librahack10年
librahack事件という出来事がありました。世間的には「岡崎市立中央図書館事件」というらしいです。これから十年が経ちました。当事者でもなんでもないのですが、インターネット社会と政治がどうこう、という問題の嚆矢だったんじゃないかなあと思います。逮捕に至ったという部分だけ見れば、こういうことを生業にしている人たちからはたまったもんじゃないという意見があります。しかし、そういう人たちもまた、生業の一環でサイトの運用保守などやっているわけで、なんでも自由につつかれてはたまったもんじゃないと主張する筈です。本件はバグを踏んだのが部外者だったためこんな騒動になったのかな?と思いますが、本件の具体的なバグの内容ってなんだっけ…??
自分は今なら「APIが開示されているわけでもないのに、本番環境でCRONまで使って試したことは軽率だったのでは?」なんて感想も自然にでてくるのですが、当時はweb2.0とかマッシュアップとか言われていた時代ですよね多分。公開されている情報をどういじくるのか、みたいなアイデアはwebプログラマのみなさんはお持ちだったかと思う…。前掲の逮捕されたご当人によるブログを読んでいると、警察とのやり取りが出てくる。2010年だと警察側も技術用語が全く通じない、なんてことはないらしい様子が見て取れる。だからこそ、未熟な知識しかないと、こういう事態に陥ったときに、自分で自分を弁護できないんではないかと思った。無罪を勝ち取るとかそういう話ではなく、主張自体がぼやけるというか。
じゃあ技術と覚悟があればなんでもOKかというと、そんな筈はないのが世の中の常識ではあるんですが、なんでも万人を納得させるのは難しい。例のロバと老夫婦のコピペ。マスクを100枚買うのは不正と言えるほど大量なのか?一日一枚三か月分をまとめて買うことは、流通に障害を発生させるほどのクエリーなのか?マスクがあればOKだけど無いからダメ!バグだ仕様だのもめ事はいつまでも続くのであります。