• fuckyeahinternet

    確定申告でくらしの手続き系の検索結果の変化を感じ

    六年ぶり?ぐらいに確定申告をするのですが、当時はその一回きりかな~などと思っていたもので、学んだ結果はすっぽりと頭から抜け落ちております。とはいえ、日本国の統治機構が変わったわけでもありませんので基本的には同じことをするだけ。大体のところは覚えており、サササと検索した結果で事足りそうなんですが、細かいところは詳しく調べないとあやふや。そんな特異な例外パターンでもないので、ググればわかるやろーって、ググってググって。しかしその検索結果に当時と何か違う気がするなあと。

    妙に同じような事を書いてあるサイトがいっぱいヒットする。たいていドメインを取っていて、デザインも文章パターンも似たり寄ったり。

    google先生のウデマエにより、ちゃんとほしい情報が載っているサイトに飛ぶ…ことが多い。載っている情報が本質的には同じなんだから、内容が似ているのはそりゃそうだと。デザインだってまあ似ますよね。CMSとデザインテンプレなんだから。しかし数が増えた印象を覚えるのはなんでか。おそらくは、キュレーションとかいうものが持て囃された時代の名残により、そういうサイトがいっぱい増えた。もう一つ、実体験として確定申告をしたり、事前の調べ物をしてそれをブログに書いた人が増えた。合わせ技で、ただブログに書くぐらいなら、ドメイン取って広告でも貼るか~なんて人も増えたかもしれない。

    ITスキルの話も含めて、世の中の変化が顕出したパターン化もしれねーなあと。自分も変化せざるを得なかった一人。でも「検索結果に変化を感じた」とか冷静に考えたらアブナイひとみたいな物言いじゃないか。主は言われた「ググレカス」するとGoogleがあり、検索結果があった。Alphabetは儲かった。一日目であり、最後の日である。

    しかして、過ぎたるは猶及ばざるが如しと申しますね。本当に欲しい情報になかなかたどり着かない。「申告すると得ですよ!」とか、「こんな書類が要ります!」とか。知っとるわーい!何度か調べているうち、ある正解と思われる答えが出てきたので、以下に書いておきますが、こんな場末のブログではたどり着く人もおるまい。

    国民年金の控除証明書に記載されている額以上を収めた時も、確定申告の時に受領捺印済みの領収証を合わせて添付すればOKのようです。コンビニで払ったときにスタンプ押してもらうあれ。ところが、よく見たらこれは送付されてきた控除証明書自体に書いてある。なんでもググれば早いなんて思いこむと無駄な手間がかかる、良い事例でありました。神は死んだ。

    さー残り項目を埋めていこ~。

  • どくしょかんそうぶん

    「湿地」を観た

    ネタばれしておりますよ。

    観始めてすぐ、おっ、英語じゃない、と気づいた。そらあたりまえだ。しかし何処の言葉なのか。俳優が西洋人なので、ヨーロッパ圏だろうな、ということ以外は全く分からないまま…しばらく観ると、作品の舞台が判明する。アイスランド。個人的には湿地というイメージはないがはたして。

    ある殺人事件を警察が追っていくと、そこでいろいろなことが明るみに出ていくという…これ自体はよくある筋書き。そこそこ面白かったけど、人物名が多くて途中で話の筋が分からなくなりかける問題。自分にとっては毎度のこと。しかしながら…本作においては人物の関りに加えて血縁がストーリーのキモでもあるので、少しもやっとしたまま筋を追った。うーん、見終わってから振り返ると、もったいないことしたかな?

