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日立のドローンみつからぬままに、告知ページも消失して404
府中にあるNECの施設より、ドローンがどこかに飛んで行ってしまったという騒動があった。事件があったのは2019年11月10日で、NECのサイト上で発表されたのは11月18日?その後も発見されないままだったと思うのだが、ページが404になっていた。
https://jpn.nec.com/news/info/20191118.html
結局ドローンは発見されてはいないと理解した。情報を公開した以上は、その後発見されたならば、発見されたという発表をするべきだろう。見つからない時は…永遠に探し続けるわけにもいかないので、どこかでやめるのでしょう。でも「諦めました」ってはっきり発表するものだろうか?実際には警察もNECも捜索をしていなくても、情報求む!というテイでいるもんじゃないかなと想像する。そういうテイの表現として、上記のようなページは長く残しておくのが王道か?と思いました。実際、自分だったらどうするかな~と考えを巡らす次第。ちなみに私が404に気づいたのは2021年5月の末ごろ。
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html5が2021年の1月に廃止されていた
知りませんでした。
自分がもうwebでなにやらあれこれ、というトピックに興味を失ってしまったんだなあ、と感傷に浸ったのです。しかしネットで情報を漁っても、騒ぎになっておらず、「あ、そうなの?」というリアクションが多いように思われました。廃止に関して、ソースコードを修正する必要がある、というケースがあまり無かったので大きな話題にならなかったと推測します。何々というタグをブラウザがパースしなくなる、とかjavascriptでのオブジェクト操作が全く変わってしまう、とかだったら世界中のwebサイトが大騒動だったことでしょう…。そうなったとしても、我々一般人は、神ぷろぐらまがライブラリを作ってくれることに期待するしかない。
正直よくわかりません。廃止だ策定だの合理性が、よくわからない。addressタグで誰か幸せになったんでしょうか。data-何たら属性を見たときにぶったまげて、20世紀のhtmlかな?なんて思ってしまった。とにかく、どうにかついていくしかないんですな。やれやれ。
廃止ってなんだよ、と真面目に知りたい方は以下リンク先をどうぞー。
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librahack10年
librahack事件という出来事がありました。世間的には「岡崎市立中央図書館事件」というらしいです。これから十年が経ちました。当事者でもなんでもないのですが、インターネット社会と政治がどうこう、という問題の嚆矢だったんじゃないかなあと思います。逮捕に至ったという部分だけ見れば、こういうことを生業にしている人たちからはたまったもんじゃないという意見があります。しかし、そういう人たちもまた、生業の一環でサイトの運用保守などやっているわけで、なんでも自由につつかれてはたまったもんじゃないと主張する筈です。本件はバグを踏んだのが部外者だったためこんな騒動になったのかな?と思いますが、本件の具体的なバグの内容ってなんだっけ…??
