えさのじかんだ,  ふでのゆくまま

「畑のお肉」は肉でも大豆でもなんなら「畑のお肉」でもなかった

自分が物心がついたぐらいの昔から、「畑の肉」って言い回しがあった気がする。子供の頃、親戚のおっさんに「これなーに?」て訊いた場面の記憶が…あるような、ないような。大豆の豊富な栄養と、加工して肉に近い食感になるからそういうのだろう。…だろう?うん、そうだなあ食べたことがないなあ。

大きい袋に大袈裟に梱包されているが、中身は随分と小ぶりなサイズの破片になっている。悪く言えばボロボロだ。そのままひょいとつまんで一切れいただく。…美味しくない。恐ろしく美味しくない。正直に言いましょうクッソ不味い。肉でもなければ大豆でもない。食べた事のないものを口にした、と言うのが一番素直な感想だろうか。しょんぼりしながらもムキになってそのまま全部いろんな味付けでむりくり消化して、パッケージを確認する。お湯で何分とかレンジで何分とか書いてないので、加熱せずとも衛生面に問題はないと思う。お湯で戻す必要もありません、と書いてある。

じゃあ加熱して食えば美味いのだろうか?パッケージには回鍋肉なんかの調理例が載っているが、この感じでは冗談キツイなあと。この畑の肉を名乗る謎のたんぱく質を、すこーーーし油を引いたフライパンで軽く炒めて、塩胡椒で頂くことにする。ううむ…熱が通った分、食感は肉に近づいた。しかしこれはやはりちょっと…。これなら普通に大豆を食います。何より謎の酸味が果たして食べて大丈夫なものなのかと疑問を抱かせます。2パック頂いた自分の体は無事ですんで大丈夫なんでしょう。

これは、宗教や信念により肉を口にできない人専用のアイテムという感じでした。仮にそういう人でもこれを美味しい!と言うのかはたまさか疑問です。何か味が濃くてボリュームのあるもの、ということならば、自分ならチーズが厚揚げあたりを所望したいですねえ。お堅いベジタリアンは乳製品も食わないとは聞きますが。

あゝ残念な一品でした。

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