-
「近代食堂」を読んだ。
2024年3月号。こういう業界誌(業界紙?)は殆ど知らないことが書いてあるので、面白い。雑誌や新聞というスタイルなので、専門的な技術の話でもわりと平易に書かれていることが多い。…「多い」なんて言ってるけど、そんなにたくさん読んだことは無い。
そして、面白いのが広告。この紙面を見る客層が絞れているので、専門的なニーズに絞った広告が載っている事がある。門外漢の自分が見ても、すぐにはどういう商品/サービスだか把握が難しいこともあるだろう。例えば今回見かけた広告では、カスハラ対策の広告があった。いわゆるカスタマーハラスメントのことで、きちがいじみたクレーマーの問題だ。キャッチコピーは「その対応時間、無駄です。」これは飲食店を運営している人にしか刺さらないだろうが、実際どんなサービスなのだろうか、気になって調べてしまう。…広告に載っているURLでは細かい内容は紹介されていなかった。…内容を想像してみるに、いわゆる企業秘密の部分が大きいのかもしれないぞ🤔
人気店の紹介記事なんかもある。「坪月商NN万」みたいな単位で評価されるのも、業界ならではなんだろうか、自分には目新しい。人時売上高がどうこうとか、店舗運営のコンサルのコラムなんかも載っていて、金融商品みたいなグラフとか指標の解説とかなんだこれ兎に角情報が充実しているぞ。
うまくいっている店舗のうまくいっている工夫が特集されていたりする。多忙な業務を捌く工夫とかどうのこうの。これらは内容によっては企業秘密とか言われる類のものだと思っていたんだけど、例えば「レードルのサイズを大きくして注ぐ作業の回数を減らした」なんて具体的なエピソードまで載っている。気づけば誰でもできる事だけど、実際にやってみるまで物凄い効果があるとは気付きにくそう。
蕎麦の打ち方、パナマ運河とスエズ運河の運行状況にかんする懸念、メニュー表のレイアウトの工夫…いやいやすごい情報量だな。部外者だから気楽に読めて、なにやら読んでて楽しくなってきた。でも、こんなの何冊か読んだら、なんとなく「俺でも簡単に繁盛店を開けるのでは?」と思ってしまう人も出てくるかもしれん。あの事件を起こしたマフィン屋さんもこういうの読んだりしていたのかな。読んだらあんな事件は起こさねえだろって話かもしらん。
こういうの適宜読むの面白い。今後もやってこ。
-
https://fuckyeahinternet.mogari.jpは引っ越しました
https://fuckyeahinternet.mogari.jpで公開していたブログ記事は、https://blog.mogari.jp/に統合しました。もろもろあって、新しいFQDNへ元のURLから1対1のリダイレクトできなかったので、トップページにリダイレクトすることに。ちゃんと301はレスポンスしているので、ぐーぐる先生怒らないでほしいです。主観でどうでもよい記事は処分しました。酷い話。
引っ越してきた記事はfuckyeahinternetというカテゴリにまとめました。https://blog.mogari.jp/で公開済みだった既存の記事もいくつかこのカテゴリに含まれています。
-
とんびにさらわれて
あの有名な動画の続きが11年を経て更新され、ネットが少々ざわつきました。
動画のコメントにあるように、この子も大学生になるという。動画データが残っているだけでも凄いことだと思うけど、よくアップしてくれたなあと感嘆するものであります。
-
「これで死ぬ」を読んだ
Amazonプライム無料枠。
タイトルを「これで死ね」と見間違えて、エクストリーム老衰の時代が始まったかとワクワクしたのだが、むしろエクストリーム自殺を避けるための知見でありました。ふむふむ。各章ともに「死ぬ」の言葉が並んでおり、人間は死ぬのだという事実の確認に余念がありません。
内容はそんなみっちりしたものではなく、ポップなイラストに簡素な説明が添えられて、次々と人間が死んでいきます。youtubeには遭難事故を再現した動画を作成しているチャンネルが多数あり、そこで見た事例も本書に収められています。
アウトドアレジャーでの事故ばかりで、インドア大王の自分でも「そりゃあ死ぬよね」と納得できる事例ばかり。無茶した人、油断した人、阿呆が本当に死ぬんだなと確信を強めた。30分ほどで読み終えることができると思うので、夏休み前に生存率を高めておこう。
-
「マイ・ブロークン・マリコ」を観た
おっさんが何を思ってこの作品をチョイスしたのかとお思いでしょうが、たまたま目に付いたしamazonプライム枠だったし。そして気合の入ったストーリーに思えたし。
ある程度の人にはリアリティのあるシチュエーションだと思う。先が見えないブラック企業で日々を摩耗する人生の、いやそこかい、じゃなくて、そこだわ。そこが円滑なら包丁凸とかするもんかね?って思う。海賊王を自称しそうな身勝手な行動力と度胸がある主人公、気合と勢いだけで転がっていく作品かと思ったけど案外そうでもなかった。ただ、川をじゃぶじゃぶ渡るのはちょっとギャグにしか見えなかったぞ…。なにあれ。お前追われてすらねえだろって。ずいぶんと無法を働いた主人公だけど、そう、追手がいないんだよな本作。スナフキンのお出迎えもついてるし、ちょっと不思議な雰囲気だ。童話と思って観ればいいのか。
この、骨壺ってアイテムが良い着眼点に思えた。奇異でありながらお馴染みで、これを持っているだけで世界にメッセージがある。
美しいだけではない思い出が、骨壺を奪うほどの友情のあかし。暴力を働く彼氏に会いに行ったと気化され、なんで会いに行っちゃうんだよ!と叫んだ。壊れてるんじゃないの?って。ところが骨になったあと会いに行ったのも自分だし、事後にしれっと勤務先にも参上する。タフなんですね。タバコ平気で床に捨てれる人間だものな。携帯にくそ上司って登録できるタイプの、適当な人間。それでも友情には篤いんだ!!ってヤンキー漫画か魁!!男塾みたいじゃないの。
な、なにーーーっ!!マリコ!!生きていたのか!!
ある程度の人にはリアリティのあるシチュエーションだと思う。自分は誰かを看取ったことはないが、まだ若くして家族や親友、恋人を失ってしまった人もいるだろう。そんな方々にとっては…とっては…。うーん。
余談:このマリコは
クソ随分とめんどうな人間だな、って思ったあたりで作中のセリフでも「面倒くさいって思ってた」と追認されてしまって、これがなんか恥ずかしかった。いや、俺のほうが先に面倒くさいって思ったし!!!😡余談:Amazonのレビュー見てみたら、「言葉遣いが悪い女性の解像度が低い」で笑ってしまった🤣確かにそんな感じあるな。