• ふでのゆくまま

    ecoなる御神体に殉じ

    ただの袋でしかない。

    何がどうエコロジーに寄与しているのかどうか、疑問が残るけども、世の流れに一旦は身を任せてみるものなり。たまたまガラクタ箱から出てきた薄ぺらキャンバス地の袋を半年使ってきたけど、もうそろそろ駄目だ。昔の大手CDショップの袋をイメージすると宜しい、あんな形をしている。その持ち手の部分は負荷がかかり続けて少し歪になったような感じがあり、底のほうを覗き込んでみれば縫い目が解れてきている。運んでるときに崩壊したら大変だ。諦め時だろう。

    こいつは何度も漂白した。輸送中に肉や魚から出た汁がしみ込んだりしてしまって、なんとも不衛生。考えてみれば当たり前に当り前のことだけど、エコバッグなんていままで使ったことないもんね…。食品を運ぶ袋を使いまわすとなれば、衛生面に気を配る必要がある。学びがありますね。

    使い勝手の良い袋を一つ駄目にたところで、じゃあ今後は、今まで通りのビニール手提げ袋を毎回買うようにしようか?とも思ったが。乗りかけた船、さらにご時世に乗ることにして、今度は大きめのトートバッグをお買い上げした。300円ぐらいで売ってるのではなく、ちゃんとした3000円ぐらいのもの。これなら他に使い道もあるだろうけど、基本的には近所の買い出し専用だな。汁の漏れそうなものは、ビニールに包もう。あのロールになって袋詰めスペースに置いてあるやつ。今まで自分で包んだことはなかった。汁が多少漏れても、気にすることなんぞなかったんだから。これであのビニールの消費量が上がったら、エコでも何でもない。マジでどういう発想でこんな政策に…。

    三島由紀夫の「潮騒」を読んだ。なんとなく、どこかで、だれかが、おすすめしていた。紙の文庫でお買い上げして、湯船と電車のなかで読んだ。オフトゥンの中でも少々。本作は三島が実際に島に滞在して書き上げたんですって。こういう島の人の暮らしというと、最近は某人気芸人のイメージがあって。本作の主人公も大悟のちょっとやせて、さわやかでクセの薄い人物像を思い描いた。自分は文学はもうあまり嗜まないけども、本作は丁寧な文章が並ぶその様子だけですげーーってなった。久しぶりに、文字を追って読み進めるということの楽しさを感じた。こんな感情がわたくしにもございましたよ、たしか中学生ぐらいのころかな…どこかの社長だか政治家だか、インタビューに答えて言うには「夏休みには避暑地で読書をします」みたいな事を語っていて。「大人のウソだ!」って思っていたんだけど、そういうのもええなあと素直に思えるようになってきた。これが贅沢なんだと。

    とはいえ、質素に暮らしておりますので賃貸の狭い湯船というスケールに縮こまっております。実際に本作を読む気になったのは短めの作品だから、というあたりを明らかにし、マァ、自分のような人間は決して文学などを語ってはいけないという、お気持ちの表明。誰かが絶賛しているから気になった、というような作品のストックも、また、なくなってしまった。カラマーゾフの兄弟とかユリシーズとか、とにかくなげえんだよ畜生。死ぬまでに読むモチベが得れらればラッキー。

    椅子のクッションが表面ボロボロになり、そろそろ変えたいな、というところで、実は一つ使っていないストックがある。高さがあってボリューミーな、ケツの形に合わせて変な湾曲のクッション。以前これに変えたら、椅子であぐら姿勢が難しくなった。ひじ掛けの下に膝が収まらなくなる。いろいろ調整しても、結局落ち着かないなあと思って、薄いウレタンのものを使い続けていた。ストックのままゴミにしてしまうわけにもいかず、その厚いクッションを実際にいま、ケツのしたに敷いているのだが、厚みができることで、机との高さというか距離が変わってしまう。数センチ、なんなら三センチぐらい?座高が高くなっただろうか。よって、キーボードの入力にものすごい負担を感じる。どう言ったらよいだろうか、手首の角度が変わって、いかにもスジを痛めそうな負荷がある。ディスプレイも少々見下ろすような感じだ。体をおかしくしてはかなわんので、椅子か机の高さを調整すればよいのだが、五センチぐらいは調整が必要そうだ。仕事でもプライベートでもこの机にしょっちゅう座っているのだから、妥協は良くない。高さだけが問題ならば、DIY的な手法でできる範囲で、なんとかできないか。ここまで入力しただけで手首痛いぞ。こりゃあかんやで。

