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いろいろ観たり読んだりした
2022年の4月ぐらいに下書きで放置していた内容になりまんす。
「聖★おにいさん」という漫画を一巻だけ読んだ。当時は結構話題になった、ブッダとキリストが立川で同居するというコメディ作品なんだけど、いまいちでした。どっちかというと、キッズ向けの作品なのかなという印象。例えば吉田戦車とか和田ラヂオみたいな作品を期待していたけど、少年ジャンプ的だった。ん~残念。
「丁寧な暮らしをする餓鬼」という漫画を一巻だけ読んだ。こちらもいまいち。990円!?買うときびっくりしてしまったがそのままポチっとな。漫画というより、絵本だなあ。これコピペですやんという絵も多く…と思ったら作者は僧籍の人らしい。それならこれでいいか…納得してしまう。お買い上げしても功徳にもならないだろうになあ。何を期待してるんだ俺は。
「続・英単語の語源図鑑」英単語の組み合わせの知識本。英単語でよくあるパターン、ほげほげtionとかexほげほげとか単語の中に頻出する接尾辞、接頭辞をベースにした単語の本。これらの接頭辞接尾辞の意味を知ることで、単語の意味が類推できますというのは…うーん。どこまで実用的に通用するんだろう。本書の例に挙げるために無理したんじゃないかなという例示も目に付いた。例えば、「ankle」について、ank(曲がった)+le(指小辞)で推測が成り立つと主張されても、されましても?助けになることがある、という点はその通りだけど。
都合よく実際にこの手法で何とかしようとする機会があった。「Controversies」という単語の意味がわからない。Contのあたりで、「二つの対比」的なニュアンスがあると類推してみたが、これだというものを思い出せない。「矛盾」とか、そのものズバリの「対比」とかそんな意味かな?と落ち着いたけど、実際に調べると「論争」という意味(の複数形)だった。遠からず近からず…でも正解と言い難いよね、だって「対比」を英語にするときに、「controversy」では意味が違うと思う。4択の設問を2択ぐらいにできる、という試験テクニックとしては有用かも。
もう一つ体感を感じたのは、知っている単語も接頭辞で分けて表記されると、逆に狼狽えてしまった。dialectって絶対知っている単語なのに、これがdia+lectで表現されると「聞いたことあるな、でもなんだっけこれ?」と頭をひねってしまった。
あー。高校三年の時だったと思う。英語の学習で語彙を増やすには、英語の辞書を引けと受験に熱心な先生が言っていた。そんなんやってますよ、と思ったが、彼が言うには英和辞典ではなく、「英語」の辞書をひけという事だった。俗にいう英英辞典。英語話者がこの単語なんだっけ?って時に使う辞書。当時は「何言ってんだこいつ」と思ったものだ。今にしてみれば、ニュアンスとか使い方とかから意味を覚えるのに助けになると理解できる。単語に事象をからめて、因果関係を濃ゆくする。その関係を英語で、っつうのがなかなかハードルは高いんではありますが。
今ではググる翻訳で英語を調べると、下のほう英単語の定義的な説明や、同義語リストが出る。良い時代になったね。DeepLのほうが評判がよい、とかそういう事じゃない、両方使って学ぶが良いんですねえ。当エントリを読むに至ったあなたにも、一つの学びがあった。こんな場末の随筆で英単語学習云々なんて目にすると思わなかった驚きが、記憶に残る。「ankleは足首」知らなかったでしょ?覚えましたね。やったぜ。
https://translate.google.com/?sl=auto&tl=ja&text=ankle&op=translate
実際にリンクを踏むと、footとlegの使い分けとか、くるぶしもankleで表現するっぽいな?という学びがある。これが、あの先生が言う、英語の辞書をひけ、ということなんだろうな。高校生の頃からそんなことをしているような人を相手にしては、受験はもちろんのこと、その後も勝ち目ないのです:;(∩´﹏`∩);:しかしインターネットがあればなんとかならんかね?ううむ何を期待してるんだ俺は。fuckyeahinternet
「ファシリテーション超技術」という本を読んだ。会議するならちゃんとやりましょう!!という趣旨の本だけども。個人的には「避けられない場合は」と枕詞つけたい。「ファシリテーター」という役目が世の中には存在すると学び。ファシリテーターとやらは、会議のMC的なことをやってパフォーマンスをアゲていくんですってよ。職業がファシリテーターというのは聞いたことがない。だから、これは会議によって異なる参加者の中から一人、二人が行うものなんだろう。自分の学生時代には日直とかあった。あれみたいな感じ?急に自分がやることになるかもしれないぞ、という備えを本書で学びましょうと。なるほど。
「付箋のはがし方」なんて項目まで書いてあって、
よっぽどネタに困った著者の実践から得た知識を漏れなく載せてくれている。新しめの著作なので、オンライン会議についても言及がある。カメラの角度を上からとか照明とか言い出して、流石に首を傾げた。著者には会議がハレの日のイベントにでも見えているんだろうか?妙に顔を出す必要にこだわる人いるよね。表情から読み取り云々なんてファシリテーターの立場はそうだけど、参加者にそんな要望するの?例えば、「XXXという意見が出たが、表情から実際は〇〇〇という趣旨の意見と読み取った」なんてやるの?それは捏造ですわ。なんなら会議をチャットで済ませたいと思わないのかな?ログはそのまま議事録だし、資料の添付も(webベースのものなら)URLを残すだけ。別窓でチーム内の意見を交換しながら参加出来たりすることもできる。30分なんて無理に時間を区切る必要もない。いつだって意見を残せるし、拾える。便利だわ。大人数は流石に無理があるけども。
文句おおくねー?そんな気に食わなかったか?
