• ふでのゆくまま

    雑記

    シークワーサードレッシングというのを試したら美味しくなかった。レモンドレッシングが美味しかったので亜種に挑んだのだが、残念。そもそもレモンドレッシングってなんだよ、そこらのフレンチドレッシングのレシピにレモン果汁を追加でぶっこんだら作れるんじゃないか。ところが、実施してみると美味しくないんだろうなー。企業の研究量は半端ないですからね、真似などなかなか。

    「ボーンコレクター」という映画を観たんだけど読書感想文にならなかった。

    鉄製のフライパンを使いつづけた結果、だいぶ良い感じに黒ずんできた。これがいわゆる油が馴染んだ状態だろうか?ところが、グルメでもないので、「やはり鉄のフライパンのほうが美味い!」とかいう感想もない。では次は思い切ってレミパンに手を出してみるか?と思いあたる。初めて調べたときには、そのお値段にドン引きしたけども、ものが良いなら許せる値段ではある。…けど、15000円って数字を見ると何度でも引いてしまうが…あの蓋だけ2000円ぐらいで売ってないかな。自分には、ただひたすらに楽なツールが良いと思う。洗うの簡単丈夫で長持ち。調理中に他の事すませたいので、煮物やスープをよく作る。弱火にしたら少々目を離しても大丈夫だ。少々どころじゃなくて失敗もあるけど、火災はしゃれにならないので、火事にならない調理器具もいいなー。

    というわけでシリコンスチーマーを導入した。んま、使うのは年が明けてからにしよう。

    カマキリが小鳥を捕まえて食う動画をみた。考えてみれば確かにあの装備は相手を襲って食うためにあるのだが、カマキリが直接人間を攻撃した話は聞かないから、脅威に思う事は無い。なんならカマキリは、蟻みたいに家屋にダメージを与えるとか、バッタの群れみたいに農作物に被害をもたらすみたいな話も聞かないのでその生態に興味が薄い…気がする。この動画ではついで?にシャコパンチも見ることができる。こちらのほうは、成人でも指に直接パンチ受けようもんなら、怪我しかねないと聞いたぞ。

    https://www.youtube.com/watch?v=SMMKiLpgZKw

    以前にも書いた、尾西食品のアルファ米を熱湯で作るパターンを試してみた。安定性に欠けるパッケージに熱湯を入れるのは不安があったが、お湯が少量なのでそんな問題はなかった。お湯を入れた後に撹拌する必要があるのだが、ここでうっかり溢れたらやけどするので、ちょっと手間取る。軽くゆするぐらいにする。そして15分放置して頂いてみると、あまりおいしくない。保温性が良くないパッケージで15分もすれば、当然冷める。冷めた飯自体はそれなりの味わいがあって嫌いではない。コンビニ弁当とか。でもこれはコンビニ弁当なんかと違って、水分が多いためかネチョネチョしている。とはいえ、非常時にこれが食えるなら文句もないかー。

    飯の話ばかり。

    自動車保険のCMのナレーションがドラゴンボールのフリーザの声だった。フレーズを一つ読むだけのものだけど、それでもぎょっとしてしまう。今の若い子はそんな印象を抱かないんだろうか。若い子が自動車保険に興味も持たねえし。ドラゴンボールぐらいメジャーだといまのキッズも知ってるかな。

    未開封のままゆずぽんの消費期限が近付いてきた。湯豆腐にしようと豆腐を買ってくるも、みそ汁で豆腐を消費してしまう。どんな違いがあるだろうかと、棚で一番高い料理酒を買ったが、こちらもまだ未開封だ。三夜連続鰤大根と湯豆腐ぐらいのことをやらんといかんのではないか。

    鯛の刺身を買ったら、ワサビを切らしていた。店までもう一往復する間、マグロの中トロも売ってたな、ついでに買ったろうかなどと助平なことを考えていると、ふと、粉になっているワサビを思い起こした。水分足してペーストにするやつ。チューブのワサビは本格志向なのかしらないが、生とかおろしとか言っておるところ、刺激が控えめなのではないか。でも、一番大事な殺菌作用は生っぽいほうが強そうなイメージだな。まあなんでも揃えてみようということになった。これも年明け。

