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2020年のインターネット
皆様の2020年はいかがでしたか。今年もタイトルで大風呂敷を広げただけでして、内容の薄さに定評があります。
世界のどこをつついても、今年の話題はコロナウイルス騒ぎしかありません。来年もおそらくはかなりのウェイトを占めるでしょうが、できればポジティブなニュースが多いことを望みます。その余波は、インターネットにも及んでおります。例えば、Youtubeにアップされる、海外のmeme動画などを見てみると「quarantine」という見慣れない単語がタイトルに入っているものが多数。これは隔離、検疫という意味で、伝染病対策の隔離を意味するらしく、まさにみんなが家籠りしている様を表現しています。動画の内容も、家で暇を持て余して何かチャレンジしているようなものが多くありました。いわゆるピタゴラスイッチ的なやつとかー。
Windows7のサポート終了がありましたが、騒ぎにはなっておらず。XP終了で騒いでたのが最後の蛮族だったのではないか。
国勢調査オンライン
英語圏ではNGの四文字をIDに割り当てられたツイートが話題に。今年いちばんワロタ画像はこちらでしょう。26種類のアルファベットで4文字の並び順が特定のパターンになる確率だから…26X26X26X26で計算あっているでしょうか。だったら456,976と出ましたので、国勢調査ぐらいの規模だと十分起こりえる…のかもよくわからんですが。
https://twitter.com/amasras/status/1306062540519079936
ベイルート爆発
「FPSゲームのオープニングみたい」という感想が多数散見された。自分もその意見には賛成する。それだけ”質の良い”迫力のある映像が多数残されている。モバイル機器の進歩よ。数も豊富だった。最初の小規模爆発からやや時間があったために、カメラを向ける猶予があったためではないだろうか。さらに、現地では18:00という仕事も終えた人が多そうな時間だったということも要因かな。防犯カメラなどの映像も多数残っているし、ビルの高い場所からの映像もある。爆風の到達と同時になぎ倒される人々や家具の映像はすさまじい。それらの中でも、花嫁と花婿の姿を撮影している現場の動画は白眉だった。今年一番目を奪われた動画はこちらでしょう。下記リンクはyoutubeにUPされた海外のドキュメンタリーで、その花嫁の場面も含まれている。グロイものは映っていない。
東証障害
まる一日、市場が閉じた。10月1日という日付も悪かった。日本でいう下半期の初日であったし、例えばこの日から始まったサービスなんかもあっただろう。かなりの混乱があったのかもしれないが、翌日以降、しれっと再開している。なお、本件の記者会見の様子がIT業界からは絶賛が送られている。会見に臨んだ責任者が、技術的なところも把握して会見に臨んでいるところあたりが評価されたということらしい。記者のほうが無知をさらして揶揄されるのは、もういつもの事ではある。なんにせよ実際の会見は見てないからそこは考えないでおきましょ。後日、結局は引責辞任みたいな形でやめてしまった。有能な人材だったんじゃないのかなー。10月1日分のデータはどういう表現になるのか気になるところだが、ネットをうろうろすると幾つかその爪痕が残っているのを確認できる。市場に大した影響はなかったと考えていいよね。下記のリンク先では、日足のチャートに数ピクセルだけ、マウスカーソルを合わせると日付が10月1日になる場所がある。でも10月1日のローソク足は存在しない。
こちらのチャートは出来高もゼロとしているのが読み取れる。データ表現の仕様が各社ちがうんだろうねえ。
藤井聡太
プロの将棋棋士というマイナーながらガチな世界で圧倒すること数年、ようやくタイトルに手が届いた。将棋ファンならだれでも、タイトル獲得に近づくほど対戦相手が強敵になっていく仕組みにはなじみがあるはず。なので、成績も多少落ちるだろうとは予想していた。実際その通りかと思うが、それでも見事にタイトルを二つ獲得した。今後も、最年少XXXという記録はついて回るけど、いっぽうで「前人未到」というような記録はしばらくはありえない。だって、そういう枕詞がつきそうなもの、もう残って無いんだもの。詰将棋選手権はプロしての実績とは言わないだろうし…あとは時間をかけて積み上げる系統の記録ばかり。望まれることは、むしろ話題にもならないが淡々と毎年強い、ということなのではないだろうか。事故や病気に遭わず、不祥事も起こさず、淡々と。次に世間の話題になるのは結婚するとき、なんて、そのぐらいが丁度いいんではないでしょうか。南の島事件みたいなことをやったら、それはそれでクッソ面白い。
