めし短観
スズキの切り身が売られていたので、買った。フライパンにぽいっと放り込んで雑にソテー、美味い。滅多に買うもんじゃないけど、こいつこんなに美味かったか?今後はもっと積極的に買いたいが、あまり売られているのは見かけない。
ご飯に混ぜて炊く麦の粒ありますね。もち麦と言われる、細い袋に小分けになっているやつ。米もないし、炊飯器はしまっちゃったし出すのも面倒、こいつをどうしようか考えておったのですが、鍋で炊けないかなと。ググると、普通に実践例があったのでそれに倣う。普通の片手鍋に、200Gのもち麦。水加減がどうしたものか…100Gで600mlほどと参考事例にあったので、固めが好きなことを勘案して200Gのもち麦に850mlほどの水としてみる。いくら何でも少なく思えるが、結果として平気だった。
ごんごんと沸かす。灰汁を取りながらと説明されていたが、細やかな配慮を却下し、適当に2,3回掬う程度に処理する。20分ほど茹でるという事だったが、それよりも早く焦げた匂いが漂ってきた。これは水加減の故か?火を止めて、蓋をする。このまままた20分ほど蒸す。完成。美味いのかどうかもわからないものが出来たが、焼き魚をおかずに頂く。かなりプリプリとした歯ごたえがあり、白米とは流石に別物であります。翌朝は玉ねぎと人参しかはいってねえカレーで頂く。おこげ部分は美味しくなかったがこのあたりはコメとの違いか。総じて十分に美味しかった…?芯があるわけでもなく、水分べちゃべちゃというわけでもなく、上手く炊けたもんだ。これだったら白米も炊けるかな。小学生の頃、キャンプの時に飯盒で炊いたことがあるけど、炎で作るのはそれ以来だろう。キャンプなー…なつかしいねえ…。じゃあ白米炊きは夏休みに試すか。んで、おかずに揚げ出汁豆腐とかザーサイを選んでしまうのよ、小学生とはそこが違うんだ。
いわゆる「卯の花」の水分調整難しいなーなんて思っていた。最近、しっとり感を出すためには油を使うとどっかのレシピに書いてあって、実践したら確かにしっとり。そんなドバドバいれては軍用レーションみたいなカロリーになってしまうので、控えめに。そもそも、おからを入れる前に油で炒めるというレシピもぼちぼち発見。自分はニンジンなど具材を出汁で茹でたところにおからをドサドサいれていたんだけど、これでは油分はゼロだもんな。炒めるとその脂分が生きてモイスト?油の代わりにマヨネーズという記事も見つけて、ためしにちょこっと合えて頂いたが、好きにはなれず。マヨで済むなら至極楽ではある。
さっこんの冷凍食品シリーズの延長で、鶏肉の唐揚げも試してみたところ、実に美味いなこれ。揚げたてっぽい感じの再現が凄い。自分で揚げたのと大差ない。この冷凍食品を買った店の、お惣菜唐揚げより美味かった。ま、揚げ物は揚げたてに敵うものございません。技術によりその再現性を高めてきた冷凍食品に軍配があがるのも、考えてみれば当然。長年自炊してきた独り者のおっさんが、この歳で冷凍食品のクオリティに舌を巻いている。悲しいわ。童話なら悲しみに暮れているところをガキに慰められる場面。
そこで冷凍まつり。
先鋒は、マルハニチロの「あじフライ」であります。あじが平仮名なんて洒落がきいてますね。残念ながらあまり美味しくはなかった。いくら何でも小間切れすぎるだろう。衣と油の臭みしかない。レンチンで食えるのは手軽ではあるが、それは昨今の冷凍食品の要件であって、同じ手間で選択肢が豊富なら次の要件は味わいになる。祭りですからね。日常的に食うなら体に良い云々。もっとお惣菜のサイズ感だったら美味しいのかね?