    今年も仕事収まりませんでした。

  • どくしょかんそうぶん

    「そしてあば星の進撃の巨人王子様ばばば誰もいなくなった」を観たり読んだり

    原作は世界的に有名な作品。Amazonプライムで映像作品があったので、この機会に観た。読んだことはないので、ネタバレなしで映像を楽しめるぞーっと。特に大きく驚くようなこともなく、淡々と進んでおしまい。以下ネタバレだけど別にいいよね。自分も読んだことはないけど、結末知ってるんですもの。

    作中でヒントになりそうなのは、レバーが無くなっていた、その一点と思う。あとはなんか画面の外でうまくやっていたんだろうってことになる。どうやっていたのか、を完全に無視しているとも取れる、清々しさ。爺が一人でどうしたってんだよ?って思うよね。熊の敷物の口はなんだったのか。原作1939年だからなあ、変なギミックを追加するわけにもいかない。

    原作は世界的に有名な作品。読んだことはない筈なので、新鮮な気持ちで読んでみたけど、ふーんそうですか、ってね。ティーンの心に届くという噂を根拠に作られたジェーポップの歌詞のような頼りなさもあり、令和に眺めるチャップリンの文明批判みたいな時代の壁の厚みも感じる。カレーの王子様も食べたことないな、今度ためそう。めづらかな童心☆彡そうすればこんな話が心に刺さるように、ように…こんなん刺さるような大人もどうなんだと。

    Amazonプライムでアニメ版があったので、ちまちま見た。一時期、コミックが無料公開されていたので、それを読んだことがあったが、何年前だろ。その時に読んだ記憶があるような部分を探して、だーいたいその続きから視聴した。ゲームみたいな世界観でとても面白かったんだけど、物語の風呂敷広げすぎてバスタードの二の舞があり得るんじゃないかと老婆心。原作コミックの情報を追ってみると、そろそろ物語も終了みたいなので、うまく着陸すると良いんだが。

    ついでにバスタードの情報もググってみた。最後の単行本が出てから、そろそろ十年が経過しようとしている。作者の萩原一至氏はご存命だが、はたして物語は進むだろうか。公式サイトはflashで作られていたので、flashプレイヤーなんぞとっくにアンインストールしたので何も閲覧できない。そういえばバスタードは、オンラインゲームが作られる予定だったが、リリース前に開発中止になってしまった。当時華やかなりし、MMOのゲームになる筈だった。ゲームの攻略wikiが何事もなかったかのように当時のまま凍り付いているのは草。コキュートス。現実世界の遺跡の中にも、建設は進んだものの人が住まないまま廃墟になったような場所、あるんじゃないかな。忽然と消えた!?のではなく、最初からいなかったのだ。

    https://wikiwiki.jp/bastard/

    この時代の作家たちは、特に男性は肖像が現代とそう変わりない。アルマーニみたいなお高い紳士服とか、アディダスのスポーツウェアとか着せても似合うだろう。こないだ駅で坪内逍遥を見かけたぞ?なんてな。同じように現代人が当時の和装になったとしても、まあだいたい着こなすんじゃないかと思っている。でもちょんまげは流石にどうかしらん…。本作の舞台となるこじんまりとした売店。このような店の佇まいは、自分の子供の頃、学校の帰りに少し寄り道をして訪れた、あの駄菓子屋の雰囲気を連想させる。声をかけると奥の座敷からおばちゃんが登場する。串刺しのすっぱい烏賊の燻製が、プラスチックの瓶みたいな容器に売られていたっけ。本作は1923年刊行とあるから、100年前の話であるが、「Van Houtenのココア」なんてものまで登場する。ノスタルジーすら覚えないだろうか。比べて、ここ20年ぐらいの世の変わり方はとてもあばばばば。本作を青空文庫で読んだというのもまさしくそうだし、五歳児だって電車でスマホ弄ってる。昨今のおかあさんがたは「いないいないばあ」なんてやらないだろうね。