    序盤、似たようなBGMが何度も入ってくるのが耳障りにすら思った。なんか間が悪いんだもの。そのような些細な点は静かに重々しく続く作品の雰囲気で、掻き消されていく。知らなかったのだけど、原作がベストセラーのミステリー小説らしい。なんも無さそうなところに驚きがあり、一方じれったく引き伸ばされたり、「ははーん…」って気づく点があったりして、しっとり上質な印象。主人公が食ってた羊の頭のグリル弁当もしっとり上質なんだろうか。ビジュアルがすごくてビックリした。

    淡々とじわじわと、仕舞にはなるほどという展開で物語は終わる。最後には主役が意味深で内省的なセリフをしっとりつぶやいて終わる。映画的、あるいは芝居的な様式美の一つだろうか。個人的にはあまり感じるもののないセリフだった。このセリフを言わせたいがための物語とは思えなかったというやつ。

    ミステリーというカテゴリであり、目頭の熱くなる場面もなかったし、心に刺さるものも個人的にはなかった。物語の始まりとなる殺人事件、その悲しい動機にしんみりする…とともに、少々突拍子もないという印象も。そもそもが、話が膨らむきっかけになった写真とか引き出しの裏の封筒とか、その現物があるということ自体が不自然だと思ってしまうんだけど…。んまぁ、首をひねったのは冒頭のBGMと、この辺だけか。

    見終わってから調べて驚いたのだが…視聴中にも、作品の雰囲気が「ファーゴ」に似ているなって思っていた。ファーゴもそういえば一人の警官が事件を追う話。うら寂しい曇り空と冬景色。実際、ほかの人の書いたレビューなどを見ると、同じような感想がぽつぽつと。確かに、「ファーゴ」を気に入った人には合う作品かもしれない。

    もう一つ、googleマップで作中の舞台となったレイキャビク北部や海沿いあたりを適当にうろうろしてみた。狙っているのか、というぐらい作品のイメージどおりの、薄暗い灰色の雲と、霧の街並み。地図データによれば撮影は7月なのだが、上着を着て手袋の人から半そでのポロシャツの人までいる。平均最高気温は14度だそうな。

    アイスランド自体が日本の地方都市程度の人口。近年は旅行先に選ぶ人が多いと噂される場所だが、確かに感傷的な雰囲気になる。地方都市が舞台の映画というのは、その風土を感じることができれば、また一層面白みが増すものかもしれない。…いや、レイキャビクは首都ですけども。

    ここでもう一つ、地方都市を舞台にしたカットバンクのレビューが次に控えておるわけであります。

    以上。

  • ふでのゆくまま

    「ゆきゆきて、神軍」を観た

    鳥肌実にリアル実弾。

    製作者がドン・キホーテをかついで遊んでいるんではないだろか、という印象のドキュメンタリーという体の作品。ドン・キホーテは殺人で前科一犯、もろもろ警察の世話になる事多数、この撮影中にも、謎の暴行を働き、果てには撮影で訪れたお宅で銃撃して殺人未遂。なんだそりゃ、という話ですが、なんだそりゃの迫力の凄さに各地で映画賞を受賞したり、マイケルムーアがお気に入りのドキュメンタリーと言ったとか言わないとか。

    まあ主人公…なんというのだ?中心人物の奥崎が上記ドン・キホーテなんだけど、なかなかに無茶苦茶で、「貴方が口を割れば戦争の悲惨さを世間になんたら」と(暴行した後に)説くが、「世のためになるなら暴力は積極的に使う」とか言い出しているし。はぁ、奥崎の頭の中ではそうなんですね、としか言いようがないが、ドキュメンタリーと言われれば、どこいらまで監督の意向が入っているのかで随分と評価の印象の変わる内容だと思える。

    作品の筋書きとしては、戦死した兵の親族がその理由に納得がいかず奥崎共々当時の同胞を訪ねて真実を探す…ということなのだが、前述の通り無茶苦茶である故か遺族は作品の途中で同行しなくなる。ここで、遺族の代役をたてるとか意味がわからない。誰のアイデアだよ?胸糞悪いユーチューバーの悪乗りとおんなじだ。監督はこういうやらせというか仕込みアリのドキュメンタリー手法に重きを置いている、つうような情報がネットでは散見されたので…、ああそうですかとしか言えない。…本当に面白そうな気の触れたおっさん居るから付いていってカメラ回そうぜwwみたいな話だったんじゃあないのかこれ。