自分は今なら「APIが開示されているわけでもないのに、本番環境でCRONまで使って試したことは軽率だったのでは?」なんて感想も自然にでてくるのですが、当時はweb2.0とかマッシュアップとか言われていた時代ですよね多分。公開されている情報をどういじくるのか、みたいなアイデアはwebプログラマのみなさんはお持ちだったかと思う…。前掲の逮捕されたご当人によるブログを読んでいると、警察とのやり取りが出てくる。2010年だと警察側も技術用語が全く通じない、なんてことはないらしい様子が見て取れる。だからこそ、未熟な知識しかないと、こういう事態に陥ったときに、自分で自分を弁護できないんではないかと思った。無罪を勝ち取るとかそういう話ではなく、主張自体がぼやけるというか。
じゃあ技術と覚悟があればなんでもOKかというと、そんな筈はないのが世の中の常識ではあるんですが、なんでも万人を納得させるのは難しい。例のロバと老夫婦のコピペ。マスクを100枚買うのは不正と言えるほど大量なのか?一日一枚三か月分をまとめて買うことは、流通に障害を発生させるほどのクエリーなのか?マスクがあればOKだけど無いからダメ!バグだ仕様だのもめ事はいつまでも続くのであります。
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アウトドア般若心経は現代なら簡単か
アウトドア般若心経という、みうらじゅんの企画がありました。般若心経の280ぐらいの文字を、それぞれアウトドアで写真に収めて般若心経を完成させようという試み。かなり昔の記憶ですが、完成時にはタモリ倶楽部で読経が披露されたりもして、なかなか感心した記憶があります。もともとサンスクリット語に感じを当てているので、日常は使わない文字があり、それをどうクリアするのかというのが一つの攻略のポイント。また、アウトドアという条件により、主に公の場所にある文字という追加の縛りが生まれる。
今なら予備調査簡単なんじゃね?と思ったので自分でもやってみました。予備調査だけ。実際に本編を真似する人がもっといても良いと思うんだけどな、見かけないねえ。
まずはルールを考える
般若心経の文字列はwikipediaを参照しました。細かいバージョン違いのようなものが各種あるらしいですが、そんなもん素人がこだわってもしょうがないので。コレクションの対象はこの文字列。コレクションの際には、世間一般に迷惑をかけないように、法規に触れることや、他者のプライバシーを害することも慎むべし。アウトドアということなので、公共の場所にあるもので完遂させたいところです。協力してくれた人の名前から取得する(免許証の画像とか)ようなケースは趣旨に反するような…。逆に、許可を頂いたうえで、表札とか名刺から全部集めたらそれはそれですごい。会うとドア般若心経なんつってwww
文字の種類
ネット上にあるツールやコードスニペット類で調べたところ、登場する文字の種類は118と出ました。一番多く登場するのは、「無」で21回。以下、「羅」「不」「是」「波」「般」「若」と続きます。同じ文字を同じ写真で誤魔化すなら118か所発見すればよいですが、そんなことは許されません。一回しか登場しない文字が63文字あります。まずはこいつらを片付けてから、複数回使っている文字をカウントしながら集めていくのがミスが少なそうでしょうか?
難所
文字列を眺めたところ、街中で見かけない文字も多く、中には人生で一回も見た記憶がない文字すらあります。「亦」「訶」「蘊」「耨」「藐」「埵」「罣」特に、「亦」を4つ集める必要があります。さらに、「羯」を4つ「呪」を6つ集める必要があります。こんなのアウトドアにありますかね?
そこでインターネット素晴らしい
地名、駅名、企業名あたりで使われていれば、画像を取得できる場所の特定は容易ではないかと思います。「亦」のケースを試してみましょう、実際にこの企画をやりたい
阿呆の活発な方にとっては以下ネタバレかもしれません。https://www.obirin.ac.jp/about/campus/machida.html
http://www.joint5.jp/ekiraku/ekiraku00/index.html
十分ほどで四つ以上発見。しかし、現地で画像に文字を収めることができるか、というのが勝負ではあります。上記以外にも候補はあるにはありますが。ところが、「耨」「藐」になるとさすがにぱったり情報が途絶える。実際にみうらじゅんは達成して本まで出しているんだから、少なくとも当時はあったはずなのだ。検索を続けるとその答えには到達しますが、それ以外に正解はあるんだろうか。個人的にはあると思う。どこかの史跡の案内文とかにあるんじゃないだろうか。
チート