    100円ショップで売っているようなウレタン?の床マットを八等分ぐらいにして、何枚かずつ机の脚の下に入れ込む。こんなストックもあると便利なもんですね。高さはだいぶ快適になったが、机の脚のしたに柔らかい層があるのだ、そのぶん揺れやすくなっているようだ。キーボード入力ぐらいならなんの問題もないと言いたいところ、メインのディスプレイが揺れやすいものなので、何をしても常に揺れてるような…。あるいは今までもこうだったんじゃないか?うーん、うーん。

    乾電池を捨てるにも回収方法が特別というのは、理解できますが、いわゆる「モバイルバッテリー」は自治体の回収の対象ではないとのこと。自分で回収場所に赴いて捨てましょう、ということですが、大手家電量販店なんかに回収ボックスがあるんですって。そこで、実際に店舗に足を運んで捨ててきた。あまり目立たなかったので店内きょろきょろ探してしまった。回収ボックスというかもはやただのゴミ箱を見つけ、本当にこれか?と確認するために中を覗き込んでみる。休日のおひるごはんの時間帯で、すでに5つほどモバイルバッテリーが捨てられていた。ついでにYバシカメラでポイント残高もチェック。思ったより残っていたが、消費期限が迫っておる。そこで今この場で使い切ってしまおうとして、店内各フロアをぶら~っと見渡すも、必要なものがあるでもなく…。おお、こんなものがあるとは!なんて発見もなかった…あ、これは一つあった。電源の延長ケーブルに、USBポートが備え付きのものが置いてあった。モバイル機器の充電に便利かな?なんて思わなくもないけど、今使っているものから買い替えるほどのものとも、思えない。そのまま帰った。モバイルバッテリー捨てに来た人、ほぼ全員同じ行動するんじゃないかなー。ぼんやり思ってたら電車で3駅寝過ごし、ECOの神様の夢を見た。

    『あなたが捨てたのはこn』

    「要らないもの全てです」

    『meh』

  • えさのじかんだ,  ふでのゆくまま

    めし短観

    人生で初めて、ホタルイカを食った。ボイルされたのがパックにみっちりと詰め込まれて売られていた。勿論、今までだって何度となく目にしている筈なのだ。何故だか急に、「食べたことないな~っ」と思い当たり、お買い上げ。酢味噌タレがついていたので、こいつでいただく。残念ながらお気に召しませんでした。イカスミもイカの塩辛も好きじゃないから、イカのいわゆるワタの風味が苦手なのかもしれない。

    おなじく初めて、ピクルスを食った。消費期限が近付いた卵をいっきに消費するべく、タルタルソースを自作したのですが、レシピを見るとそこにはピクルスとある。瓶詰のピクルスを買ってきて、試しに箸でつまんで一口かじると、すぐに「食べたことある」と気づく。マクドナルドのハンバーガーに入っているやつの味だ。あれがピクルスか…。これはお気に召した。気が向いたらまたいただこう。マックのハンバーガー最後に食ったのいつだか、というか今後食べる機会はあるだろか。

    人生で初めて、麩を買った。…多分初めてだと思う。ハンバーグのつなぎにしてみる。レシピによると、ジップロックに詰めて殴打粉砕して粉にして使う。こんなことするんだったら食パンを買ってきてほぐしても同じだったんじゃないのか。味わいは特にどうという感想もない。普通のハンバーグ。この麩に、トーストみたいに溶けるチーズ載せて焼くのも良い、という情報を見つけた。面倒なので、レンチンで溶けたチーズを買ってきたままの麩に乗せて齧ってみた。麩がボソボソしすぎていまいち。残りをどうしようか…。

    ペペロンチーノを作るかー、と、興に乗ってニンニク三倍ぐらい増量してみた。雑に作るのでニンニクが少し焦げてしまう。それでも味はとても良かった…といえるんだろうか、よくわからない。にんにく自体が強力だから、分量三倍したとて味わいにそんな変化があったか訝しい。こんなことをするならば全部使い切れば良かったのだが、二かけら残った。すりおろしてにんにく醤油とし、カツオのお刺身を頂く。

    中トロのネギトロ丼と、まぐろの中トロのサクを同じ店で同時に買った。サクのほうが倍の値段する。さあ食べ比べをしましょう、ということなのだが、味わいに大差なかった。正直どっちも美味しくはなかったというか…。ここ最近、中トロとかブリなんかの油の癖の強い刺身があまりおいしく感じない。アジとか真鯛が美味しい。これも歳のせいなんだろうなと思う。いうてそこいらのスーパーのお惣菜レベルの話ではあるんですが。