Helvetica
結構目にすることの多いはずのフォント、片仮名で表記するならヘルベチカ。これはスイスのラテン語表記が名前の由来と知った。今年知った、というだけで、特になんのニュースでもございません。
大喜利AI
運用開始から数年たつようだけど、今年初めて存在を知りました。大喜利のクオリティが素晴らしい。今まで散々、人間にはAI(≒コンピュータ)にはない”閃き”だとか”感性”だとかがあるなんて話を耳にしたことがありますが。このbotの働きはを見るとAIちゃんもやるよね~~って。人間の感性も閃きも、結局は学習から成ると仮定するならば、一般的なコンピューター上で動くプログラムであっても同じことができそうなんだなと。勿論、ここ数年のコンピュータテクノロジーのトレンドでもあるから、同じような試みも成功例もやまほどあるんだけど、こういう形での具現がわかりやすいというのは、自分も勉強不足だよなーって。ま、AIの勉強はしたことないです…。なお、多数の回答例を見ていると、やはり面白くないものも多数ある様子。そりゃあ、みんながわざわざツイッターとかに流してくるのは、めちゃくちゃ面白いものに決まってるもんね。
大喜利AIが進化すると、どうなっていくだろうか。先ほど藤井聡太の事を書いたが、彼を賛辞する言い回しの一つに、AI超えというものがある。将棋の世界では、AIが導き出す最善手が人間のそれを超えているというのが常識になった。最強クラスのAIを超える人間のプレイヤーは、現状では一人も存在しない。人間では最強(と思われる)藤井聡太でも「万が一」AIを上回るかも?ぐらいだと思う。大喜利AIが人間を超えた、ということが起こりうるだろうか。誰もが正解と認める回答をしてしまうことはありえるか。個人的には、その方向を目指すと調整しすぎて面白くなくなる、ってことが起こるんじゃないかと思う。深夜番組がゴールデンに出てくる感じ。理路整然とした回答になりすぎるというか…。あるいは、そういう方向を目指しても、突き抜けた回答がぽんぽん出てくるだろうか。真実はその中にある。シンギュラリティとはそれ。
令和納豆
クラウドファインディングの見返りである、「納豆定食の永久無料」のサービスが一方的にはく奪されてしまったという話。いわゆる炎上案件の一種だと思う。顛末を流し読みした程度に情報を集めましたが、信頼関係なんてあやふやなことを言い出す時点でお察し。そもそも、信頼なんて言い出す間柄ではないところから少額で多数口の資本を集めるのが、クラウドファンディングじゃないのかな。「信頼関係を壊された!」なんていうほどの事を、店側は提供したと言えるか、疑問が残る。「永久無料」なんて謳い文句を真に受けた出資者もどうなのよ。いや、他の成功したファンディングも似たようなこと謳っているのかもしれねーけどさあ。
サンドウィッチマン
所属事務所公式のコンテンツとして、お化け屋敷のネタがYouTubeにUPされている。その動画中、とある仕込みを、初見の時には本気で気づかなかったのでたいそう焦りました。まだ見てないという人はどうぞ。
配信時間
動画時間が2629時間(≒110日)という動画をyoutubeで発見した。実際には見てないので、本当にそんな時間あるのかは不明。記念のスクリーンショットと動画のURLを残しておきます。アクセスしても配信は見れず、動画も再生できない状態になっている。9/10に雨でカメラが壊れ、9/14に復旧と記載がある。配信のアーカイブ公開設定だったんだろうか?配信停止と同時にアーカイブ処理と公開が始まったということなら、こんな長時間の動画が残っている理由にはなる。なお同じ場所に設置された新しいカメラの配信と思われるものは、に別のURLにて視聴できます。
2629時間のURL https://www.youtube.com/watch?v=Eht7VjmVlHY
新しいURL https://www.youtube.com/watch?v=4r5No-6Qaw0
クソ物件オブザイヤー
深夜番組がゴールデンに出たらファンが離れた、みたいなことになっている印象。主催を名乗る人物とその取り巻きが目に付くようになると、もう潮時だなって思ってしまう。傍からネットミームとしてしか見ていない自分の印象は当然そうなるが、不動産業界の人はまた違う印象を抱くのだろうか?そういう集いをスルーして物件ツイートだけ眺めるには、面白い。でも、スパムも多いし、厳しくなってきたと思う。