般若心経を掘った墓石とか、寺社とかに掲示してある般若心経を撮る。
さあみんなもやってみよう。
んで、デジタルデータにおける宗教的体験とはどういうものなんだろう。何か象徴たる存在の有難みは、その実存ゆえにあるのかもしれない。しかし肝心の神や仏の実存が曖昧だ。つうか実在しねえわ!!故に教祖様とか生まれ変わりだとか胡散臭い実在、なんならガチの犯罪者まで含めて実在するわけだ。そんなものに縋るぐらいなら、画像検索とか動画再生だけでありがたや~、と感じるぐらいが昨今の平和な心、慈悲の一つのありようなのかもしれない。
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「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト『3度目の正直』」のamazonレビューを読んだ
タイトル通り、書籍は読んでいませんが、レビューを読みましたので、レビューの読書感想文を一筆。
書籍のほうはちょっと期待はずれなようです。我々が一体何を期待していたのかといえば、その一つは業界にネットに流れてくる噂の真相でしょう。本書はその闇に光を当てるが如く…と思ったのですが、どうやらおとなしい苦労話が載っている程度らしい。わざわざ刊行するものとしては、無茶なことを書けないのは当り前の話ではあるが…。でも、そんな大人しい内容を期待してないのも、当たり前といえませんか。みずほの件ならきっとあの噂も…みたいな期待があったと思います。個人的には何か秘密の暴露とも違うタイプの好奇心がありました。飛行機事故の検証番組みたいな、ち密な調査に基づくドキュメンタリータッチの。そのち密さが「そういう話の出どころ」にまで及ぶことを野次馬的に期待していました。本書の内容自体はそうじゃないと。レビューにもそのことがきっぱりと書かれています。
以下、引用です。
はっきり言いましょう。
みずほ銀行のシステム統合を「IT業界のサグラダ・ファミリア」と揶揄していた我々は、以下のような先入観を持っていたのではないのでしょうか。
・無能な経営陣
・迷走する要件定義
・コロコロと変わる仕様
・凄惨なデスマーチ
・スパゲッティのような解読不能の旧式システム
・複数ベンチャー参画による混沌
・多重下請けで集まった粗悪な品質の労働者
・度重なる遅延と億円単位で膨らむ開発費
・求められるパフォーマンスだけは一流(義援金の数百万件/日の振り込み処理)
それで「みずほの中の人がどれだけ愚かで、参加したプログラマーがどれだけ悲惨だったか」を半ば笑いものにして酒の肴にするために、この本を買ったのではないのでしょうか?
であれば、非常にがっかりすると思います。
というのは、本著は「みずほ銀行のシステム統合は、前代未聞の巨大なプロジェクトだったため、これだけのお金と時間を要しました」という姿勢にたっており、ところどころで問題点を指摘しつつも、本プロジェクトは概ね成功したと見なし、むしろ困難な挑戦をやり遂げたみずほ銀行を評価する立場なのです。
著者は技術者ではないので、技術的な話もあまり出てきませんし、意図的にそれを避けてるようです。ですのでシステム屋が読んでもあまり参考にはなりません。
よって本著を楽しめるのは、みずほ銀行のファンぐらいじゃないかと思われます。野次馬の期待を見事に看破しておられます。リンク先のレビュー日に注目してほしいのですが、評価の高いレビューの多くが発売後数日のうちに記載されています。本書は(自分のような野次馬もふくめて)業界からの注目が高かった。「一体なんでこんな事になってしまったのか?」という疑問に対する答えを期待したのではないかと思います。そして、この失敗から何か学び取ることができないだおるか、という思いもあったかもしれません。ちょくちょくネットに流れていた「酷さ」についても書かれていれば、なおのこと学べると。率先して本書を手に取った業界の方々は、おそらくは経験豊富なエキスパート。彼らの言葉には、ただ一冊の書籍のレビューとはいえ、とても重みがあると思います。自分のような凡人が本書を読んでも「はえ~」で終わってしまいそうですが、きっちり「これじゃだめだ」と指摘がされていたりします。
そして、最後に。本書の内容やみずほ銀行、みずほ証券に手厳しい言葉を綴っているレビュアーも、「現場」で対処した方々にはただただ、慰労の言葉を綴るばかりである。これはもう終戦の風景だ。輩の形見一つすら持ち帰ること叶わず、傷だらけの体一つで帰還した兵士に、膝をつき手を取り合ってかける言葉である。そしてまた、心も体もぶち壊され、戦地から帰ってこれなかった兵士もいるのではなかろうかと思うってしまうのです…。
ご苦労様でございました。我々はここにいます。