https://www.maruha-nichiro.co.jp/products/product?j=4902165264418
次鋒。同じくマルハニチロの「ほうれん草とチ~ズのささみカツ」が登場する。チ~ズと波打ってるなんて洒落がきいていますね。こちらは味わいまずまず合格。しかし、どこにもほうれん草の気配がなかった。なんなら、ささみの気配すら薄く、俺は一体何を食べているのか。チ~ズの波がその主張の強さの顕れか。「自然解凍の場合凍ったままお弁当箱に入れてください」という表記に驚いた。これを体感するためにもう一度買わねばならない、商売上手め。原材料のチーズフードってなんだろうか。
https://www.maruha-nichiro.co.jp/products/product?j=4902165617214
中堅。テーブルマークの「ごっつ旨いとろ~りたこ焼き」が姿を見せる。粉もんは解凍の火力を間違えると酷いことになりそうだけど、最近の商品は細かく解凍の指示があるので安泰。紙トレーまでついているのがありがたい。んで、お味のほうはまずまず宜しい。本当に中がとろ~りの塩梅になるのはすごい。ソースがついていたけど、どうせ甘いだけのものなので使わずに頂いた。レンチンでこれなら満足ではあるのだが、こういうもんは紅生姜とかかつぶしとか青のりとか、その辺もセットじゃないとイマイチ感がでてしまうと学びました。
https://www.tablemark.co.jp/products/frozen/snack/detail/7116919.html
副将。ニチレイの…梱包に書いてある文章のどこまでが商品名かわからなくなっている特からとかいうやつ。鶏のから揚げ。味わいは普通。特にいう事もない。ファミレスとか安いチェーン居酒屋で出てくるのこれだよね、って。コンビニの弁当に入ってる唐揚げもこれだな。次に買う時は別のものにしてみよ~というのが正直な感想。
https://www.nichireifoods.co.jp/product/detail/sho_id148/
大将。スマイルライフの「さばの味噌煮&五穀入りごはん」弁当がそのまま凍ってますがな。大人数のご家庭でなければ、こういうのが一番便利だと思う。味わいもまずまず。ただ、ご飯は常温保存できる商品がたくさんあって、比較的長期のストックまで考えるとこの商品で冷凍庫を埋めるよりは、おかずをストックするという選択になるものだと思う。どうかな。しかし350円でおつりがくるとは…。ググると特定の店舗の商品がヒットするのはなんでだよ。東馬込店ですってよ。どこか存じません。
延長戦一人目。テーブルマークの「新鮮卵のふっくらオムレツ」卵料理のふっくら感は主に油によるものなので、何かすごいものを想像してしまったが、そこまでアレではなかった。本商品は、春巻きの中身を卵で包んだような味わい。味付けは和風ということだが甘ったるい。外側の卵っぽさはいちおうあるかな?という程度。4つしか入ってないのがちょっと惜しいな。少ないのが惜しい、というほどには満足。
https://www.tablemark.co.jp/products/frozen/lunch/detail/7210223.html
延長戦二人目。オレアイダの「細切りフライドポテト シューストリング」レンチンだと思ったら油で揚げるなどと書かれており面くらう。自分で揚げるんだったらジャガイモ買うわ。オーブントースターでもいけるようなので、じんわりと焼く。可もなく不可もなく、ふつうの芋フライが出来た。しかし日本にはじゃがりことかjagabeeがありますのであまり魅力を感じない。
http://www.oreida.jp/products/p-a02.html
延長戦三人目。白熱した戦いは続くも、疲れの色が濃い。正念場である。マ・マーの「濃厚カルボナーラ」ここに見参。鍋で茹でてソースをかけるだけのものを冷凍食品で頂くというのは、人類の怠惰の権化のようで恐ろしすぎる。レンチン一発。地獄ですら生ぬるい。しかし仕上がりは程よい温度。麺の具合もぶりゅぶりゅでよろしい。アルデンテなど言ってるやつは既に地獄の釜で茹でられております。滅びの言葉で御座います。味わいは、鍋で茹でてソースをかけるだけのものと同じ…と言いたいが、少々水っぽい感じがあった。鍋で茹でてソースをかけるだけのものは、最後には同じになるかもしれないが、序盤のソースでろんでろんの部分があるのが、んまいのであります。あゝ冷凍食品は地獄への携行食。
https://www.nisshin-foods.com/foods/products/4902110372380.html
延長戦四人目。現のレンジが鐘を衝かずに居直れば、地獄の番犬は目覚めが悪い。日照りの夏、魚は感情がないから食っても良いとの下知、走る。ニッスイ「炭火焼さけの塩焼き」金魚じゃねえのこれ、と思わずにはおれない控えめすぎるサイズ感。番犬も食わない。単純に美味しくはない、というものが出来上がった。魚の油ではなく、解凍された水分が噛むたびに滲み出rrrrrrrニルバーナの湧き水は腐り始める。魚は、感情がない、から、食っても、良。
https://youtu.be/q4gMfdfRRnA?t=49
延長sびょうびょう🐶がるるる。
商品アピールの多くに出来立ての美味しいうちに冷凍的な文句がある。これはすごいエネルギー使うのではなかろうか。店頭でもご家庭でも、凍った状態のキープにもエネルギーが要る。それをレンジで解凍して食う。この罪深さはどうだね。フォアグラだの踊り食いを批判している場合ではないぞ。近代現世ではエコロジーは人道なのだよ。口にすれば地獄いきではないかこんなもの。あゝ次のsinじろうのターゲットは冷凍食品に違いないが当人に思想はないので童話でワンワン。庶民は地獄で凍り続ける、みなさま地獄であいませう。
腹がhellのは人の業、なんてーましてー。
4点。