以上になります。私が一番インターネットを感じたのは、ベイルートの件関連でしたねー。それでは良いお年を。
…。…。
…。…。
イマイチじゃねーか。なんだこれおい。
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2019年のインターネット
タイトル風呂敷広げすぎにも程があるんでもうやめとこかな…毎年書くたびに思っています。悪意はない。
Topgearの後継として放送されていたGrandtourが終わってしまった。最終回で目に涙を浮かべていた姿には、こちらも涙腺が…と思っていたら続編のようなものがつい最近公開されたので拍子抜けしている。まだ見てないのでこれといって語ることはないのですが、メコンデルタで船?自転車?老人に何をさせるんだ。テスラでもトヨタでも良いけど、自動運転は彼らが元気なうちに完成させるべきだ。リアル事故を起こしても放送してくれそうなの彼らぐらいだし。さああと何年だろうか。
今年一番のトピックはニュージーランドのモスク襲撃事件かと思う。銃撃の様子がfacebookで中継されていたようだし、その後例によってYouTubeにUPされたらしい。YouTubeはサイトの検索を機能不能にしてまで対応した…。らしい。本件に関するもの以外も、検索が機能しなくて不便だった。自分も悪趣味な野次馬するべく探したのだが、ついに目にすることはなかった。政府なりYoutubeなりが本気を出せば、”こういう”対応が可能なんだろうか。それでも、ローカルPCに保存して、別メディアにバックアップしたりクラウドなりなんなりで冗長化しているような人物が相当数いるはずだ。YouTubeが対策する必要があったほどにはいた筈だ。
今後何年もこういう対応し続けることが可能だろうか?だいぶ昔の話になるが、著作権で守られた音楽コンテンツに関してのYouTubeの対応を批判したミュージシャンが居た。YouTubeは、これらの音源をUPされ続けた状態にしないように、対応可能なはずなのでしていないと主張していた。理由はもっとエグいコンテンツが規制されているのは明らかであるのに、音楽は素通しなのは納得がいかないと。エグいコンテンツとしてある種の助平コンテンツを挙げていたっけな。
一方で強盗だなんだの銃撃事件、なんなら軍事行動まで平然とUPされている。銃や宗教、人種に政治という要素は自分の勝手な思い込みに過ぎず、単に「グロいからダメよ」というぐらいの契機でしたというほうが、健全に思えてくる。…のはさすがに自分も厨すぎるかね。昭和の言葉でビョーキですか。みんなその理由で納得いくかな?交通、航空の事故系ではもっとグロいものがまだ公開されていたりするんだけども…。ただ、事故と故意の犯罪で別の価値観があるというのは、それ自体は尤もなことだとは思います。にんげんだもの。
amazonの障害も大きなインパクトだった。あの会社もあの会社もAWSなんだねーっていうのが可視化された。一応自分の職場にも火の手は及んだのだけど、エキスパートな方々の対応でなんとかなったようだ。クラウドの弱点みたいなことをいう人もおったという話。冗談じゃないよね。だったら世界中の赤の他人が信用できると思って全部P2Pにするかね?ほほん?(引き合いに出すほどP2Pもクラウドも詳しくないですごめんなさいごめんなさいごめんなさい)
破産者マップ騒動も今年かあ。おせっかいでサービスのクオリティをあげたら騒動が巻き起こったという印象。画像の画素数が増えたらなにやら問題が顕在化したようなのと、類似のお話と考える。行き過ぎた技術という文脈にはあたらないと思う。本件は運営者が一応は自主的に運用を止めた形だけど、騒動以上のもめ事になったときに各所納得のいく対処ができたんだろうか。インターネットが庶民にも広く普及して、もう20年になるけど、いまだに「法の想定する範囲」とインターネットおよびプログラマの腕前とテクノロジーが衝突しているような事案が起きることが多分起こっていて、本件もそういう類でしょうか?法律がネットサービスの利用規約みたいにポンポン変わっては困る、というのが今のところの建前の筈だけど、今後もずっとそれ言っていられる?
なんか愚痴ばっかりな感じ。インターネット素晴らしい!と言えるものが何かなかったのかな…。2019年初めにgithubのプライベートリポジトリが無料になって、頑張って勉強しよう→してないといったあたりが今年を象徴、なんなら余生まで。令和もダメそうです。