気に食わなかったんだろうね。
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「日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy」を読んだ
SNSで寄せられた質問に彼が答えるというかたちの書籍なので、シンプルで率直な彼の回答が並ぶ。しかしステレオタイプな日本人(日本の社会)の印象をwhyで殴りつけているとも言える。
何度も我々がアリみたいだとのたまうジェイソン君に、ステレオタイプでお返ししてやればいい。成功体験でおっ立てて気持ち良くなってるトリガーハッピーのメガロマニア。銃を突きつけながら語るアメリカの自由は美味いか?幸福に満ちた祖国に乾杯。
Answer me Jason. Why American people?
皮肉とか風刺で噛みつくのってアメリカっぽくない?そう思ってこんな設えなんでジェイソン君怒らんでね。
本書は実際のところ読みやすくて、至極まともな事を言っているので、アリと言われてマジ切れしないモデレートなJapanese Peopleにはお勧め。モチベーションというおなじみのカタカナ語に真面目に向き合うことが、とても大事な事なんだとわかる。一人でスマホを複数台持つような時代でも、付箋にメモ書いて貼っておくのが有効なのは、見てわかる、数えることができる、剥がしてなくなる…。小さなことをコツコツと、そのまま。実践できるレベルから始める。いつかは竜王を倒す勇者が、最初はこん棒でゆるキャラを殴りつけるようなもんだね。
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めし短観2022年8月
湖池屋のえびせん的なもの、「KOIKEYA The 海老」を食う。うす味で、不思議な風味だ。上品な味と表現されるのはこんな味かしらん。薄い。じゃあプ〇ン〇ルズみたいなのが下品な味か?あれはあれでありだ。そういや最近は、エビの頭を素揚げにしたものが飲み屋で出てくると聞いたけど本当ですかね。
https://koikeya.co.jp/news/detail/1348.html
油使ってないというシーチキンを発見したので買ってみる。「オイル不使用シーチキンマイルド」とある。そもそもシーチキンって、マグロの油漬け低温調理だ。諸般の事情でカツオの肉だけど…。油を使わなかったら…茹でるのか??どうなることか。蓋を開けると、切り株みたいな丸がぽつんと。表面には何か積もっているようで、悪い予感しかない。カツオフレークみたいなものを想像したが、心配したとおり油の代わりに水で煮ました、というものに見える。スプーンですくってひとくt
これは不味い
味付けしてないんだろうけど、これは弩級糞不味。
低カロリー、低塩分は非常に結構だが、これは駄目だ。例によってペット用って書いてないか確認した。良い子は買っちゃだめだー。加熱調理すればいいのかもしれないが、調理するなら最初からカツオ買うわ!カツオはまずくて安い刺身たまに売ってるし。
https://www.hagoromofoods.co.jp/products/detail/?id=777
うまい棒を食う。うまかった。お菓子はなんでも昔より小さいという認識があるけど、これも昔より小さくなってないかな?調べたらその通りだった。仮にこれが二倍大きいからって頻繁に買うことはないけども、なんかしょんぼりするよね😞ただ、子供の頃と比べたらお財布の中身は十倍どころではないぞ。そのうちわんさか買ってやる。
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「ライトハウス」を観た
これはテンション高くて良いサイコホラー。あらすじなどは適当にググってくれ。
白黒の古い時代の映画にしては音声もクリアで、画面も美しい。登場する人物も少ないので、主要キャストの面ばかり見ることになるんだけど良い面構えしてて、最後まで見入ってしまう。中でも一番迫真の演技を見せてくれたのは、
カモメ
どうやって撮影したのこれ?っていうシーンもあったんだけど…調べたら本作は2018年撮影だった。じゃあ…本物じゃないかもな?全編をとおして眉をひそめながら観るような作品ではあるものの、大人のみなさんには良いエンタメとなる佳作で御座いました。
