ふでのゆくまま

White Seekの「シュラフ」を買った

外来語の多くある現在、よくこの国の人はこれを消化しているものだと感心する。

もう十年以上も前の記憶だけども、デイブ・スペクターがテレビに出ていた。自分の世代では、「テレビに出てくる日本語が話せる外国人」というとケント・デリカットと並んで彼の名前が挙がるものだろう。それは何か買い物にいくような場面だったと記憶している。缶詰の棚を見渡し、一つ商品を取る。彼は言った。「へー。日本ではツナのことシーチキンって言うんだ?」如何にも台本読みました、というセリフではあった。(あれだけ日本に馴染んでて知らないなんてあるかい。あるいはデイブではなかったのを記憶違いしているのかもしれない)

シーチキンがいわゆる和製英語であったことを知らなかった。言われてみれば、コンビニのおにぎりはツナであって、シーチキンではない。商標でもあるのだろう。商標まで絡むとウォークマンのように更に事情は複雑になってきて…。「オセロとリバーシ」も最たるもので、オセロをオセロで通じない相手に何と説明したらよい?知ってさえいれば「リバーシ」の一言で説明が済む。「外国ではリバーシっていうのか!」「日本ではオセロっていうのか!」落語にできそうだ。

「シュラフ」を買いました。「シュラフ」とは寝袋のことです。→【追記】一年使っての簡単なレビューはこちらに書いた。

掛布団も限界とまではいかなくとも綻びが出たり、今年の真夏の間の保管状態が良くなくて一部カビたりしてしまい、買い替えを検討していたのです。そこでふと寝袋はどうだろうかと思い当たりました。実は押入れに一つありますが、自分が子供の頃にキャンプ用品として買ったもので、子供用というわけではないでしょうが自分の体にはとても窮屈なサイズやねん。そういうわけで使っていません。調べると、今はネットでも豊富な種類のものが買えますね。実際に山に行くかと言われれば行かないのですが、この冬の部屋での寝具、あるいは非常用の備えをまた充実させる意味でもお買い上げ。ちなみに冬季の山で過ごそうと思えばこんな安物では無理らしい。最低使用温度なる説明に、7℃とありました。…あれ、暖房なしでは屋内でも下回る可能性が…ま、まあ他に寝具もありますし風も吹きこんでは来ませんし…。

お買い上げはWhite Seekというところの商品です。山岳の趣味はないのでこのブランド?がどんなものかは知りませんが何しろ安かったもので。見た目は目立つ蛍光感のある水色。安っぽいとも言いますが…。横幅90cmに立幅230cmと実にゆったりとしているのと、洗うことが出来るというのでこれに。届くと収納袋にパッツパッツに詰め込まれていました。元に戻すの大変なんだわこれ。もっと適当に畳んでも詰めれるサイズにしてくれないものか。収納袋についてはまあ適当な袋でも代用できますので気にしない。

ここまで大きいと、体を収めたときには実にゆとりがあるのが良いすごく良い。167cmで95kという体系の自分でもよゆう。膝を立てても平気。頭まですっぽり被って両手を万歳してもOK。中にタオルケットのようなものを敷くことも十分できるし、なんなら毛布を入れてしまえば更なる暖かさを確保。

もう一つお買い上げの決め手になった「洗える」という所なのですが…。洗えると言ってもこのサイズだとご家庭の洗濯機にポイーでは無理がある。大家族用のでっかい洗濯機ならいけるのかなあ?うちの場合風呂で手洗いになりそう。手というか足で踏み踏みとか。注意書きによると洗う時には以下のような決まりごとが。ちょっと日常的にこなせる作業量ではないけど、年に一回ぐらいだから平気だろう。

  • 水で洗う。
  • 最低五回は濯ぐ。
  • 脱水機は20秒以上使わない事。
  • 乾燥機で乾かす場合、温度が30℃以上にならないこと。

しかし、この製品は安いだけあって素人目にも心許ない感じがある。縫い目も実に弱弱しく、つまんで引っ張ったらばりっと割けそうです。試しにやったら簡単にピリッといきかけました。山岳の趣味はないのでわかりませんが、これは本当のアウトドアの現場では使えない代物なのでは。「アウトドア」とは屋外のことです。大きいしねえ。非常時のシェルターに置いておくんなら良いのかもしれません。「シェルター」とは危害から逃れる一時的な避難所のことです。あるいはこうして布団の代わりにするとか。あと寝相がとても悪いので、勢いよく暴れて破れるなんてことにならないかと心配ではあります。

オチは「アマゾン」とは云々にしようと思ったけど面倒くさくなったので〆。買って使っているというのは本当。

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