんてものは神頼みと同義でダメなんだ。他にどうしろって言うんだ?というところで「こうしましょう」というアイデア、対策、プロダクトが生み出されるというのが「失敗の科学」なんじゃないかと思う。そう失敗は防ぐことができる!…という可能性もある!という気がする!うまくいけばの話だが!

    そんなもんだ。神はいない。人類つらい。現場猫はいる。人類つらい。

    Amazon「失敗の科学」

  • ふでのゆくまま

    ラインに寄せて

    こんなご時世でもこんな暮らしぶりでも、ドアの外側には示唆がころがっている。[要検証]

    鍵を閉めて、空を見上げると厚手の雲が一面に広がっている。天気予報を確認すると雨は降らないと言っているが、傘を持っていくのが人生の学び。人生の敵である怠惰がいつものように勝ちまして、傘持たずしてお買い物。仕事の時は、重くても濡れにくさ重視で大きめの折りたたみ傘つかってる。こんな空模様では持たないわけがない。しかしご近所の買い物ではなかなか。ビニル傘でも良いんだけどな、そろそろ寿命が見えてきた感もありんすため、軽くてコンパクト方面の傘もあったほうがいいかな。

    スーパーで買い物を終えた帰りでも、まだ薄明るい。地元民御用達のような裏道、少し前をおねえさんが歩いている。さらにその先を行く通行人を、おねえさんが左から追い抜くときに、すいぶん大きくそれた。駐車場に足を踏み入れながら大きく弧を描いた。路面に何かあったんだろうか。自分もすぐにその場所まで到達するも、特に足元には何もない。先ほどお姉さんが抜いた通行人は鈴を微かに鳴らしながら杖を左右に振って歩いていた。視覚に障害があるんだろう。嗚呼なるほ…杖が当たらないように大きく迂回したのかな?家を出てからずっと雨が降ってこないか気にしている。自分もささと抜き去って先へ進みたいが、どうも杖に触れてしまいそうだ。道幅は狭いまま続くし、しょうがないからゆっくり後ろをついていくしかないのか。杖が反対側に行った瞬間に前ダッシュしてはどうかと思うけど、そんなドタバタしたら驚かせてしまわない?「あのー、先に行きたいんですけど」なんて声をかけても良いものだろうか。別に道を塞がれているわけではなく、2分も後ろをついていけば辻に出るので適当に曲がればよかろう。煽り徒歩ダメゼッタイ。

    突如ベルの音がして、我々の後ろから自転車がやってきて、抜き去っていく。杖が止まる。あ、今かあわわわ、どたどたと先へでた。少し進んで振り返ると、警戒しているのだろうか、立ち止まって杖を止めている。これは良くないことをしてしまったか…?こちらから声かけたほうがいいのかしらん、逡巡していると、すぐにゆっくり歩み始めた。どうも60~70ぐらいの女性のようだった。やはり前へ出たいんだったら、そう声をかけたほうが良かったかな?本当言うと、「スマホで通話を始めるフリをする」とか「足音を大きくする」とか思いついた。ここに人がいます、とアピールするのは悪くないだろう。自転車だったらベルを鳴らすもんだし。しかしこれといった行動を自分から起こすことができなかった。ラインがわからん…これはわたくしの人間の小ささがでるエピソードで素晴らしい。雨は降らなかった。

    電動キックボードがナンバープレート(っぽいもの)つけて走ってた。あれにも亜種がいろいろあるのか?それとも全く別の種類か?狭いよ東京。坂道も多い。いろんな車両を走らせてる余裕ないよ。いっそ飛ぶほうが簡単だったりするかも?とはいえ、こういうガジェットは車以上にメンテナンスに命を預けることになりそう。素人が使える機会は永遠に来ないかも。(後日別の場所でも見たけど、乗ってた人おなじっぽい…)

    みんなが空を飛んだら、どんなルールが生まれるかしらん。でも、まずは消防や警察に導入してほしい。現場に90秒とか心強いやん?どんな未来のどんな暮らしぶりでも、ドアの外には悪意のほうが多い。正義のヒーローが飛んでくるまで、きっともう少し。