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「失敗の科学」を読んだ
Amazonプライム枠。普段から勉強に勤しんでいる人には何をいまさら、という内容かもしれないねえ。自分のような不勉強な人間でも絶対に知っている事実として「人間は絶対に失敗する」ということがありんす。誰でも人生で叩き込まれる教えの一つだろう。いつしか自分のしでかしたことに青ざめて恐怖し、実感することになる。本書を読んでいる間にも、どこかに失敗があったかもしれない事件が起こっている。帰宅したら冷凍庫が開いていた、KDDIの大規模障害、安倍晋三氏の銃殺事件まで起こってしまった。
結構ボリュームのある書籍だが、事実をもとにした内容であることもあり、わりと丁寧に何度も書いてある内容もあったりして、そんなに苦にはならなかった。兎に角わかりやすい内容だった。あまり「わかりやすかった」ばかり言ってると胡散臭いですが…。
本書は現場猫みたいな事案を紹介するような内容ではなく、もうちょっと複雑な事情に触れている。実際の現場ではちゃんとマニュアルがあったり、失敗回避のための行動がとられていたのに、なぜこうなってしまったのか?一体何が起こったというのか?淡々と解明されているものの、事実に基づいているからリアルでじつに肝が冷える。
この「失敗」という状況から多くの学びがある、というのは殆どの人が経験したことがあると思う。想定してない事が起こって、想定してない結果がでるんだから、そりゃあそうなんだ。だからってわざと失敗して良いというわけではなく、みんな成功を目指してる。そのためにあれこれお金をかけたり勉強したりリスクをとったりしているんだ。だから、失敗を認めないという状態が発生しうる。失敗したことにならないので、同じ轍を永遠に…ということになる。この辺の事例もわかりやすく書いてある。事実を認めずにすり替えてしまう。誤りを認めないことでキリスト教的価値観に縛られて、西洋科学が発展しなかったという主張までされている。カルト教団や刑事裁判など、「いかにも」な事例が登場するのでほんとわかりやすい。予言が外れた、だの、犯人をでっち上げた、だの。個人的にはプロ野球の某投手が気になってしまう。
だから、エラーや失敗の報告をされたとしたら、まずは「よく報告してくれた!」と褒めるぐらいじゃないといけない。これは何かネットのコピペで読んだ気もする。ただ、ずっと褒めているばかりでは火事を眺めているようなもので意味がない。それでも少なくとも失敗があったという報告に制裁ばかり与えては、誰もそんな報告しなくなる。これも実体験あるよね、大体の人。現場猫はこうして生まれるんですなあ。
「Kitchen nightmare」を観ていた。そもそも酷い店を選別している企画なので偏りはあるだろうけども、多くの責任者は平気でうそをつき、問題ないと言い張り、責任は俺にはないと言ってのける。店にはそれを問題とみなしている従業員やシェフがいて、客の評判は良くない。顧客のクレームを報告されてもシェフは無視する。テレビの企画って面を含めても、アメリカ人っぽい「自分を肯定して押し切ったほうが勝ち」みたいな…世相?が引き起こしてるんじゃないかと思うけどな。
帰宅したところ、冷凍庫のドアが開いてて、水浸し。試しに冷凍食品の袋を開けてみると、すでに不審な匂いがしていたので全部捨てた。ちゃんと閉まっているのを確認しよう!なんてあたりまえだ。確認を実践していないから開いていたわけで、どうやって実践するのか。長時間開けっ放しだったら自動でしまる冷蔵庫を買うのか。何か機構をDIYするのか。開いているあいだは音が鳴るとか。ポポーポポポポ♪そもそも冷凍庫のドアは正常に機能しているのか?冷蔵庫でチェックリスト作る練習できる。
どうするも何も「気を付ける」とか「心がける」なんてものは神頼みと同義でダメなんだ。他にどうしろって言うんだ?というところで「こうしましょう」というアイデア、対策、プロダクトが生み出されるというのが「失敗の科学」なんじゃないかと思う。そう失敗は防ぐことができる!…という可能性もある!という気がする!うまくいけばの話だが!
そんなもんだ。神はいない。人類つらい。現場猫はいる。人類つらい。