    ブリ大根を凝った作り方すると、先にブリを”湯引き”して氷水で冷やしたりするらしい。生臭いのを消すためなんだそうな。やってみよ。しかし面倒なので、少し傾けたまな板を流しにおいて、ぶりを載せ、電気ケトルで沸かしたお湯をダバダバとかけた。日本酒も多めに入れてみたりして、でも最終的な完成品に、今までとそんな違いがあるとは思えなかった。「生臭いのを消す」とは書いてあったが「ブリ-生臭い」を処した結果の評価基準を持たん。二度とやらないと思います~。

    セブンイレブンの容器が優良誤認の域にあるのではないか、という騒動。日本の企業でも平気でこういうことやるんだなーって思うと、もうダメだ未来は暗いなあなんて。なんにせよ、そのうちやめるだろうから、今のうち現物をみたいなーと思っていたんだけど、コンビニに行く機会もだいぶ減った。という…ある日、とある街を移動中にセブンイレブン新規オープンの幟が立っているのに気づく。おっ。幟に引かれるように少し進むと、奥まったところにセブンイレブンがあった。具体的に何を探せばいんだっけと店の横、路上でスマホ検索していると、この店舗の立地が特殊な事に気づく。車を横付けするスペースがない。そもそも車道に面してない。商品どうするのだろう?などと思っていると、搬入業者と思しき人物が、台車を押して通り過ぎていく。尾行することわずかに二分、大通りに止めてあった軽トラに到着。

    考えてみれば、例えば長い商店街の中ほどにもコンビニ店舗はある。コンビニのみならず、駅ビルの中の店舗とか、みんなこうして、どこかに車を止めて台車で運んでいるに決まってるじゃないか。尾行した先は駅の改札のすぐ近くだったので、そのまま帰宅。つまらんことをしたものだ。

    賞味期限が近付いたパスタを茹でて食べた(前出のニンニク三倍ぺペロン)のですが、麺は芯が残らないプリプリの茹で具合が良い。アルデンテなんて調理時間を短縮する単なる言い訳なのではないかと思う。ここのところ、納豆味のパスタソースがお店に置いてない。アレが一番美味いと思う。パスタって、要するに適当に味と香りをつけて食うようなものだから、各家庭の独自謎レシピがあることだろう。わたくしの場合は、ふりかけをかける。サクサクした歯ごたえが残り、手軽で美味しい。お茶漬けのもとという情報もネットで見かけたことがある。次はザーサイを使ってみようと思う。これはもう、茹で上がったパスタに瓶の蓋開けてドバーで良いような気がするな。

    クルトンを人生初お買い上げ。人参と玉ねぎのコンソメスープに投げ入れていただく。ビジュアルが池の鯉に餌を与えているみたいでおかし。でも、すぐにふやけてしまった。香ばしさを楽しむならサラダが良かったな。

    オニオンフライの瓶詰を人生初ゲット。こちら少々ふやけても野菜スープと相性がよろしい。クルトンもそうだけど、こういうのをそのまま小皿に開けて箸でつまんで食うのもいい。ザーサイもそうだ。

    太白ごま油を人生初お買い上げ。なんでも、少々グレードの高いごま油ということだが、う、うーん。そこまで違うものだろうか。まるで何の香りもしない。昨今の時節柄、自分があいつに感染してしまったかと焦る。ググると、そういう商品ということらしい。深く考えずに、普通の油の代わりに使うとする。

    とても切れ味の良い包丁の話題を見かけるたびに、迷いが生じる。自分は粗忽ものなので、切れすぎる包丁は正直危ないと思っている。非常に真面目に手にするべきではないと思っている。扱いやすいキッチンでもないし、メンテもできない。ところが世の中には防刃手袋なんてものも、ある。ううむ…いやまさか…うーん。じゃあどんな包丁を選ぶんだよ、ってことになる。過去の人生で所有した包丁は何本だろう。おそらく10本はあると思うが、同じものをリピートした記憶はない。なんとなく値段と評判で選んできたけど、どうすればいいんだろうか。手持ちの包丁もそろそろ刃こぼれが目に付いたりして、露骨に切れ味が鈍い。鶏もも肉の皮が、まな板に押し付けてギシギシしないと切れないんだもの。さあどうしよ。医療用メスというブログ映えする選択肢を思いついたが、本当にスコッと体を欠損するらしいのでさすがにやめよう。絶対だよ。良い子は真似しないでね。