  • どくしょかんそうぶん

    「カッコーの巣の上で」を観た

    思ったのと違う作品だった。どういうわけか、何かこうもっと陰惨なものを想像していた。たぶん「精神病院」というワードと「名作」という前評判で、身勝手なあらすじを思い描いていた。きちがいが斧をもって孤立した冬の精神病院で人々を追い回すような…。じっさい、クルーザーで魚釣りの場面なんかは、学校から元気に飛び出すキッズの群れみたいだった。学園ものかよ。だったら、主人公は転校生のガキ大将。婦長は例える必要もなくママのママといったところでマ。

    マ、どう調べても、レビューを見ても、名作だと書いてある。でもそんなに…こう…なんというかいまいち。お話の筋はよくできてたし、悪くはなかったんじゃない?って思うが、すこし味気ないと思ってしまった。決して退屈だったわけではない。「わざわざ買うほどでもなかったな?」とも思わない。でもこの味気無さの理由は…たぶん「ハードルを上げすぎた」というやつかな?また身勝手なこというとりますけども。

    果たして、主人公も身勝手極まる。あらすじによれば「刑に服するのを厭って、精神病のフリをしたところ送り込まれたのが本作の舞台」らしいんだけど、その辺の描写あったっけ?カットされてない?斯様な企みごとをしたものの、主人公はバカだからバカな行動をして、バカなりの始末をつける羽目になった。ざまあねーなと。そして、バカではなかった人間がバカを尻目にその目的を達するという「感動のエンディング」を迎えるんだけどさ。以下、一応ネタバレ。

    なんで殺してしまったんだろう?一緒に出ようぜって声をかけて、反応がおかしいとわかるとすぐにその場で殺してしまった。連れていくには足手まといだから?自分の本性を知られたから?最初から彼を殺すのが目的の人物だった?いずれも無理がある気がして首を傾げていた。額の傷がキーなのではないかと思っているんだけど、ググったら答えが出た。あれはロボトミー手術の跡を表現しているとのこと。これは納得。なんで思い当たらなかったかね。当時の世相ではたぶん、傷跡だけで視聴者も察するほどにはホットなトピックだったんじゃないかな。1970年代のアメリカ…。エンディングの場面からは清々しい朝のナパームの臭いが漂ってくる。

    ところで「カッコーの巣」とはなんだろうということなんだけど、カッコーの子育てについてググってみると、ストーリーにまた味わいが出ると思う。

  • fuckyeahinternet,  どくしょかんそうぶん

    「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト『3度目の正直』」のamazonレビューを読んだ

    タイトル通り、書籍は読んでいませんが、レビューを読みましたので、レビューの読書感想文を一筆。

    書籍のほうはちょっと期待はずれなようです。我々が一体何を期待していたのかといえば、その一つは業界にネットに流れてくる噂の真相でしょう。本書はその闇に光を当てるが如く…と思ったのですが、どうやらおとなしい苦労話が載っている程度らしい。わざわざ刊行するものとしては、無茶なことを書けないのは当り前の話ではあるが…。でも、そんな大人しい内容を期待してないのも、当たり前といえませんか。みずほの件ならきっとあの噂も…みたいな期待があったと思います。個人的には何か秘密の暴露とも違うタイプの好奇心がありました。飛行機事故の検証番組みたいな、ち密な調査に基づくドキュメンタリータッチの。そのち密さが「そういう話の出どころ」にまで及ぶことを野次馬的に期待していました。本書の内容自体はそうじゃないと。レビューにもそのことがきっぱりと書かれています。

    以下、引用です。

    はっきり言いましょう。

    みずほ銀行のシステム統合を「IT業界のサグラダ・ファミリア」と揶揄していた我々は、以下のような先入観を持っていたのではないのでしょうか。

    ・無能な経営陣
    ・迷走する要件定義
    ・コロコロと変わる仕様
    ・凄惨なデスマーチ
    ・スパゲッティのような解読不能の旧式システム
    ・複数ベンチャー参画による混沌
    ・多重下請けで集まった粗悪な品質の労働者
    ・度重なる遅延と億円単位で膨らむ開発費
    ・求められるパフォーマンスだけは一流(義援金の数百万件/日の振り込み処理)

    それで「みずほの中の人がどれだけ愚かで、参加したプログラマーがどれだけ悲惨だったか」を半ば笑いものにして酒の肴にするために、この本を買ったのではないのでしょうか?