    しかしながら…実際に戦場を生き延びたという点がポイントであって。お国のためと戦場に行かされ、地獄を見てきたとあっては不満も多かろう、…なんて同情心で擁護できるもんでもないと感じた。もうwikipedia見たほうが良いんだけど、元気いっぱいに思うがまま生きてやがるなあと。まるで戦争体験を都合の良いように使っているようにも取れる。映画撮影以前に殺人で懲役10年。天皇を敵視して騒動数件。勢いのある政治家と見るや田中角栄殺すと主張しだす。相手の態度が無礼と怒りだし暴行、店に押しかけ騒ぐ、警察を呼んでドヤァ。

    戦場が忘れきれず、(映画撮影当時の)現代において「上官」になりたかったし、なんなら天皇になりたかったんじゃないのこれ。「神軍」なんぞ言い出して。不可解な処刑をされた仲間の供養のため、といいつつも、その供養が切なる願いであるという人物には到底見えない。まあそら現代の価値観で観たらそうなるだろうよ。映画の撮影時でさえ、終戦から40年近い。確かな事には、当時はそうして戦争の傷を抱えたままに日々を暮らし、老いていった人々が多くいたということ。戦場でこのまま死んでなるものかと生き抜いた人々が、老いてまた、このままでは死ねないという思いになることも、あったろう。

    子供の頃、母に連れられ里帰りする度に、酒飲んで絡んでくる祖父が嫌いだった。シベリアから生還した祖父は、自分に何か語ろうとしたんだろうか。嫌いだったもんで祖父が何かを語ったのかは何も覚えてはいない。今年も墓には参った。こんな田舎の墓にも、戦没者の慰霊碑がある。震災でひっくり返った墓石には、まだ倒れたままの物があった。

    礎は土となり風となり。雨を啜って唄を吐く。続いてゆくので御座います。

  • ふでのゆくまま

    白い火防の棺

    タバコ→No

    ガスコンロ→No

    石油系暖房→No

    車やバイク→No

    自室から出火するならば、いわゆる電気火災の可能性が殆どかと思う。電化製品はいくらでもある。電気火災用の消化グッズを調べてみると、一番有効とされているのは二酸化炭素で消化するタイプだ。データセンターなんでも火災時にはフロンだか窒素だかで消化すると聞くし、これはその簡易版といったところか。これがまた高い。本当に家庭用かこれ?

    家庭用の消火器というか消化スプレーは、やすもんはたいてい電気火災には対応していない。数千円クラスのもので電気火災に対応しているのが出てくるが、粉末タイプだ。恐らくこいつで消火と共に諸々使えなくなってしまうものが出るだろう。掃除も大変どころの騒ぎではない。しかしながら…火災を消火するというのは自分一人の持ち物や命だけの話ではないし。初期消火で抑えられるなら抑えるに決まっておる。でもでも自分が家に居ないときは対処もくそもなく…。

    お掃除ロボットも良いけど、初期消火ロボットねえかなあ。スプリンクラー的なものではなく、火元をちゃんと把握して、移動して適切な対処を取る、みたいなの。火元感知は出来るだろう。119発信しつつ、ドローンの自動操縦で接近。十分な水を運べるサイズのドローンが室内飛行できるはずもないので、何か消火剤的なものをぶちまけるんだろうなあ。あるいは、ドローンのフレーム?外殻?自体を消火に効果のある何かで作れば、火に突入すれば消火が…そんな都合よいものはないよな。例えばドライアイスで作っても効果あるわけない。氷で作ったほうがまだましか。ドローンは氷点下で充電可能なステーションに設置し、その場所に居ながらにして火災を検知し、火元へ発進する必要がある。

    んな阿呆な事言ってるならもういっそデータセンターに住めばって話。取り敢えず、廊下の何処に消火器があるのか改めて確認した次第です。

    ところで「火元」と綴ろうとして、「ひもと」と入力すると変換候補に「日本」が出現。見た事の無い用例だ。たぶん人名だと思う。

    「火事だ!」「ひもとは何処だ!」「ここにいます!」以下、おはなしの詳細は皆さん自分で考えてください。火事の原因を「ひもとく」と絡まった電源コードを「ひもとく」という方向性でどうでしょう。あるいは「め組の雨」あたりも…本厄すぎるとダジャレが冴えるという真冬の一日で御座いました。あさはか~。