    であれば、非常にがっかりすると思います。

    というのは、本著は「みずほ銀行のシステム統合は、前代未聞の巨大なプロジェクトだったため、これだけのお金と時間を要しました」という姿勢にたっており、ところどころで問題点を指摘しつつも、本プロジェクトは概ね成功したと見なし、むしろ困難な挑戦をやり遂げたみずほ銀行を評価する立場なのです。

    著者は技術者ではないので、技術的な話もあまり出てきませんし、意図的にそれを避けてるようです。ですのでシステム屋が読んでもあまり参考にはなりません。

    よって本著を楽しめるのは、みずほ銀行のファンぐらいじゃないかと思われます。

    みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」 | 日経コンピュータ, 山端 宏実, 岡部 一詩, 中田 敦, 大和田 尚孝, 谷島 宣之 | 工学 | Kindleストア | Amazon

    野次馬の期待を見事に看破しておられます。リンク先のレビュー日に注目してほしいのですが、評価の高いレビューの多くが発売後数日のうちに記載されています。本書は(自分のような野次馬もふくめて)業界からの注目が高かった。「一体なんでこんな事になってしまったのか?」という疑問に対する答えを期待したのではないかと思います。そして、この失敗から何か学び取ることができないだおるか、という思いもあったかもしれません。ちょくちょくネットに流れていた「酷さ」についても書かれていれば、なおのこと学べると。率先して本書を手に取った業界の方々は、おそらくは経験豊富なエキスパート。彼らの言葉には、ただ一冊の書籍のレビューとはいえ、とても重みがあると思います。自分のような凡人が本書を読んでも「はえ~」で終わってしまいそうですが、きっちり「これじゃだめだ」と指摘がされていたりします。

    そして、最後に。本書の内容やみずほ銀行、みずほ証券に手厳しい言葉を綴っているレビュアーも、「現場」で対処した方々にはただただ、慰労の言葉を綴るばかりである。これはもう終戦の風景だ。輩の形見一つすら持ち帰ること叶わず、傷だらけの体一つで帰還した兵士に、膝をつき手を取り合ってかける言葉である。そしてまた、心も体もぶち壊され、戦地から帰ってこれなかった兵士もいるのではなかろうかと思うってしまうのです…。

    ご苦労様でございました。我々はここにいます。

  • どくしょかんそうぶん

    「人間仮免中」と「人間仮免中つづき」を読んだ

    それは大変な苦労をされましたね、という…自伝的内容なんだけど、これは例えば遠い戦地に生まれ育った人の話を耳にするようで、さすがに現実味が無かった。さらには、それを補う想像も追いつかない。想像の助けとなる体験がない。少なくとも実体験はねえだろ普通。

    ところが、また逆に新鮮な印象も持たなかった。想像も追いつかないなんて言いながら、一方で不思議と馴染んでいる。メンタルがおかしくなって異常な行動をする人ってこうだよね、と把握している。こういう漫画作品もあるよね~~って。これはレッテルなのか、はたまた正しい知識によるものなのか?本書の冒頭、著者が(将来の)夫に交際を申し込む場面が描かれる。客が裸になってケツに落書きして盛り上がっている飲食店…???その後も、電話一本で白タクが来る。はぁ?まんKに入れ墨。はぁ?舞台で首を切って自殺を試みる。はぁ?夫に包丁で斬りかかる。はぁ?拝読した一個一個のエピソードは覚えているのに、感想をどう述べたらいいのか言葉がでねーわ。おとぎ話のような、園児の絵日記のような他愛なさを覚えた、と、ともに、現実の現代日本のお話なんだよなと改めて思いなおし、ドン引きビキビキ。遠くにいる。どうかこのまま、自分の人生には遠い世界であってほしい。

    エクストリームな他人の人生を伺い知ることは、とても好奇心をそそられる事の一つだと思う。それがネガティブなほうへ寄っていると面白い!と称えるのは憚られるもんだ。けど、本書は作者の意向もあるのだろう、どうにか面白くなるような設えを目指して作ってある。でも、読み終えて冷静に考えてみると、確かな恐怖も覚えたのであります。

    決して害をなす作品ではないので、「私の好奇心は53万です」というひとには、おすすめできます。:;(∩´﹏`∩);: